フリーランス増えすぎは本当?勝ち抜くために必要なスキルも紹介

最終更新日:2024年11月17日

特定の企業に属さず、自由な働き方をするフリーランス。ここ数年で増加していると言われており、実際にサラリーマンからフリーランスへと働き方を変える人も多いようです。今回はそんなフリーランスについての現状や収入、働き方などをまとめてご紹介します。

これからフリーランスとして新規参入を目指す人は特に、知っておくべき情報がたくさんあります。稼げるフリーランスになるための基礎をしっかりと学び、準備を整えてから挑戦すると良いでしょう。

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フリーランスとは?

ここ数年の間で、フリーランスという言葉を耳にする機会が増えた人は多いのではないでしょうか。フリーランスとは特定の企業に属さず、個人で仕事や案件を獲得する“働き方”のことを言います。

フリーランスという働き方

フリーランスのそもそもの意味は、中世ヨーロッパ時代に活躍していた「金銭的な契約によって戦いのメンバーに加わる槍兵・傭兵」から来ていると言われています。

つまりフリーランスとは中世の時代から“対価をもらってその仕事を請け負う専門職”であり、その意味は現代でもほぼ変わっていないと理解して良いでしょう。

一定の収入が常に確約されているわけではないため、安定感は少ないと言えますが、自由な働き方ができるという面では非常に魅力的であると言えます。

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フリーランスを目指す人は増えている

内閣官房日本経済再生総合事務局の2020年5月 フリーランス実態調査結果によると、現在フリーランスとして働く人がフリーランスになった理由として「自分の仕事のスタイルで働きたいから」「自由な時間や場所で働きたいから」などと答えています。

近年はインターネット環境が整い、パソコンがあれば簡単にさまざまな情報を集められるようになりました。そのためフリーランスへのハードルも低くなってきたと考えられ、より自分に合った働き方を求めてフリーランスを目指す人が多いと見られています。

フリーランスはここ数年で増えすぎた?

フリーランスの定義は調査機関や内容によってばらつきがありますが、前述した内閣官房の調査によれば2020年時点でのフリーランスの試算人数は、本業214万人・副業248万人の計462万人となっています。

さらに日本のフリーランス市場規模を見ると、2015年には14兆円だったものが2019年には20兆円になるなど、大きな増加を見せています。

2018年以降は勢いが鈍化しているためそこまでが急激に増えすぎていたとも考えられますが、人口から見るフリーランスの割合は海外に比べてまだまだ少なく、今後もじわじわと伸びていくと見られています。

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フリーランスは稼げるの?

フリーランスとして働くことは、年々簡単になってきている傾向にあり、その理由は大きく二つに分けられます。

理由の一つは、ITフリーランス専門のエージェントや、さまざまなジャンルの案件を取り扱うフリーランス向けマッチングサービス、またはクラウドソーシングサイトが増えてきたことにより、フリーランスが仕事を探しやすくなったことが挙げられます。

もう一つは、厚生労働省が推進する「働き方改革」による労働環境の変化です。こちらはまだ全ての企業に浸透しているとは言えない状況ですが、今後は少しずつ対応が進んでいくと見られています。

働き方改革が目指すものは、今後進むと見られている労働人口減少を見据えた、多様な働き方の実現です。多くの企業が業務効率化に取り組み労働時間を守ることで、働く人の自由な時間を増やすことが可能になるでしょう。

働く人の時間にゆとりが生まれれば、プライベートを充実させたりスキルアップを考えたりして、結果的に副業としてフリーランス活動を行う人が増えてくると考えられます。

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フリーランスで稼ぐコツは?

フリーランスがここ数年で急激に増加したため、最近では案件数とフリーランス数のバランスが崩れ、案件受注が難しくなっている職種もあります。

誰でも利用しやすい特定のフリーランスマッチングプラットフォームに人気が集中し、そこばかりにフリーランスが殺到しているというのも要因の一つとして挙げられるでしょう。

そこで、ここからは稼げるフリーランスになるためのコツをご紹介します。

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他のフリーランスとの差別化

発注者の求める知識・スキルレベルが高い場合は、それに対応したフリーランスは内容に合った単価、もしくはより高い金額の単価で仕事を受注しやすくなります。しかし比較的身に付けやすい知識・スキルレベルの案件では、限られた案件に多くのフリーランスが手を挙げることが考えられます。

そのような案件はもともとの単価もあまり高くはないため、たくさん受注しなければ収入を増やすことができません。そのため比較的低価格でも良いから受注したいと考えるフリーランスが出てくることに繋がり、相対的にそのジャンルの単価が下がっていくと言えるでしょう。

フリーランスで稼いでいこうと思ったら、専門的な知識やスキルと共に、自分にしかない「強み」を見つけてアピールしていくことが必要です。少し難しいように感じるかもしれませんが、フリーランスとして長く活動していく中で、それは自然に見つかっていくことが多くあります。

フリーランスとして稼いでいくためのコツは、自身の持っているスキルにプラスアルファできるものを身に付け、組み合わせてまるごと任せもらえるようにする、さらにはやりとりの中で行き違いが生じないよう丁寧なやりとりをするなど、クライアントのことを考えて行動することです。

フリーランスはスキルが全てだと思われがちですが、特に重要なのは自身が持つスキルを最大限に活かすためのコミュニケーション力です。クライアントが持つ悩みや課題をしっかりと理解し、それを解決するための業務を行えば信頼と評価に繋がり、自然に仕事は舞い込んでくるでしょう。

稼げるジャンルを選ぶことも大切

内閣官房日本経済再生総合事務局の2020年5月 フリーランス実態調査結果によると、主たる生計者が本業としてフリーランスを行う場合の年収は200万円以上300万円未満が特に多くなっています。

また、主たる生計者以外が行うフリーランスや副業としてフリーランスを行う場合は年収100万円未満が多くなっています。

「フリーランスは努力がそのまま収入に反映する」というのは間違いではありませんが、やはり誰でも担いやすい業務は単価が安く、スキル習得が難しいものほど高単価になりやすい面があるのは間違いありません。

そのため新規参入でフリーランスを目指す際、どのようなジャンルを選ぶかは、まず考えるべき重要なポイントとなります。そこで注目すべきは、特に高単価案件が豊富であるIT系の職種です。

習得すべき知識やスキルはプログラミング言語やインターネットについてとなり、少し難易度が高くなりますが、種類によっては独学で学べるものもあるのでこつこつとスキルアップに取り組むことが可能です。

IT系の知識とスキルは身に付ければ会社員としてもフリーランスとしても働きやすいため、この先フリーランスとして新規参入を目指すならぜひ考えておきたいジャンルであると言えます。

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IT系フリーランスの収入の実態は?

IT系フリーランスは専門的なスキルを取り扱う職業となるため、単価は非常に高いものが多くなっています。ただしジャンルを問わずフリーランスに求められているのは、高い技術とスキルを持っていることを前提とした即戦力です。

そのためフリーランスとして関わるのであれば、豊富な経験と実績、そして高いスキルを証明できることが必要です。

ITフリーランスのための専門エージェントレバテックフリーランスで比較的習得が容易であるとされるHTMLの案件を見ると、約80件の募集案件を見つけることができます。月額単価は平均が69万円、最高単価125万円、最低単価は25万円となっています。(2021年8月29日時点)

ただし単価が高い案件の業務内容は、HTML以外の言語やスキルを必要するシステム開発などの案件となります。これらはITエンジニアとして企業に勤めていた経験がなければ参画は難しいでしょう。

しかし独学でスキルを身に付けた実務経験のない状態でも、Webデザインに関わる仕事など、比較的参画しやすい案件を見つけることは可能です。

ITに関する知識とスキルを独学で身に付け、フリーランスとして積極的にチャレンジしてみるのも良いですが、IT系フリーランスとして高単価案件受注を目指すなら、実務経験を積むために一度、エンジニアとして企業に勤める経験をしておくのもおすすめです。

収入を左右する「案件探し」

IT系を含むフリーランスの収入で注意したいのは、一つの案件を受注すればずっと同じ状態が続くわけではないということです。契約期間や作業内容が決まっている案件でも、場合によってはクライアント都合で期間が短くなったり、作業が不要になったりする場合もあるでしょう。

さらには、進行している案件をこなしながら次の案件探しを進めておかなければ、次の案件を受注するまでに期間が空き、収入に間が空く可能性もあります。

もちろん高単価案件をいくつか受注すればOKの高スキルフリーランスであれば問題はありませんが、フリーランスとして活動を始めたばかりの場合は実績も少なく、高単価案件の受注が難しいため案件獲得に労力を必要とするでしょう。

フリーランスとして活動を続けるなら、レバテックフリーランスなどの専門エージェントや、クラウドソーシングサイトを活用するのがおすすめです。取り扱っている案件数が豊富でおすすめの案件を提示してくれたりもするので、案件探しの心強い味方になるでしょう。

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フリーランスのメリットとは?

即戦力として求められる傾向にあるフリーランスとして働くメリットは、やはり自身のライフスタイルに合わせて働く時間を決められること、そしてやりたい仕事を選べるということだと言えるでしょう。

さらには、興味のあるジャンルや案件に絞って働くことができるため、得意な分野でのより深い知識を得たり、スキルアップに繋げたりすることが可能です。また、さまざまなクライアントと仕事をする中で人との繋がりが生まれ、新たなネットワークが広がる可能性も高まります。

これは企業の中の一人として働くサラリーマンではなかなか経験できないことです。どんな企業のどのような仕事に携わるか、全てを自身で決定できるフリーランスは全てが自身の責任となりますが、やりがいは非常に大きいと言えるでしょう。

また、フリーランスは自身の努力や采配が収入に直結します。そのため得られる収入に天井はないと言っても過言ではありません。会社という後ろ盾がない状態で仕事をするため、まさに実力が評価される働き方であると言えるでしょう。

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稼げるITフリーランスになるためには?

フリーランスの中でも比較的高単価案件が多いIT系ですが、ITフリーランスとして働く場合に意識すべきことを確認しましょう。

コミュニケーションスキル

作業内容がクライアント企業の大切なシステムを中心としたものが多くあるITフリーランスの業務では、一歩間違えば企業の大きな損失に繋がりかねない部分を担うため、ITフリーランスには確実な作業を行えるという信頼と実績が必要不可欠です。

そのため案件マッチングの際には、求める開発に必要な言語を使った実務経験(一般的に2~3年)と確かなスキル、そして企業が求めるシステムのイメージを共有するためのコミュニケーション力が重視される傾向にあります。

十分な経験値

そして稼げるITフリーランスとは、クライアントが求める以上の結果を出せるフリーランスであり、そのために必要となるのは“上流工程”と呼ばれる、企画や要件定義ができるスキルやプロジェクトのリーダーおよびマネジメント経験などです。

このような現場での実務経験を基にしたスキルは、独学からフリーランスに参入した場合、身に付けるのは非常に難しいと考えられます。

稼げるITフリーランスを目指すのであればそれらの実務経験を積むため、タイミングを見て数年ほど企業勤めの経験をしておくのがおすすめであると言えるでしょう。

需要のある言語スキルを身に付けよう

ITフリーランスにはバックエンドを担う職種やフロントエンドを担う職種があり、さらに取り扱うものや開発したいシステム、またはアプリケーション開発によって、必要となる言語が変わってきます。

ただし一般的なシステム開発などで使われる言語はJavaPythonなど比較的限られていることが多く、どんなものを開発したいかによって学ぶ言語を変えるのが一般的です。

言語のトレンドも踏まえてこれから学ぶのであれば、多くのシーンで活用されやすいJavaやPython、そしてRubyPHP、さらにはフロントエンドからバックエンドまで幅広く活用されているJavaScriptなどの中から、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

一つの言語が身に付けばその後、新規で言語を習得するのが容易になる傾向もあるため、関連する言語を積極的に身に付けていき、できることを増やしていくと良いでしょう。

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まずはできることから始めてスキルアップを目指そう

これからの日本においては、少子高齢化が進み労働人口が減っていくこと、そして企業の業務効率化や人件費削減のため、即戦力であるフリーランスが有効活用される傾向にあることは間違いありません。

「フリーランスが増えすぎているから新規参入は厳しいのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、専門的でニーズの高いスキルを持っているフリーランスであれば、今後さらに需要は増えていくと見られています。

そしてフリーランスは実力社会であり、努力がそのまま結果に反映される働き方です。そのためフリーランスを目指すのであればまず一歩を踏み出して、こつこつと知識とスキルを身に付けていくことから始めると良いでしょう。

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