長く活躍できるフリーランスのWebデザイナーに必要なものとは?

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内閣官房日本経済再生総合事務局 資料「フリーランス実態調査結果」によると、2020年3月時点における日本のフリーランス(本業・副業を含む)は462万人にのぼるとの結果が出ています。

この数字、多く感じるでしょうか、それとも少なく感じるでしょうか?

自由度が高い反面大変なことも多いフリーランスは、状況次第で企業勤めに転身する人があとを絶ちません。実際にフリーランスになってみたら、自分には企業勤めで働くほうが向いていることが分かった、と思う人もいるはずです。

Webデザイナーがフリーランスとしてずっと活動していくためにはどんな資格・スキルを身につけて、どのように働いていけば良いのでしょうか。今回はフリーランスの基礎となる考え方を含めて、いつまでも必要とされながら働く方法をご紹介します。

フリーランスWebデザイナーとは

まずWebデザイナーの仕事内容について確認しておきましょう。Webデザイナーとは、主にWebサイト上のデザイン制作をする仕事のことを指します。

混同されがちな仕事にグラフィックデザイナーがありますが、グラフィックデザイナーが広告や商品パッケージ、チラシなどの印刷物デザインを主に扱うのに対し、Webデザイナーはインターネット上で閲覧されるWebサイトのデザインや、バナー広告・ロゴなどの制作をおこないます。

さらにWebデザイナーはデザイン力だけでなく、HTMLとCSSを使ったコーディングもおこないます。デザインだけできればWebデザイナーになれるわけではないので、注意しておきましょう。

フリーランスのWebデザイナーは、自分の持つスキルを最大限に活かしつつ仕事をすることがほとんどです。もちろんデザインやコーディングができるのは大前提ですが、人によっては他の言語を使ったプログラミングやマーケティング活動までおこなうこともあります。

フリーランスのWebデザイナーになるために

Webデザイナーは、どのようなデザインにすればユーザーに見てもらいやすく、理解してもらいやすいかを考えながらWebサイトやバナーなどの色や形・デザインや場所を決める仕事をおこないます。デザインの能力はもちろんですが、ユーザーの興味を引くためのマーケティング視点も非常に重要だといえるでしょう。

近年はWebデザインの環境も変化し、便利なツールやより高度な技術を使った魅力的なサイトも増えてきました。今Webデザイナーに求められているのは、Webサイトデザインという基本の業務にプラスした、より専門的な作業や、さまざまなツールを使いこなせる豊富なスキル・知識です。

さらにフリーランスとして活躍するなら、仕事を受注するための営業力や技術的なスキルはもちろん、チャット・オンラインミーティングで的を射た質問ややりとりをするためのコミュニケーション力も必要です。いつまでもWebデザイナーとして活躍し続けるために、少しでも興味があることは何でも挑戦して、できることを増やしていきましょう。

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フリーランスと企業勤めの違いは?

フリーランスとして働くWebデザイナーと企業に社員として勤めるWebデザイナーの違いは、やはり収入と仕事の安定感にあるといえるでしょう。企業で働くWebデザイナーは、同じ企業内の営業部が仕事を取ってきてくれるのに対し、フリーランスは自分で案件を探し、受注するために自分で営業をかけなければなりません。

さらに案件が受注できなければ収入にもつながりませんが、毎月一定の量の案件を受けられる保証もありません。会社員ならば安定した収入と福利厚生もあり安心感は大きいですが、フリーランスは非常に不安定だといえるでしょう。

ただし、会社員の場合は企業の業務内容に沿った案件しかたずさわれませんが、フリーランスであれば自分で仕事内容を自由に選べるため、やりたい仕事や磨きたいスキルを優先させて仕事を選ぶこともできます。

企業に所属せず仕事をするようになればもうフリーランス!

Webデザイナーとしての仕事を、企業に所属せず自分で受注できるようになればその時点であなたは「フリーランスのWebデザイナー」です。これは副業か本業かは関係なく、Webデザイナーとしての経験年数も関係ありません。

ただしWebデザイナーと名乗るからには、一般的にWebデザイナーがおこなう業務をひととおりはできることが大前提です。実際に仕事を受注してから「やっぱりできない」となると、自身の信用を失ううえ、クライアントにも大きな損害を与えてしまいます。

企業勤めと違い、フォローしてくれる人がいないのもフリーランスの大変なところです。独学にしても企業勤めから転身するにしても、基礎的な知識はしっかりと身につけ、自分ができる業務をしっかりと把握して無理のない受注から始めましょう。

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フリーランスでWebデザイナーは難しい、といわれるワケは?

どんな職業でもフリーランスとしてやっていくのは大変ですが、Webデザイナーはとくに感覚的な判断も入るため“仕上がりイメージのすり合わせ”が難しい仕事です。そのためクライアントとのこまめな連絡・相談・報告は欠かせません。

やりとりは簡単なように感じがちですが、相手が何を求めているのか、こちらが何を伝えたいのかを正しく伝達するのは意外と難しく、時間もかかるものです。まずはこのコミュニケーションの力をつけなければ、フリーランスでやっていくのは大変に感じるかもしれません。

どの職業のフリーランスにもいえることですが、分かったつもりにならず、丁寧に確認するクセをつけましょう。

【理由1】Webデザイナーは収入になるまでが遠い

Webサイトの制作に関わるWebデザイナーは、依頼されたものをすぐに仕上げて提出・完了、即報酬の受け取りへ…というわけにはいきません。

仕事の依頼を受けたらまずはクライアントと制作物のイメージ・詳細のすり合わせをおこない、数案のワイヤーフレーム(サイトのデザインの枠組みイメージ)の制作などを始めます。

OKが出れば作業に入りますが、その間にも何度か見直しつつ、コミュニケーションをとりながら作業を進めるために、納品までには数日、あるいはそれ以上かかります。

やっと納品することができたら、今度はクライアントごとに決められた期間に請求書を出します。入金は早くても翌月末あたりでしょう。企業に勤めている場合は分担できる作業や雑務も、すべてひとりでおこなうために時間がかかってしまい、それによって納品が後倒しになることもあります。

総作業時間のわりに収入はあまり多くないと感じてしまいがちなのが、すべてをひとりで担うフリーランスだといえるでしょう。

【理由2】つい働きすぎてしまう

フリーランスは時間配分や働き方など自由に決められるため、急ぎの作業があれば休憩や眠る時間を割いて作業に充ててしまうこともできます。さらに複数のクライアントとの同時契約も多くなるため、案件を同時にいくつか抱えることもあるでしょう。

仕事の時間が決まっている企業勤めはオン・オフの切り替えがしやすいですが、自宅を含めどこでも作業できるフリーランスWebデザイナーは、つい働きすぎて体調を崩してしまいがちです。

しかしフリーランスを長く続けるなら、自身の体調管理は最優先事項。仕事とプライベートのメリハリをしっかりとつけ、常にベストな状態で働き続けることが大切です。

【理由3】成長し続けなければ先がない

Webデザイナーは常にユーザーのニーズに寄り添ったWebサイト作りに携わるため、自分の感性のみでずっと続けていけるものではありません。

企業勤めならば多くの情報が自然と入ってくるほか、他の社員と協力しての作業もできます。しかしひとりですべてをおこなうフリーランスは、積極的に最先端の情報を集めて対応していかなければ、「この人に仕事を頼みたい」と思ってもらえなくなる可能性が高いといえます。

現在は手頃な値段で高品質な素材やテンプレートが多く、それを応用すればフリーランスのWebデザイナーに依頼せずとも、素敵なサイトを作れてしまうこともあります。フリーランスとして仕事を受け続けるなら、自分だけの強みを見つけ、新しい技術を取り入れながら常に進化していくことが求められます。

【理由4】収入が安定しない

Webサイトは一旦制作が終われば、あとはメンテナンスなどをおこないながら運用していくことになります。つまり継続して仕事を受注できる確証がなく、一般的なフリーランスのWebデザイナーは収入が不安定だといえるでしょう。

また、この月はほとんど受注できなかったけど翌月はパンクするほど受注できた、今月は小さな案件がたくさんだけど先月は大きな案件が数件だった、など仕事のムラや波が大きいという特徴もあります。年収は一般的だけど、案件は1年のうちの数ヶ月にほぼ偏っているとなると安定的な収入とはいいづらいでしょう。

慣れるまではこの収入の波も「フリーランスって厳しい」と感じてしまう要因になります。

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ずっと活躍するために身につけるべき資格・スキル

フリーランスのWebデザイナーを長く続けていくためには、ただWebサイトのデザインやバナー制作などができるだけでは力不足です。技術の向上はもちろんですが、それ以外にもいろんな資格・スキルを合わせて身につけておきましょう。

【1】マーケティングの知識

ずっと活躍し続けられるフリーランスのWebデザイナーは、クライアントが何の目的でWebサイトを作りたいかをしっかり把握できています。そのためクライアントのイメージや目的に合ったデザインに仕上げやすく、さらに納品後にきちんと成果を上げています。

せっかくお金をかけてWebサイト制作という投資をするのですから、より大きな成果が上がる可能性が高い人を選ぶのは当然のことだといえるでしょう。そこで選ばれるのはやはりどのようなサイトデザインならその企業に合うのか、成果を上げられるのかを知っている「マーケティングの知識がある」人です。

クライアントのWebサイト制作の目的に合わせて意見交換をしながら、柔軟に対応できるフリーランスWebデザイナーは非常に重宝されますし、納品物で実際に結果を出すことができればリピート受注の可能性も高くなるでしょう。

特に資格は必要ありませんが、取得するなら検索エンジン大手であるGoogleのGoogle広告認定資格を候補にするのもいいかもしれません。

その名の通りGoogleの広告に関する知識を取り扱いますが、広告やバナーを作成するWebデザイナーには役立つことも多いでしょう。この資格をとると、自身の名前が入った認定資格証明書の提示ができるため、アピールポイントのひとつとして使うことができます。

【2】コーディング・プログラミングの知識

Webデザイナーが制作したデザインは、その後エンジニアがコーディングをおこなうことによりWebサイトとして機能しはじめます。

そのためWebデザイナーがエンジニアの視点で作業しやすい配慮をしておくと、エンジニアの作業はスムーズに進み、全体的な時短も期待できるでしょう。

HTMLやCSS、JavaScriptなどは、フリーランスWebデザイナーとして活動するなら必ず身につけておきたいスキルです。幅広い作業を担当できれば受注単価を上げることも可能で、エンジニアへ作業を引き継ぐ場合により作業しやすい環境を用意しておくことができます。

ほかにも、どんな文章を入れるかまで考えられるならWebサイトの統一感はぐっと上がり、クライアントからも「分かってくれている」という信頼感を得られます。

ここまで広い視野でサイト設計を考えるようになるとWebディレクターにも近くなりますが、サイト設計や関わる人たちのことをトータルで考えられるWebデザイナーは非常に強く、頼りにされる存在になりやすいといえます。

【3】動画・アニメーションの知識やスキル

WebデザイナーはIllustratorやPhotoshopが扱えることがほぼ大前提。もちろんそれ以外にもAdobe XDやAdobe Weaverなどが使えると、作業の効率化が可能です。

近年はそれに加え、動画・アニメーションのスキルに注目が集まってきています。After Effectsの知識や簡単なイラスト・アニメーション制作ができると、受注できる幅が広がり、受注単価が高くなる可能性もあります。

さまざまな作業をそれぞれのプロに頼むと非常にクオリティの高いものが期待できますが、場合によっては品質にばらつきが出たり、統一感がなかったりする場合もあります。

しかしある程度の作業内容をまとめて依頼できれば、さまざまなコストは抑えられ、統一感を出しながらトータル的なサイト戦略の実現が可能になります。

フリーランスのWebデザイナーとして活動するなら、Webサイトのデザインだけでなく、サイトに関わるいろんな立場の人の気持ちになって考え、作業することが大切です。

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フリーランスWebデザイナーの案件獲得方法

フリーランスとして独立したあとにありがちなのが、思うように仕事を受けることができないと感じることです。

これは“企業勤めのWebデザイナーから独立した”という人によくあることですが、依頼してもらえていたのは自分ではなく、企業という大きな看板があったから、というのが主な理由です。

どんな企業に勤めているWebデザイナーでも、「独立したらすべてゼロから」と考えることが大切です。ゼロの状態の自分に仕事を依頼してもらうためにはどうしたらよいか、依頼する側の視点になって考えてみましょう。

【方法1】ポートフォリオを充実させる

まずは自分がどんな作品を作れるのか、どんなことができるのかを目に見える形で表現することが大切です。今まで手がけてきた作品のなかで実績として載せられるものがあればぜひ盛り込みましょう。

また、どのような思いを持って制作しているのか、依頼を受けたあとの平均的なスケジュールや受注金額の目安などもまとめると、依頼側からすれば声をかけやすくなります。現在はポートフォリオを簡単に作れるツールがあるので、利用してみるのもおすすめです。

【方法2】とにかく営業をする

「Webデザイナーの仕事は制作をすること。よいものを作り続けていればいつかは誰かが見つけてくれるだろう」と考えるWebデザイナーは、よほど運がよい場合や副業の場合を除いてフリーランスを続けていくことはできないでしょう。

なぜならばフリーランスは働かなければ収入がなく金銭的に安定しないので、依頼を気長に待っていられるほどゆとりがない場合が多いからです。

またずっと成長し続けていくなら、新たな挑戦をさせてくれるクライアントに飛び込んでいくしかなく、これはフリーランス側からアプローチしなければほぼ実現することはありません。

SNSなどを活用して知名度が上がり、広報の力が高いなら営業活動は不要かもしれません。しかしSNSで知名度を上げることも非常に大変な努力が必要で、その活動も広い意味では営業活動といえます。

SNSでの受注は口コミや紹介につながる可能性もあるので、フリーランスで活動するならぜひ活用しておきたいものです。

基本的な営業の方法としては、ポートフォリオを持って気になる企業に直接アプローチをかけていきます。公式サイトの求人募集欄にWebデザイナーの募集があれば採用される可能性は高くなるので、インターネットでフリーランスのWebデザイナー募集を検索してみてもよいでしょう。

もし募集がかかっていなくても、企業にとって必要な人材・スキルだと思ってもらえれば契約につながる可能性は高くなります。ただしその場合はきちんと出せるポートフォリオが整っていること、企業が契約してくれた際のメリットをしっかりと提案できることが大前提です。

まずは自身のスキルや強みをきちんと把握することが大切です。ここに応募したい!という企業があれば、臆することなくメールを送ってみましょう。

エージェントを活用しよう

どんな職業のフリーランスでも、ぜひ活用したいのがのエージェントです。フリーランスは営業の連絡から実際の作業、請求書の送付まですべて自分でおこなうことになりますが、とくにたくさんの時間と労力が必要となるのが営業活動です。

エージェントを利用すれば、その営業活動をエージェントが担ってくれるためにフリーランスの仕事にしっかりと時間をかけることができます。「この案件が終わったあとどうしよう、次の案件を探さなければ」なんて不安を抱えながら仕事をするより、安心して仕事に集中できた方が品質が高くなるのは当然のことです。

フリーランスHubでは、自分に合ったフリーランスエージェントを探すことができます。
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フリーランスWebデザイナーの年収は?

クリエイター向けフリーランスエージェントエージェントレバテッククリエイターによると、フリーランスWebデザイナーの受注単価相場は40万円~60万円ほど、年収では実務経験1年目で336万円、5年以上で540万円が平均となっています。

在宅作業か常駐か、どのくらいの時間働くかなどさまざまなパターンがあるため一概にはいえませんが、フリーランスとしての活動はこの年収・受注単価を目安にするとよいでしょう。

ひとつ注意したいのは、生計を立てられるほどの安定した収入を得ているフリーランスWebデザイナーは、既にコーディングなどを含めた複合的なスキルを持ち合わせている場合がほとんどです。

そのスキルは企業勤めで培ったものかもしれないし、独学で学んだ人もいるかもしれません。経験やスキルが少なければ、その分年収や受注単価も少なくなると考えておくほうがよいでしょう。

フリーランスWebデザイナーの単価の上げ方

フリーランスWebデザイナーは、自分のスキルに自分で価格を設定することになるため、どうしても低い金額で見積もってしまいがちです。だからこそ自身の持つスキルと案件内で求められているスキルを照らし合わせ、妥当な価格をきちんと知っておくようにしましょう。

受注単価を上げるのであれば、Photoshop・Illustrator、HTML・CSSのスキル以外にもさまざまな言語やマーケティングスキルを身につけることが大切ですが、自分を信頼してくれる・成長させてくれるクライアントを選ぶということも非常に大切です。

スキルを磨くのは大前提ですが、それ以前にていねいなやりとりを心がけたり、素早いレスポンスを意識したり締め切りを必ず守ったりなど、小さく見えますが大切なことはたくさんあります。

「この人にお願いしたい」と思われれば、多くの場合、短期間でとはいえなくとも単価は上がっていくでしょう。すると必然的に年収も上がり、案件も比較的安定的に入ってくるようになります。求められる人になることを目指しましょう。

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未経験からフリーランスWebデザイナーへのなり方

何もスキルがない状態からフリーランスWebデザイナーを目指すなら、まずはデザインをするためのPhotoshop(フォトショップ)Illustrator(イラストレーター)、そしてコーディングのためのHTML(エイチティーエムエル)とCSS(シーエスエス)を学びましょう。

学びながら実際に手を動かしてアウトプットし、スキルを確実に身につけていけば習得は早いでしょう。実際にホームページやバナーが作れるようになったら、Webデザイナーとして企業に勤めるのもよいですが、クラウドソーシングなどを利用して自分のスキルに見合った案件を受注するのもよいでしょう。

初めての案件を無事終えることができたら、もうフリーランスだといっても過言ではありません。あとは自身が持つスキルと磨きたい技術、なりたいフリーランスWebデザイナーの方向性を考えつつ、いろんな案件を受けて経験を積みましょう。

実際に作ったものを実績として提出できる案件を受注すれば、ポートフォリオのひとつに組み込むことも可能です。SNSを使って活動を発信するのも、多くの人に自分のデザインやスキルを知ってもらうきっかけになります。

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フリーランスとして仕事を受ける際の心構え・注意点

フリーランスWebデザイナーとして仕事を受けるときは、受注単価の決定から納期の設定、請求書の発送やクライアントのやりとりまですべてひとりでおこなうことになります。

軌道に乗るまではとても大変ですが、あらかじめ心構えを決めておくことで負担をぐっと減らすことができます。

1.自分のスキルやペースを正しく知る

フリーランスになりたての人によくあるのが、絶対に受注したい、もしくは自分のスキルにまだまだ自信がないという思いから、内容に見合わないほど受注単価を低く設定したり、無理をすること前提で最速納期を提示したりすることです。

これは自分を追い詰めてしまい、結果的に不完全な状態での納品や締め切り超過、自身の体調不良につながるため、絶対に避けるべきことです。

大げさにいえば、働こうと思えば24時間すべてを労働時間に充てられるフリーランス。だからこそ自分に必要な睡眠時間や休息、プライベートな時間はしっかりと把握して確保し、そのうえで仕事の時間を決めることが大切です。

ただし、いつまでも“確実にできる作業”のみの受注を続けるのは自身の成長につながりません。時間や気持ちのゆとりがあるときは、自分にとって少しレベルの高い案件を探してチャレンジしてみるのもおすすめです。

2.聞きにくいからと放置しない

Webデザイナーはとくに工数が多く、イメージが違うなどの理由で修正も発生しやすい職業です。フリーランスの立場だとつい「あまりしつこく聞いて契約を切られてしまったらどうしよう」など考えてしまい、細かく確認しないまま進めてしまうこともあるでしょう。

しかし細かい部分までのやりとりは、より良いものを作っていくために必要なことです。それを放置して最後まで進んでしまうと最後に致命的な修正が発生したり、クライアントの期待に添えず、再受注が期待できなかったりなどのデメリットが生まれる可能性もあります。

透明度の高いやりとりは、本当に不要なムダを省くために必要なことです。ビジネスのやりとりだときちんと割り切り、分からないところはそのままにしないよう心がけましょう。

3.誰にでも気配り・心配りを

仕事を発注する側や受注する側、経験の長い・短いで上下関係が生まれてしまうのは、どの職種でもあることです。しかし本来は上下関係などなく、同じフィールドで仕事をする取引先や仲間であるといえるでしょう。

そのため誰にでも同じ態度でていねいに接し、常にできる限りの気配り・心配りをすることが、信頼と安心感につながります。この点は企業で働いているときはあまり目立つことはなく、実際に自然に気配りできる人は多くありません。そのため、フリーランスという個人で活動するなら大きな強みとなります。

ただし“仕事がほしいから気配りをする”のではなく、“気配りができるから仕事が集まる”ことを忘れてはいけません。もらった仕事は作業的にこなすのではなく、1件ずつていねいに仕上げていく気持ちを大切にし、納品の際は依頼してくれたことに感謝の気持ちを示しましょう。

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フリーランスのメリットは自由であること。たくさんチャレンジしよう

フリーランスとして活動をはじめて間もない時期は、どうやって仕事をとればよいのか、どのような感じでやりとりをすればよいのか、Webデザイナーに求められている一般的なレベルはどのくらいなのかなど、分からないことばかりだと思います。

また、フリーランスとしての働き方も固まっておらず、無理をしてしまうことも多いかもしれません。仕事よりもメールのやりとりなどの雑務に時間をとられ、歯がゆく感じてしまうこともあるでしょう。

しかしそんなときこそ焦らずコツコツと土台を作り、少しずつプラスアルファのスキルや知識を身につけながら、仕事の幅や収入を増やせる環境作りを目指しましょう。

収入を安定させるならWebデザイナーを募集している企業へ直接応募するのがいちばんですが、いろんな案件に関わりたい・まずはフリーランスとして一連の作業に慣れるところから始めたい、などの場合はクラウドソーシングサイトを利用するのもおすすめです。

また、SNSでフリーランス同士の横のつながりができれば、励まし合ったり勉強になったり、ときには協力して仕事に取り組むこともできるかもしれません。

自由な働き方で、自分の個性を発揮できるフリーランスのWebデザイナー。常に先を見て情報収集をおこない、ニーズに寄り添った制作を積み重ねれば、気がつくと「安心して任せられる」「声をかけやすい」「期待を裏切らない」という印象のある、重宝される人材になれるはずです。

※Adobe Illustrator、Photoshop、AdobeはAdobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の登録商標です。

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