最終更新日:2025年06月17日
After Effectsに興味があるものの、仕事につなげる方法が分からずに悩んでいる人もいるでしょう。本記事では、副業やフリーランスでAfter Effectsを使って仕事をしたい人に向けて、仕事の探し方や案件の単価相場、必要なスキルを身につける方法を解説します。After Effectsのスキルを身につけて、副業または独立に向けて一歩踏み出しましょう。
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After Effectsに対し、「動画編集ソフト」というイメージを持つ人が多くいます。実際にAfter Effectsを使って動画編集をすることは可能です。
一方、素材が何もない状態からAfter Effectsで動画を作り上げることもできます。
Premiere Proは、動画編集をメインとしたプロフェッショナル向けソフトです。素材を読み込み、映像だけでなく音声についても編集を行えます。尺が長い動画の編集を難なくこなせるのもPremiere Proの特徴といえるでしょう。
After Effectsの主眼はエフェクト処理にあり、CG処理やテロップ挿入などの映像効果を付加することに強みがあります。Premiere Proでも一定レベルのエフェクト処理は可能ですが、After Effectsの処理はより高度かつ細部に行きわたるのが特徴です。
両者は機能的に重なる部分はあるものの、得意とするものがそれぞれ違うと考えることができます。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使えば、アニメーション制作やマスキング、トラッキングなどができます。以下で詳しく見ていきましょう。
After Effectsを使ってテロップのような文字データを動かしたり、イラストデータに動きをつけたりできます。モーションブラーという画像のブレを作り出す機能を用い、動きをより自然なものに近づけることも可能です。
3Dアニメーションにも対応しています。他のソフトで作成した3Dオブジェクトも、After Effectsに読み込めば動きをつけられます。3Dテキストの作成および各種操作もシンプルな手順で進行可能です。
静止画でも行われる基本的な処理で、映像の一部を隠すことをマスキングといいます。背景を隠すときはもちろん、人物や動物など動きのあるものだけ抜き出したいなど、応用できる範囲が広い機能です。
動きのあるものの一部に対する処理です。人物の顔や車両のナンバープレートなど、個人情報に関わる部分にぼかしやモザイクを入れたいときに使用します。
動画、しかも動きがあるものの一部に加工を施す場合、加工すべき場所は一定しません。このトラッキング機能を使えば、対象の動きを追いかけるように加工したい場所が動きます。
映像の色、あるいは明暗といった成分から一部を抜き出すことを、キーイングといいます。
代表的なのがクロマキー合成で、ブルーバックあるいはグリーンバック撮影をし、背景部分だけを取り除く手法です。After EffectsではキーイングからKeylightを使うことで、シンプルな手順でクロマキー合成ができます。
After Effectsでは、映像にさまざまな演出効果を付加することができます。ライティング効果であれば、ライトレイヤーで対応します。並行、スポット、ポイント、アンビエントといったライトが用意されており、組み合わせることで多様なライティング効果を実現できます。
流体や炎、煙あるいは光といった決まった形を持たないモノの動きも、演出効果としてよく使われます。こういった演出効果の付加もAfter Effectsではシンプルに表現可能です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使う仕事は、主に「映像制作・編集」と「モーショングラフィックス制作」に分けられます。以下でそれぞれ見ていきましょう。
企業の紹介映像やテレビCM、Web動画など、映像制作・編集に関する仕事には多くの種類があります。特にYouTubeの動画編集は案件数が多く、継続案件も多い傾向です。VR・ARや3D、CG制作のスキルがあれば、獲得できる案件の幅がさらに広がるでしょう。
また、近年は動画広告が増えています。訴求力が強い動画制作は需要があり、高い報酬が期待できます。進行管理やデザイン設計までできれば、さらなる報酬アップを目指せるでしょう。
モーショングラフィックス制作もAfter Effectsでできます。静止画に音声や動きをつけるモーショングラフィックスは、映像制作より安価で制作できるのが特徴です。
静止画より情報が伝わりやすく、見る人の目にも留まりやすいことから、多くの場面で活用されています。テレビ番組のオープニングのタイトルやテレビCM、Web広告にも使われているようです。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使う仕事は「稼げない」といわれることもあるようです。ここからは、その理由を解説します。
After Effectsを使う仕事は多くありますが、必ず案件が獲得できるとは限りません。動画コンテンツの普及に伴い、動画制作・編集スキルを持つ人も増加し、競合が多くなっています。
制作や編集のスキルは同等のスキルを持つ人も多いため、これだけでは他の応募者との差別化は難しいでしょう。動画制作・編集以外にもスキルがあると、案件獲得の際に強みになります。
After Effectsを使う仕事で安定した稼ぎを得るには、継続して参画できる案件を選ばなければなりません。
YouTubeやSNSなど、定期的に動画コンテンツを制作・編集する必要のある案件は、継続しやすい傾向があります。ただし、そのような案件獲得を狙うなら、After EffectsのスキルだけでなくYouTubeやSNSに関する知識も必要です。
継続して仕事をもらえるようになるまでは、小規模案件の積み重ねで収入を確保しましょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るフリーランスHubに掲載されている案件を見ると、月単価40万~60万円のものが多い傾向にあります(2025年6月4日時点)。年収に換算すると、480万~720万円です。
なお、月単価や年収は本人のスキルや経験、実績などにより変わります。上記の金額はあくまでも目安と考えてください。クリエイター系の職種の年収相場については、フリーランスの年収は?職種別の平均手取り相場や収入アップの方法を紹介が参考になります。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使う仕事は比較的取り組みやすく、案件も見つかりやすいとされます。ただし、案件が獲得できても、最初から十分な収入が得られるとは限りません。ここからは、After Effectsの仕事で稼ぐコツについて解説します。
After Effectsを使った副業には、デザインセンスが重要です。
動画コンテンツの市場規模拡大に伴い、動画編集アプリやソフトが広く普及し、動画編集の実務経験やスキルがなくても動画を編集できるようになりました。動画のテーマに合ったBGMや効果音、テロップのフォントを選ぶと、統一感のある動画に仕上がります。
高い編集スキルとデザインセンスの両方を持っていると、クライアントにもアピールしやすいでしょう。デザイン力を上げるコツとは?ぜひ取り入れたくなるスキルアップ法の記事まとめも参考にしてください。
最初は自分の実力に合った案件から取り組んでください。単価が高くなるほど請け負う業務の内容も高度になるのが一般的です。
単価の低い案件で実力を身につければ、徐々に単価を上げられます。また、自分の実力で対応できる範囲の業務であれば、失敗のリスクも低くなるでしょう。
After Effectsのスキルを習得しても、最初から高収入が得られるとは限りません。将来的に高学歴を得たい場合は、稼ぎが少ない時期もスキルアップし続けるのが大切です。書籍やオンライン学習などを活用して勉強してください。
また、動画コンテンツのトレンドは目まぐるしく変わるため、最新情報をキャッチアップするのも欠かせません。アプリやソフトのアップデートによって仕様が変更された場合、情報を収集していなければ変更に対応できず、実務に影響を及ぼします。After Effectsに触れる時間を定期的に設け、スキルを磨き続けましょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使って仕事を始めたい人に向け、必要な準備から動画制作までの流れを紹介します。仕事を始めるにあたって、何をすれば良いか分からないときの参考にしてください。
After Effectsを使用する環境を整えてください。動画の制作や編集は動作が重くなるため、スペックの高いパソコンがおすすめです。
パソコンの選び方については後述します。ソフトをインストールし、作業の準備をしましょう。
After Effectsは独学で習得できます。書籍やAdobeの公式サイト、使用方法の説明動画などを参考にして学習すると良いでしょう。
本格的に学びたい人や独学で習得するのが難しい人は、講座やスクールに通うのをおすすめします。費用はかかりますが、学習をサポートしてもらえるため、効率良く学べるのがメリットです。
講座やスクールを利用する場合、基礎の知識や使用方法の習得には約1〜2ヶ月かかる可能性があります。
基礎の知識や使用方法を習得できたら、動画を制作しましょう。
講座やスクールの場合は、動画制作の課題がカリキュラムに含まれています。
独学の場合は自分で素材を準備し、制作する動画の構成を考える必要があります。動画制作に関するWebサイトや書籍に載っている課題を参考にすると良いでしょう。
実践することで動画制作の流れを把握でき、実務に近い経験ができます。何度も実践を重ねてコツを掴めると、質の高い動画を制作できるようになるでしょう。
ポートフォリオとは、自分の制作物をまとめた作品集です。自分のスキルや実績がアピールできる作品を掲載し、営業時に活用します。制作物の他に、習得スキルや経歴なども載せると良いでしょう。
実務経験が少なくても、ポートフォリオの内容が充実していれば案件を獲得できる可能性があります。自主制作の映像やモーショングラフィックスなども掲載し、内容を充実させましょう。
ポートフォリオの作り方については、ポートフォリオとは?作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説を参考にしてください。
独立を考えている人は、副業で挑戦する方法もあります。副業であれば、本業で一定の収入を得ながら新たな仕事に挑戦できます。
副業を始める際は、勤め先の就業規則で副業が許可されているかを確認しましょう。会社に黙って副業を始めると、後からトラブルに発展する可能性があります。
また、本業と副業のバランスをとるのが大切です。スケジュールを確認し、副業を始めても本業に支障がないかを事前に考えましょう。副業を始める方法については、「副業の始め方は?具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説」を参考にしてください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るフリーランスや副業でAfter Effectsの仕事を獲得する方法を紹介します。どの方法にも向き不向きがあるため、自分に合う方法を見つけて効率良く仕事を探しましょう。
クラウドソーシングとは、不特定多数の人に向けて業務を発注できるオンラインのサービスです。不特定多数に向けた募集のため、応募のハードルは低めに設定される傾向にあります。
誰でも手軽に利用しやすく、特にフリーランスや副業として活動し始めた時期の利用が向いています。案件の種類は、YouTubeの動画編集やコミックのモーショングラフィックス制作など豊富です。
ただし、作業量に見合わない低単価の案件もあります。応募条件に目を通して、見極めてから応募しましょう。クラウドソーシングの仕組みについては、「クラウドソーシングの仕事内容とは?必要なスキルや受注のコツも紹介」を参考にしてください。
友人・知人などの人脈を活用し、紹介から案件を獲得するのも手です。たとえば、会社の経営者や広報の知り合いがいれば、商品のプロモーションに用いる動画広告や、新卒採用に向けた企業紹介動画などの案件を受注できる可能性があります。
紹介からの案件獲得は条件の交渉がしやすく、トラブルに発展しにくいのがメリットです。動画制作のスキルがあることを友人や知人に伝えましょう。人脈を使った営業に興味がある方は、「フリーランスの営業のやり方10選!成功のポイントや案件獲得方法を解説」を参考にしてください。
自分の制作物をSNSに掲載すれば、ポートフォリオのように活用できます。企業に直接営業をかける際にも役立つでしょう。
また、After Effectsに関する情報や自分の経験談などを発信すれば、同じように動画制作をする人からフォローされる可能性もあります。交流を深めれば、仕事に関する有益な情報を得られるでしょう。
自分で動画コンテンツを制作して、収益を上げる方法もあります。
たとえばYouTubeのチャンネルを開設し、制作した動画を載せて運用すれば、広告収入で収益を得られます。YouTubeは収益化できるまで時間はかかりますが、チャンネルが軌道に乗れば高収入を目指せるのは大きなメリットです。
また、近年はショート動画の収益化も導入されました。最初は短尺の動画から始め、慣れてきたら長尺の動画編集にも挑戦するのをおすすめします。
仕事を探すのが難しいと感じる方は、エージェントの活用がおすすめです。エージェントに相談すれば、仕事探しや手続きの代行、個別のカウンセリングなど充実したサポートが受けられます。
「フリーランスエージェント徹底比較 【2025年最新】」ではエージェントの選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsを使う仕事の案件数は豊富で、スキルを身につければ高収入も目指せる可能性があります。ここからは、スキルを学ぶメリットを5つ見ていきましょう。
After Effectsの操作スキルを身につけると、動画の制作や編集ができます。高度な動画制作も可能です。このスキルを持っていれば、案件を受注したいときや営業をするとき、クライアントにアピールできるでしょう。
また、動画編集のクオリティが高くなれば高単価案件にも対応でき、収入アップにつながります。
動画のプラットフォームは数多く存在し、多くのユーザーが利用しています。
After Effectsのスキルを活用して制作した動画コンテンツをプラットフォームで公開すれば、多くの人に見てもらえます。再生回数が伸びて収益化できると、高収入も目指せるでしょう。
また、大学受験対策の教材や営業のノウハウが分かる教材など、有益な動画コンテンツの販売もできます。自分の得意分野がある人は、知っている情報を動画にまとめることで教材が作れるでしょう。
After Effectsは、動画編集初心者におすすめのソフトウェアです。Adobeの公式サイトに基礎から応用まで学べるカリキュラムがあり、技術を習得しやすい環境が用意されています。学習のハードルが低く、初心者でも取り組みやすいのは大きなメリットです。
使いこなせるかどうか不安なときは、無料の体験版で操作性を体験できます。
After Effectsは、案件数の多さも特徴の一つです。SNSやプロモーションなど、動画コンテンツを使用する場面は多岐にわたります。実務経験があり、スキルのレベルも高ければ、高単価案件も狙えるでしょう。
After Effectsはエフェクトの種類が豊富で、機能性が高いソフトウェアです。
動画は使用する目的によって構成やデザインが異なります。たとえば、広告のクリエイティブなら、動画の冒頭で視聴者の興味を引くような構成が適するでしょう。どのような動画の構成でも、機能性の高いAfter Effectsなら柔軟に対応できます。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsのスキルを身につけるための方法には、大きく分けて独学、専門学校で学ぶ、オンラインスクールで学ぶの3つがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
学習継続のモチベーション維持が必要になりますが、金銭的な負担も少なく、思い立った時点で速やかにスタートを切れます。学習のやり方次第では、プロフェッショナルとして通用するだけのスキルを身につけることも可能です。
具体的な学習方法として、よく言われるのがオンラインチュートリアルの活用です。チュートリアルの内容をひたすら繰り返すことで、効率的にAfter Effectsの使い方を身につけられます。
お金をかけてでも、専門学校に通うだけの意味はあります。確立したカリキュラムの中で体系的な知識を学べ、講師からは質の高いアドバイスを得られるからです。出費以上のリターンも期待できるので、受講に必要な費用と時間が用意できるなら、検討する価値はあるでしょう。
なお、受講できる内容は専門学校ごとに大きく変わります。事前にカリキュラムをしっかり確認し、自分の希望にあった学校を選んでください。
専門学校に通いたいけれど時間がない、独学には不安があるといった方は、オンラインスクールを検討しましょう。After Effectsに限らず、技能を基礎的なところから身につける場合は、詳しい人から教えてもらう意味が大きくなります。
また、Adobe Creative Cloudのライセンスが付属していることもあります。オンラインスクールを選ぶと、After Effectsをリーズナブルに利用できるのも考慮のポイントです。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsの仕事にあたって特に注意が必要なのが、作業に用いるパソコンの性能です。作業スピードに大きく影響するので、選定には十分注意する必要があります。いくつかある着目すべきポイントのうち、重要度が高い要素を見ていきましょう。
パソコンの頭脳にあたるのがCPUです。その性能は高ければ高いほどいいのですが、実は重視すべきポイントがあります。After Effectsの動作に大きく影響するのは、クロック数です。コア数も影響しますが、クロック数に比較して重要度は下がります。
予算に余裕があれば、上位のCPU搭載機が望ましいのは言うまでもありません。ただし、パソコンは消耗品なので、ある程度の期間が経過したら買い替えが必要です。その時点で無理なく購入できる範囲のものを選んでください。
パソコンが実際の作業を行う場所がメモリです。こちらも大きければ大きいほど良いと覚えておきましょう。パソコン購入時に空いているメモリスロットがあれば、事後のメモリ追加が容易になります。
グラフィックボードに対応したプラグインの使用時に必要になります。使用頻度は低めなので、ミドルレンジのモデルを目安に考えておきましょう。
データの入れ物で、安価なHDDが一般的ですが、近年ではアクセススピードが高いSSD搭載パソコンも増えました。アクセススピードの差は、OSをインストールするストレージで大きな差となります。
ストレージについては、基本的にSSD一択と考えてください。After Effectsでは、大容量になる動画データにアクセスします。ストレージのアクセススピードが全体のパフォーマンスに大きく影響するので、作業用の領域でもSSDの使用をおすすめします。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るAfter Effectsは動画編集初心者にも使いやすく、未経験から始めたいと考えている人にもおすすめのツールです。機能性が高く、CG制作などに幅広く活用できます。
案件の種類も多い傾向にあるので、自分の実力や得意分野に合った案件を探せるでしょう。効率良く仕事を探すには、クラウドソーシングやエージェントサービスの利用がおすすめです。After Effectsを習得し、副業や独立への一歩を踏み出しましょう。
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