最終更新日:2024年10月19日
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写真やイラスト、文字などの要素に、多様な装飾を施して新しいものを創り出していくのが、グラフィックデザイナーという仕事です。ではこのグラフィックデザイナーが、今注目の働き方であるフリーランスになるためには、どのような方法があるでしょうか。
大きく分けると、企業などで経験を積んでから独立する方法と、未経験ながらも技術を磨いて、フリーランスのグラフィックデザイナーとしてデビューする方法があります。
一般的には会社員として経験を積み上げてからフリーランスになるというグラフィックデザイナーが多いようです。こちらは、デザイン事務所などの専門的な企業で経験を積む方法と、企業の広告宣伝部門等で経験を積む方法があります。
グラフィックデザイナーとしてのキャリアスタートと聞いて最初に思い浮かべるのが、デザイン事務所や広告制作会社などに所属することでしょう。ここでは何人ものグラフィックデザインの専門家に囲まれて仕事をすることになります。
また、クライアントも業種等、バラエティに富んでいます。このため、専門企業に就職すると、多種多様なデザインに携わることができます。実務経験としては、大きな武器になるでしょう。多くのクライアントと、関係を持つチャンスも広がります。
経験を重ねスキルが上がれば、デザインの専門家としてクライアントにプレゼンテーションを行う機会も訪れるでしょう。プレゼンテーションスキルは、フリーランスとしての命綱でもあり、仕事の確保の面で大きく貢献します。
専門企業ではなくても、広告宣伝部門を持ち、自社の広告を内部で制作する企業があります。メーカーをはじめとした企業の製品・商品開発部門では、自社製品やサービスのデザインを行うこともあります。
こういった、企業内にいるデザイナーを、インハウスデザイナーと言います。インハウスデザイナーの特徴として、大きな企業からの募集が多い、ということがあげられます。
インハウスデザイナーは、原則として自社内での仕事になります。このため、デザイナーとしては腰を落ち着けて仕事ができることも魅力と言えるでしょう。
なお、企業に所属するグラフィックデザイナーは、基本的にはチームで作業を行います。この経験は、結果としてあらゆる仕事で必要とされるコミュニケーションスキルを磨くことになります。フリーランスになると、コミュニケーションスキルの重要性はさらに増すため、積極的に高めていきたいものです。
グラフィックデザイナーとして必要なスキルを、独学あるいは学校などで身につけたあと、企業などでの経験を経ずに活動をはじめる方法です。ネット上にはさまざまな情報が公開されているため、費用をかけず基礎的な力をつけることも可能です。
最低限必要なこととして、デザインの基礎、PhotoshopやIllustratorのような、グラフィックデザインで使用するソフトウェアのスキルがあります。短時間での習得を目指す場合は、専門の学校に通う、あるいはオンラインスクールを活用することで、学習効率を上げることができます。
未経験では、企業を経た経験者に比べ各種のスキルはどうしても劣ってしまいがちになります。実務経験に比例してスキルは上がりますが、未経験からの独学では効率よくスキルを磨くことは難しい側面もあるでしょう。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして働くにあたり、事前に準備しておくべきことは意外と多いものです。具体的に見ていきましょう。
まずは自身のオフィスに、グラフィックデザイナーとしての仕事を完結できる環境を整える必要があります。
ハードウェア的にまず必要になるのは、十分な性能を持ったパーソナルコンピューターです。性能の規準は、実際に仕事あるいは学習で使っているマシンに置きます。ストレスを感じる操作があれば、それが許容できるレベルなのかを検討し、そうでない場合はより高性能のマシンを選ぶなどの対応も必要になります。
コンピューター周辺機器として、重要なのはディスプレイです。大きめのサイズのものが、作業を行う上では快適です。データバックアップ用のハードディスクドライブ、またはSSDも忘れずに準備してください。
これらの他、プリンターが必要です。プリンターには印刷方式の違いにより、レーザープリンターとインクジェットプリンターがあります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、仕事のスタイルにより決めましょう。
プリンターに加え、必要となる機材にはイメージスキャナーがあります。プリンターと一体化した、複合機が主流です。
ソフトウェアは、まず[Adobe®Illustrator®(https://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html)やPhotoshop®(https://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html)など、メインとして使うものが必要なのは、言うまでもありません。これらの他にも、多彩な用途で使うことができるオフィスソフトも欲しいところです。
ネットワークなどの通信環境も、整備しておきましょう。一定程度以上のスピードが出せる回線が必要になります。
人脈の確保は、フリーランスとして成功するための重要なキーポイントです。企業で、グラフィックデザイナーとして働いていくことで、同僚たちやクライアントとの人間関係を構築していくことになります。
ぜひとも、良好な関係を構築できるよう努力しましょう。独立後の課題として、仕事をいかに得るかはとても重要です。フリーランスになるための準備は、独立前からすでにはじまっていると心得ましょう。
フリーランスになるということは、事業を起こすということです。営業活動と、クリエイターとしての仕事の結果、売り上げが立てば、それらは適切に処理されなければなりません。当然ながら、確定申告も義務となります。
すなわち、経理と税務に関して、最低限の知識が必要になります。これらの知識は、ネットでも得ることはできます。ただし、実践的な知識を得るには不向きですので、個人事業主を対象に書かれた経理・税務に関する書籍あるいは電子書籍を1冊購入し、通読しておくことをおすすめします。周囲にフリーランスの人がいれば、気になるポイントを聞いておいてもいいでしょう。
これまでの働き方によっては、厚生年金は国民年金に、健康保険も社会保険から国民健康保険に切り替わります。切り替え自体は特に難しいことではありませんが、健康保険についてはおおむね負担額は大きくなりますので、フリーランスになるまでにある程度余裕を持って資金の準備はしておきましょう。
フリーランスのグラフィックデザイナーという働き方には、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なものを3つあげます。
グラフィックデザイナーとしての仕事は、多岐にわたります。自分の得意分野を主体にして勝負したい、と希望しても、組織の一員として働く場合は、必ずしも思い通りにはいかないこともあります。
フリーランスであれば、それ以外の条件もあわせ、検討した上で自分がやりたい仕事を選ぶことが可能です。そのためには実績を積み重ね、ある程度仕事が選べるレベルになる必要はありますが、これは大きなメリットとなります。
きちんと自己管理をすることが大前提になりますが、時間の自由度は大きく向上します。午前中は苦手なので午後から集中して仕事をしたい、逆に早朝に感覚が研ぎ澄まされるなど、自分にあった時間帯を制作時間とすることができます。
育児や介護に専念するケースなど、人生にはフルタイムで働くことが難しい時期もあります。反対に、一心不乱に仕事に打ち込める時期もあるでしょう。フリーランスであれば、これらの状況にあわせた働き方が可能となります。
収入は、大きな関心事です。フリーランスのグラフィックデザイナーに関しては、個々のデザイナーが持つ技術やセンス、さらには知名度といったものに大きく左右されるのが実情です。
実績が少ないまま独立した場合などは、収入がダウンすることも少なくありません。しかし、十分な準備を行ってフリーランスになれば、収入をアップさせることは十分可能です。近年では、ゲーム業界やWeb関連業界からの、グラフィックデザイナーに対する需要が旺盛で、高単価の案件も多くなってきています。
フリーランスの収入は、固定的なものではありません。最初は低くても、次第にアップさせることは十分可能です。
メリットがあれば、デメリットも存在します。グラフィックデザイナーがフリーランスになる際の注意点ともなる、主なデメリット3つについても説明します。
企業に所属していれば、毎月決まった日に給料が入ってきます。ときにはボーナスもあるでしょう。しかしフリーランスは、仕事が獲得できなければ収入はありません。万が一病気で長期間働けなくなった場合も、国民健康保険には傷病手当金のような収入保証制度はありません。
さらには、懇意にしていたクライアントが業績不振となって仕事がもらえなくなる、倒産するなどということもあります。仕事がなくなるだけでなく、売掛金が回収できなくなる事態も想定しなければなりません。このような不安定要素がつきまとうのがフリーランスという働き方のひとつの側面です。
フリーランスにとって一番怖いことは、仕事が途切れてしまうことです。そのため、多くのフリーランスは複数のクライアントとつながりを持ちます。しかし仕事の依頼が複数のクライアントから同時に来るということは意外とあるものです。結果、昼夜を問わず働き詰めになってしまうことも、決して珍しいことではありません。
起きてしまった仕事のバッティングを、消去することはできません。しかし、交渉で緩和することは可能です。そのためには、日頃からクライアントと良好な関係を維持しておくことが重要です。
フリーランスは、仕事のすべてを自分自身で完結させなければなりません。会社員時代であれば行わなくていい業務は、思いの外多いものです。
まず、営業が行っていたであろう案件の獲得や価格交渉、見積書の発行があげられます。仕事を行うにあたって必要となる消耗品の調達なども、自身で行わなければなりません。仕事が終わったら、適切な時期に請求書の発行を行わないとお金は入ってきません。
このように雑務の種類は多く、それなりの時間を割く必要があると考えてください。
フリーランスとして、継続的に活動するためには、仕事を見つける必要があります。これもいくつかの方法があります。
仕事探しの際、意外と大きな役割を果たすものがあります。自分が過去に制作した作品を集め、自分の個性や得意分野をアピールするための資料で、ポートフォリオと呼ばれるものです。仕事を効率よく受注するために、必ず作成し、そのままにせずこまめに更新するよう努めましょう。
このポートフォリオは、営業などで使う配布用の印刷物の作成だけでなく、WebサイトやSNS、ブログで公開するといいでしょう。グラフィックデザインは、Web媒体との相性が良好です。クライアントもデザイナーのイメージをつかみやすいため、SNS等に公開されたポートフォリオがきっかけになって受注に至ったケースも、少なくありません。
フリーランスにとって、人脈の占めるウエイトは業種を問わず大きなものです。グラフィックデザイナーでも、かつてのクライアントや同僚が、そのときのつながりをもとに仕事を発注することがあります。
紹介での案件は、発注者は受注者のスキルや特性だけでなく、人柄を買ってくれていることも多く。受注者側も同様ですので、安心して働くことができるのが大きなメリットでしょう。
フリーランスが仕事を獲得するには、自身で営業活動を行うことが基本になります。その際には、プレゼンテーション能力が要求される上、これまでの実績も重要となります。
安定した案件を求める場合は、求人サイトの利用も検討対象となります。ただし、求人サイト上では社員としての募集が主流で、フリーランスの募集は少ないのが現状です。後述する、エージェントの活用を検討してください。
スポット案件を探す場合には、クラウドソーシングサイトの利用を考えてもいいでしょう。仕事が切れるタイミングには、うまくマッチすることもあります。
###フリーランス向けエージェント
フリーランス向けエージェントは、仕事を獲得する上ではぜひ活用したいものです。フリーランスのグラフィックデザイナー向け案件は豊富で、選択の範囲は広くなります。
営業活動が得意ではない人には、強い味方となるでしょう。エージェント経由であれば、安定した長期案件を得ることも比較的容易になります。未経験でフリーランスになった人には、コーディネーターという相談相手が得られることも、大きなメリットになります。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして生きていくために、技術やノウハウ、センスといった「仕事を行うための能力」はもちろん不可欠です。しかし、フリーランスとして成功するためには、それだけでは足りません。
特に重要になることを、以下に示します。
どのような業種であっても、大切なのは人間関係です。特に、クライアントとの信頼関係は、フリーランスとして生きていくにあたっては、必須であると言えます。
人付き合いが苦手という人もいるかと思います。しかし、大切なのはコミュニケーションの量ではありません。適切なタイミングで、適切なコミュニケーションができるか。必要なときに、連絡あるいは報告、相談といった、基礎的なコミュニケーションができるのかが問われます。
「悪い知らせこそ早く」と言います。作業の遅れといったネガティブな件に関しても、早めの報告ができ、リカバーをどうするかを相談する。期日までに成果物を出すことは当然のことで、こういった日々の積み重ねが、強固な信頼を作り上げます。
グラフィックデザイナーの近縁分野として、Webデザインを思い浮かべる人も多いと思います。スマートフォンの普及などで、生活にWebが深く関わるようになりました。
このことは、グラフィックデザイナーにとってもチャンスと言えます。Webデザインの領域に進出することで、受注可能な仕事の幅は大きく広がります。デザイナーが実際にコーディングするケースはそう多くありませんが、CSSについては理解しておくことが望ましいと言えます。
Web技術に関しては、日々新しいトピックが生まれています。トレンドのサイクルが速いことも特徴ですので、アンテナを高くし、情報をアップデートするよう心がけましょう。
レバテッククリエイターの「グラフィックデザイナー の求人・案件一覧」を見てみましょう。数多くの、フリーランス向け案件があることが確認できます。
広告業界からの従来型案件もありますが、目立つのがゲーム業界やWeb業界、映像制作といった案件です。特にゲーム業界案件はフリーランス向けも多く高単価のものもあり、注目分野と言っていいでしょう。
なお、ゲーム業界からの高単価案件では、使用するツールがIllustratorやPhotoshopではないことが多くなります。
よく見られるのがMaya®あるいは3ds Max®といった、AUTODESK社のツールです。また、Unityなどのゲームエンジンのスキルが求められることもあります。
新天地とも言える分野への参入に向けてもっとも高い障壁は、これらツールの習得かもしれません。しかし、ツールの習得で、フリーランスデザイナーとしての可能性は一気に広がるとも言えます。次のステップに踏み出すためには、積極的に検討していきたいところでしょう。
フリーランスと一口に言っても、その姿はさまざまです。グラフィックデザイナーに関して言えば、高い技能を持ち、顧客との良好な関係を構築、維持できる、プロフェッショナルが、市場から強く求められています。
経験と実績を積んだプロのデザイナーになれば、在宅でも高い収入を得ることが期待できます。いっぽうで、それらの努力を怠った場合は、フリーランスとしての活動はかなり厳しいものになることが予想されます。
ほとんどの場合、独立時から順風満帆とはいかないのが現実です。フリーランスのグラフィックデザイナーにとって、最初はうまくいかなくても、自身の才能と努力次第で状況がいくらでも変えられる、というのは大きな醍醐味と言えるのではないでしょうか。
<Photoshop®>は<アドビ インコーポレイテッド>の登録商標です。
<Illustrator®>は<アドビ インコーポレイテッド>の登録商標です。
<Maya®>は<オートデスク インコーポレイテッド>の登録商標です。
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