Rubyの副業は開発未経験でも可？必要スキルや案件を探す方法などを解説

「Rubyの副業は未経験者でもできる？」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
Rubyを使った副業には初心者向けの案件もあり、未経験者でも比較的始めやすい副業です。

本記事では、Rubyの副業の概要や未経験者が始めるときの方法などを紹介します。また、Rubyを使う副業の探し方や求められるスキル、高単価案件を獲得するためのポイントも解説します。

Rubyの副業は初心者向き？仕事内容を紹介

Rubyを活用した副業は、初心者でも挑戦できます。

まず最初に、Ruby（ルビー）の概要や仕事内容を紹介します。

Ruby副業は初心者でも可能

Rubyとは日本で開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。Webサイトやアプリケーションの開発が可能なプログラミング言語の一つです。
Rubyは文法がシンプルで、柔軟に設計できる点を強みとしています。

Rubyは、初心者でも始めやすいプログラミングといえます。Rubyはコードが単純で、未経験の初心者であっても学習の難易度が比較的低いためです。報酬や時間単価が高い案件の受注は難しくても、安価で単純な案件であれば初心者でも受注できるでしょう。

主な仕事内容

ここでは、Rubyを使った仕事内容を紹介します。

• システムの開発
• Webサイトの制作
• アプリケーションの開発

Rubyを使ったシステム開発では、主に業務用である労務管理や給与計算など、基幹業務に関わるシステムの開発が可能です。社内システムの作成を外注したい大規模法人から、仕事を受注できる可能性があるでしょう。

Webサイトやアプリケーションの制作は、Rubyでの開発に向いた分野です。Rubyに搭載されたフレームワークを利用すると、迅速にアプリ開発ができます。

プログラミング未経験から副業に挑戦しようとしている人は、「副業のプログラミング案件で初心者が稼ぐには？7つのステップを解説」の記事も参考にしてください。初心者がプログラミング副業で稼ぐための情報が載っています。

Rubyを使う副業の将来性

Rubyの副業には、十分な将来性があるといえます。
ここでは、Rubyの案件数と収入の目安の観点から将来性について解説します。

Rubyを使う副業の案件数

フリーランスHubでは、Rubyの案件数は2024年12月時点で13,043件です。数多くの案件が公開されています。
週1～3日の条件を加えた場合も480件もの案件がヒットし、副業案件も潤沢にあるといえるでしょう。

Rubyを使う副業の収入目安

Rubyの副業で期待できる収入を、フリーランスHubに2024年12月時点で掲載されているRubyの案件・求人一覧をもとに解説します。

Rubyの月額単価相場は、月額80～90万円の案件数が最も多い割合を占めています。その次に多いのは月額70～80万円です。
また、月額100万円以上の案件数は1,165件あり、高額報酬の案件数も多いといえます。

週3日からOKの案件にも月額100万円を超える案件が募集されており、Rubyのスキルにおいて高いレベルを満たせば副業でも高収入を目指すことが可能です。

Rubyの詳細や将来性についてさらに詳しく知りたい方は「Rubyの仕事内容は？活用される場面や将来性を紹介」の記事も併せてご覧ください。

初めての人におすすめのRuby副業案件

ここでは、Rubyで副業を始めてみたいと考えている初心者の方に、おすすめの案件を紹介します。

Rubyの副業には、高いスキル・専門性を要する仕事だけでなく、初心者でも対応できる仕事も一定数存在します。たとえば、以下の仕事です。

• 小規模なWebサイトの制作
• アプリの機能追加、バグ修正
• 初心者向けのクラウドソーシング案件

簡単なWebサイトの制作やアプリの修正業務は、初心者でも比較的取り組みやすいでしょう。1つの案件にかかる所要時間も短く、初心者の実績づくりに適した案件です。

クラウドソーシングサイトでは、初心者向けの開発案件が募集されています。フィードバックを受け、勉強しながら副業に取り組める案件もあります。

副業自体が未経験である場合は、「副業の始め方は？具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説」の記事も参考にしてください。副業に関する疑問点を解消しておきましょう。

Rubyの副業を未経験者が始めるときの手順

ここでは、Ruby副業を未経験者が始めるときの方法を解説します。
初心者向けの案件から着手し、実績を積み上げていきましょう。

1.Rubyの特徴を知る

未経験者は、はじめにRubyの特徴を学ぶ必要があります。プログラミング経験が浅い人や、プログラミング経験はあるもののRubyに触れたことがない人は、副業を始める前にRubyの特徴を理解しましょう。

自身が挑戦したい仕事は、Rubyの副業で開発できる範囲のシステムであるのかどうかを確認しましょう。副業を始めたものの、受注したい開発の仕事とRubyの相性が合わない事態は避けなければなりません。

2.必要なスキルを身につける

Rubyの特徴を学んだ次は、仕事に必要なスキルを身につけましょう。副業で開発のプロジェクトを進めるには、一定のスキルが不可欠です。

以下は、スキル習得に役立つ方法の一覧です。

• プログラミングの基礎を学ぶ
• Rubyの文法を学ぶ
• スマートフォンアプリ開発の流れを学ぶ
• 業務システム開発の流れを学ぶ
• Ruby on Railsフレームワークを学ぶ

学習を効果的に進めるには、オンラインスクールの受講がおすすめです。プロの講義を聞き、自らの手で開発を実践し、質問にも対応してもらえます。
受講料の目安は講座総額で数十万円程度ですが、政府が提供する「教育訓練給付制度」の指定を受けた講座であれば、卒業後に受講料の一部還付を受けられます。制度を積極的に活用しましょう。

3.ポートフォリオを作る

ポートフォリオとは、自身の経歴や過去に手がけた実績などをまとめた資料です。ポートフォリオを作成すると、実績やスキルのアピールに役立ちます。

Rubyの副業を目指す際は、ポートフォリオに過去の開発経験を掲載すると効果があるでしょう。ただし納品済みのシステムやアプリを掲載するときは、先方に掲載の許可を取る必要があります。
また、開発実績がない場合は、自力でWebサイトやアプリを開発して掲載することが一般的です。

ポートフォリオの作成方法について詳しく知りたい場合は、「ポートフォリオとは？作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説」の記事を参考にしてください。

4.案件を探す

ポートフォリオの作成でアピールの材料が揃ったら、いよいよ案件獲得の段階です。

未経験の場合は、まずは初心者向けの難易度が低い案件を探して応募します。
初心者向けの案件を探す場合は、クラウドソーシングサイトなどのサービスがおすすめです。比較的難易度が低い案件が、多数公開されています。

Rubyを使う副業の探し方

ここでは、Rubyを活用する副業案件の探し方を5つ紹介します。自分に合った仕事の探し方を見つけ、安定した受注の獲得を目指しましょう。

SNSで営業

SNSを通じた営業活動は、多くの人にアピールできる方法です。SNSでスキルや実績を公開し、積極的な情報発信をすると発注者に関心を持ってもらえる可能性があります。

Ruby副業をしている同業者のエンジニアをSNSでフォローすると、情報交換の面で役に立つでしょう。
また、企業がSNS上で開発案件の求人を出しているケースがあり、応募して受注を狙えます。

人脈を活用

人脈の活用は、副業案件の獲得に役立つ方法です。知人から発注先を紹介してもらい、案件の受注につなげることは有効な選択肢です。

本業で関わりのあるビジネス的な関係の知人や、プライベートで仲の良い友人など、多くのルートから人脈の活用ができます。

企業に営業

企業に対して直接営業をかける方法でも、案件は獲得できます。自分の実績をアピールして契約を目指しましょう。
また、企業の開発ニーズを探り、新規案件の受注を取り付ける方法もあります。

企業への直接営業では、人脈を広げると同時に、企業との接点が増えて営業のチャンスにつながるでしょう。

副業エージェントの利用

副業エージェントに登録すると、経験やスキルに応じたレベルの案件を紹介してもらえます。案件探しに費やす時間を、大幅に削減できる方法といえます。
また、専任のエージェントから手厚いサポートを受けられる点も魅力です。ポートフォリオの作成方法や契約条件の交渉など、初心者には難易度の高い作業についてプロの目線でアドバイスをしてもらえるでしょう。

エージェントをどう選んだらよいかお悩みの方は、「フリーランスエンジニアになりたい人必見！頼りになるエージェントを見つけるコツとは？」の記事を併せて参考にしてください。

クラウドソーシングサイトへの登録

クラウドソーシングサイトにも、数多くの案件が存在します。クラウドソーシングは不特定多数の人に仕事を依頼する形式で、初心者でも比較的簡単に案件受注が可能です。

初心者が、Rubyの副業で高単価の案件を受注することは難しいでしょう。シンプルな構成のWebサイトやアプリ開発の案件であれば、低単価ながら実績を積み重ねやすいといえます。クラウドソーシングには、このような案件が多数存在します。

Rubyで副業するのに必要なスキル

Rubyを用いた開発の案件で必要な、6つのスキルを紹介します。Rubyを使いこなせる実務の能力だけでなく、社会人としてのビジネススキルも重要です。

Ruby on Railsのスキル

Ruby on Railsとは、Rubyをベース言語に用いたフレームワークの一種です。

Rubyで開発をするシステムやアプリでは、高い割合でRuby on Railsのフレームワークが活用されています。そのため、Ruby on Railsに対応できるスキルを身につけると、受注できる案件の幅が大きく広がります。

システム開発スキル

Rubyの副業には、システム開発の案件が数多く存在します。システム開発のスキルがあれば、幅広い業界のクライアントから案件を請け負えるでしょう。

具体的には社内の業務を効率化させる基幹業務システムや、クライアントが本業で利用するシステムなどの開発に携わる機会があります。

案件によっては、システム開発の経験を求められるケースがあります。経験・実績があれば、参加できる案件の幅が広がる可能性があります。

アプリ開発スキル

システム開発と並び、アプリの開発もRubyの副業でよく登場する案件の一つです。

スマートフォンやPCなど媒体を問わず、Rubyでのアプリ開発には一定の需要があります。クライアントがサービス業であれば、顧客が使用するアプリの開発に携われるでしょう。大規模なクライアントでは、社内連絡や業務管理に用いるアプリを開発する案件への参加も想定できます。

アプリは機能追加やバグの修正など開発が終わってからの作業が多く、継続して案件に関われる可能性があります。

アプリ開発スキルを活用して副業をすることも可能です。興味がある方は「アプリ開発を副業にするには？｜案件の種類と必要なスキル」の記事も参考にしてください。

サービス開発スキル

企業が提供するサービスの開発も、Rubyの副業で携われる分野です。

デジタル化・ペーパーレス化の推進に伴い、サービスをWeb上で提供する企業が増加しています。たとえば小売業のクライアントが提供するECサイトの開発は、定番のRuby関連案件です。また、全国に多数の顧客を抱えるクライアントでは、大規模なポータルサイトの設計と開発に参画できる可能性があります。

サービス開発は単価や難易度が案件ごとに大きく異なるため、自分に合った案件を選ぶことが重要です。

コミュニケーション力

Ruby副業で開発に携わる際に必要なスキルは、コミュニケーション能力です。

開発案件は、大人数のエンジニアが関わります。円滑にプロジェクトを進めるには、関係者とのやり取りに気を配ることが重要です。特に、クライアントとの連絡ではコミュニケーション能力が求められます。先方からのメールや問い合わせには、できるかぎり早く返信しましょう。
また、進捗の報告も重要です。仮に問題が発生しても、誠実に報告すると信頼を維持できます。

提案力

提案力が身につけば、より単価の高いRuby副業の案件に挑戦が可能です。

Rubyの開発案件では、クライアントの要望に沿って設計やプログラミングを進める流れが一般的です。
先方の要望に加えて、さらに利便性が高まる機能を提案できると、より高品質な成果物の開発につながり、評価してもらえる可能性があります。

Rubyを使う副業で高単価を目指すためのポイント

ここでは、Rubyの副業で高単価案件の獲得を目指すためのポイントを5つ紹介します。ポイントを押さえて、できるものから取り組みましょう。

実績を積み重ねる

高単価の案件を獲得するためには、地道に副業案件をこなしていくことが大切です。実績を積み重ねていくことが、将来的な高単価案件の獲得につながります。
最初は簡単な案件から始めて、徐々にレベルの高い仕事に挑戦していきましょう。

資格を取得する

IT業界向けの資格を取得すると知識の向上につながり、総合力を高められます。
以下、Rubyで副業を始める際におすすめの資格です。

• 基本情報技術者試験
• 応用情報技術者試験
• Ruby技術者認定試験

基本情報技術者試験は、エンジニアの登竜門として知られる資格試験です。システム開発における企画や要件定義から、開発と運用に至るまでの基礎知識を身につけられます。

基本情報技術者試験の上位資格が、応用情報技術者試験です。上位者の指導を受けるだけでなく、自らが主体的にITの実務に携われる能力が求められます。

専門性の高い試験として、Ruby技術者認定試験が存在します。Rubyを活用した開発の技術、能力を図る認定試験です。資格区分として、SilverとGoldの2種類があります。
Ruby技術者認定試験についてのさらなる詳細は、「Ruby技術者認定試験とは？勉強方法や時間の目安も紹介」の記事で解説しています。併せてご覧ください。

エージェントは複数登録する

副業エージェントで案件を探す際は、複数のサービスに登録することをおすすめします。複数のエージェントに登録すると、応募できる案件数が増え、より効率的な仕事探しが可能です。

また、似た業務内容の案件であっても、単価や月収がエージェントサービスによって異なるケースがあります。複数の案件を比較しながら、最も条件が良いものを探して応募をしましょう。

Ruby以外に付加価値の高いスキルを身につける

副業の開発案件には、Ruby以外の言語を活用するものや、他のスキルが応募条件に設定されているものが存在します。
Rubyの開発スキルに加えて付加価値の高いスキルを身につけると、案件の内容が大幅に広がります。報酬単価も上がるでしょう。

Ruby関連のスキルと知識の習得を続けながら、並行して他のスキルも身につけると、より幅広い仕事を受注できます。ニーズが高いスキルを身につけると効果的です。

フリーランス案件にもチャレンジする

フリーランスとして活動すると、長い稼働時間でRubyの開発案件に参加できます。

本業の空き時間に副業をする場合、稼働時間が限られる点がデメリットです。
一方、組織に属さないフリーランスは、多くの時間を開発案件に費やせます。労働環境の自由度が高く、成果を出せば出すほど収入も上げられます。

フリーランスの働き方に興味がある方は、「フリーランスの始め方は？必要な準備・手続きや独立するメリットを解説」の記事も併せてチェックしてください。

まとめ

Rubyの副業では、システムやアプリなど幅広い開発に携われます。初心者向けの案件や週1～3日の案件も存在し、副業に向いています。また、スキルアップしたり幅広い能力を身に付け、実績を積み重ねていけば、高収入を目指すことも可能です。
必要なスキルを身に付け、Rubyの副業をスタートさせましょう。