Rubyの仕事内容は？活用される場面や将来性を紹介

Rubyは世界中で使用されている言語で、仕事で携われる開発領域も幅広いです。具体的な仕事内容や必要スキル・経験、仕事の単価を知りたい方は多いでしょう。Rubyエンジニアとして仕事を得る方法やRuby on Railsとの違いなどもまとめて紹介しているので、就職・フリーランスへの独立を検討中の方はぜひ参考にしてください。

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Rubyの基礎知識

Rubyは、オブジェクト指向のスクリプト言語です。Rubyの特性はコードの記述量が少なく、柔軟性に富んでいる点が挙げられ、習得が比較的容易で洗練されたコードを作れます。

オブジェクト指向という決して簡単ではない概念を、エンジニアが平易に扱うことを可能にした言語がRubyであると考えることも可能です。

Rubyは多様なプラットフォームで動作する汎用性の高い言語でもあり、Web系開発をはじめスマートフォンアプリやゲーム、機械学習などに代表されるAI開発までもが含まれます。Rubyは、古くから人工知能分野で利用されていたLISPの流れをくむ言語であることを考えれば、AI開発への対応は当然のことなのかもしれません。

Rubyは日本で生まれたプログラミング言語ということもあって、日本語の関連書籍や記事が豊富にあります。ドキュメントも日本語で書かれているなど、日本語の母語話者にはうれしいプログラミング言語であるということができそうです。

Ruby on Railsをはじめとした、数多くの有用なフレームワークもRubyには揃っています。このように、Rubyはプログラミング言語として、日本のみならず世界中のエンジニアを魅了し続けているといってもいいのかもしれません。

Ruby on Railsとは

RubyといえばRuby on Railsのイメージしかないという人もいるほど、圧倒的な支持と利用頻度の高さを持つフレームワークです。2004年にDavid Heinemeier Hansson氏が開発したオープンソースWebアプリケーションフレームワークで、非常に機能性が高く、基本的なものは全て揃っているといわれるほど、使い勝手の良いマルチなフルスタック・フレームワークとなっています。

Rubyの仕事でも、ほとんどがRuby on Railsのスキルを求めており、明記していなくともRubyの開発経験の中に、これを扱える技術と経験を含めて考えているクライアントも少なくありません。Rubyエンジニアならば、覚えておくべき必須のフレームワークといえるでしょう。

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Rubyを使った主な仕事と求められるスキル

フリーランスのRubyの仕事について、分野ごとに傾向および求められるスキルを紹介していきます。

ECサイト開発

一般に、ECサイト開発で課題となるのが、決済機能の実装でしょう。お金のやり取りを行うECサイトのコアとも言うべき部分だけに、工数が大きくなりがちです。

Rubyには、決済機能を容易にするSolidusというパッケージが用意されており、この部分の実装工数を削減することができます。これだけでも、ECサイトの開発にRubyが選択される理由としては十分でしょう。

なお、ECサイト開発の参画にあたっては、HTMLやCSSといったWebの一番ベーシックな構成要素をはじめ、JavaScriptやPHPなどでのプログラミング技術が求められます。仕事によっては、WordPressなどCMSのスキルが求められることもあります。

Webアプリ開発

Rubyのホームグラウンドともいうべき分野が、Web関連の開発です。なかでも、Webアプリの開発スキルを重視しましょう。Webアプリに向いた言語としてはPythonやPHPがありますが、Rubyが採用されることも多いです。

Webアプリの開発では、サーバーサイドの技術やデータベース関連のスキルも重要になります。

社内システム開発

社内システムの開発に、Rubyが採用されることも増えています。Rubyのスキルのほか、PythonやJava、JavaScript、PerlあるいはPHPといった、プログラミング言語の知識が求められる仕事も多いです。

Rubyには洗練されたオブジェクト指向の言語という側面もあり、規模の大きな業務システム構築にも十分に耐えうるポテンシャルを持ちます。安全性を重視したコーディングができるスキルが求められますし、システムの設計経験も大きな武器です。

ある程度の規模を持った開発では、チーム開発となることも多いので、メンバー間で確実な意思疎通をとれるコミュニケーション力や調整力が要求されることもあると心得ておきましょう。

その他

ゲームや人工知能関係の開発も、Rubyが用いられる分野です。それぞれの分野で要求される専門知識が必要になります。

また、インフラ分野では、サーバーを中心としたITインフラを構築するスキルが必要です。 具体的には、サーバーOS・データベース・ネットワークの構築スキルや、Rubyからデータベースに接続してデータ操作をする知識が求められるでしょう。

従来はオンプレミスの環境が前提でしたが、近年はクラウドへの移行が進んでいます。サーバーのハードウェアやセキュリティの知識が乏しくてもインフラの構築・運用が可能な現在はプログラミングに専念しやすいです。

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仕事に役立つRubyのフレームワーク例

Rubyには、Ruby on Rails以外にも開発作業におけるプログラミングをより効率的に実施し、再利用などを可能にするために、用いる頻度の高い便利な機能群をまとめたフレームワークが豊富に存在します。

設計システムの骨組みとなるテンプレートまで提供してくれるもので、非常に利便性が高いため、今日のRubyの開発現場では、フレームワークを駆使するのが当然とされる傾向です。

Ruby on Rails以外のフレームワーク例についてまとめました。

Hanami

Hanamiは、Ruby on Railsと同様、MVCモデルを採用したWebアプリケーションフレームワークで、Luca Guidi氏によって開発されました。登場したのは2017年4月、かつてはLotusという名称でしたが、IBMのソフトウェアブランドと同じ名前になってしまったため改称されています。

Ruby開発のデメリットである処理速度の遅さをクリアする軽量さ、レスポンスの速さと、充実した拡張機能が特徴です。もう1つのデメリットであるメモリ消費についても、最小限に抑えられる仕組みが用意されています。

自在にカスタマイズして用いることができ、ライブラリも豊富です。比較的新しいフレームワークになりますが、クリーンな構造とRubyに忠実であることを重視したもので、規模が大きくなるにつれRuby on Railsでの開発が難しくなったシーンや、拡張が増え保守性の高いコードを書くことが困難になってきた場合などにも役立てられています。

Sinatra

Sinatraは、2007年に公開されたRubyのオープンソースWebアプリケーションフレームワークです。Blake Mizerany氏が開発したもので、他のフレームワークとは異なり、小規模なアプリケーションに特化している点が最大の特色でしょう。軽量で簡易なプログラミングにおける使用が想定され、ごく気軽にアプリケーション開発が行えるため、Ruby初心者にとって使いやすく、人気があります。

公式にも、最小限の労力で、RubyによるWebアプリケーションを素早く作成できるDSL（Domain Specific Language・ドメイン固有言語）であることを掲げており、メタプログラミングで必要最低限の機能を備えた小規模なWebサイトの構築、アプリケーション開発を行う際に有用です。

Padrino

Padrinoは、Nathan Esquenazi氏らによって開発されたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。Sinatraをベースに作成された、軽量なフレームワークですが、Sinatraが採らなかったMVCモデルを採用しています。

SinatraにMVCモデルの他、各種HTMLタグを生成する豊富なヘルパー、メール配信機能、キャッシュ機能、国際化機能、テストの自動生成機能などが追加されており、Sinatraでは不足するものの、コンパクトで素早いフレームワークを使いたいシーンに向いているといえるでしょう。

Ramaze

Ramazeは、Rubyの知識を持っている人であればすぐに使い始められる、シンプルで分かりやすいオープンソースのWebアプリケーションフレームワークとして開発されたものです。生み出したのはMichael Felinger氏で、2006年に誕生しました。Rubyの文法に忠実で、自由かつ素直なフレームワークと評価されています。

MVCモデルを採用しますが、全体がモジュラーな設計になっており、ユーザーが使うシーンに合わせ、さまざまな部分を取り替えられる点が最大の特徴です。つまり好きなライブラリと組み合わせて使うことを重視して設計されており、基本は簡潔で軽量、それでいて複雑なこともできるという点に魅力があります。また、ヘルパーや標準で搭載されるサンプルコードが豊富である点も、Ramazeのポイントでしょう。

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Rubyエンジニアとして仕事を得る方法

仕事を得ていく方法は、Rubyあるいはプログラミング言語の経験別によって異なりますので、それぞれについて解説します。

プログラミング経験のあるRuby未経験者の場合

Rubyでの実務経験がなくても、その他のプログラミング経験があると仕事を獲得しやすいです。特にWebシステムの開発はフリーランス向けの仕事も多く、Ruby以外にも周辺技術のスキルを求めています。

Rubyと一緒に用いられることも多いJavaScriptの経験や、データベースの構築経験などがあるとより有利です。

また、フリーランスとして仕事を獲得しようと考えた時、活用したいのがフリーランス専門のエージェント。マッチした仕事を提示してもらえ、フリーランスが悩みがちである営業や、税務など日常業務のサポートを得ることもできます。

全くの未経験者の場合

Rubyの仕事をはじめたくても、エンジニアとしてまったく経験がないとなると、難しいのが実状です。即戦力を求められる仕事も多いため、受注競争では苦戦を強いられる可能性が高くなります。

それでも、方法がないわけではありません。修学後に就職支援を実施しているプログラミングスクールに通い、Rubyの仕事を紹介してもらう方法があります。また、未経験者でも参画可能なアルバイトスタッフとして、Rubyの仕事で経験を積み、徐々にステップアップするのもひとつの手です。

Ruby未経験者には「Ruby技術者認定」の資格取得がおすすめ

Rubyが未経験でも、Rubyで仕事をするきっかけになり得るよい方法は「Ruby技術者認定」の資格取得です。
Rubyの普及を推進するRuby Associationは、Rubyのエンジニアやコンサルタント・講師・学生などを対象に認定試験制度を設けており「Silver」と「Gold」の2種類の資格があります。

Silverは文法・クラスとオブジェクト・標準ライブラリについての基本的な知識を、Goldはより深い知識と技術を持つことを、それぞれ認定します。
未経験者はまずSilverに挑戦してみましょう。

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フリーランスのRubyエンジニアの仕事の探し方

フリーランスのRubyエンジニアになることを検討しているなら、まずは仕事の探し方やその獲得方法を知り、エンジニアとしてのキャリアプランイメージをしっかり作り上げておくことが大切です。ぜひここで確認しておきましょう。

また、すでにフリーランスで活動を始められている方も、この機会に自らのやり方と比較しながら確認すれば、より希望に合う仕事を得やすくなるかもしれません。

知人からの紹介

友人や知人、過去の取引先など、自身の人脈・つてを活かして仕事を紹介してもらう方法があります。学生時代からの友人や現場で知り合ったエンジニア仲間、かつての同僚や上司、先にフリーランスとして独立した先輩、会社員時代に担当した取引先企業やそのつながりで知り合った企業・組織など、自身の持つネットワークを最大限に利用しましょう。

まずは、これらの人々に、自分がフリーランスとなり、仕事を求めていることを知ってもらう必要がありますから、挨拶で触れる、メールや手紙などで連絡をとる、直接話してお願いしておくなどしてください。

ただし、突然、営業色を色濃く出してアプローチしたり、競合関係上問題があることを知りながら無理に割り込んだりするなど、ビジネスマナーに反する行為は絶対にしてはいけません。人脈を大切に、信頼関係を維持・構築すること、さらにそのネットワークを広げ、紐帯を強いものにしていくことが重要です。

仕事を紹介してもらえたら、きちんと感謝の意を伝えましょう。契約できたら自らの持てる力を注ぎ、質の高い仕事で応え、信頼を裏切らないようにすることも重要です。こうした基本を押さえておけば、信頼してやりとりを行いやすくなります。

直接受託するかたちであるため、マージンをカットして、全額で報酬を得られる点もメリットです。確かな技術を持つRubyエンジニアは不足しており、そもそも希少性が高い存在ですから、こうした紹介仕事で高く評価され、評判を得られると繰り返し依頼をもらえたり、契約の継続・更新を頼まれたり、安定して仕事を獲得できることにもつながってきやすくなります。

フリーランスになって間もない段階から使える手法であり、さらに人脈を広げ、仕事の依頼を獲得できる場を広げていける端緒ともなるでしょう。日頃からの関係性を大切に、実践したい方法です。

エージェントを利用する

ITエンジニアに特化したエージェントサービスは複数存在します。利用するエンジニアは、自ら営業活動を行わずとも、紹介を受けて応募し、仕事を獲得可能です。

仕事は個人では手の届きにくい大手企業や大規模プロジェクト、国・自治体関連など豊富で、多様かつ貴重な現場経験を積むことができます。

丁寧なヒアリングが行われ、自分の保有スキルや今後の希望に合った仕事を紹介してもらえるため、自身は自分のスキルを磨いたり、担当する業務に専念したりと本業を優先できます。リモートや週2・3日の仕事を希望するなど、細かな要望を伝えることも可能です。

契約・受注した場合、手数料が発生しますが、金銭負担をはるかに上回る利用メリットがありますから、フリーランスエンジニアなら利用はマストといって良いでしょう。独立したばかりの時にはとくに困難に感じることが多い、契約・交渉関連や税金処理手続きなどについても、必要なサポートを受けることができます。

エージェントにより強みとする部分が異なりますから、Rubyの仕事の豊富さ、高単価の募集があるか、サポート体制など、複数のエージェントを比較し、自分に最適と感じるところを選定してみてください。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングでは、インターネット上で企業や個人など、仕事を依頼したい人がオンラインで不特定多数の人々に呼びかけ、その業務の発注を行います。

イラストレーターへのロゴ作成依頼をはじめ、ライティングや翻訳、動画制作、コンサルティング、Webサイト制作、アプリケーション開発、Webデザインなどさまざまです。

サービスにより、プロジェクトごとの契約による固定報酬または時間単価報酬形態であったり、コンペ形式、タスク形式など、参加と成果納入・報酬発生の仕組みにもさまざまなタイプが存在します。

自分の持つスキルを登録し、発注側からのスカウトを待つ仕組みを設けているところもありますが、共通するのは数分もあれば簡単に登録して利用を開始できる点です。単発を中心に、すぐ仕事を見つけて参加できる環境が整っています。

クライアントはコストを最小限に、すぐ目的の成果物を得たいといった利用動機があるため、難易度は低いものの、単価も低いでしょう。

もちろん、高単価もありますが、広くオンラインで周知されているため競合相手も多く、なかなか獲得にいたらないかすぐに募集が終了してしまうといったことも少なくありません。
そうした特徴を踏まえた上で、手軽さが魅力の窓口と理解しておくと良いでしょう。

SNSなど各所で自ら営業する

あらゆる生活シーンに溶け込んだ情報インフラとなっているSNSを活用する方法です。自分のスキルや経験、実績をアピールしてクライアントからの問い合わせを受け付けて、仕事を得ます。

スキルや人材としての市場価値の高さが見てとれる投稿にアンテナを張っている事業経営者も増えており、依頼・契約とつながる場合があるので、SNSだけでなく自身のホームページも開設すると良いでしょう。技術ブログコンテンツも効果的です。それぞれのプラットフォームに合うかたちで複数の窓口を設け、自分の持つスキルを求めるクライアントにとって、リーチしやすい環境を整えるよう工夫することが大切です。

見ず知らずの相手に仕事を頼むクライアントは、具体的な実績を重視します。これまでの経験や開発実績について、依頼元などの許可を得て、許諾が得られた範囲内でその内容を具体的に公開し、分かりやすくまとめたポートフォリオを作成しましょう。

ポートフォリオにはすぐアクセスできるようにリンクを貼っておきます。ポートフォリオは逐次更新し、最新の状態を保つことも大切です。形式は自由ですが、企業のポートフォリオや、すでにネット上で公開されているフリーランスエンジニアのポートフォリオなど、さまざまなものを閲覧し、仕様を参考にすると良いでしょう。

フリーランスのRubyエンジニアとして実績を積み、営業にもある程度力を入れられるようになったら、書籍の出版やセミナー講演などで、さらに自身の固有スキルをアピールするセルフプロデュース活動を強化し、ブランディングを図るのも一案です。知名度が上がれば、それだけ直接依頼の仕事を継続的に獲得しやすくなります。

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高単価の仕事を獲得するために必要な経験

高単価の仕事を受注するには相応の経験が必要です。Rubyエンジニアとして、高単価の仕事を受注する助けになる経験を示します。

上流工程およびマネジメント経験

高付加価値である上流工程あるいはマネジメント業務に参画することで、単価アップが期待できます。他言語での開発であっても問題はありません。経験があれば積極的にアピールするとよいでしょう。

業界および業務の専門知識

仕事にマッチする、もしくは類似する専門知識も単価アップに効果的です。Web関係ではSNSやEC、AI関係ではディープラーニングあるいは機械学習など、参画するプロジェクトで経験が活かせるものがあれば、積極的にアピールしましょう。

大規模システムの開発

Rubyはオブジェクト指向言語ですので、大規模システムの開発にも対応できます。大規模システムには、規模が大きいがゆえに発生する技術的な課題があり、それらへの対応力は高評価のポイントです。

Rubyフレームワークの使用経験

Ruby on Railsに代表されるフレームワークの使用経験は、Rubyエンジニアとして高単価の仕事に参画するためには不可欠となります。Sinatra、Padrino、HANAMIなども、使用されることの多いフレームワークです。

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Ruby単価・年収相場

では実際に、Rubyの仕事がどれくらい稼ぐことができるのかを見ていきましょう。Freelance hubに掲載されているRubyの募集から、月額単価相場を算出したものがあるので見ていきます。
月額単価相場　77万円
数　1,274件
平均単価　110万円
最高単価　180万円
最低単価　40万円
（2023年5月18日時点）
経験年数、スキル、参画する仕事によって、単価に差があります。

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開発でRubyを使うメリット

Rubyは主にWebシステム開発で使用され、PHPやPythonとともに人気があることからも分かるように、開発上のメリットが大きいプログラミング言語です。
Rubyを使うメリットについて具体的に見ていきましょう。

開発スピードを速められる

Rubyは、他のプログラミング言語に比べても、より少ないコード記述で開発を行うことができる言語です。そのため効率良くスピーディに開発作業を進めることができます。結果として無駄なコストをカットできる、素早くやりたいことやアイデアを形にできるなどがメリットです。

このリリースまでの迅速性と、コストの最小化というメリットが、スタートアップやベンチャー企業、既存企業の新領域開拓による事業での利用事例、Rubyの仕事の事例の多さにもつながっています。

純粋なオブジェクト指向言語であるため、部分ごとの独立性があり、修正や変更が必要となった際の処理が容易で、すぐに対応できるのもメリットです。

複雑なプログラムとならず、処理がシンプルで、どこが何に働いているのかが構造的に理解しやすいものとなるRubyのようなオブジェクト指向でのプログラミングは、バグの発生を抑える効果も期待できます。

対応OSが幅広い

WindowsやLinux、MacOSとさまざまなOSに対応しており、汎用性が高いことも開発面でのRubyのメリットとなります。Rubyを採用すれば統一したシステムを作りやすく、プロジェクト内で開発部分によりプログラムの言語や記述スタイルがバラバラで管理・チェックが面倒になるといったことを防げる可能性が高まるメリットがあるでしょう。

記述スタイルの自由度が高い

コーディング面で自由度が高いのもメリットです。例えば、多くの言語が必要とする変数の型宣言が、Rubyでは必要ありません。動的型付言語として、自動的に数字や文字列を変数として認識してくれます。

対比されやすいPythonと比べても自由さ・柔軟さが強くあり、記述のしやすさやエンジニアのスキルを反映した仕上がりとなりやすいのが特徴です。これがエンジニアにとって開発していて楽しい、やりがいがあると感じるもとになっており、高度なスキルがあれば、それだけ優れたプログラムが生まれる可能性を高めている面にもなっています。

便利なフレームワークが豊富にある

Ruby on Railsが使え、簡単なことはより簡単に、同じことの繰り返しはカットし、ある程度複雑な内容のものであっても、シンプルに、素早く効率的な開発が行えるという大きなメリットがあります。

大規模開発をチームで進める際にも、業務の切り出しが容易で、基本構造をそれぞれが固めやすく非常にスムーズです。完成したサービスはメンテナンスや更新の手間を最小限にし、高い品質とパフォーマンスを維持した運用が安定的にできるなど、多くのメリットをもたらします。

パッケージ管理のGemも利便性が高いです。プログラミングを行う際に使いたい便利機能がすぐにまとめて入手できる環境が整っています。このGemのようなシステムが存在することで、経験の浅いRubyエンジニアでもプログラミングハードルが下がり、ベテランエンジニアならば、さらにパワフルな仕組みを短時間で作り上げられるのもメリットとなるでしょう。

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開発でRubyを使うデメリット

Rubyは利便性の高い言語ではありますが、デメリットもあります。
インタプリタ言語であることやコードの自由度の高さが、悪い方向に作用する場合があるためです。
Rubyを使うデメリットについて詳しく見てみましょう。

実行速度が遅い

Rubyは、記述されたソースコードの実行時に、コンピュータが読み取れる機械語に1行ずつ適宜変換・翻訳しながら動作していくインタプリタ言語です。そのため、全コードを一括で機械語に翻訳、CPUで直接実行でき、命令に変換して実行するコンパイラ言語に比較し、実行速度が遅いというデメリットがあります。

とはいえ、この実行速度面のマイナスをカバーする工夫や仕組み、手法も生み出されているので、考慮して開発すれば大きな問題を生じさせる結果にはなりにくいです。

また、メモリの使用効率もあまりよくないというデメリットがあります。設計したWebサービスやシステムの利用形式・傾向とそぐわない場合、後にプログラムを見直し、修正を施したり、より高速実行が可能なコンパイル言語への置き換えを行わなくてはなりません。

Rubyのユースケースとして適切であるかに留意し、デメリットの作用が懸念される場合には、それを補う仕組みをどう作るか、考えた開発が必要でしょう。

チームでの記述スタイルを管理しにくい

対比されるPythonが、したいこと1つに対し、表現も1つといったスタイルであるのに対し、Rubyは同じ意味のコード表現を何通りもの方法で記述できるという特徴があります。

ベテランエンジニアにとっては、誰が書いても同じような結果になるPythonには面白みを感じにくく、スキルとセンスが表れた美しいプログラムの仕上がりとできるRubyに魅力を感じやすいです。

しかし、このRubyの持つ自由さと可能性は、複数人で開発プロジェクトのチームを組んで作業をする場合、同一のコードベースに異なった記述スタイルが混在し、混乱を呼ぶリスクにもつながります。

そのため、配列定義など、あらかじめ基本的な部分に関しては共通ルールを設定し、それに沿うプログラミングで業務を進めるといった事前準備を行っておく必要があるでしょう。

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フリーランスRubyエンジニアの将来性と需要

Rubyは洗練されたプログラミング言語で今日もなお進化を続けており、今後も市場で高く評価されていくでしょう。Rubyが有力な選択肢となり導入事例が増えれば、それだけRubyエンジニアも高い需要をもって扱われると予測されます。

デメリットをカバーする工夫もフレームワーク・ライブラリにみられてきているため、今後も幅広い分野の開発で活きる言語となるでしょう。

Webサービスやサイトの開発・構築が多いものの、モバイルアプリや業務システム系、インフラ系、ソーシャルゲーム系、IoTに機械学習の組み込みなど、対象の開発現場範囲が非常に広くなっています。IT業界はもちろん、家電業界やゲーム業界などこれまでIT化が進んでいなかった意外な産業とも結びつきはじめているので、フリーランスRubyエンジニアの将来は明るいです。

国内はもちろん海外での支持も強く、Rubyエンジニアの力がグローバルに通用するものである点も将来性の高さを保証する要因として挙げられるでしょう。Rubyは今後も国内外で支持され、さまざまな革新的サービスやシステムを生み出していく、長く使われる言語として、十分な存在感を放ち続けるものと考えられます。

需要が高まる一方、十分な経験と知識を持ったRubyエンジニアの人口は少ないです。Rubyの良さや学びやすさが注目され、多くの若年エンジニアが学ぶ言語となってきましたから、彼らが一定以上の経験を積んで一人前のエンジニア人材として育ってくるころには、現在より供給が安定してくることも考えられます。

そうなるとただこの言語を使いこなせるというだけでは、フリーランスRubyエンジニアの市場価値が相対的に下がってきてしまうでしょう。今後はさらに、エンジニアとしての仕事の質やプラスアルファのスキル、経験が求められる時代になっていくと考え、いち早く差別化に乗り出しておくことがポイントとなります。

例えば、Ruby on Rails以外のフレームワークにも親しんでおくと、よりRubyの理解を深めることができる他、変化するトレンドに即応可能です。

日々勉強を重ね、多種多様な現場経験を積みながら、最新技術を吸収し、トレンドにも敏感であること、幅広い知見と豊富な知識・実績・経験を備えた、一流のRubyエンジニアであり続ける努力が欠かせません。

このように地道な研鑽を重ねて実力を蓄えながら、基本的なビジネス知識を持ち備え、クライアント目線に立った思考ができるエンジニア、コミュニケーション能力にも長け、優れた提案や交渉、マネジメント力に営業力をも発揮できるエンジニアであれば、フリーランスRubyエンジニアとして、非常に重宝されるでしょう。容易なことではありませんが、目標を高く持ち、日々努力することが大切です。

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Rubyと他言語の違い

Rubyを選ぶべき理由とは、一体どのようなものなのでしょうか。Web関係の開発で主に使用されるほかのプログラミング言語と、Rubyとの違いについて以下に示します。

PHPとの比較

PHPはWebに特化した処理系です。Web以外の開発を行う場合には、他のプログラミング言語の習得が必要になります。
PHPは、C++やJavaといったC系言語の影響を強く受けていることもあり、PHPエンジニアにとってC系言語の学習は比較的容易です。ただし、コストがゼロにはならないことに注意してください。

Pythonとの比較

PythonはIoTや機械学習など、幅広い分野で使われています。Rubyとも似通った部分がある言語ですが、Rubyと比較して日本語のドキュメントが少なく、問題の解決などに手間がかかるのが弱点といえるでしょう。

JavaScriptとの比較

利用者も多く、さまざまな機能拡張がされているのがJavaScriptです。利用者により使い方が違うため、必要なものを選択するのが難しい面があります。Rubyに比較して、日本語のドキュメントが少ないことにも注意が必要です。

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まとめ

多彩な分野の開発に適用できるにもかかわらず、習得が比較的容易であり、多種の開発プラットフォームに対応しているRubyは、想像以上に魅力的なプログラミング言語と感じたのではないでしょうか。事実、今もエンジニアから多くの支持を集めており、プログラミング言語の人気ランキングでは上位の常連となっています。

Rubyエンジニアにはプログラミング言語の知識だけでなく、Ruby on Railsをはじめとしたフレームワークの知識や、隣接分野の知識も必要です。それらの知識を活かすことで、高単価の仕事を狙いやすいことも、Rubyの魅力を高めているのではないでしょうか。
このように、Rubyを習得する意義は大きく、有用性の高いスキルといっていいでしょう。

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