Go言語エンジニアの副業案件を解説！必要な経験・スキルや年収も紹介

Go言語を使う副業の将来性

Go言語（Golang）とは、2012年にGoogle社からメジャーリリースされた比較的新しいプログラミング言語です。
Go言語の主な特徴には下記のようなものが挙げられます。

• 構文がシンプル
• 汎用性が高い
• 処理速度が高い
• 並列処理が得意
• メモリ管理の効率が良い
• ライブラリやフレームワークが豊富

Go言語は上記のような特徴から、Webサービスやアプリケーション開発、IoT（Internet of Things）の分野など、幅広く用いられています。
Go言語は国内でも海外でも需要が高まっており、将来性が高いプログラミング言語だといえるでしょう。

Go言語のフレームワークについて詳しく知りたい場合は、「Go言語フレームワークの種類はどれくらい？学習難易度やメリットも解説！」の記事を参考にしてください。

Go言語を使う副業の案件相場

2025年2月時点のフリーランスHubの案件情報によると、Go言語を必要スキルに設定している案件数は全9,185件です。月額単価相場は月額80万～90万円や月額70万～80万円の案件が多くなっています。
安定して案件を受注できた場合、想定年収は840万～1,080万円です。

副業歓迎の条件に絞り込んだ場合においても、19万円から80万円までの案件があります。
Go言語は高単価な案件が多く、副業としても稼げるプログラミング言語だといえます。

ほかのプログラミング言語についても興味がある場合は、「プログラミングの副業でおすすめの言語は？必要スキルや案件獲得方法も解説」の記事も参考にしてください。

Go言語を使う副業の仕事内容

Go言語は汎用性が高く、副業の仕事内容もさまざまです。
ここでは、Go言語を使う副業の仕事内容を紹介します。

Webサーバー開発

Go言語は、Webサーバーの開発・構築に適しており、メジャーなアプリケーションやWebサービスに導入されています。

マルチプラットフォーム対応言語であり、OSに動作が依存しない点が魅力です。変数や関数の定義、コンパイルの方法が理解できていれば、容易に開発可能なところもメリットです。
手軽にサーバーが書ける標準搭載のhttpパッケージや、ほかのWebフレームワークを利用した開発もできます。

アプリ開発

アプリケーション開発には、Go言語を生かせる多数の副業案件があります。

Go言語にデフォルトで搭載されるフレームワーク「Go Mobile」を使用すると、Web用とスマートフォン用でのコード書き換えが不要になります。スムーズなアプリケーション開発のサポートが可能です。
同じく標準搭載のフレームワーク「Go Cloud」は、ポータブルなクラウドアプリ開発に寄与するツールを提供します。

アプリケーション開発の仕事に興味がある方は、「アプリ開発を副業にするには？｜案件の種類と必要なスキル」の記事も参考にしてください。

IoT分野の開発

Go言語はコードがコンパクトで、高速処理や並列処理ができます。リソースの制限が厳しいIotデバイスでの活躍が期待されます。

また、Go言語には、IoT開発やロボティクス用のフレームワーク「Gobot」が用意されていて、開発や制御、操作システムの構築も可能です。
近年loT分野への注目度は高まり、Iot関連の副業案件は増加傾向にあります。

PaaSの開発

PaaS（Platform as a Service）分野は近年注目されている分野であり、Go言語が活用されています。高単価案件が多く見られ、フルに稼働をしなくても比較的稼げます。

PaaSは、アプリケーション実行用のシステム基盤を、インターネット上のサービスとして貸し出すプラットフォームです。企業はPaaSでレンタルしたサーバーやデータベースを利用して、開発環境の設計や工数の削減をしながら、システム開発や保守運用を実施できます。

Go言語を使う副業をするメリット

ここでは、Go言語を使った副業のメリットを紹介します。

高単価案件が多い

Go言語は比較的新しい言語で、扱えるエンジニアが少ないため、スキルを持つエンジニアは重宝されます。需要に供給が追いついていない状況です。Go言語に関する案件の単価は、高めに設定されています。

エンジニアとして高単価案件の獲得を目指す人は、Go言語を習得して最先端の業務に挑戦することがおすすめです。

リモート案件が多い

Go言語の副業案件には、フルリモート案件や一部リモートを許可している案件が多く存在します。

2025年2月時点におけるフリーランスHubの案件情報によると、Go言語のリモートワーク案件と常駐案件の割合は、リモートワーク案件が6,309件（68.7％）で常駐案件が2,870件（31.3％）でした。7割近くが在宅ワークが可能な案件です。

最新のトレンドに触れられる

Go言語の副業をとおして、最新トレンドをキャッチアップできるでしょう。

Go言語の副業で得た新しい知識やスキルを本業に活かせば、昇給や昇格も可能です。本業での経験を副業に活かし、さらにスキルアップすることで、ポジティブスパイラルが生み出せます。
転職や独立をする際も、最新トレンドを得ていると、エンジニアとしての市場価値が高まります。

フリーランスになるチャンスが生まれる

Go言語の副業を通して輝かしい成果を出せれば、クライアント側から継続案件を依頼される可能性があります。
また、能動的に案件を獲得したり自分で仕事のスケジュールを組んだりする副業を行うことで、フリーランスとして活動する際の予行演習になります。スムーズに独立できるでしょう。

将来的に独立することを考えている場合は、「フリーランスエンジニアの種類は？会社員との違いやメリットとは」の記事も参考にしてください。

Go言語を使う副業で必要な経験・スキル

Go言語を使う副業では、Go言語スキル以外にもさまざまな経験・スキルが必要です。
ここでは、Go言語の副業案件で求められる経験やスキルに関して解説します。

3年以上のWebサービス開発経験

Go言語の副業では即戦力を求められます。
Go言語を含むWebサービス系の開発経験をひと通り網羅するには、通常3年〜5年かかります。副業でGo言語を利用するWebサービスの仕事を請け負う際は、3年以上の経験が必要です。

プログラミングの実務経験

Go言語を使う副業には、エンジニアとしてのプログラミング経験が求められます。

Go言語の副業においては、ゼロからの構築だけでなく、他言語で実装されたサーバーをGo言語に置き換える案件があります。複数のプログラミング言語を活用した経験は、幅広い案件獲得に役立つでしょう。

アプリの開発経験

アプリケーション開発の経験があれば、Go言語の副業案件をスムーズに受注できるでしょう。

Go言語には、スマートフォン向けのアプリケーション作成を支援するGo MobileやGo Cloudがあります。モバイル用とWeb用でコードを分ける必要がなく、作業工程を減らした開発が可能です。
クライアントは効率よくアプリケーションを開発するために、Go言語が使える人材を求めています。

IoT関連のスキル

Go言語は汎用性が高く、ドローンや小型ロボットなどloT分野にも幅広く活用されています。IoT関連のスキルを持つことは、副業案件の獲得に大いに役立つでしょう。

Iot関連のスキルは、最先端の技術であり需要が拡大しています。ベンチャー企業やスタートアップ、事業拡大を考える大企業からもこれらのスキルが求められる可能性があります。
他者と差別化し、より好条件の案件を獲得したいときに身につけておきたいスキルです。

マネジメントスキル

Go言語の案件には、開発のみならず企画レベルの工程から携わる案件もあります。
企画からの工程を担うマネジメントスキルがあると、要件定義や設計、開発、レビューまでの運営を担える管理者として評価されるでしょう。高単価な案件も獲得できます。

マネージャー職に興味をお持ちの方や高収入を狙いたい方は、「PMとはどのような仕事？必要なスキルや年収について紹介」の記事を併せてチェックしてください。

Go言語を使う副業の探し方

ここでは、Go言語エンジニアとしての副業案件の探し方を解説します。

クラウドソーシングへの登録

クラウドソーシングは、副業初心者に向いているサービスで、副業に少しずつ慣れたい人やGo言語の実務経験が少ない人におすすめです。
クラウドソーシングは登録者数や案件数が多く、簡単なプログラミングの案件から取り組めます。実績を積むことで、報酬単価の向上や企業からのオファー獲得につながります。

クラウドソーシングの詳細は「クラウドソーシングの仕事内容とは？必要なスキルや受注のコツも紹介」の記事をご覧ください。

求人サイトの利用

Go言語の副業案件を探すときには、求人サイトの検索エンジンで探す方法があります。
稼働日数や時間などの条件を設定し、効率的に案件を見つけることが可能です。

スキルシェアサービスの活用

スキルシェアサービスは、自分のスキルをサイト上でクライアントに公開する方法です。公開されているスキルを見たクライアントの目に留まり、仕事の発注依頼が受けられれば案件獲得です。

スキルシェアサービスでは、自分のGo言語開発スキルそのものを出品し販売するケースもあります。Go言語での開発経験がある人は、このような活用方法による副業も1つの手です。

エージェントサービスの活用

エージェントサービスは、担当エージェントから案件の紹介を受けられるサービスです。エージェントサービスにはプロによる手厚いサポート体制や高単価案件が充実しています。

副業を専門としているエージェントに登録すると、希望の副業案件を紹介してもらいやすくなります。フリーランスエージェントの場合、副業と比較すると稼働時間は長くなる傾向がありますが、より高単価な案件に出会いやすいです。

SNSでの宣伝や検索

SNSで自分のプロフィールやポートフォリオを公開すると、リプライやDMを介して仕事のオファーが届く可能性があります。

オファーを得るうえで求められるものは、開発スキルや実務経験、ポートフォリオの提出です。自分で開発したサイトやサービスなどをアピールすることが重要です。

知人や友人からの紹介

知人や友人から紹介してもらう方法のメリットは、クライアントとの信頼が、紹介者を通じてすでに構築されている点です。仕事の受注や打ち合わせなどをスムーズに進められます。

また、人脈を広げるために、エンジニアに特化した勉強会への参加もおすすめです。
知人を増やすと、仕事を受注するチャンスが得られるでしょう。

Go言語の副業をするときの注意点

Go言語の副業を始めるにあたって、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
ここでは、Go言語の副業をするときの注意点について解説します。

本業の会社の就業規則を確認する

会社によっては就業規則上、副業を禁止しているケースがあります。認められていないにもかかわらず副業をすると、解雇等の重いペナルティを科される危険性が生じます。
また、副業を認めている企業でも、既定の書類提出や面接などの手続きを要するところがあります。
Go言語の副業を始めるときは、本業の就業規則に則った対応が必要です。

副業で会社とトラブルにならないために、「ダブルワークがばれる理由は？会社と揉めないための対策も解説」の記事を参考にしてください。

スケジュール管理を徹底する

Go言語の副業をする際は、本業に支障をきたすことがないように気を付ける必要があります。本業に取り組む時間や副業案件を進める時間、リフレッシュに充てる時間などをあらかじめスケジューリングしてください。

タスク管理では、優先順位をつけることが求められます。各タスクの達成にかかる時間も考慮しつつ、効率の良いスケジュールを練りましょう。

確定申告の知識を身につける

副業の所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。
確定申告をしないまま期限が過ぎ、後から申告漏れが発覚すると、無申告加算税や延滞税などのペナルティが科される恐れがあります。確定申告に関する知識を身につけておきましょう。

確定申告の方法については、「業務委託契約の税金｜所得税・住民税の概要や確定申告の方法とは」の記事も参考にしてください。

Go言語の副業を未経験から始めるときのポイント

ここでは、未経験からGo言語の副業にチャレンジするためのポイントを紹介します。

Go言語について勉強する

未経験の人がGo言語の副業分野に参入するには、基礎知識を身につけることが大切です。

Go言語の基礎知識は、WebやYouTubeで展開されるGo言語の学習動画やサービスなどで手軽に学べます。オンライン上で見られる勉強ツールを活用すれば、隙間時間で知識を習得することが可能です。
また、プログラミングスクールに通って勉強する方法もあります。

初心者向けの案件に着手する

Go言語の未経験者の方は、最初は初心者向けの難しくない案件からスタートし、徐々に実績を積み上げていきましょう。
始めたばかりの頃は単価が安く難易度の低い案件しか受注できなくても、スキルの向上を図ることで、いずれ高単価案件や継続案件の受注も狙えるようになります。

未経験者の方は「ITエンジニアは未経験でもなれる？仕事の種類やスキルを紹介」の記事も併せて参考にしてください。

まとめ

Go言語は国内外で需要が高まっているプログラミング言語です。構文がシンプルで挑戦しやすく、報酬単価相場が高いため、副業にもおすすめです。また、リモートワーク可能な案件も多いため、ライフワークバランスを保って副業したい人にも適しています。
Go言語の副業案件には、Webサーバー開発やアプリ開発、IoT分野の開発、PaaSの開発などがあります。仕事の遂行に求められる経験・スキルを身に付けて、Go言語の副業に挑戦しましょう。