ポートフォリオとは?作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説

最終更新日:2024年10月17日


この記事のまとめ

  • ポートフォリオは、特にクリエイティブ業界において自身のスキルや実績をアピールするための重要な資料となる
  • ポートフォリオには、分かりやすい構成、アピールポイントを明確にした作品紹介、採用側の視点などを意識することが重要である
  • ポートフォリオは、紙媒体とWebのどちらにもメリット・デメリットがあり、自身の状況に合わせて選択する必要がある

就職や転職において、ポートフォリオを作成することがあります。しかし、いざ必要になったときに「どのように作れば良いか分からない」と困る人は多いでしょう。

ポートフォリオは業界によって意味が変わりますが、クリエイティブな業界では実績を示す資料として用いられます。本記事ではポートフォリオを作る意味や構成例を解説するので、ぜひ参考にしてください。

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ポートフォリオとは

就職やフリーランスの活動では、「ポートフォリオ」が必要とされることが多くあります。しかし、 言葉を知っていても具体的な意味や作成時のポイント、注意点を知らない方も多いでしょう。

はじめに、ポートフォリオの意味や業界ごとの使われ方の違いを解説します。

ポートフォリオの意味

ポートフォリオとは、「折りカバン」「書類入れ」という意味を持つ言葉です。「書類全体を1つのものとして扱う」と捉えると分かりやすいでしょう。

ポートフォリオの意味は業界により異なります。教育業界では「成績・レポート」、金融業界では「金融商品の内訳」などです。

ポートフォリオはクリエイティブな業界で使われることも多く、その際は「作品集」という意味になります。クリエイターの転職活動にとって、ポートフォリオは企業やクライアントへのアピールになる大切な資料です。

クリエイティブ業界におけるポートフォリオ

クリエイティブ業界でのポートフォリオは、自分の能力や実績を評価してもらうための資料として使われます。転職で使用したり、フリーランスが営業用の資料として作成したりします。

デザイン会社が会社案内の補足資料として作成する場合もあるなど、一口にポートフォリオといっても形態はさまざまです。Web上で公開している作品をポートフォリオとして利用することもあるため、自分の職種でどのようなポートフォリオが必要か調べてみましょう。

金融業界におけるポートフォリオ

金融業界でのポートフォリオは、「現金」「株式」「預金」など投資家が持っている金融商品の一覧です。各商品の組み合わせもポートフォリオと呼びます。ポートフォリオを見れば投資家が保有する金融商品を把握でき、リスク分散を検討しやすくなるでしょう。

「各金融商品にバランスよく資産を配分し、最も利益率が大きくなりリスクを小さくする組み合わせ」を目指すポートフォリオ理論も提唱されています。

教育業界におけるポートフォリオ

教育業界でのポートフォリオは、「個人評価ツール」を意味します。生徒が取り組んだ試験やレポート、日々の活動の様子を写真や動画に収め、ファイルへ保管して評価します。

テストだけでは測れない、総合的な個人能力を評価するのが特徴です。学校教育のみではなく、自己啓発の場でも取り入れられています。

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クリエイターのポートフォリオに必要な要素

ここからは、クリエイターが作成するポートフォリオに盛り込む要素について説明します。紹介する内容を踏まえ、自分の実績を周囲に伝えられるポートフォリオを作成しましょう。

目次

クリエイターが作成するポートフォリオは、自己紹介と作品紹介が中心です。目次があると、読む人がポートフォリオの内容を把握しやすくなります。

採用担当者は応募者全員のポートフォリオに目を通さなければなりません。大勢が求人に応募している場合、興味を引く目次を載せると担当者の印象に残るでしょう。内容やアピールポイントがはっきりと伝わる目次を作成してください。

自己紹介

目次のあとには自己紹介を載せます。記載した方が良い項目は以下のとおりです。

  • 名前
  • 生年月日
  • 職務経歴、スキル
  • 顔写真
  • 過去の受賞歴
  • 所有している資格
  • 担当した仕事の実績
  • 使用可能なツール
  • 将来のビジョン
  • 趣味や特技

特に、自身のアピールポイントを中心に記載しましょう。採用担当者に人物像が伝わりやすくなります。

作品

ポートフォリオに作品を掲載する際は、以下の要素を盛り込みます。

  • 作品の画像(高画質なもの)
  • 作品のタイトル
  • 作品ごとの説明文
  • URL
  • 発注者
  • 製作した年月日
  • 作品作りで注力したポイント
  • 作品の成果(定量的に)

これらの要素を踏まえ、作品のエピソードや魅力をできるだけ分かりやすく、簡潔に伝えられると良いでしょう。

作品を紹介する際、「数が多ければ良い」わけでは決してありません。作品の中から業務や募集要項に合ったものを厳選するのがコツです。

連絡先

ポートフォリオには、自分の連絡先も載せます。SNSアカウントや作品を投稿しているサイトの情報を載せると、自分の人間性を伝える一助になるからです。

ポートフォリオでは、限られた情報量で自分自身を伝えるのが重要です。完成したポートフォリオをそのまま提出するのではなく、家族や知人に見せてフィードバックを受けると、より良いものができるでしょう。

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なぜ転職・フリーランスにポートフォリオが重要なのか

クリエイティブ職にとって、ポートフォリオは就職や転職に影響を与える大切なものです。豊富な経験や素晴らしい資格があっても、ポートフォリオが良くなければ選考に落ちる可能性があります。

採用担当者は、多くのポートフォリオを見ています。自分の作成したポートフォリオが他の応募者より魅力的でないと、選ばれにくいです。

一方、ポートフォリオが素晴らしければ、アピールにつながり「良い仕事ができそう」という印象を与えられます。選考を潜り抜けて面接に進むためにも、ポートフォリオは構成やデザインに凝りつつ、自分や作品の魅力を最大限に伝えられるものにしましょう。

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ポートフォリオ作成のポイント

ポートフォリオを作成する際は、ポイントを押さえる必要があります。ポイントを押さえたポートフォリオで、自分の魅力をアピールしてください。

分かりやすい構成を心掛ける

担当者の目に留まるには、分かりやすさと読みやすさが大切です。

自分の好きな順番で作品を並べてポートフォリオを作成する応募者がいますが、これは止めておくのが無難です。担当者が求める情報を踏まえ、分かりやすい構成を心がけましょう。

各作品に作品作りのエピソードを添えると、より相手に伝わるポートフォリオが作れます。

アピールポイントを考えて全体を構成する

ポートフォリオを作成する前に、自分のアピールポイントを決めておきましょう。

アピールポイントが一目で分かる構成や作品選びをします。目次から作成すると、統一感ある内容になります。一番アピールしたいことが伝わる順番を考えるのが大切です。

採用側の目線に立っているか

企業の採用担当者は、「職種」だけでなく「自分の会社にふさわしいか」も含めてチェックします。そのため、企業や相手が今どのような状況で、何を必要としているかを考えてポートフォリオを作りましょう。

多くの企業を受ける応募者には、すべての会社に同じ内容のポートフォリオを送っている人もいるでしょう。しかし、相手が求める内容でなければ「自社と合わない」と判断されます。

同じポートフォリオを使い回すのではなく、各会社や募集内容に合わせたものを作るのが成功のコツです。

古い作品・実績ばかりではないか

多くのクリエイティブ業界は進化や成長の速度が早く、古い作品は参考にならない可能性もあります。ポートフォリオに載せる作品や実績は、最近のものを中心に載せましょう。

ポートフォリオは定期的に見直し、新しい作品や実績があるときはその都度更新してください。

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ポートフォリオ作成時の注意点

ポートフォリオを作成する際の注意点があります。具体的にどのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

著作権に気を付ける

会社名義で発表した作品があれば、当該企業に掲載許可を取りましょう。自分が作った作品でも、会社に著作権が存在する可能性があります。

特に、不特定多数の人たちが見るWeb上に掲載する際は気を付けてください。出典や引用元がある場合には忘れずに示すようにしましょう。

情報セキュリティに注意

Web上のポートフォリオを利用する場合、サイトのセキュリティにも気を配ります。ログインパスワードは複雑なものにする、ベーシック認証によるアクセス制御をかけるなどの対策がおすすめです。

また、ポートフォリオは、企業のプロジェクトで誕生するものもあります。ポートフォリオについて説明をするときは、企業の社外秘情報や個人情報を載せないようにしてください。

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ポートフォリオは紙とwebどちらが良いか?

最後に、ポートフォリオは紙媒体とWebのどちらが良いかを解説します。どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、両方を把握したうえで選択しましょう。

紙の場合

紙媒体のポートフォリオは、自分の作品に合わせて紙の大きさや質感を変えられます。作品の印象を変える効果があるので、特にフォトグラファーやデザイナーなどにおすすめです。紙で作成することにより、相手にも作品の印象が残りやすくなるでしょう。

ただ、紙でポートフォリオを作ると紙代やインク代などの費用がかかったり、郵送代金がかかったりします。保管する場所が必要、持ち運ぶときに重みが気になるなどのデメリットもあるので要注意です。

Webの場合

Webでポートフォリオを作成すると、印刷のコストや郵送費などがかからず、費用削減につながります。URLを送信するだけで相手に簡単に見てもらえるのも大きなメリットです。

一方、Webで作成する際は、一定以上のITのスキルが必要です。サーバーをレンタルすると、初期費用や維持管理コストがかかります。

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まとめ

本記事では、ポートフォリオについて紹介しました。ポートフォリオの意味は、使用する業界により異なります。ポートフォリオを作成する際は、自分の伝えたいことを伝えるだけでなく、読み手の気持ちや求めるものも考えましょう。

解説したポイントや注意点を踏まえて、より良いポートフォリオを作成してください。

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