Photoshopを活かせる仕事に就きたい人が知っておきたいこと

3 years ago

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Photoshopでできること

クリエイター系の求人を見ていると、Photoshopというソフトウェアの名前をしばしば目にすることになります。このPhotoshopについてある程度はイメージできている人も多いと思います。

しかし、では具体的にどのようなものか、何ができるのかと聞かれたときに詳しく説明できる人は、実際に仕事でPhotoshopを使用しているという場合を除けば、そう多くはいないでしょう。

Photoshopは、アドビが販売している「ビットマップ画像編集アプリケーション」で、30年以上の歴史があります。ビットマップ画像とは、小さな点(画素)が集まってできた画像のことです。ビットマップ画像を扱うソフトウェアを「ペイントソフト」と呼び、Photoshopは数多くのペイントソフトを代表する存在です。

それゆえPhotoshopは写真など画像の加工や合成、グラフィックの制作に適しているという評価が一般的です。実際にPhotoshopはイラストの作成も行われることが多く、それに対応する、使い切れないと思えるほどの豊富な機能を持っています。デジタル絵画、アニメーションの作成などにも対応するなど、画像編集アプリケーションとして、万能と言えるのではないでしょうか。

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Photoshopが活かせる仕事6選

Photoshopの技能が活かせる代表的な仕事について、見てみましょう。

Webデザイナー

Photoshopを使った仕事で、多くの人が最初に思い浮かべるのがWebデザイナーでしょう。これは、Webサイトをデザインして、作成を行う仕事です。

Photoshopは、主にWebサイト上で使う写真を修整し、視覚的に最適化することに用います。また、アイコン、ロゴといったWebページ上の部品作成でもPhotoshopを用います。

Webデザイナーには、Photoshopの基本技能はもちろん、Illustratorのような、ベクターデータを扱うグラフィックデザインソフト(ドローソフト)を扱う技能も求められます。また、HTMLやCSSといったWebプログラミングの知識と、実際にコーディングができる経験も必要になります。

PhotoshopやIllustratorの技能については、アドビのサイトにチュートリアルがあります。これを用いての自習で、基礎的な部分については十分習得が可能です。この他にも、専門学校やパソコン教室で学ぶ方法があります。求職中の人が対象にはなりますが、Webデザイナーとしての基礎力をつける職業訓練を受けてもいいでしょう。

HTMLやCSSについては、プログラミング経験がない人には高いハードルに思えるかも知れません。HTMLは文章に「タグ」と呼ばれる印をつけて、表示方法あるいは動作などの振る舞いを決めるもので、プログラムの難易度としては高くありません。CSSも同様のものです。

デザイナーという名前からは華やかなイメージを受けるかも知れません。しかし、実際にはクライアントからの依頼に基づいて、使いやすさに配慮しながら画面を決めていく、地味な作業の積み重ねとなる仕事です。コツコツと取り組む仕事が得意、ユーザーの立場でサイトの使いやすさを考えることができる、そういった人に適性があると言えます。

グラフィックデザイナー

古くからあるグラフィックデザイナーという仕事は、商品パッケージやポスターなどをデザインするものです。写真やイラスト、文字などさまざまな要素を用い、多様な装飾を施して、世に出していく仕事です。

活躍の場はさまざまで、商品パッケージであれば化粧品や生活用品、食品や医薬品などがあげられます。音楽や映像、ゲームといったソフトウェアのパッケージも、グラフィックデザイナーにとっての活躍の場です。

グラフィックデザイナーは写真やイラスト、文字などさまざまな要素を駆使してデザインを作り上げる仕事です。それゆえ、Photoshopを利用することも多くなります。他にIllustratorなども使われます。Photoshopの使用頻度は、デザインの対象が写真を用いたものであれば高くなり、写真の比率が下がるとともに低くなっていく傾向があります。

技能習得については、アドビのサイトのチュートリアルを用いる方法、専門学校やパソコン教室を利用する方法があります。グラフィックデザイナーは、クリエイティブな要素が強くなるがゆえに、非常に根気のいる作業を重ねることになります。粘り強く課題に取り組むことができる人に適性があると言えるでしょう。その上で、発想の柔軟性や、センスを常に磨いていく意欲も、求められる仕事です。

DTPオペレーター・DTPデザイナー

印刷物の編集を、卓上にあるパソコンで行う仕事をDTP(デスクトップ・パブリッシング)と言います。机上出版、あるいは卓上出版と訳されるDTPのオペレーター、そしてデザイナーも、Photoshopとは切り離せない仕事です。

DTPの対象は印刷物全般で、新聞や雑誌をはじめ、カタログやパンフレット、チラシやPOPなども含まれます。DTPに携わる仕事でPhotoshopを用いるのは、主にDTPオペレーターとDTPデザイナーですが、企業によってはこれらの仕事を厳密に分けていないこともあります。

それぞれの仕事ですが、DTPオペレーターは、デザイナーあるいはディレクターの指示に基づいてレイアウトを行い、それを修正して印刷データを作り上げます。DTPデザイナーは、依頼をもとに自らデザインを考えて設計を行います。

この仕事では、PhotoshopあるいはIllustratorの他に、DTPソフトウェアも使います。主流はPhotoshop等と同じアドビのInDesignですが、かつて圧倒的な支持を得ていたQuarkXPressを使うところもあります。また、PDFファイルを作成するAcrobatを使う機会も多くなります。

紙媒体に携わる仕事ですので、紙媒体が好きな人に向いている仕事です。細かな違いを探すのが得意な人には、それを大いに活かせる仕事となるでしょう。

フォトグラファー

フォトグラファーとは、写真の専門家です。撮影した写真の加工にPhotoshopを使います。フォトグラファーとして仕事をするためにいちばん必要なのは、依頼された通りの写真をきちんと撮るだけの力量であって、これまで説明してきた仕事に比べると、Photoshopの重要度は決して高くありません。

それでも、撮影した写真についての修整は必要です。被写体をよりよく見えるようにする、写りこんでほしくないものを消去する、逆にほしいものを追加する、置き換えるといったPhotoshopの技術は必須になります。

写真の専門家にはフォトグラファーの他、カメラマンという職業があります。これら2つについて厳密な使い分けがされているわけではありませんが、カメラマンは「テレビや映画の撮影を行うエンジニア」を示す英単語ということもあってか、動画を含めて撮影する仕事をカメラマン、静止画をメインに撮影する仕事をフォトグラファーと呼ぶことが一般的です。

レタッチャー

写真の専門家、フォトグラファーやカメラマンが撮影した写真をよりよく見せるために、写真を修整あるいは加工することを「レタッチ」と言います。このレタッチを専門に行う仕事がレタッチャーです。Photoshopをよく使う仕事であり、それに比例して高いスキルが要求される仕事でもあります。

レタッチは、クライアントの要望をベースに行われます。それゆえレタッチャーには、クライアントの話を的確に聞き、表に出ない要望を引き出せるコミュニケーション力も求められます。加えて写真やデザインに関する知識、関連する業界のトレンドについても知っておく必要があります。

イラストレーター

クライアントからの依頼に基づいて、イラストを描く仕事です。クライアントには出版社、広告代理店などがあります。イラストレーターには、画力だけでなく、クライアントの要望を汲みとる力が必要です。

なおイラストレーターが絵を描くときに使うソフトウェアは、Photoshopに限られるわけではなく、IllustratorあるいはCLIP STUDIO PAINTなど、人によりさまざまです。アナログで描くイラストレーターもいます。

この仕事におけるPhotoshopの使用頻度は、それを主に使うものから、Illustratorと組み合わせて、または他のペイント・ドローソフトと併用するもの、さらには全く使わないものもあったりと、人や業態により異なります。なお、イラストレーターという仕事は、クライアントの希望が第一であり、自分が描きたいものを描けるわけではないということを認識しておきましょう。

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Photoshopの実務レベル

さて、いざPhotoshopを使う仕事に携われることになったとして、現場では一体どのくらいのスキルが求められるのでしょうか。当然ながら採用枠ごとに異なってくるわけですが、それぞれ、見てみましょう。

新入社員(未経験者)として

Photoshopを使うということで見過ごされがちですが、パソコンの操作に関しては基礎的なことを理解しておく必要があります。求められるPhotoshopのスキルも基本レベルで、主なものは以下の通りです。

-基本的な用語を理解している
-パス(Photoshopで線を引く方法)を用いて、写真の切り抜きができる
-線を引く、線を消すことができる
-レイヤーを使って作業ができる

中途採用(経験者)として

新入社員と比較すると、要求されるレベルは格段に上がります。基本的にカンプ(ほぼ完成に近い見た目に作られたデザイン案のこと。クライアントへの提案に使用する。)からフィニッシュまで持っていく作業を、ひとりでこなせるレベルとなります。

具体的に必要とされるPhotoshopのスキルのうち、主なものは次の通りです。

-目的に応じ、画像保存形式を使い分けることができる
-パスで切り抜いた画像を色調整しながら、複数のレイヤーを用いて、合成や編集ができる

新入社員と比較して、要求が複雑になっていることがイメージできるのではないでしょうか。

フリーランスとして

フリーランスも経験者同様、カンプからフィニッシュまで自力で対応できる技術が求められます。Photoshopスキルについても同様で、必要に応じて新しい機能を使いこなす柔軟性も必要になります。

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学習方法

Photoshopのスキルをどのように身につけるべきかは、習得の段階により異なります。まずは基本的な操作を覚え、機能を把握し、必要とされるシーンで使用すべき機能を選択できるようになることが目標です。

初心者が行いがちなのが、レベルの高い作業を行おうとして、いきなり高度な機能にチャレンジすることです。ハイレベルなテクニックは、基本機能あるいは基本操作が確立していてはじめてできるようになるものです。基礎がしっかりしていないうちに応用操作に進むことは、学習効率も低くなってしまいますし、挫折してPhotoshopを投げ出してしまうことにもなりかねません。

Photoshopの機能はきわめて多く、実際の業務では使わない機能もかなりあります。基本操作を覚えたら、使う機会が多くなる機能を重点的に学習しましょう。大切なことですが、すべての機能を覚える必要はありません。

以下、習熟段階別に学習のポイントを示していきます。

初心者・初級者

最初に行うべきことは、基本操作を身につけることです。そのためにいちばん大切なのは、入門書を1冊用意し、基礎的な操作を最初から覚えることです。入門書を片手に、実際にPhotoshopを操作することで、基本的な技術を効率的に身につけることができます。

Photoshopの入門書は多数発売されていますので、自分好みのものを選ぶといいでしょう。図書館にも複数の入門書が置いてあることもありますので、そちらで下調べしてもいいかも知れません。

ある程度操作を覚えたら、チュートリアルを利用して実際に簡単なものを作ってみましょう。チュートリアルは、やはりアドビのサイトにあるPhotoshop チュートリアルを使うのがおすすめです。

中級者

ある程度操作を覚えたら、次にほしくなるのはリファレンスあるいは逆引きと呼ばれる書籍です。仕事の中で、要望を実現するためにどの機能を使うべきか、という疑問が湧いてくること、あるいは、理解があやふやな用語の正確な意味を知りたいと思うことは、それなりに出てくることでもあります。

その場合役立つのが、リファレンスや逆引きです。ここまでくると習熟度も高まっているため、ピンポイントで得たい情報を入手することができます。Photoshopは利用者も多いですから、こういった書籍も数多く出版されています。どれを購入するかを決めるときには、周囲のクリエイターからアドバイスをもらってもいいでしょう。

また、アドビでは中級者向けのチュートリアルも用意しています。これを用いることで、知らない機能を習得しやすく、より効率的な利用法を知ることもできます。

上級者

Photoshopのスキル上達に、終着点はないのではないか。そう思えるほど、数多くの機能を持つのがPhotoshopです。多忙な、熟練のPhotoshop利用者には「どうすれば作業をより効率化・高速化できるのか」というニーズが高くなります。

熟練のクリエイター向けに、こういったテクニックやノウハウを紹介する書籍も出版されています。

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Photoshopが使えると就職できる?

Photoshopと就職率の関係は、どのように考えればいいでしょうか。クリエイターとしての仕事を得るにあたって、Photoshopをある程度使いこなせることは、有利に働くこともあります。

Photoshopが使える、ということをアピールするため、資格の取得を検討してもいいでしょう。知名度が高いのがアドビ認定アソシエイトPhotoshopクリエイター能力認定試験です。後者には、スタンダードとエキスパートの2種類があります。

さて、クリエイターとして求められるのは、Photoshopの技術力ではありません。クライアントからの要望を汲み上げ、完成度の高い成果物を作り上げる力です。Photoshopは、あくまで成果物を作り上げるための手段に過ぎないということに注意してください。

高度なテクニックを駆使して作り出された凡庸な成果物が、一般的なテクニックで仕上げられた秀逸な成果物より高い評価を得るということは、絶対にありえません。何よりも、センスが求められる業界です。

Photoshopが使えるだけでは、やはり不十分です。Photoshopを使って、どのようなものを作り上げられるのかが問われると認識しましょう。

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Photoshopからはじめるキャリアパス

Photoshopを扱うクリエイター職が、どのようなキャリアを積んでいくのか、気になる人は少なくないでしょう。残念ながらこの括りで網羅的な統計はないため、Webデザイナーの年収を参考に見てみましょう。

経済産業省が2017年に発表したIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、コンテンツクリエイター/デザイナーの平均年収は411万円と、決して高い水準ではありません。

ただし、プロデューサー/ディレクター職は792万円と、IT業界でも他の職種と遜色ない金額になります。

スキル標準レベルという、7つの段階で人材のレベルを示す指標があります。こちらの観点では、クリエイター/デザイナー職が3.1でほぼ「独立して仕事ができる中堅人材レベル」となります。

いっぽう、プロデューサー/ディレクター職は3.7まで上がり「部下を指導できるチームリーダーレベル」に近くなります。他の職種と比較した場合、スキルの小さな上昇幅で、収入のアップ幅は非常に大きくなっています。

キャリアアップによる、収入増加の期待値が大きいことがここからわかります。

組織内でキャリアアップする

デザイナーとしての経験を積みながら、組織の中でキャリアアップを継続する方法です。まずはWebディレクターをめざし、そこからWebプロデューサーへと進むのが、一般的なキャリアパスとなります。

当然ながら責任も重くなります。それでも、先ほどの調査で見られたような年収の大幅なアップが期待できます。

エンジニア系職種をめざす

デザイナーとしての経験を最大限に活用し、エンジニア寄りの職種をめざすという選択肢もあります。Webデザインと関連するところでは、利用者と直接関わる部分を作り込むUIデザイナーがまずあげられます。またWordPressなどのCMSの設計や実装、カスタマイズをはじめ、HTML、CSS、JavaScript、PHPの設計や実装を行う、フロントエンドエンジニアという選択肢もあります。

この段階までくれば、プログラミング技術を習得することで、できる仕事の幅が大きく広がります。前述の調査によると、この職種の平均年収は592.2万円となり、収入アップも期待できるでしょう。

デザイナーの道を究める

せっかくデザイナーになったのだから、デザインを極めたいと考える人も多いでしょう。そういった人には、組織で専門職として活躍する方法もあります。

道を究めることで、ワークライフバランスを実現させるフリーランスとして独立することも可能になるでしょう。Photoshopは、それを使ったことがきっかけとなって、さまざまな可能性が広がるツールです。

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