Illustratorを使う仕事の内容は?収入や未経験での始め方も解説

最終更新日:2025年07月22日

Illustratorを使う仕事をしたいと考えているものの、どのような作業ができるのか分からない方もいるでしょう。Illustratorが使えれば、Webサイトやゲーム、広告などの幅広い媒体でデザイン・イラストの仕事を獲得できる可能性があります。そこで本記事では、Illustratorでできる仕事の具体的な内容や必要なスキル、未経験からの始め方などを解説します。

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Illustratorでできること

Illustratorは、どちらもアドビ社が販売しているグラフィックソフトです。Illustratorを使えば、以下のような作業ができます。

  • ロゴの作成
  • アイコンの作成
  • 図表やグラフの作成
  • 文字組み・DTP
  • パーツのレイアウト

Illustratorは、直線や円、曲線などで表現される図形の集まりでできた「ベクター」が用いられているのが特徴です。ベクター画像は拡大・縮小を行っても画質に影響が出ません。図形やグラフ、アイコンなど、形がシンプルでそれぞれのカラーが均一に表現されているもののデザインを得意としています。

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Illustratorで行う主な仕事

ここでは、Illustratorでできる主な仕事を紹介します。

図表やグラフの作成

Illustratorを使って、すでにあるデータをもとにクライアントがイメージする図表やグラフを作成する作業があります。

Webサイト用の図表やグラフを作成する案件が多い傾向です。プレスリリース用や雑誌に掲載するものを作成する場合もあります。掲載するものが決まっているときは、媒体に最適な色合いやフォントを選択するセンスが必要です。

バナー制作

バナーとは、リンク機能がある画像です。直訳すると「旗」の意味で、インターネット上ではWebサイトを紹介する看板のような役割があります。

サイズが小さく画質も限られたバナーを制作する案件が多い傾向で、1日10件以上の仕事をこなす人もいるようです。隙間時間でIllustratorを使った副業がしたい人は、バナーの作成に挑戦しましょう。

トレース

トレースとは、もととなるイラストや写真に従ってイラストを制作する作業です。指定されたイラスト全体をトレースしたり、もととなる写真を簡略化したデザインに落とし込んだりします。地図を簡略化する作業もトレースに含まれます。

提示された資料に従って制作するため、Illustratorを使った作業としては比較的難易度が低いでしょう。

LINEスタンプ作成

LINEスタンプは、LINEでのやり取りで自分の意志を簡単に伝えられる手段として、広く使われています。Illustratorを使ってイラストを描いたり写真を加工したりすれば、LINEスタンプを作成できます。

作成したスタンプはLINE Creators Marketで審査を受けて通過すると、販売可能です。スタンプが売れた分だけ作者の手元にロイヤルティが入る仕組みになっています。ヒットすればまとまった金額が入るのが魅力です。

アイコン作成

Illustratorでイラスト関係の仕事をしていると、WebサイトやSNSのアイコン作成を依頼されることもあります。YouTubeのヘッダーやプロジェクトのシンボルマークなどです。

サイズが小さいため、作業時間はバナー同様あまりかからないでしょう。ただし、通常のイラストよりも小さいため、少ない情報量で必要なことを伝えられるセンスが必要です。アカウントの世界観を決められた大きさで上手く表現しましょう。

名刺作成

Illustratorを用いて名刺作成もできます。名刺作成では、スキルや事業内容のPR、似顔絵やマスコットのようなイラストを入れる指示など、クライアントのイメージに合ったデザインを作成するスキルが問われます。

「フリーランスの名刺は必須のビジネスツール!記載内容や作成方法を紹介」では名刺を作る際のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

パッケージデザイン

パッケージデザインの作成もIllustratorでできる仕事です。購入や利用を訴えかけるため、商品を魅力的に見せるデザインが求められます。そのため、Illustratorを扱うスキルだけでなくマーケティングの知識も必要です。

商品を通じてクライアントが訴求したい情報や要素を汲み取る力も欠かせません。商品に込めた想いやアピールをクライアントからヒアリングしましょう。

絵コンテ作成

Illustratorを使って、絵コンテを作ることができます。絵コンテとは、アニメーションや映画などの設計資料です。動画を作る前に、絵コンテで全体の流れや動き、セリフなどを指示します。

未経験者であってもアニメーション業界にいた人や漫画を制作した経験がある人は、優遇される可能性があります。「アニメーターに必要な資格・スキルとは?なる方法や仕事内容も解説」では絵コンテを含めたアニメーターの作業の流れを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

オリジナルグッズ制作

自分で作ったグッズの販売で利益を得る仕事もあります。

最近はデザインを入稿するだけでグッズを作れるサービスが増え、取り組むハードルは低くなっています。Illustratorで作ったデザインやイラストをもとに、ハンカチやコップ、Tシャツなどさまざまなグッズが制作可能です。

ある程度の知名度やデザインセンスが求められますが、ヒットすると大幅な収入アップが見込めます。

書籍や雑誌の挿絵制作

挿絵制作もIllustratorを使ってできる仕事の一つです。小説の一場面をイラストで表現したり、雑誌の雰囲気に合わせた挿絵を描いたります。全体の構成や雰囲気に合わせた挿絵の制作が求められるでしょう。

書籍の場合、挿絵を担当した書籍のヒットに伴って人気イラストレーターになれる可能性があるのがメリットです。

ポスター制作

ポスターをはじめとした紙媒体の制作にも、Illustratorが向いています。多くの人に見てもらえるのがポスター制作のメリットで、やりがいにつながるでしょう。

ポスターは主にイベントや商品、サービスの宣伝のために作られます。紙に印刷されるため、紙媒体を使ったマーケティングの知識や印刷に関する知識が欠かせません。

ゲームのグラフィック制作

ゲームのイラストや背景もIllustratorで制作可能です。据え置き型のゲームだけでなく、ソーシャルゲームのグラフィック案件も増えています。

案件では、ゲームの雰囲気に合わせた作品の制作が求められます。クライアントからゲームの設定や世界観をヒアリングして、イメージを汲み取らなければなりません。ゲームが好きな人や想像力が豊かな人に向いている仕事といえます。

Illustratorの講師

Illustratorの知識を他人に教えるのも仕事の一つです。個人で指導を引き受けたりスクールで授業をしたりします。近年は、オンラインで指導できるスクールも増えました。

講師として働くには一定の実績が必要です。また、自分の知識や考えをわかりやすく伝えるスキルも求められます。

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Illustratorを使う仕事の見つけ方

ここでは、Illustratorを使う仕事の探し方を紹介します。

人脈から案件の提案を受ける

これまで働いてきた職場での経験や人脈などから、仕事を紹介してもらえるケースがあります。フリーランスを目指す前に実績を積む目的で就職する場合でも、真面目に業務に取り組み、人とのつながりを大切にしましょう。

またセミナーや交流会、勉強会などに積極的に参加して人脈を広げていくことで、仕事を依頼されるケースもあります。

SNSやWebサイトで情報発信する

SNSやWebサイトで情報発信をすると、仕事の獲得につながります。

近年は、SNSやWebサイトを通じて依頼先を探す企業が増えました。このような企業に宣伝するために、Illustratorに関する知識や得意分野、できることを積極的に発信しましょう。過去の作品を使ったアピールも効果的です。

短期的な効果は求めず、長期的に取り組みましょう。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングサービスは、仕事を依頼したい人と仕事を探している人のマッチングを行うサービスです。ここに登録して条件に合う仕事を探す方法があります。未経験でも参画できる案件を扱っていることがあり、チャレンジしやすいのが特徴です。

ただし、高額案件は競争率が高いため、経験が浅い人は職場で働きながら副業として腕試しや実績作りに活用すると良いでしょう。クラウドソーシングのメリット・デメリットについては、「クラウドソーシングの仕事内容とは?必要なスキルや受注のコツも紹介」を参考にしてください。

エージェントを利用する

エージェントサービスは、専任の担当者がつき、希望の条件を聞いた上で仕事を紹介してくれるサービスです。営業活動を代行してもらえるだけでなく、スキルや得意分野に合わせて非公開案件を紹介されるケースもあります。

高額な案件も多いですが、常駐型がメインで高いスキルが求められます。「フリーランスエージェント徹底比較 【2025年最新】」ではおすすめのエージェントを多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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Illustratorを使う働き方

Illustratorを使う現場は、デザイン制作などのクリエイティブな職場になります。働き方は、企業で正社員として働くケース、フリーランスとして働くケースの2つが考えられます。

会社員として働く

会社員として仕事をする場合、デザイン事務所、広告会社、企業でデザインやIT関連の部門を設けているところに就職するのが基本となります。デザイン事務所は小規模なところが多く、大企業でもデザイナーを採用する会社は限られるため、企業への就職は決して簡単ではないでしょう。

フリーランスになる

フリーランスの場合、Illustrator関連の案件は幅広く、在宅でできる仕事も多くあります。ただし、案件の種類や内容、スキル、経験、センスなどによって収入は変動しがちです。

仕事内容や収入の安定性が会社員とは異なるので、フリーランスには向き・不向きもあります。自分が将来的にどのようなキャリアを目指すのかを見極めながら決めていきましょう。

「フリーランスと正社員どっちが得?メリット・デメリットや兼業の可否も解説」ではフリーランス・会社員双方の特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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Illustratorを使う仕事の職種

Illustratorを使った仕事は、デザイン系の様々な現場で幅広く展開されています。関連職種もWebデザイナーやDPTオペレーターなどさまざまです。以下で主な職種の概要を見ていきましょう。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインをする仕事です。全体の構成や写真のレイアウト、ロゴデザインなどサイトの見栄えを良くするだけでなく、使いやすさも考慮しながら全体の構成を考えていきます。

デザインだけでなく、サイトそのものの構築・運用・修正やコーディングを求められることがあります。Webデザイナーの仕事内容については、「Webデザイナーとは?仕事内容や未経験からなる方法を解説」を参考にしてください。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、雑誌や広告、ポスターなど、印刷物をデザインする仕事です。広告やポスター、DM、チラシなどの紙媒体はもちろん、商品のパッケージ、看板などデザインするものは多岐にわたります。

文字や写真、イラストなどの加工や装飾などを扱うことから、IllustratorとPhotoshop双方のスキルが必要です。グラフィックデザイナーの仕事内容については、「グラフィックデザイナーとは?仕事内容や未経験でなる方法を紹介」を参考にしてください。

DTPオペレーター

DTPとは、英語のDesk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)を略したもので、「机上出版」や「卓上出版」などと訳されます。パソコンでデータを作成し、実際に印刷物を作成する仕事です。

自分でデザインやレイアウトを考えて印刷物を作成する人はDTPデザイナー、デザイナーが作成したデータをもとに修正・加工して印刷物を作成する人はDTPオペレーターと呼ばれています。

DTPオペレーターにはデザインスキルは必要ありませんが、DTPデザイナーはオペレーターのスキルが必要になってくるため、実際には両方行う人が多いと言われています。

イラストレーター

イラストレーターは、商品や広告などに使われるイラストやキャラクターなどをデザインする仕事です。Illustratorを使うスキルはもちろんですが、クライアントの要望を実現するデザイン力・デッサン力などが必要です。

イラストレーターの仕事内容については、「イラストレーターの仕事内容や流れは?単価相場や必要なスキルなども解説」を参考にしてください。

レタッチャー

レッタチャーは、広告やポスターなどのグラフィックデザインで使用される画像に、補正や修正、加工を行う仕事です。カメラマンが撮影した写真に色味を変えたり、形を修正したり、ほかの画像と組み合わせて合成させたりします。Illustratorだけでなく、Photoshopの高度なスキルが求められます。

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Illustratorの仕事をするメリット

Illustratorを使って仕事をするメリットは以下のとおりです。

  • 在宅でできる仕事が多い
  • 仕事の種類が多い
  • ほかのAdobe製品と組み合わせられる

Illustratorを使った仕事は、パソコンでの作業を前提としているため、在宅案件も多い傾向です。打ち合わせはオンラインが多く、基本的なやりとりもチャットが中心となるでしょう。通勤時間がないため、効率的に作業に取り組めます。

また、仕事の種類が多い点もメリットです。Illustratorのスキルだけでも、十分な量の案件を受注できるでしょう。

ほかのAdobe製品と組み合わせやすいのも魅力です。連携がしやすく、より多くの作品の制作に役立ちます。特に、Photoshopが使えると仕事の幅も広がるでしょう。

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Illustratorを使う仕事に必要なスキル

ここでは、デザインの仕事で必要となるIllustratorのレベルを、初心者・中級者・上級者に分けて説明していきます。

最低限求められるレベル

新入社員で未経験という場合は、あまり多くのスキルを求められることはないでしょう。企業がどのような人材を求めるかによりますが、実績がないことを承知で採用しているなら、社員として指導を受けながら実務を通じてスキルを磨いていくことになります。

とはいえ、未経験だから何も知らなくていいというわけではありません。与えられた仕事をこなすわけですから、基本的な用語や使い方などは身につけておきましょう。まず押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 基本用語を覚える
  • 画像の配置ができる
  • レイヤーの仕組みを理解して扱える
  • ベタやグラデーションなどオブジェクト作成ができる
  • フォント変更やアウトライン化ができる

基本的な専門用語として、初心者でも覚えておきたいものを記しておきます。

用語 概要
JPEG(.jpg) ジェイペグ・画像の保存方式
.ai Illustratorで作成したデータの保存方式
.psd Photoshopで編集したデータの保存方式
CMYK 印刷の4原色。主にグラフィックデザイン分野で使用
RGB 光の三原色。主にWebデザイン分野で使用
パス Illustrator・Photoshopで線を引く方法
トンボ 印刷物の裁ち切りを表すマーク
カンプ クライアントに見せる完成に近いデザイン案の見本
HTML Webサイト、ページの骨組みとなるプログラミング言語
CSS Webサイトの装飾に使われるプログラミング言語

中途採用で求められるレベル

転職・中途採用の場合は、ある程度Illustratorを使いこなせるスキルが必要です。規模の小さい会社ほど即戦力が求められる傾向にあります。以下の作業ができると良いでしょう。

  • カンプからフィニッシュまで1人で完成させられる
  • 印刷会社に出せる状態のフィニッシュデータを作成できる
  • CMYK・RGBなど色に関する知識がある
  • 画像を好きな場所に好きな形で貼り付けられる

中途採用の場合、目安として実務経験2~3年程度の中級者レベルのスキルが必要と考えられます。グラフィックデザイナーからWebデザイナーへ、DTPオペレーターからグラフィックデザイナーへなど、業界を移動する場合は必要なスキルが異なるため、新しい業界の基本的な知識を勉強しておきましょう。

フリーランスに求められるレベル

フリーランスは案件ごとに契約を結ぶため、より高いレベルが求められます。具体的には、以下ができる必要があるでしょう。

  • カンプからフィニッシュまですべて1人で完成できる
  • デザインのセンスとスキルを兼ね備えている
  • 修正の必要がない完成品をアウトプットできる
  • 営業や自己アピールに長けている

フリーランスは、会社員と異なり個人で営業活動をして案件を獲得します。そのため技術だけではなく、実績や営業力、クライアントと信頼関係を築くためのコミュニケーション力などが必要になります。

また、作品の善し悪しを判断する「見る目」を養うことも大切です。Illustratorのツールを使う技術があっても、良いデザインを作れなければ何度でも修正することになり、完成まで時間がかかってしまうからです。

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Illustratorのスキルの学び方

Illustratorをどのように学んでいくかは決まった方法はありませんが、主に4つのやり方が考えられます。

独学で学ぶ

Illustrator・Photoshopは、独学で学ぶことも可能です。Illustratorに関する書籍、テキスト、オンラインセミナーなどがあり、低価格または無料で学習できるものもあります。

ただし、独学は我流になってしまうこともあるでしょう。Illustratorは機能が多い分何を学ぶべきかの判断が難しいため、基礎知識を学べるオンラインセミナーがおすすめです。学業や仕事のかたわらに学習できるため、時間があまり取れない人は活用すると良いでしょう。

専門学校やスクールで学ぶ

専門学校やスクールでの学習は、実践的で本格的に学びたい人向けになっています。独学やオンラインセミナーより費用はかかりますが、基礎知識から仕事で使いこなせるようになるまでのスキルアップが図れます。

美術系大学で学ぶ

美術系大学は専門分野だけではなく、一般教養やデザイン・イラスト、歴史など芸術に関する知識を体系的に学べます。幅広く学ぶことで、自分の進みたい仕事の方向性を熟考できるなどのメリットが考えられます。

アルバイトで実務をしながら経験する

デザイン事務所や広告会社でアルバイトをしながら、Illustratorの知識やスキルを身につける方法があります。収入を得ながら、実際の現場で生きた知識を学べるのがメリットです。職場は学校ではないので、自発的に学んでいく姿勢が求められます。

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Illustratorを使う仕事の単価

フリーランスHubに掲載されているIllustrator関連案件の月単価は、40万~60万円ほどです。12ヶ月を掛けて年収とすると、480万~720万円になります。

募集情報を見ると、1~3年以上の実務経験を求める案件も散見されます。上記の金額はあくまでも目安であり、スキルや経験、実績などによって単価は変動する可能性があるので注意してください。

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Illustratorの仕事でより上を目指すコツ

ここでは、Illustratorを活かして収入アップやスキルアップを図る方法を紹介します。

実績を積みキャリアアップを狙う

DTPオペレーターやグラフィックデザイナーとして出発し、経験や実績を積み重ねることで、キャリアアップやキャリアパスの道が拓かれていきます。スキルや実績が向上すれば、報酬もおのずと高くなります。経験を重ねながら、将来の仕事の方向性、キャリアアップを考えていきましょう。

また、条件の良い職場への転職なども収入アップにつながります。

資格を取る

資格を取ると、Illustratorのスキルを所持していることが客観的に示せます。Illustratorに関する資格は以下の2つです。

アドビ認定プロフェッショナルは、アドビ社のアプリに関する一定の知識があることを証明する資格です。

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Illustratorでコンテンツを制作するスキルを測る試験です。スタンダードとエキスパートの2コースがあり、自分の実力に合わせて受験できます。

Illustratorクリエイター能力認定試験の概要は「Illustratorクリエイター能力認定試験とは?勉強方法も紹介」でも解説しているので、あわせて参考にしてください。

フリーランスとして単価アップを目指す

会社員の仕事は安定した収入は得られますが、金額はある程度決まっています。高度なスキルが求められるフリーランスを目指すことで、単価アップ、報酬アップを狙えるでしょう。

ただし、フリーランスは完全実力主義の世界です。稼げるデザイナーになるためには、高単価案件を効率良く獲得できるスキルと実績、営業力などが必要です。「フリーランスの単価の決め方は?交渉のコツや報酬を上げる方法も解説」では単価アップの方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

操作できるツールを増やす

Illustrator以外のツールが使えると、できる仕事の範囲が広がります。受けられる仕事の数を増やしたい人は、新しいツールについて学習しましょう。
ここからは、Illustrator以外のメジャーな画像編集ツールを紹介します。

Photoshop

Photoshopはベクターデータが得意なIllustratorと異なり、ビットマップデータを扱うのが得意なツールです。Photoshopで画像を加工してからIllustratorで全体、またはパーツのレイアウトを行う、というように組み合わせて使われることが多い傾向にあります。

Illustratorを使う現場では、たいていPhotoshopも用います。デザイン系の仕事で仕事の範囲やキャリアパスを広げたい場合、Photoshopのスキルは必須でしょう。Photoshopでできる仕事や学習方法については、「Photoshopを使う仕事とは?必要なスキルや勉強法も解説」を参考にしてください。

InDesign

InDesignは、特にDTP関連の仕事で必要とされるソフトです。IllustratorやPhotoshopbに比べて文章入力がしやすく、ページ数の多い印刷物に向いています。カタログやポスターなど、印刷物のデザインに関わりたいときは、使い方を覚えておいた方が良いでしょう。

印刷物のほか、電子書籍のデザイン作成にも対応しています。

著作権を守って信用を高める

仕事をする上で、著作権への理解は欠かせません。著作権とは、自分が作ったものに対する権利です。意図しない改変を防ぐ権利や同意なしに公開されない権利、クレジットの有無を決める権利などが含まれます。

クライアントに著作権を譲渡すると、自分の作品であってもほかに利用したり成果として提示したりできないケースがあります。著作権に対する理解を深めて、クライアントからの信用を得ましょう。

向いている人の特徴を知っておく

Illustratorを使う仕事に向いている人の特徴を知って、自分が当てはまっているか確認するのも重要です。

向いている人の主な特徴は以下のとおりです。

  • 独創性や創造性がある
  • ヒアリングができる
  • 体力や精神力に自信がある人

Illustratorで作品を制作するときは、独創性や発想力が必要です。ただし、すべてを1から自分で生み出すのではなく、クライアントの要望をヒアリングした上で求められるものを作り出す力が求められます。

Illustratorを使って仕事をする場合、長時間パソコンに向かい合うことになります。体力面や精神面のタフさに自信がある人が望ましいです。

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Illustratorの仕事のキャリアパス

Illustratorを活かしてスキルアップすることで、DTPオペレーターからWebデザイナー、グラフィックデザイナーになれる可能性があります。また近年は、ゲームデザイナー、ゲームクリエイターなどのニーズも高くなっているようです。

Webデザイナーであれば、Webサイトのプロジェクトに携わるWebディレクター、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、カメラマンなどを統括するアートディレクター、Webプロジェクト管理を行うWebプロデューサーなどがあげられます。

さらに、デザインの仕事で培ったセンスを活かしたコンサルタント、営業職についての資料や広告を作成する仕事なども候補になるでしょう。

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未経験でIllustratorの仕事を始める方法

Illustrator未経験でも、コツやポイントさえ押さえれば、仕事ができる可能性があります。ここでは、未経験から始めるときの方法とコツを紹介します。

仕事の目標を決めてスキルアップする

仕事を始める前に目標を決めましょう。目指す分野やなりたい姿を考えてください。

そして、その目標をもとにスキルを磨きます。Illustratorの基本的な使い方はもちろん、目指す業種の知識やその他のツールのテクニックも身につけましょう。

Illustratorを使う仕事では、経験だけでなくスキルが求められます。目標に合わせたスキルを身につけておくことで、未経験からでも効率的に仕事を受注できる可能性があるでしょう。

自主制作作品をポートフォリオにまとめる

ポートフォリオとは自分の作品集です。クライアントは、仕事を依頼する前にポートフォリオを見て、相手の実力や作品の雰囲気を確認します。

選考時にポートフォリオの提出を必須としている案件も多くあります。Illustratorで作品を制作したら、ポートフォリオにまとめましょう。作成のコツについては、「ポートフォリオとは?作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説」を参考にしてください、

副業案件からチャレンジする

始めは副業の仕事から挑戦しましょう。未経験者でも可能な案件が見つかる可能性があります。単価は低くても、経験を積む目的で取り組みましょう。

未経験者向けの案件で実績を得られたら、経験者向けの案件に申し込んでください。少しずつレベルアップをして、将来的には本業を目指しましょう。副業を始める際は、「副業の始め方は?具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説 を参考にしてください。

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まとめ

Illustratorは、グラフィック系の仕事をする上で欠かせないソフトの一つです。イラストレーターやデザイナーを目指す人は、Illustratorの使い方を学びましょう。使いこなせるようになれば、グラフやイラストの作成など幅広い業務を担当できます。

対外的にスキルをアピールしたいときは、関連する資格を取得することが大切です。また、より多くの仕事を担当したいときは、PhotoshopやInDesignなどほかのツールの使い方も身につけることをおすすめします。

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