セキュリティエンジニアの年収は高い?高収入を目指すのに必要なスキルとは

最終更新日:2024年10月11日


この記事のまとめ

  • セキュリティエンジニアはIT関連の安全保障を担い、市場価値の高い職業である
  • 年収は経験やスキル、年齢、資格取得などによって異なり、海外ではさらに高収入を得られる傾向がある
  • 未経験者でもIT関連の基礎知識を習得し、積極的にチャレンジすることでセキュリティエンジニアとして高収入を目指せる可能性がある

インターネットが身近なツールとして定着した今、消費者が家にいながら買い物をしたり、企業内で素早く情報共有したりすることはもはや当たり前となっています。

本来インターネット上を飛び交う“データ”は、誰でも取得・閲覧できるものです。それを活用して気軽に情報のやりとりを行えるのは、個人情報などの大切な情報がしっかりと守られている、という安心感があるからでしょう。

その安心感を実現しているのは、インターネット上のデータをしっかり守るセキュリティであり、それらの業務を一手に引き受けているのがセキュリティエンジニアです。

セキュリティエンジニアは今後さらなる需要の高まりが期待されている職業であり、これからの世の中になくてはならないITエンジニアとして定着していくことが予想されます。

本記事では、人気と需要が高まっているITエンジニアのなかでも、比較的高収入といわれるセキュリティエンジニアの年収について解説します。

仕事内容や年収アップの方法、取得すると良い資格、将来性なども把握し、スキルアップや転職への可能性を広げましょう。

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セキュリティエンジニアとは?

プログラミング言語を使ってシステムやアプリケーションの開発などを担うITエンジニアには、現在多くの種類があります。そのなかでも近年特に注目を集めている職業が、セキュリティエンジニアです。

セキュリティエンジニアとはその名の通り、データやシステムなど、IT関連の安全保障や防犯を担う職業のことです。今や個人から中小企業・大企業まで、セキュリティは優先的に考えておくべき重大な項目のひとつとなっています。

セキュリティが情報社会に欠かせない理由として、インターネットを利用する限り、サイバー攻撃や不正アクセスといったリスクがつきまとうことが挙げられます。

もし企業が持つ大切な顧客情報や、社外秘の情報などが一度インターネット上から流出してしまえば、拡散を止めることは難しくなるでしょう。

情報が悪用されて顧客に大きな被害を与えてしまったり、社外秘の情報をライバル企業に知られて商品やサービスの販売機会を失ったりする恐れもあります。企業にとって、これらはあってはならない大変な事態です。信用は大きく下がり、以後の事業運営にも大きな影響を与えるでしょう。

インターネットを活用する上で想定されるこのようなリスクに対応するため、セキュリティに関する業務を担うのがセキュリティエンジニアです。

セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアの業務は、プログラミングスキルや専門的なセキュリティに関する知識を活用し、システムの脆弱性を補う施策を行ったり、新たなシステムの企画・開発、導入や運用を行ったりすることです。

ただし、システムやWebアプリケーションの規模やタイプは企業により異なります。そのためセキュリティエンジニアに求められるのは、システムやWebアプリケーションに合わせて適切なセキュリティ施策を行うことです。

常に新しい脅威が登場するなかで、どのようにそれらの危険から守っていくかを考えることが一般的な業務となります。

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セキュリティエンジニアの平均年収

実際にフリーランスエンジニア・クリエイターの求人・案件情報が掲載されているフリーランスHubを見ると、2022年6月1日時点で掲載されているセキュリティエンジニア求人の平均年収は、360~1440万円程度と幅があります。

一般的に実務経験が少ないほど年収が低めのスタートとなるのは、他のITエンジニアと同じです。そこから知識やスキルを身につけ、リーダー・マネジメント経験を積んでいくことで、徐々に高年収へとステップアップしていけます。

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セキュリティエンジニアの市場価値

「1人1スマートフォン」が当たり前の時代、インターネットは生活に欠かせないものになっています。

同時にセキュリティに関するシステムの種類は多種多様となり、人材がより多く必要となるシーンも増えました。セキュリティエンジニアは需要に比べ、人数的にもスキル的にも不足しているのが現状です。

企業のセキュリティは、システムやWebアプリケーションに合わせた適切なものを導入しなければ、大切な情報の漏洩につながる可能性もあります。そうなると企業は大きなダメージを受けてしまうでしょう。

そのような事態が起こらないように、多くの企業は知識と技術を持ったセキュリティエンジニアを雇い、常に最新かつ最善のセキュリティ対策を行っています。そのため、セキュリティエンジニアはなくてはならない、市場価値の高い職業であるといえるのです。

セキュリティエンジニアは貴重

求められるシーンは増えているのにエンジニアの数が少ない場合、必然的に市場価値が高まり、提示される年収も高くなる傾向にあります。

ただし、デジタル技術の向上と共に求められるスキルや知識は多く複雑になっています。セキュリティエンジニアには相応のスキルレベルが求められるのは間違いないため、対応できる技術を持つことが大前提です。

実務経験が豊富で知識とスキルを多く持ったセキュリティエンジニアは、実績と信頼が後押しし、多くの企業から求められる市場価値の高い人材になるでしょう。

セキュリティエンジニアとしての市場価値を知る手段の一つとして、スカウト型の転職サイトに登録してみるという方法があります。「タレントスクエア」は、20代・30代に特化したスカウト型転職サイトです。簡単な経歴と希望条件を入力するだけで登録できるので、気になる方はぜひWebサイトを確認してみてはいかがでしょうか?

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アメリカのセキュリティエンジニアの年収

セキュリティエンジニアは日本でも年収が高い職種に分けられますが、海外ではそれがより顕著になります。

2016年に発表された経済産業省の調査では、日本のIT人材の平均年収が約600万円となっているのに対し、アメリカでは1,000万円を超える水準となっています。

また、年収に対して満足感を持っている人は日本で47.6%であるのに対し、アメリカは89.2%と高い数字(「満足している」「どちらかと言えば満足している」の合計)が出ています。こうなると、セキュリティエンジニアとして海外で働くことに憧れを抱く人もいるでしょう。

しかし、ITエンジニアおよびセキュリティエンジニアに関する海外と日本の違いについて、知っておくべき厳しい現実もあります。

まだ終身雇用制度が一般的である日本の企業と違い、海外では学歴や資格が重視されるジョブ型雇用が一般的です。求められるのは即戦力であり、実力や可能性のある人に対しては高い年収をオファーされる傾向にあります。

その反面、いくら高額なオファーをもらった人であっても、結果が出なければ同じポジションにはいられなくなる場合もあります。

たとえば、セキュリティエンジニアとして雇用されたエンジニアは、要求される成果を出せなければ他の部署へ転属することも難しく、その企業で働き続けることは難しくなります。

ただし、成果を上げることができれば、それに応じて収入は大きく上がっていくでしょう。アメリカを始めとした海外では、日本よりもITエンジニア獲得に力を入れている傾向にあるため、結果さえ出せば高額な年収を狙えることもあります。

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セキュリティエンジニアの年収ランキング上位は?

セキュリティエンジニアとして働く際、アメリカを含む海外の方が、日本よりも高年収を期待できるのは前述の通りです。

しかし、ここ数年、日本でもITエンジニアの需要が高まっており、それに応じて年収水準も高まる傾向にあります。ITエンジニア全般にいえることであり、セキュリティエンジニアも例外ではありません。

ただし、ITエンジニアになればすぐに高年収となるわけではなく、年齢や実務経験、保持している資格などが影響します。セキュリティエンジニアで高収入を目指すのであれば、一般的に年収に影響しやすいといわれている事柄を理解し、スキルや知識、必要な資格を身につけるべきでしょう。

年収に影響する年齢や保持資格について

専門的な業務を行うセキュリティエンジニアとはいえ、実務経験が少ない20代は年収幅のなかでも低い位置となります。

経験とスキル、知識が身についてくる30代で年収は徐々に上がり、管理職やリーダーとして活躍を始める40代・50代で最も高い年収レベルとなるのが一般的です。

フリーランスのセキュリティエンジニアとして活動する場合は20代でも高年収になり得ますが、それは20代ですでに即戦力として業務を担える、経験豊富な人のみです。

フリーランスでセキュリティエンジニアの案件を獲得しようと思ったら、インフラエンジニアまたはセキュリティエンジニアとしての実務経験、さらにクラウドに関する知識などが求められるでしょう。

年収に影響を与えやすい資格としては、アメリカの企業であるネットワーク機器開発会社、シスコシステムズが主催するCCNA (シスコ技術者認定)が挙げられます。

シスコ技術者認定は世界中で通用する認定であるため、セキュリティエンジニアとして活躍していくなら取得するのも手です。多くの求人・案件で有利になると考えて良いでしょう。

シスコ技術者認定など国際的な資格を保有していれば、国内はもちろん、海外で働くことも視野に入れられるでしょう。世界で通用するスキルを身につければ選択肢が増え、必然的に年収は高くなっていくと考えられます。

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セキュリティエンジニアのやりがいと適正とは

セキュリティエンジニアが守る大切な情報は、一度トラブルで情報流出が起こってしまうと取り返しがつかなくなる恐れがあります。そのため、あらゆるリスクを事前に考え、それに対応できる企画・開発・運用を行える人がセキュリティエンジニアに向くでしょう。

また、何かを作り上げるというよりも“何も起こらないように努力する”ことが求められるため、日々のこつこつとした努力で満足感を得られる人に適性があるといえます。

おしゃれなWebデザインや魅力的なWebアプリケーションのように多くの人の目に触れることはありませんが、セキュリティエンジニアの努力はなくてはならない、大切なものです。

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セキュリティエンジニアのキャリアパス

セキュリティエンジニアになる方法としては、インフラエンジニアからキャリアアップするのが一般的であるといわれています。セキュリティはインターネットを中心としたインフラがあるからこそ必要なものだからです。

まずはインフラエンジニアとして経験を積み、ITインフラについての基礎をしっかりと理解しましょう。インフラエンジニアとして業務にあたる場合もセキュリティに関する知識や技術は求められるので、業務を行いながらセキュリティに関して深く学んでいくと良いでしょう。

セキュリティエンジニアとして実績を積んだあと、さらなる高年収とやりがいを求めるのであればコンサルティング業務を目指すのが得策です。セキュリティは一部分でなく全体を俯瞰することが大切なため、コンサルタントを目指すことで、今までとは違う力が身につくでしょう。

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セキュリティエンジニアの年収を上げるために役立つ資格

資格に関しては、必須のものはありません。とはいえ、資格を保持することでスキルと知識の証明が容易になったり、定期的な資格取得によって知識のアップデートができたりするなど、メリットもあります。

難易度の高い資格を保持していれば、高収入案件の獲得につながる可能性もあるでしょう。

セキュリティエンジニアとしてぜひ取得しておきたい資格には、前述のシスコ技術者認定や、国家資格となる情報セキュリティマネジメント試験があります。

実務経験を少し積んだあとは、世界的にもメジャーな認定資格であるCompTIA Security+を取得しても良いでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験は、企業を脅威から継続的に守るために必要な、基本的なスキルを認定する試験です。CompTIA Security+はリスクマネジメントやアイデンティティ管理を含めた、セキュリティ関連業務の2年程度の実務スキルを評価する試験となっています。

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未経験から高収入を目指す具体的な方法

未経験から高年収のセキュリティエンジニアを目指す方法として考えられるのが、“未経験OK”のエンジニア募集に積極的にチャレンジしてみることです。

会社員として働くのであれば、未経験からでも実践的な業務を確実に学べるため、その後の転職にも有利になるでしょう。

ただし、注意しておきたいのは、未経験といえどもITやプログラミング、システムに関する知識やスキルが全くない状態では採用されることすら難しいという点です。

全くの未経験だけれどITエンジニアとして雇用されて働きたいという場合は、まずは動画や書籍などを使って知識を身につけておきましょう。

独学が難しい場合は、インターネットを使って学べるオンラインスクールを利用したり、専門学校に通ったりする手もあります。

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大きな可能性のある、セキュリティエンジニアへの転職を目指そう

インターネットがなくてはならないものとなった今の時代において、セキュリティは情報を守るために欠かせないものです。しかし、重要なデータを守るセキュリティは、常に新しい脅威にさらされています。

そのため、セキュリティエンジニアは常に新しい技術を取り入れながら進化することが大切であり、それに対応できる人材も多く求められています。

セキュリティエンジニアは今後さらなる需要の高まりが期待でき、技術のハイレベル化や人材不足といった理由で年収は高くなっていくと予想されます。

実務経験を積み、マネジメントなどの上流工程までたずさわれるようになれば、年収1,000万円も視野に入ってくるでしょう。まだまだ人材不足のセキュリティエンジニアを目指すのは、今からでも遅くはありません。ぜひ積極的に挑戦しましょう。

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