エンジニアの仕事内容や種類とは?働き方や職種に必要なスキルを解説

最終更新日:2025年03月21日

「エンジニアの仕事にはどのような種類がある?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 エンジニアの仕事は数多くの職種があり、それぞれ専門とする領域や業務内容があります。 本記事では、エンジニアの職種ごとの仕事内容や働き方、業務に必要なスキル、おすすめの資格などについて詳しく解説します。また、未経験者がエンジニアになる方法やすでに働いている人がキャリアアップする方法も紹介しています。

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エンジニアの仕事とは?概要と大まかな分類

まず最初に、エンジニアの仕事の概要と大まかな分類を紹介します。

エンジニアとはどのような仕事?

エンジニアとは、情報技術の知識とスキルを活用し、コンピューターシステムやネットワークを設計・構築・運用する技術者です。

ソフトウェアやハードウェアの開発・保守・問題解決に従事し、ビジネスや組織のニーズに合ったテクノロジーソリューションを提供することが仕事です。
近年ではセキュリティやデータベース管理、クラウドコンピューティングなど携わる領域の幅も大きく広がっています。

エンジニアの働き方別の分類

エンジニアの働き方は、大きく以下のように分類できます。

  • 開発系:システムやアプリケーションの制作
  • インフラ系:IT基盤の構築を担当
  • サポート系:ユーザーやクライアントのサポート

エンジニアの働き方は多様で、キャリアを選択する際には自分に合った分野や業務内容を知ることが大切です。

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エンジニアの職種と仕事内容

エンジニアには複数の種類があります。
ここでは、主なエンジニアの種類と仕事内容を解説します。エンジニアの種類ごとに担当する領域や業務内容が異なるため、確認したうえでなりたいエンジニアを決定しましょう。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発の各工程に関与します。要求の分析や要件の定義、基本設計までの上流工程がシステムエンジニアの主な仕事です。中流工程だと、詳細設計より後の工程への関与は少なくなります。

下流工程となるテストでは、テストそのものを担当するケースは少ないものの、テストの設計や結果の評価はシステムエンジニアの役目です。

システムエンジニアの仕事の詳細については「システムエンジニアの仕事はきつい?文系や未経験でも目指せるかも解説」の記事を参考にしてください。

プログラマー

プログラマーとは、プログラムの実装を担当する技術者です。主な仕事内容は、プログラミング・コーディングをして詳細設計をソースコードに落とし込むことです。システムエンジニアとともにテストにも携わります。

かつてプログラマーはシステムエンジニアなどの下位職種という考え方が一般的でしたが、近年は高度なプログラミングを極めた「エキスパートプログラマー」のニーズも増えています。プログラミングを極めたい方にとって魅力的な職種だといえるでしょう。

システムエンジニアとプログラマーの違いについては、「システムエンジニアとプログラマーの違いは?仕事内容や必要なスキルを解説」をご参照ください。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITインフラを支える仕事です。
ITインフラの例には、パソコンやサーバー、ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワークなどが挙げられます。

特化した領域がある場合、インフラエンジニアは「データベースエンジニア」「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」に分類されます。

インフラエンジニアの仕事内容の詳細については、「インフラエンジニアの仕事内容とは?必要スキルやなり方を解説」をご参照ください。

データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースを専門とする技術者です。データベースエンジニアは、データベースの開発・設計・運用・保守などを行います。
データベースエンジニアにはデータベースに関する知識のほか、SQLを記述するスキルやOSに関する知識などが求められます。

SQLのスキルを活かせる仕事は「SQL関連の仕事は?活用する主な職種と言語習得のメリット」で紹介しているので、併せて参考にしてください。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、コンピューターネットワーク上でデータやアプリケーションを管理・提供するサーバーシステムを扱う技術者です。
サーバーの設計や構築、保守、トラブルシューティングも担当します。適切なパフォーマンスとセキュリティを確保するのも業務の一環です。
ハードウェアやソフトウェアの選定、アップグレード、ネットワークの最適化なども行い、組織やビジネスの円滑な情報システム運用に寄与します。

サーバーエンジニアの仕事内容の詳細は、「サーバーエンジニアの仕事内容とは?将来性や年収も解説」の記事を参考にしてください。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアの主な仕事は、ネットワークシステムの設計や構築、監視・保守を専門的に行うことです。ネットワークのセキュリティ対策の強化も行います。

経験が浅いエンジニアは、運用や保守の業務から始めるケースが大半です。徐々に設計や構築の業務へとスキルアップします。

ネットワークエンジニアの仕事の詳しい内容については「ネットワークエンジニアとは?仕事内容や未経験でなる方法を解説」をご参照ください。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは企業のITシステムをサイバー攻撃から守り、安全に運用する仕事を担当します。セキュリティエンジニアは、セキュリティ要件定義や実装のほか、定期的なセキュリティのテストや運用状況の監視も行います。
近年サイバー攻撃が巧妙化しており、セキュリティエンジニアの需要が高まっています。

セキュリティエンジニアの仕事に興味をお持ちの方は、「セキュリティエンジニアはどんな仕事をしている?その重要性や適性を徹底解説」の記事もご覧ください。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアの仕事は、クラウドベースのネットワークシステムの設計・構築・運用・保守などを行うことです。クラウドサービスの例は、AWS(Amazon Web Services)Microsoft Azureなどです。
オンプレミスからクラウドに移行する企業が増加しており、クラウド環境を安全で効率的に管理できるクラウドエンジニアの需要も高まっています。

クラウドエンジニアの将来性や年収を知りたい方は、「クラウドエンジニアの年収は高い!年収アップを叶えるために知っておくべき経験とスキルとは」の記事をご参照ください。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションでユーザーが直接操作する部分を設計・開発し、快適な利用体験を提供する仕事です。Webサイトの目的やSEOに配慮し、コーディングやマークアップなどを行います。

技術とデザインの両面の知識・スキルが求められる仕事です。フロントエンドエンジニアには、HTMLやCSSなどのプログラミング言語のスキルに加えて、UIやUXのデザインに関する知見、サーバーサイドの知識などが求められます。

フロントエンドエンジニアになりたいと考えている人は、「フロントエンドエンジニアになるには?」の記事を参考にしてください。

マークアップエンジニア

マークアップエンジニアは、フロントエンドエンジニアと同義に扱われることがある職種です。業務内容はほとんど同じですが、会社によってはマークアップエンジニアよりもフロントエンドエンジニアのほうが、担当範囲や求められるスキルが幅広いことがあります。

マークアップエンジニアの仕事について知りたい場合は、「フロントエンドエンジニアの仕事ってどんな内容?必須スキルを知ってエキスパートを目指そう!」の記事が参考になります。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、ユーザーが直接触れることのないサーバーやデータベースの管理をする仕事です。データの処理や呼び出し、データベース設計システム保守などを行い、サービスの安定性を保つ重要なポジションです。

バックエンドエンジニアの仕事にはプログラミングスキルのほか、サーバーやネットワーク、データベースに関する広範な知識・スキルが求められます。

バックエンドエンジニアの仕事内容の詳細については、「バックエンドエンジニアの仕事は?目指し方やキャリアパスも紹介」をご参照ください。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、システム開発において全領域で活躍する技術者のことを指す言葉です。フルスタックエンジニアはあらゆるIT分野に精通しており、多様な開発業務を担当する能力を備えています。

フルスタックエンジニアはオールマイティに活躍できるポジションとして、小規模な開発チームにおいて各工程をサポートします。大規模なプロジェクトにおいては、システム全体の最適化や新しい技術の導入など高度な業務を担うこともあります。

フルスタックエンジニアについてさらに詳しく知りたい方は、「フルスタックエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルをまとめて確認」の記事をご覧ください。

Webアプリケーションエンジニア

Webアプリケーションエンジニアは、ブラウザ上で機能やサービスを提供するためのシステム開発・実装・運用・管理を担当する専門職です。
機能を実現するために多様な技術を駆使し、ユーザーの利用体験を支えています。

近年のデジタル化の進展に伴い、企業がインターネットを通じてサービスを提供するSaaSビジネスが急速に拡大しています。そのため、バックエンドやフロントエンドなどの異なる領域のスキルを持つWebアプリケーションエンジニアの需要が高まっています。

モバイルアプリケーションエンジニア

モバイルアプリケーションエンジニアは、スマートフォンやタブレット向けのアプリを開発・実装・運用・管理する専門家です。

モバイルアプリケーションエンジニアには、ユーザー体験の向上や新機能の追加などを行うことが求められます。開発をする際は、iOSとAndroidに関連する知識やSwiftやJava、Kotlinなどのプログラミングスキルが必要です。

オープン系アプリケーションエンジニア

オープン系アプリケーションエンジニアは、オープンシステム環境で企業向けの業務アプリケーションを開発・運用する職種です。クライアントの要望に合わせた柔軟なシステム構築を担います。

パソコンやサーバー環境で動作する業務システムの開発に携わることが多く、会計や給与計算をはじめとする業務の効率化を支援する役割を求められます。

汎用系アプリケーションエンジニア

汎用系アプリケーションエンジニアは、大型コンピュータ上で動作するアプリケーションの開発や運用を専門としています。

金融機関の基幹システムや流通企業の販売管理システムなど、大規模で堅牢性が要求されるシステムに対応する必要があり、高度なスキルが求められる仕事です。たとえば、金融機関の基幹システムの開発を担当し、資産管理・口座照会などの基幹機能を設計から実装を行うことがあります。
大規模で重要なシステムの中核を担う、やりがいのある仕事といえるでしょう。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、ゲームの開発に携わる専門職です。シナリオライターやプランナーが作成したシナリオに基づいて、ゲームシステムやキャラクターの動きを設計や開発をします。

ゲームエンジニアの仕事内容は、ゲームのロジックやキャラクターの動き、ゲーム全体のシステムなどをプログラミング言語を用いて実装を行うことです。また、BGMや効果音などのサウンドを担当するエンジニアや、背景やキャラクター、エフェクトなどのグラフィックを作成するエンジニアもいます。

ゲームエンジニアはユーザーからのフィードバックを直接受け取る機会が多く、常に高いクオリティが求められます。
競争の厳しい業界であり、日頃から新しい技術やトレンドを把握する姿勢が重要です。

テストエンジニア

プロジェクトによっては、テスト工程専門のエンジニアを置くことがあります。
テストエンジニアの仕事内容は、システムのテスト全般です。具体的には、テストの設計や実施、開発担当者への結果のフィードバック、リリース可否の判定などを担います。

テストエンジニアの仕事内容の詳細は「テストエンジニアの仕事とは?年収や将来性なども詳しく解説」をご参照ください。

システムアーキテクト

システムアーキテクトとは、上流工程を担当する上級エンジニアのことです。
システムアーキテクトはシステムの設計のほか、プロジェクトの管理やマネジメント業務、顧客との折衝、トラブルへの対応なども行います。

システムアーキテクトはクライアントの経営戦略に沿った提案・設計に関わるため、システムやコンサルティングに関する高度な知識・ノウハウも求められる仕事です。

制御エンジニア・組み込みエンジニア

制御エンジニア・組み込みエンジニアは、人の生活に密接に関わる家電や産業機械に携われる仕事です。

制御エンジニアは、家庭用電気機械器具や産業機械に組み込まれている動作制御用ソフトウェアを開発する職種です。
そして、それらの機器を制御するためのソフトウェアを開発する人を、組み込みエンジニアと呼びます。

IoTエンジニア

IoTエンジニアの仕事内容は、IoT関連の製品やシステムを開発することです。

IoTとは「Internet of Things」の略で、デジタル機器ではないモノとインターネットを接続することを指します。
各種デバイスの小型化・低価格化、インターネットへの中継点となるスマートフォンの普及で、ヘルスケア分野を中心に注目を集めています。

AIエンジニア

AIエンジニアとは、近年注目されているAIを開発・活用をするエンジニアです。主な仕事内容は、開発・学習・分析の3つに分かれます。

開発はAIの仕組みを作る作業です。汎用性の高いPythonがよく使用されており、AIの目的や仕様に合わせてコーディング、およびテストをします。
学習は、開発段階で作成したAIにデータを与えて実用性を高める仕事です。データの収集や作成のほか、ディープラーニングと呼ばれる作業もAIエンジニアが担当します。
その後、学習データを活用して分析を行います。

AIエンジニアのやりがいや年収については、「AIエンジニアの年収は?高収入の理由と市場価値を紹介」をご参照ください。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、技術的な知識を活かし、製品やサービスの販売を支援する職種です。顧客との対話で技術的な要件を理解し、製品やサービスが相手のニーズに適していることを説明・実証します。

営業チームと協力して顧客に適切なソリューションを提案し、製品価値を伝えるのもセールスエンジニアの仕事です。信頼性の高いサポートを提供して製品・サービスの信頼性を高め、顧客の課題解決に貢献します。

社内SE・ヘルプデスク

社内SEとヘルプデスクは企業内のIT環境を支え、従業員が効率よく業務を行えるようにサポートする役割を果たしています。

社内SEは、会社において最適なシステムやアプリケーションを選定・導入し、運用します。
ヘルプデスクは、システムの利用に関する技術的な質問やトラブル対応を担当することが主な仕事内容です。
どちらの職種もIT導入と運用サポートを通じて、企業全体の業務効率向上に貢献しています。

SEの仕事に興味をお持ちの方は、「SEの仕事とは?転職・フリーランスを目指すための方法」の記事をご覧ください。

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エンジニアの働き方

ここでは、エンジニアの具体的な仕事のスタイルについて紹介します。
エンジニアの働き方の特徴を知り、自分に合ったスタイルを選びましょう。

会社に所属して自社サービスに関わる

自社開発エンジニアは、自社が提供する製品・サービスの企画やリリース、サポートなどに幅広く携わります。一貫したプロジェクトに、集中して取り組める点が特徴です。

たとえば自社が提供する新しいアプリケーションを開発する際、自社開発エンジニアが要件定義からリリース後の改善まで担当します。製品の反響が高いと、それが直接評価につながるため、エンジニアとしての達成感も大きく感じられます。

自らのアイデアを製品に反映させたり新しい技術に挑戦したりする機会が多い働き方です。

会社に所属して受注案件に関わる

会社に所属して受注案件に携わる形態は、IT業界で働くエンジニアに広く見られる就業形態です。多くの業種や規模のクライアントと協働するため、幅広い知識と経験を得られる働き方といえます。

クライアントとの緊密な連携やチームで協力し、セキュリティ要件を満たしたシステムを構築します。案件ごとに要求や制約が異なるため、問題解決能力や柔軟性が磨かれます。

客先でSESとして働く

エンジニアの働き方の一つとして、客先に常駐してSES(システムエンジニアリングサービス)として勤務するスタイルがあります。

SESでは、エンジニアが直接クライアントのプロジェクトに参加し、開発や運用などの技術サポートを提供します。エンジニアの労働時間に対して報酬が支払われるため、時間単位での報酬体系がとられることが多いです。

多様なプロジェクトに携わる機会が多く、幅広い技術スキルを身に付けられます。また、異なる企業のシステムや文化に触れることで、適応力やコミュニケーション能力も向上します。
エンジニアとして、スキルアップやキャリア形成につながる働き方といえるでしょう。

SESとSIerの違いについては、「SESとSIerの違いとは?システム開発の担当工程や契約形態、給与など」の記事で紹介しているので参考にしてください。

フリーランスとして独立する

フリーランスエンジニアは企業や組織に属さずに、個人で仕事を受注し、自分のペースで働くエンジニアです。企業に縛られず、自分のスキルをいかして多くのプロジェクトに携われます。
フリーランスエンジニアの働き方は、大きく分けて以下の3つです。

  • 常駐型:クライアント企業に常駐し、その企業のプロジェクトに参加する働き方
  • 請負型:クライアントから仕事を請け負い、納期までに成果物を納品する働き方
  • サービス売り込み型:自らが開発したサービスを販売して収益を得る働き方

フリーランスエンジニアは働き方や場所の自由度が高いうえ、高収入が狙える働き方です。
フリーランスとして独立することを検討しているエンジニアは、「フリーランスエンジニアの種類は?会社員との違いやメリットとは」の記事も併せてご覧ください。

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エンジニアの仕事が求められる背景・将来性

IT技術の急速な発展と社会のデジタル化が進むなか、エンジニアの需要は高まっており、今後も高い将来性が見込まれます。

スマートフォンやインターネットの普及、AIの登場などで私たちの生活は大きく変化しました。また、デジタル化による業務効率化は現代の企業の成長に欠かせません。
その一方で、エンジニアの慢性的な不足が続いています。DXを推進する企業では、経験豊富なIT技術者を中心に、エンジニアの給与や待遇の改善が進んでいます。

社会のニーズに合わせたスキルを身に付けることで、高収入エンジニアを目指すことが可能です。

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エンジニアの仕事の年収

2021年2月に公表された、経済産業省の我が国におけるIT人材の動向の資料にある「IT人材の処遇国際比較」によると、日本のIT人材における年代別の年収の平均値は下記のとおりです。

20代 30代 40代 50代
年収の最大値 1,250万円 1,250万円 1,750万円 2,250万円
年収の平均値 413万円 526万円 646万円 754万円
年収の最小値 150万円 100万円 150万円 100万円

収入は専門性や経験年数、担当するプロジェクトの規模などの要素によって大きく左右されるため、エンジニアが属するIT人材の年収には大きな幅があります。
高度なIT技術を備えたエンジニアであれば、高収入を得られる可能性もあるでしょう。

高年収のエンジニアの種類や収入を上げる方法に興味がある方は、「ITエンジニアは稼げるのか?職種別の年収相場からステップアップの方法を解説」の記事を参考にしてください。

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エンジニアの仕事に必要なスキル・能力

エンジニアの仕事には一般社会で要求されるスキルに加え、プログラミングなどの専門スキルが求められます。
ここでは、エンジニアが仕事をするにあたって必要なスキル・能力を解説します。

ITスキル

エンジニアの仕事を遂行するためには、ITスキルは必須です。
ITスキルの例は、プログラミング言語の記述スキルやIT機器の知識、ネットワークの知識などです。特に必要となるITスキルは、エンジニアの種類やレベルによって異なります。自分が担当するエンジニアの仕事に求められるITスキルを知り、優先的に身に付けましょう。

コミュニケーションスキル

エンジニアには、コミュニケーションスキルが必要です。
エンジニアはチームで連携しながら開発を進めることもあります。コミュニケーション能力が高いエンジニアは、スムーズにプロジェクトを進行させることが可能になるでしょう。

マネジメントスキル

上級エンジニアの場合、マネジメントスキルが求められます。

上級エンジニアは高いマネジメントスキルを活かし、プロジェクトを牽引したりスケジュールを管理したりする必要があります。
また、プロジェクトの中では特定のメンバーに負荷が集中することもあります。そういった状況に気付き、メンバーをフォローすることも必要です。

文章作成スキル

エンジニアが仕事を遂行するにあたって、メンバー間での報告や連絡、相談が発生します。また、職種・ポジションによっては顧客とのやりとりも発生します。

現在では直接話すだけでなく、電子メールやチャットツールなどを使って文面でやりとりする機会が多いです。そういった場面において文章作成スキルがあれば、円滑なコミュニケーションを行うことが可能になります。

思考力・発想力

エンジニアの仕事には、思考力・発想力が求められます。
エンジニアの仕事では、予期しないトラブルや変更が発生するケースが珍しくありません。論理的な思考力や豊かな発想力があれば、問題の根本原因を的確に分析し、効率よく問題を解決できます。

スキルを磨くためには、日頃から問題に対して多角的に考える習慣を身に付けることが大切です。さらに他分野の知識を取り入れることで、発想力がより広がるでしょう。
固定観念にとらわれず知識を吸収することで、エンジニアとしての成長につながります。

トレンドを調査・分析する力

エンジニアの仕事において、トレンドを調査・分析できる力は重要視されます。

IT業界は急速に進化し続けており、新しい技術や手法が次々と登場します。変化の激しい環境で成功するには、世間の流れを把握して影響を見極める能力が大切です。

トレンドを理解し新たなスキルを身に付けることで、エンジニアとしての市場価値を高められます。業界の流れにアンテナを張り、最前線で活躍できるように備えましょう。

ものづくりへの情熱

エンジニアに求められるスキルの一つは、 ものづくりへの強い情熱です。

エンジニアの仕事はプログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを開発するだけでなく、新たな便利さを生み出す創造的な活動です。

ユーザーの声に耳を傾けてアプリやサービスなどを改善し続けようとする向上心や、社会が抱える課題をITの力で解決したいという強い思いが、情熱となります。
ものづくりへの情熱を持つエンジニアは、継続して成長していけるでしょう。

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エンジニアの仕事の関連資格

ここでは、エンジニアの仕事に役立つ国家試験の資格を紹介します。今回はIPA(情報処理推進機構)が運営する情報処理技術者試験のなかから紹介します。

資格の保有は、クライアントにとってもエンジニアのスキルを客観的に評価できる指標となり、案件獲得や採用につながります。
目指す職種や分野に合わせて資格を選び、スキルを高めましょう。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、すべての社会人を対象にした試験です。IT分野の基礎知識を問う入門レベルの試験で、難易度は高くありません。

2024年4月度~2025年1月度の合格率は、社会人が52.6%、学生が39.2%です。小・中学校の学生も、27.8%が合格しています。
未経験者がITの基礎を習得する際にもおすすめの資格です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門として広く認知されている資格です。ITを活用した製品やサービスなどに関する基本的な知識・技能・実践力を備えた人を対象にしています。

2025年2月に公表されたデータによると、2024年の4月から2025年1月に実施された試験の平均合格率は、約41.6%です。
ITパスポートよりも合格率は下がりますが4割程度が受かっており、難易度は比較的高くないといえます。基本情報技術者試験は、情報技術者試験のなかでも初心者向けの試験です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の次に位置する資格です。IT技術や経営戦略に関する応用的な知識・技能が問われます。

2024年12月に公表された情報によると、合格率は28.5%で、合格者の平均年齢は28.9歳です。十分な試験勉強のほか、ITサービス関連の実践経験があると、合格に近づけるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関する固有技術を活用できる高度IT人材向けの国家資格です。

2024年7月に更新された情報によると、合格率は15.4%で、合格者の平均年齢は33.7歳です。合格率はかなり低く、難易度の高い試験だといえます。
ネットワークエンジニアやインフラ系のエンジニアの業務内容に親和性のある領域であるため、これらのエンジニアの職務経験は学習内容の理解に役立つでしょう。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベースに関連する固有技術を活用できる高度IT人材を対象とした国家資格です。
特にデータベースエンジニアやインフラ系のエンジニアに適しています。

2024年7月に更新された情報によると、合格率は17.2%で、合格者の平均年齢は30.9歳です。難易度が高い試験であり、合格するためには多くの学習時間とエンジニアとしての一定の実務経験が必要となるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IoTを代表とする組込みシステムに関する幅広い知識・技能が試される試験です。
制御・組み込みIoTに関連したフルスタックエンジニアを目指す高度IT人材に適した資格です。

2024年7月に更新された情報によると、合格率は16.9%とかなり低くなっています。合格者の平均年齢は35.9歳です。数年~十数年の経験を重ねて成熟したエンジニアが挑戦するレベルの難易度だといえます。

合格率の参照元:
独立行政法人情報処理推進機構『ITパスポート試験 試験結果
独立行政法人情報処理推進機構『情報処理技術者試験統計資料 令和7年2月時点の情報 基本情報技術者試験
独立行政法人情報処理推進機構『令和6年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について
独立行政法人情報処理推進機構『令和6年度秋期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について

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未経験からエンジニアの仕事に就く方法

ここでは、未経験からエンジニアの仕事に就く方法を解説します。
エンジニアの仕事に興味を持っている未経験者の方は参考にしてください。

向いている人の特徴を知る

未経験からエンジニアの仕事に就くには、自分がエンジニアに向いているかを知ることが重要です。
エンジニアの仕事は特定の特質やスキルが求められるため、自分の適性を理解するとキャリア選択がスムーズです。具体的には、以下のような人がエンジニアに向いています。

  • 学習意欲が高い人
  • 論理的思考力がある人
  • 問題解決に長けた人
  • コミュニケーションが得意な人

エンジニアになるためには単にスキルを持っているだけでなく、適性があるかどうかという点も大切なポイントです。

職種を選ぶ

未経験からエンジニアとしてのキャリアを築くためには、自分に合った職種を見つけることが大切です。

エンジニアの働き方は開発系・インフラ系・サポート系の3つに大別され、さらに数多くの職種が存在します。
それぞれのエンジニアの特徴を知り、自身の適性や興味にマッチングした職種を選びましょう。

IT関連の知識・スキルを身に付ける

どのエンジニア職をめざす場合も、基本的なIT関連の知識・スキルは必要です。
プログラミング力やIT機器の知識、ネットワーク、セキュリティ関連などの知識・スキルを身に付けましょう。また、難易度の低い資格の取得を目指すこともおすすめです。

プログラミングについて分からない方は、プログラミングスクールに通うことも検討してください。スクールでは、体系的なカリキュラムに沿って講師による指導を受けられます。短期間で効率的に、プログラミングスキルの取得が可能です。
独学で勉強したいと考えている場合は、「独学でプログラマーになるには?学習方法や収入について解説!」をご参照ください。

未経験可の仕事を探す

IT人材不足を背景に、意欲と基礎知識があれば未経験者でもエンジニアとして採用する企業が増えています。
未経験からエンジニアを目指す場合、まずは未経験OKの求人から挑戦しましょう。未経験者向けに研修制度を充実させている企業もあるため、求人情報をよく確認して応募先を検討してください。

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エンジニアの仕事の先にあるキャリアパス

エンジニアとして働く場合、目標となるゴールはいくつか存在します。
ここでは、エンジニアの仕事の先にあるキャリアパスについて解説します。

管理系職種

技術畑にいながらプロジェクト全体を俯瞰するのが、マネジメント職です。
IT系の管理系職種にはプロジェクトマネージャー(PM)が挙げられます。プロジェクトマネージャーは社内・社外のステークホルダーと関わり、プロジェクトを牽引します。

また、技術畑を離れ、企業の管理職を目指す道もあります。能力・実績が認められれば、役員として経営に参画することもあるでしょう。

ITコンサルタント

エンジニアとして培ってきた技術をもとに、別の職域にキャリアチェンジする道もあります。代表的な職種は、ITコンサルタントです。

ITコンサルタントとは、IT関連の知識・スキルや豊富な経験を活かし、クライアントが抱える経営課題を解決に導く専門家です。企業の経営戦略を立案・策定するのは難易度が高いだけに、やりがいのある仕事になるでしょう。

ITコンサルタントの仕事に興味がある方は「ITコンサルタントの仕事に就くには?仕事内容から必要スキルまで徹底解説」の記事も参考にしてください。

フリーランス

エンジニアとして経験を積んだあと、フリーランスとして独り立ちする人もいます。
フリーランスとは、会社や組織に所属せずに個人で案件を受注して仕事をする働き方です。フリーランスエンジニアには「働き方の自由度が高い」「自分次第で収入を増やせる」などのメリットがあります。

フリーランスの働き方について詳しく知りたい方は、「フリーランスの始め方は?必要な準備・手続きや独立するメリットを解説」の記事をご覧ください。

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エンジニアに転職・独立するときのポイント

ここからは、転職や独立を目指すエンジニアが押さえておくべきポイントについて解説します。

採用側が見るポイントを知る

エンジニアが転職や独立を目指す際には、採用担当者や人事が重視する点を理解しましょう。エンジニア業界の動向を調べたり企業研究をしたりすることで、理解が深まります。
採用担当者や人事が求めている強みを効果的にアピールできれば、転職や独立の成功につながります。

採用側が見る具体的なポイントの例は、下記のとおりです。

ニーズが高いスキルを持っているか

企業が求めるニーズの高いスキルを身に付けることで、エンジニアの転職や独立を有利に進められます。

企業はサービスをより効率的に開発し競争力を高めるために、新しい技術に対応できる人材を求めています。
企業が求めるスキルは業界や企業規模、プロジェクトの種類によって異なります。ターゲットとする企業の求人情報や業界トレンドをしっかりとリサーチし、足りないスキルがあれば学習する姿勢が求められます。

自分の強みとなるスキルを把握しているか

エンジニアが転職や独立を考える際、自分の強みとなるスキルを知ることが大切です。

IT業界は専門分野が多岐にわたるため、自分の市場価値を明確にし適切にアピールできるかどうかが、成功の鍵といえます。
たとえばプロジェクトマネジメントの実績がある人は、IT企業のプロジェクトマネージャーやコンサルティングファームなどの転職に有利です。大規模なフロントエンド開発実績のある人は、大手テクノロジー企業での活躍も視野に入れられます。

転職目的やキャリアビジョンが明確か

エンジニアが転職や独立を目指すときには、転職の目的とキャリアビジョンを明確にする必要があります。

漠然とした動機で行動すると、途中で迷いが生じたり目標を見失ったりするおそれがあります。理想のキャリアをよく考えてから、行動を始めることをおすすめします。

ポータブルスキルが身についているか

ポータブルスキルとは、問題解決能力やコミュニケーション能力、 適応力などの普遍的なスキルのことです。

エンジニアとして転職や独立を成功させるためには、職種や業種が変わっても活かせるようなポータブルスキルを持っていることが望ましいでしょう。

自分の強みと弱みを分析する

具体的に動き出す前に、自分の得意なことと苦手なことを分析します。自分の強みややりたいことを明確にすることで、エンジニアとしての具体的なキャリア目標が立てやすくなります。
自分の強みと弱みを把握したうえで、キャリアパスを考えることがおすすめです。

キャリアパスに沿ったスキルを習得する

自分の望むキャリアパスがあるときは、その道に必要となるスキルを取得しましょう。
市場の需要に応えるスキルがあれば、転職や独立の際に有利にはたらきます。

エンジニア市場のニーズは常に変化するため、トレンドを意識しながらスキルをアップデートすることがおすすめです。
自分が目指す未来のために必要なスキルがあれば、学習を始めましょう。

フリーランスエンジニアの選択肢を検討している方は、「フリーランスの仕事の取り方とは?初心者でもできる案件の探し方を紹介」の記事も併せてご覧ください。記事内では仕事を獲得する具体的な方法も紹介しています。

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まとめ

エンジニアの仕事は大きく分けると開発系・インフラ系・サポート系の3つに分けられ、数多くの職種があります。エンジニアを目指す方は、興味がある仕事や職種の違いについて知り、なりたいエンジニア職に必要なスキルを身に付けましょう。

また、エンジニアの働き方もさまざまで、社内開発や客先常駐、フリーランスなどがあります。働き方の違いを押さえて、自分の希望や適性に合ったものを選んでください。

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