最終更新日:2025年03月19日
「イラストレーターとして仕事がしたい」「イラストで生計を立てたい」と考えていても、安定した収入が得られるか不安に思う人は少なくないでしょう。 イラストレーターの年収に悩みを抱える人に向けて、会社員・フリーランスの収入額の相場や高収入のイラストレーターになるための方法を解説します。高収入を目指すためのキャリアパスや仕事に活かせる資格・スキルも紹介します。転職や独立を目指す人は、ぜひ参考にしてください。
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まず最初に、イラストレーターの年収や単価相場を、フリーランスと会社員に分けて紹介します。
イラストレーターの現状について知り、今後のキャリアの参考にしてください。
フリーランスとは、特定の組織に所属せずに個人で仕事を受注して仕事をする働き方です。
2025年3月時点のフリーランスhubによると、イラストレーターの案件単価相場は、月額50万円~60万円や月額40万円~50万円の案件が多くなっています。
したがって、年収は600万円~720万円、480万円~600万円と想定できます。
相場よりも高い収入が得られるフリーランス案件の例には、ゲーム業界やマンガ業界のディレクター職、2D・3Dの技術を使った仕事などが挙げられます。
デザイン事務所や広告代理店、制作プロダクションなどの会社に所属するイラストレーターもいます。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagによると、イラストレーターの平均賃金(年収)は521.2万円です。
年齢別の年収を見ると、年齢が上がるほど年収は高くなる傾向にあります。
20代から30代にかけて右肩上がりに伸びていて、35歳〜54歳は平均年収を超える金額です。特に50〜54歳は年収が最も高く、716.8万円です。
イラストレーターの単価についてさらに詳しく知りたい人は「イラストレーターの単価、迷わず決めるコツは?相場や基準を解説」も参考にしてください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取る高年収を得るイラストレーターには、絵を描く技術以外にも備わっているものがあります。
ここでは、高収入を得るイラストレーターの特徴について解説します。
イラストレーターは、クライアントと直接やり取りする機会が多くあります。案件によっては、他のデザイナーやエンジニアとのやり取りを要することもあります。
クライアントとの打ち合わせは、要望を詳細にヒアリングして、イメージのすれ違いがないかを確認する重要な工程です。コミュニケーションが得意な人は、円滑に仕事を進められるでしょう。
イラストレーターのコミュニケーションのコツに関して知りたい場合は、「イメージ通りのデザイン制作・依頼をするために実践したいコミュニケーションの取り方をご紹介!」の記事を参考にしてください。
イラストレーターが仕事を獲得するうえで、人脈形成はとても重要です。
たとえば作家とつながることで、表紙のイラスト制作を依頼されることもあるでしょう。
同業者のほか、異業種の人と交流することで、パンフレットのイラスト制作、展覧会やイベントの開催など多くの仕事に結びつく可能性があります。
イラストレーターは、クライアントの希望に沿った絵を描くことが仕事です。そのためには、打ち合わせを通して相手の要望に柔軟に応える必要があります。
また、イラストレーターはクライアントから修正を求められることがあります。修正依頼にも臨機応変に対応することが必要です。
相手の要望を一度で全て汲み取って絵を描くことは難しく、クライアントから修正を依頼されることは珍しいことではありません。
その際、自分の絵が否定されたわけではないことを認識しておくことが重要です。納品物をより良くするためのフィードバックとして素直に受け止めて、改善に努めることが大切です。
クライアントに限らず、上司や同僚からアドバイスを受けることもあります。客観的な意見を積極的に取り入れることで、イラストレーターとしてのスキルが磨かれます。
イラストレーターは、納期を守って制作物を納品する必要があります。
締め切りまでにイラストを完成させることは、プレッシャーの要因になります。プレッシャーに弱いと、焦りからミスにつながる可能性があるでしょう。また、アイデアが浮かばないときも、プレッシャーに負けず、粘り強く考えることが求められます。
納期が迫っていても冷静に対処できる人は、イラストレーターに向いています。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るイラストレーターの年収には差がありますが、働き方を工夫したりスキルを身につけたりすることで収入を上げられます。
ここでは、イラストレーターが高年収を稼ぐコツを紹介します。
「自分のイラストで稼ぎたい」「イラストレーターのままキャリアアップしたい」と考えるなら、フリーランスになる選択肢もあります。イラストレーターとしての実力と人脈を身につけてから独立することが重要です。
独立すると収入が不安定になるリスクはあるものの、フリーランスは成果を上げた分だけ報酬が得られるため、会社員時代よりも稼げる可能性があります。報酬単価を上げたり受注案件数を増やしたりすることで、高収入を目指せます。
イラストレーターの年収は、同じ程度のスキルを持つ人でも勤める会社によって違います。現在より条件の良い会社へ転職することも、年収を上げる有効な手段です。
転職するときが、給料の交渉をしやすいタイミングです。転職の際は、自身のスキルをアピールしましょう。
イラストレーターとしての経験を活かしてキャリアチェンジすることも、収入を上げる手段の一つです。
イラストレーターのキャリアの選択肢には、アートディレクターやグラフィックデザイナー、Webデザイナーなどが挙げられます。より責任感が求められるポジションや専門性の高いスキルが必要な仕事を目指しましょう。
Webデザイナーの仕事については、「Webデザイナーとは?仕事内容や未経験からなる方法を解説」の記事も参考にしてください。
イラストレーターが高年収を目指す方法の一つに、オリジナルグッズの販売があります。オリジナルで作成したキャラクターやイラストをグッズ化し、販売することによって収入を得ます。
オリジナルグッズの売上をアップさせるには、宣伝が大切です。WebサイトやSNSを使ってオリジナルグッズを宣伝しましょう。
イラストレーターは短期間で数多くの案件を受注して納品することで、年収を上げられます。
短期間で多くの案件をこなすためには、制作にかかる時間を短くすることが必要です。
工数を短縮する方法としては、使用するツールを見直す、スキルアップを試みる、リテイク回数を減らす、などが挙げられます。
独自性のある絵を描けることがイラストレーターには求められます。数多くのイラストレーターから自分の絵を選んでもらうためには、独自性の高い表現と斬新なアイデアで、他者との差別化をはかることが大切です。
自分にしか生み出せないイラストであれば、依頼が増えたり単価が上がったりする可能性が高まります。
イラストに求められるテイストは、使用する媒体や業種・業界によって異なります。たとえば、子ども向けのイベントチラシなら、やわらかいタッチで描かれる可愛い動物や人物などのイラストが向いています。
得意分野の仕事であれば自分の強みを最大限に発揮できます。また、専門性を高めることで他のイラストレーターとの差別化にもつながります。
イラストを描くときは、ターゲット層に人気の作品や流行しているものを分析することも重要です。
たとえば、若年層向けのプロモーションに使用するイラストなら、今の10〜20代に人気のテイストを分析し、自身の作品に反映します。
トレンドは時代とともに移り変わります。想定されるターゲットの年齢層に合った成果物を提供できるように務めましょう。
イラストレーターが年収をアップさせるためには、絵を描く以外にもさまざまなスキルを身に付けるのがおすすめです。
写真の調整スキルや映像の編集スキル、プログラミングスキルなどがあると、業務の幅が広がります。また、マーケティングや営業のスキルを磨くことも有効です。
営業スキルを磨きたい方は、「フリーランスの営業のやり方とは?成功させるコツや戦略も紹介」を参考にしてください。
イラストレーターの年収を上げるために、ポートフォリオを作成して用意しましょう。
ポートフォリオは自身のイラストをアピールでき、イラストレーターとして活躍の場を広げるための有効な手段です。自分の独自性や強みが伝わるポートフォリオにすることで、クライアントから依頼されやすくなります。
また、SNSをポートフォリオとして使うイラストレーターも増加中です。企業に向けた営業ツールとして使用するほかに、個人のユーザーも獲得できるでしょう。
ポートフォリオについてさらに詳しく知りたい人は、「ポートフォリオとは?作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説」も参考にしてください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るここでは、イラストレーターの仕事内容を紹介します。
イラストレーターの仕事内容を知り、自分のスキルを活かせる仕事を見つけましょう。
紙媒体には、雑誌や絵本・カタログ・チラシなどいくつかの種類があります。雑誌やチラシの挿絵、冊子の表紙などが主な仕事内容です。
イラストを表紙にするライトノベルも増えており、イラストレーターが活躍できる場は年々広がっています。
また、近年は電子書籍が普及し、漫画アプリで活躍するイラストレーターも増えています。今後イラストレーターの仕事を増やすには、紙媒体にも電子媒体にも対応できることが重要です。
イラストレーターは、アニメやゲームで使用するイラストの制作を手掛けることもあります。
アニメやゲームのイラスト制作の具体的な仕事内容は、次のとおりです。
有名な作品に携われれば、大きな実績になります。
アバター用のイラスト制作も、イラストレーターの仕事の一つです。アバターが2Dか3Dかで、制作方法や難易度が異なります。
アバター用のイラスト制作の主な仕事内容は、次のとおりです。
アバターとは仮想空間に登場するキャラクターのことで、インターネットやゲームなどにおけるユーザーの分身を表します。近年はメタバースやバーチャルYouTuber( VTuber)でアバターを使用する機会が増えており、案件数も増加しています。
LINEスタンプ販売は、気軽に始めやすいイラストレーターの仕事です。
自分でオリジナルのスタンプを作って、LINE Creators Marketで登録すれば販売できます。
スタンプのファンが増えれば、企業からスタンプ作成のオファーがくるチャンスもあります。企業のプロモーションで販売できれば、一気に知名度を上げられるでしょう。
すでに人気が確立しているイラストレーターは、個展や原画展を開催することも収入を得る手段となりえます。売れっ子の作者の原画を目にする機会はほぼないため、展覧会の開催を嬉しく思うファンは多いでしょう。
展覧会を実施することによる入場料や原画・原画の複製、イラストを使ったグッズを販売することで収益を得られます。
イラストレーターの仕事内容についてさらに知りたい人は、「イラストレーターの仕事内容や流れは?単価相場や必要なスキルなども解説」もご参照ください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取る仕事を受注して成果物を納品するまでが、イラストレーターの作業の流れです。
ここでは、イラストレーターの作業の流れを詳しく紹介します。イラストレーターになる前に確認しておきましょう。
まずはイラストレーターの仕事を探しましょう。仕事内容や納期、報酬額などの条件を確認し、仕事を受注しましょう。
イラストレーターが仕事を探す方法には、個人・企業との直接契約やクラウドソーシングの利用、スキルマーケットでの販売などがあります。また、デザイン事務所や出版社にアポイントを取って営業活動をしたり、SNSやWebサイトを通して依頼を受けたりすることも案件獲得の手段です。
自身のイラストをアピールする際には、制作物をまとめたポートフォリオがあると便利です。
仕事を受注したら、クライアントと打ち合わせをします。
イラスト制作の依頼を受けたら、細かい仕事内容やスケジュール、イラストのデザイン、構図などについて綿密にすり合わせを行うことが大切です。
クライアントとの打ち合わせが済んだら、下書き(ラフの作成)から着手します。
クライアントの求める方向性とマッチしているかを確認するために、下書きの段階でクライアントにチェックしてもらうことが重要です。
変更があれば都度対応して、OKが出るまで繰り返します。
リテイクが続くと作業時間が膨らんで報酬に見合わない仕事になってしまうため、事前の打ち合わせを入念にしたり、リテイクの上限回数を決めたりすることがおすすめです。
下書きのチェックを行い、クライアントからOKの返事をもらったら、イラストを仕上げます。クライアントの要望をヒアリングして、イラストを描き上げていきましょう。
クライアントにチェックしてもらい、完成品に問題がなければイラストを納品します。
納期は厳守し、クライアントが指定する納品方法に合わせて対応しましょう。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るイラストレーターになるには、必須となる学歴や経歴などはありません。
ここでは、イラストレーターになるために必要なことを解説します。
イラストレーターとして収入を得るためには、実績を積み重ねる必要があります。たくさんのイラストを描き続ける必要があるため、絵を描くことが好きであることは大切です。
イラストレーターの仕事になるために、必要なツールをそろえましょう。
絵を描くための道具をそろえてください。
現在主流となっているデジタルイラストを描くために必要な道具の例は、下記のとおりです。
イラストの目的や自分の状況に合わせた制作環境を用意しましょう。
イラストレーターになるための方法の一つは、美術系大学やデザイン専門学校、民間のスクールなどでデッサンやデザインなどを学ぶことです。
イラスト作成の知識・スキルやイラストレーターに必要な要素を、講師から教えてもらえます。
学校によっては就職先の斡旋などを行っているところもあり、仕事を探すうえでもメリットがあるでしょう。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るイラストレーターに必要なスキルを客観的に示すには、資格の取得がおすすめです。また、資格の学習に取り組むことは、技術向上につながります。
ここでは、イラストレーターが持っておくとよい資格を紹介します。
Adobe認定プロフェッショナルは、Adobe社が提供するAdobe Creative Cloud製品に関する資格試験です。
資格を取得することで、制作現場に共通する知識やデザイン・画像作成のスキルがあることを証明できます。
対象のアプリケーションは、Photoshop、Illustrator、Premiere Proの3種類です。バージョンごとに試験があり、科目ごとに資格が認定されます。
試験問題は前半に選択問題、後半に操作問題があり、知識面と操作面の両方が問われます。
IIllustratorクリエイター能力認定試験は、Illustratorのスキルを証明する資格です。
試験内容は、提供された問題に従ってコンテンツを制作する実践形式です。
試験を通して、時間内にコンテンツを完成させる操作スキル・問題の指示を読み取る問題解決力などを習得できます。
認定レベルは、スタンダードとエキスパートの2種類です。エキスパートは実技試験に加えて、知識を問われる問題が出題されます。
Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopのスキルを証明する資格です。
Photoshopを用いた画像の加工や作成などのスキルを認定します。
試験内容は、提供された問題に従ってコンテンツを制作する実践形式です。
認定基準はスタンダードとエキスパートの2つです。エキスパートは実技試験のほか、知識を問う問題が出題されます。
CGクリエイター検定は、CG映像の制作に関するスキルを証明する資格です。
映像表現技術やCGに関する知識、CGソフトウェアを扱う能力が求められます。
2次元CGやデザインの基礎から、3次元CG制作・構図・カメラワーク・ モデリング・アニメーションなどの手法やワークフローまで、 多種多様な知識を測ります。
CGクリエイター検定は、ベーシックとエキスパートの2種類です。
ベーシックはCGや表現の基礎、2次元CG・3次元CG制作などが出題範囲で、エキスパートはさらに知識を応用する能力が問われます。
イラストレーターにおすすめの資格をさらに知りたい人は、「イラストレーターに資格は必要?おすすめ6選と勉強方法を解説」をご参照ください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るイラストレーターで収益を得るには、課題を意識し、しっかりと戦略を立てることが大切です。
ここでは、イラストレーターとして仕事をする際に注意するポイントを解説します。
SNSのフォロワー数は認知度の指標にはなるものの、年収の多寡に直結するわけではありません。収益化するためには仕事につなげる必要があります。
たとえば、SNSで人気のイラストをグッズ化して販売することで収益を得たり、認知度の高さを活用して企業に営業をかけて仕事を受注するなどの方法があります。
近年は、SNSが作品を公開する場の1つです。SNS上で新しい作品が日々生み出され、人気の作風やデザインは短期間で変化します。
最新のトレンドを把握するためには、多くの作品に触れることがおすすめです。作品からインスピレーションを受けて、新たなアイデアが浮かぶ可能性もあります。
常に最新のトレンドを把握していれば、時流に合った新しい作品を生み出せるでしょう。
イラストレーターは、競争相手の多い職種です。絵を描いて公開する作業は、スマートフォンやタブレットがあれば完結し、特別な資格がなくても描けるため、業界に参入するハードルが低くなっています。
競争相手と差別化を図るためには、自分の得意分野を見つけることが大切です。得意分野が活かせる戦略を立てましょう。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るイラストレーターの年収は、各種スキル・性質を高めたり人脈を活用したりすることで、上げられる可能性があります。また、得意分野に特化することやトレンドをつかむこと、オリジナリティのある絵を描けるようになることなども、高年収イラストレーターになる方法です。
現在稼げていないと感じているイラストレーターの方は、働き方を見直すことも一つの手段です。独立してフリーランスになる、転職する、キャリアチェンジするなど、年収アップの可能性を探りましょう。
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