Photoshopの副業は未経験でできる？仕事内容や必要なスキルを解説

「Photoshopの副業を始めてみたいけど、未経験でもできる？」と思っている方も多いでしょう。未経験でPhotoshopの副業ができるようになるには、まずどのような案件があり、何を身につけるべきか知る必要があります。

本記事では、副業の仕事の種類や必要なスキル、単価相場などを解説します。案件獲得方法や副業の始め方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Photoshopを使う副業とは

Photoshopを使う副業は、デザイン作業の一部を担うケースが多い傾向にあります。デザインは多くの媒体や生産物に施されるため、Photoshopでの副業は販売や広告、出版、Webなど活躍できる業種が広いのが特徴です。

副業でできる仕事の種類も画像加工やバナー作成、印刷原稿作成など多くあります。業界が異なっても作業自体は大きく変わらないため、案件は比較的探しやすいでしょう。

Photoshopのスキルを活かせる職種について知りたい方は、「Photoshopを使う仕事とは？必要なスキルや勉強法も解説」をご覧ください。

Photoshopの副業は初心者・未経験でも可？

案件に必要なスキルが身につけば、未経験者でも副業できる可能性があります。書籍や学習サイトなどで勉強してスキルに自信が持てるようになったら、チャレンジしても良いでしょう。

スキルレベルに応じたおすすめの副業を知りたい方は、「副業一覧を対象別・必要スキル別で紹介！メリットや仕事の注意点も解説」をご覧ください。

副業で使うAdobe Photoshopとは

Adobe Photoshop（アドビ・フォトショップ）は、米国Adobe社が提供するグラフィックソフトです。Adobe製品は写真などの画像加工を中心に、印刷物やWebサイトのデザイン作業にも使われます。以下で概要とIllustratorとの違いを見ていきましょう。

Photoshopの概要

Photoshopはプロが標準的に使用するツールで、あらゆる画像編集に対応しています。Adobe製品の多くはサブスクリプションで提供されており、単体プランだと月額3,280円（税込）でPhotoshopを利用可能です。

Creative Cloud プラン比較表によると、コンプリートプランなら月額7,780円（税込）でPhotoshopを含む製品各種が使えます。Lightroomとセットになったフォトプランは最もシンプルで、月額1,180円（税込）で利用可能です。

※いずれも2024年12月25日時点の情報です。

Adobe Illustratorとの違い

Adobe Illustrator（アドビ・イラストレーター）もAdobe社のグラフィックソフトの一つです。Photoshopはペイントソフトの一種で画像編集に向いており、Illustratorはドローソフトの一種で図形を描いたり文字を図形として扱ったりするのに向いています。

印刷物のデザインはIllustratorで行うのが一般的です。また、Webサイトのデザインでも使われます。写真などの画像を使うデザインでは、Photoshopで加工した画像をIllustratorに取り込む作業がよく行われるようです。

Photoshopを使ってできる副業の仕事11選

Photoshopを使う副業は、画像加工やレタッチといった作業単位での募集があります。作業ごとに検索すると、副業案件が見つけやすいでしょう。ここでは、代表的な仕事内容を紹介します。

画像加工

画像加工は写真などの画像に処理を加える作業で、次のような工程があります。

• リサイズ
• トリミング
• 合成
• 明るさ、色合い、鮮やかさの調整

リサイズとはサイズを変更すること、トリミングとは写真の不要な部分（周囲）をカットすること、合成とは画像を組み合わせることです。

いずれも比較的簡単な作業なので、初心者でもスキルを習得しやすいでしょう。写真や画像を扱う作業に欠かせない工程のため、副業でも仕事が多数依頼されることがあります。

レタッチ

レタッチとは、デザイン上の画像の効果を高める作業です。画像加工と似ていますが、もとの画像に後からグラフィックを追加して修正する意味合いがあります。画像加工作業を含みつつ、加筆や質感の調整、ゴミ除去、背景除去などの処理もするのが特徴です。

絵を描くのが得意な方は、レタッチ作業を覚えやすいでしょう。目的によって作業難易度は異なりますが、簡単なレタッチを多数依頼されることがあるようです。

サムネイル作成

サムネイルとは、画像を縮小したものを指します。Webページの一覧や動画のインデックスでは、もとの画像を端的に表すために文章やタイトルに添えられるのが一般的です。

サムネイルを印象的に見せるために文字やグラフィックを追加する際は、Illustratorが必要な場合があります。縮小画像だけならリサイズ作業になりますが、グラフィックも加える場合はある程度スキルが必要でしょう。

アイコン作成

アイコンはイメージを明確に伝えたり、何かの動作や目的を連想させたりするためのグラフィックです。Webサイトやアプリのボタンなどに使われます。

人や動物などの具体的な図形を描く際は、Illustratorが必要になる場合もあるでしょう。グラフィックデザインの要素もあるので、一定のスキルが必要です。

バナー作成

バナーとは「横断幕」などの意味がありますが、現在ではWebサイト上で目を引くために設けるグラフィックを指すケースが多いようです。

副業では広告やボタンをバナーとして作成する場合があります。ユーザーに認知してもらったり、行動を起こしてもらったりする目的があるため、多くの場合は文字や写真、グラフィックが組み合わせられます。

印刷原稿の作成

コンピューターによる印刷原稿の作成は、DTPと呼ばれています。

チラシや名刺、パンフレット、DMなどの印刷原稿を作成するには、印刷機で使用する色の概念であるCMYKの知識が必要です。パソコンに表示する画像を作成するときの色の概念（色空間）はRGBで、印刷ではCMYKで原稿を作成します。Photoshopには、それぞれの色空間でどのように見え方が異なるかを確認するモードが用意されています。

ランディングページ（LP）のデザイン

ランディングページ（LP）は、SNSや広告などからWebサイトに訪問したときの最初のページです。特定の商品・サービスを販売するために作られ、商品の説明から注文・問い合わせまでの一連の機能が設置されています。

ユーザーに購入を促す必要があるため、デザインに訴求力が求められます。さらに、ページ当たりの情報量が通常ページより多くなるため、UXやUIを意識したデザインも必要でしょう。

Webサイト制作

Webサイト制作とは、サイトのデザイン一式を作成する仕事です。Web制作に関する幅広い知識が必要なので、未経験での挑戦はハードルが高いでしょう。印刷原稿やLPデザインと同様に、Illustratorが扱える必要もあります。

Web制作やデザインの知識以外に、UI/UXに関する知識やHTMLコーディングのスキルが求められることもあるようです。

写真・イラスト素材の販売

Photoshopで加工した写真やイラストを、Adobe StokやPIXTAなどの素材販売サイトで販売して収入を得られます。自分で撮った写真や描いたイラストを販売すれば仕入れも不要で、オリジナリティが評価されればクリエイターとして認知されるでしょう。

購入した素材を加工して再販したい場合は、著作権や再販禁止などの制約がないものを選ばないといけません。まとまった量の素材販売が可能になれば、事業として成立します。

オリジナルグッズの販売

Photoshopで加工した写真やイラストをあしらった商品を販売して、収入を得ることができます。たとえば、Tシャツや食器などです。オリジナルグッズ販売をしている会社から依頼を受けて画像加工をする方法と、自分の事業としてグッズ販売を手がける方法があります。

ネットショップを立ち上げるには、ネット販売の知識・スキルが必要です。BASEやSTORESなどのサービスを利用すれば比較的簡単にできるでしょう。

Photoshop講師

Photoshopの知識・スキルが豊富な人は、講師の副業ができます。第一線のデザイナーでなくても、他人に教えるのが得意なら成功する可能性は高いでしょう。

講師は模範的な使い方を教えることが求められるため、ツールの正しい使い方を習得する必要があります。アドビ認定プロフェッショナルを持っていると、講師の案件を受ける際に有利になるでしょう。同資格の詳細については、「アドビ認定プロフェッショナルは国際資格！試験概要や対策を紹介」をご覧ください。

Photoshopの副業に求められるスキル

Photoshopの副業をするためには、次のようなスキルが必要です。

• イラスト・グラフィックの作成スキル
• Webデザイン・HTMLコーディングのスキル
• WordPressを扱うスキル

それぞれのスキルについて具体的に見ていきましょう。

イラスト・グラフィックの制作スキル

Photoshopで画像を編集するので、当然ながらイラスト・グラフィックを制作するスキルが必要です。イラストとは挿絵や図のことで、グラフィックとは視覚的な表現全般を指します。

近年では、写真とグラフィック両方を簡単に扱えるCanva（キャンバ）を使って制作する人もいます。Canvaの機能や活用事例については、「ちゃんと使いこなせてる？世界中で活用されているおなじみのデザインツール【Canva】特集！」
をご覧ください。

Webデザイン・HTMLコーディングのスキル

Web制作の副業案件なら、デザイン作成とHTMLコーディングのスキルが必要です。

グラフィックデザイン自体はIllustratorやPhotoshopでできますが、Webページ全体として完成させるためにはHTMLやCSSのコーディングが欠かせません。HTMLやCSSのフレームワークを利用すれば、効率的にコーディングできるでしょう。

デザインスキルの向上に関心がある方は、「デザイン力を上げるコツとは？ぜひ取り入れたくなるスキルアップ法の記事まとめ」を参照してください。

WordPressを扱うスキル

WordPressは全世界の上位Webサイトの4割に導入されているCMS（Contents Management System）で、Webデザインでも関わることが多いでしょう。

CMSとは、Webサイトを構成・管理するシステムです。Webページに表示する文章や画像、動画、HTML/CSSなどのデータを保存して編集できます。

Photoshopの副業では、作成した画像データをWordPressにアップロードする作業も依頼されることがあります。WordPress関連の仕事にも関心がある方は、「WordPressを使った仕事内容は？必要スキルも解説」をご覧ください。

Photoshopの副業案件の単価相場

副業しやすいと考えられる3つの職種の単価相場をフリーランスHubで検索した結果は、以下のとおりです（2024年12月25日）。週1～3日のPhotoshop案件でも、数十万円稼げる可能性があると分かります。

検索条件	案件数	報酬
Webデザイナー×週3日×週2日×週1日	345件	月単価約60万円（年収：約720万円）
グラフィックデザイナー×週3日×週2日×週1日	82件	月単価約80万円（年収約960万円）
イラストレーター×週3×週2日×週1日	10件	月単価約30万～40万円（年収約360〜480万円）

Photoshopを使う副業の始め方

ここでは、Photoshopを使う副業の始め方について解説します。やりたい仕事の選定やツールの準備はもちろん、副業で達成したい目標を明確にするのも大切です。

副業の目標をはっきりさせる

副業を始めるときは、案件の頻度や難易度、単価、スキルなどを考慮するのが大切です。月にどのレベルの仕事を何件（何時間）やり、月収いくらを目標とするかを試算しましょう。

たとえば、本業に使う時間以外に月に80時間を副業に充てられるとします。時給2,000円の仕事の場合、月収16万円です。納品物の平均報酬が5,000円の案件に4時間かかれば、月に20案件を納品できて月収10万円となります。

目的が家計の補助なら収入が足りるか、フリーランスになるのが目的ならスキルが身につくかを考慮すると良いでしょう。

副業の仕事の種類を決める

副業を始める前に、Photoshopでする仕事の種類を決めましょう。仕事内容によって単価が変わるため、設定する目標の数値も変化します。

未経験でPhoshopを使ってとにかく副業をしたい場合は、画像加工などシンプルな仕事から始めるのがおすすめです。経験者でフリーランスを目指す場合は、興味のある職種に直接関われる仕事が独立への近道となります。

目的がはっきりしていれば、仕事の種類を決めるのは難しくないでしょう。

案件を確認する

案件掲載サイトや一般の求人サイトを活用し、Photoshop関連案件を探しましょう。案件は契約を結ぶと長期的に関われるものから、短期・単発のものまでさまざまです。イメージする働き方に近く、時間的にもスキル的にも無理なく取り組める仕事を探してください。

ツールを準備する

Photoshopの副業をするにはツールの準備が必要です。パソコンやネットワーク環境はパフォーマンスの良いものを使用する方が作業がはかどります。グラフィックの仕事は扱うファイル容量が大きいため、性能が低いパソコンや遅い通信環境では支障が出る場合があります。

Photoshopは最低限必要なツールですが、できればIllustratorとセットで活用するのがおすすめです。レタッチやバナー作成の相談があったときに対応しやすいでしょう。

必要なスキルを身につける

副業したい案件に対応するために、必要なスキルを身につけましょう。書籍やWeb情報、動画による解説など、Photoshopのスキルを身につける方法は多くあります。解説サイトには、副業の仕方について情報を載せてているものもあるようです。

ポートフォリオを準備する

ポートフォリオとは、実績を端的に表すために自身の制作物をピックアップしてまとめた資料です。プロフィールや経歴とともに作品を示せば、相手に実績をアピールできます。

過去の作品は、応募する案件に合わせたものを載せると効果的でしょう。たとえば、レタッチ案件ではレタッチ、Webデザイン案件ではランディングページのデザインを主体に構成するなどです。

ポートフォリオ作成のポイントを知りたい方は、「ポートフォリオとは？作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説」をご覧ください。

案件に応募する

副業の準備が整ったら、案件に応募しましょう。興味があってやりたい案件、できそうな案件には積極的に応募します。

応募の動機やプロフィール、ポートフォリオの内容は、案件や会社に合わせた内容にアレンジすると関心を持たれやすいでしょう。この人を採用すればメリットがある、と感じてもらえるようなアピールを心がけるのが大切です。

以上が副業の始め方ですが、稼働開始後に長く続けていくコツについては「副業の始め方は？具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説」を参照してください。

Photoshopの副業スキルを身につける方法

ここでは、Photoshopの使い方を身につける方法について解説します。比較的安価でできる勉強方法をチェックしましょう。

本で学ぶ

Photoshopの解説本や副業をすすめる本は、数多く出版されています。書籍のメリットは、初心者が一から体系的に学べること。何も分からないときはWebで断片的な知識を得るより、書籍を参考にするのがおすすめです。

ネット販売や電子書籍など、解説本の入手手段は書店以外にもあります。中古で安く手に入れられる本もありますが、新しい版を購入するようにしましょう。

Webサイトで調べる

Photoshopや副業の解説は、多くのWebサイトで公開されています。使い方や制作方法は、「〇〇を編集する方法」のようにページごとにポイントを絞って書かれているのが一般的です。知りたい作業について検索すれば、すぐに該当する解説を見つけられるでしょう。

YouTubeを観る

YouTubeにも、Photoshopの使い方について多くの情報が流れています。ツールの操作方法を画面で確認できるのが動画のメリットです。デザイナーやITの専門家などが解説する動画を参考にすると、実践的なテクニックを習得できます。

Photoshopの副業案件を獲得する方法

Photoshopの副業案件をどのように探すかは、未経験者にとって特に頭を悩ませる問題の一つでしょう。ここでは、副業案件の効果的な獲得方法を解説します。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングとは、企業が個人に業務の一部を委託するためのサービスです。個人は企業の案件を受注するのに利用します。幅広いレベルの仕事が依頼されるため、未経験者は内容がシンプルで低単価の案件に応募するのが良いでしょう。

金銭的なやりとりは直接行わず、サービス提供者が間に入るため、安心して利用できるのがメリットです。

求人サイトから応募する

一般の求人サイトやクリエイター向け求人サイトで、業務委託やパートタイマーの仕事を探す方法です。デザイン事務所などが自社のWebサイトで募集していることもあります。

企業との直接契約のため、高単価の案件もあるようです。即戦力が求められる場合もあり、実績が問われるでしょう。

副業エージェントに登録する

副業エージェントは、副業の仕事を自分に代わって探してくれるサービスです。エージェントは、登録者のスキルや希望条件をもとに案件を探します。一定の実績がある経験者にとっては、営業する手間や時間を節約できるのがメリットです。

スキルシェアサービスを活用する

スキルシェアサービスは自分のスキルや業務サービスを登録し、必要とする依頼者からの相談を受けられるサービスです。

Photoshopの副業の場合、対応できる仕事に料金を設定し、作業単位で受注する使い方ができるでしょう。複数の作業メニューを用意し、利用者に選択してもらう方法もとれます。仕事の仕方や時間の使い方を自分で設定でき、マイペースで取り組めるのがメリットです。

自力で営業する

自力で営業してクライアントを獲得するのも手です。

手段としては、Webサイトを開設してポートフォリオを公開し、SNSアカウントを運用します。日々の発信を続けながら同業者や業界の人とつながって認知を広め、相談したい人が連絡してくれるのを待ちます。

制作会社などのWebサイトやSNSアカウントに売り込みをかけるのも良いでしょう。積極的に提案すれば、副業案件の受注の可能性が高まります。効果的な営業方法を知りたい方は、「フリーランスの営業のやり方とは？成功させるコツや戦略も紹介」を参照してください。

知り合いや友人から紹介してもらう

デザイン関連、印刷、Web制作業界の仕事をしている知り合いや友人などから、副業案件を紹介してもらう方法もあります。

知り合いや友人からの紹介は安心できる反面、料金や納期などの条件があいまいになる場合も。契約書を交わさない場合でもメールやチャットで文書をやりとりし、口頭での約束は避けましょう。

Photoshopを使う副業がおすすめできる理由

Photoshopのスキルは、副業に向いています。習得しやすく、使える業界・職種が多いためです。ここでは、Photoshopの副業がおすすめできる理由について解説します。

自宅で自分のペースで働ける

Photoshopでの画像加工などの処理はパソコンで作業が完結するので、自宅でも働ける可能性が高いです。デザインデータの受け渡しも、インターネットを介して行われます。職場にいるときのように、周りを気にする必要がありません。

在宅でできる副業の仕事内容については、「リモートワークで副業を始めるには？業務や案件の獲得方法を解説！」をご覧ください。

働く時間を選べる

納期は厳守ですが、業務委託の副業ならいつ作業をするかは自由に決められます。Photoshopの副業は働く時間を選べるため、日常の空いている時間を有効に活用できます。時給制のパートタイマーでも、働きやすい時間を選べるでしょう。

ただ、相手と打ち合わせるときは時間を合わせる必要があるため注意してください。

仕事の幅が広い

印刷物やWebサイトを作るときにPhotoshopが必要なステップが多いため、業界を問わず幅広い仕事ができるでしょう。

デザイン会社の仕事をすれば、デザインの知識が身につきます。Photoshopの副業を足がかりにしてスキルアップし、フリーランスの仕事を目指せる可能性もあるでしょう。

スキルを習得しやすく使える範囲も広い

Photoshopは、効果的なデザイン作業のために提供されているプロのためのツールです。直感的に層さできる工夫がされていて、個々の作業が習得しやすくなっています。使用頻度が高い作業ができれば多くの職種・業種でも通用するため、副業可能な範囲は広がるでしょう。

好きな仕事をしながらスキルアップできる

デザイン作成やデザインツールを触るのが好きな方にとっては、Photoshopでの作業は「好きな仕事」になり得るでしょう。Photoshopは画像編集に関するあらゆる作業ができるように作られているため、機能が豊富で奥深く、楽しみながら覚えていけば自然にスキルアップできます。

Photoshopを使う副業の注意点

Photoshopの副業で注意する点を紹介します。一般的な副業の注意点と大きく異なるところはありませんが、画像を扱うので著作権の理解は必要です。

副業禁止かどうか確認する

現在の会社が副業を禁止しているかどうか確認しましょう。就業規則で禁止が明記されている場合は、副業できません。

就業規則に書かれていなくても、副業に制約が設けられている場合があります。副業を始める前に、上司に相談するのが良い方法です。上司や同僚が理解してくれれば気持ち良く副業でき、成果も上がりやすいでしょう。

本業に支障が出ないようにする

副業で特に注意すべき点は、本業に支障が出ないようにすることです。副業の仕事が多くなると、本業の時間と被ってしまうことも。そのようなケースでは、本業と副業の両方に支障が出る恐れがあります。

余暇が少なくなると、心身の健康を維持しにくくなるのも要注意です。病気になると、どちらの仕事もこなせなくなります。

睡眠時間を削るのは避け、日曜日などに副業をすれば支障が出にくくなります。十分な余暇を確保し、スケジュールにゆとりを持たせましょう。

著作権について理解する

Photoshopで行う作業の多くは写真やイラストを扱います。素材の画像データは著作権などの法律上、問題ないデータを使用しましょう。インターネット上の画像を無断で流用したり、他人の作成したバナーやアイコンを許可なく使用したりしないよう注意してください。

自分で撮った写真でも、他人の顔がはっきりと写っているものは肖像権があります。素材として使う場合は、写っている人に許可を取りましょう。

確定申告をする

給与以外の年間所得が20万円を超える場合は、期限までに確定申告が必要です。申告していないことが税務署に知られた場合、追徴課税の恐れがあります。

副業開始後に初めて確定申告する人は、分からないことが多いでしょう。税務署が開くセミナーに参加したり、書籍などで税金について勉強するのがおすすめです。「確定申告は個人事業主の場合年収いくらから？ ケース別の要不要や手順」もあわせてご覧ください。

Photoshopの副業を成功させるポイント

副業を成功させるためのポイントについて解説します。スキルを上げたり高単価案件を獲得したりすること以外にもあるので、ぜひチェックしてください。

Photoshopに習熟する

仕事を成功させるためには、ツールを効果的に使えることが第一です。Photoshopの多くの機能を覚える必要もありますが、まずは案件をこなすために必要な機能を重点的に学習しましょう。たとえば、レタッチを受注したい場合は、当該作業に応じた機能の習得が必要になります。

案件数をこなして質とスピードを上げる

Photoshopの案件を多くこなしたり長く続けたりすれば、作業の質やスピードが向上します。クライアントからの評価が上がり、さらに難易度の高い仕事が依頼される可能性もあるでしょう。

質を重点的に上げたいときは、量を抑えるのも手です。納期に余裕のある案件を獲得し、通常より多く時間をかけてしっかり作り込むと良いでしょう。

コミュニケーション力を高める

仕事を受けるためには、営業するためのコミュニケーション力が必要です。発注された仕事をクライアントの希望通りに仕上げるために、打ち合わせやメールのやりとりも必要になります。

営業では、自分の仕事の価値をアピールするのが重要です。打ち合わせではクライアントの要望に耳を傾け、制作物に反映させなければなりません。コミュニケーション力は実際のやりとりで試行錯誤をしながら身につくので、多くの案件にチャレンジしましょう。

Illustratorも使えるようになる

Photoshopの副業は印刷物やWebサイトのデザインに関係する案件が多く、デザイン作業ではIllustratorとセットで使うことがよくあります。文字を図形として扱ったり、ロゴやイラストなどのグラフィックを作成したりするときにはIllustratorのスキルが必要です。

PhotoshopとIllustratorが使えると、仕事の幅が広がります。デザイナーを目指している人は、どちらのツールも使えるようにしておきましょう。

クライアントの要望を把握する

制作物のデザインは、クライアントが特に気にする点の一つでしょう。クライアントの希望に応じながら、デザインの意図も明確にしなければなりません。クライアントの要望を丁寧に聞くことはもちろん、口にしていない潜在的なニーズを汲み取るのも大切です。

要望した通りのものができると、クライアントは満足します。さらに要望以上の発見があると感動し、特別な印象を持ってもらえるでしょう。

なお、クライアントとのやりとりについては、「イメージ通りのデザイン制作・依頼をするために実践したいコミュニケーションの取り方をご紹介！」も参考になります。

納期を守る

副業は業務委託の仕事が多く、納期は特に重視されます。納期を守れないと、クライアントからの信用を失うでしょう。納期を守るためには無理な受注をせず、スケジュールやタスクの管理をこまめに行う必要があります。

多くの案件を受注している場合、常に進捗を管理したうえでの調整が必要です。個人の仕事では、タスク管理ツールを利用すると良いでしょう。納期に対応するのが難しいときは、早めにクライアントに相談するのが大切です。

フリーランス案件にも挑戦してみる

フリーランス案件は高単価の傾向がある上、週2～3日など比較的短い時間でできる仕事もあります。将来的にフリーランスを目指していて、ある程度スキルが身についた人は、積極的に案件に応募しましょう。フリーランス案件に慣れれば、独立も視野に入ってきます。

まとめ

Photoshopの作業は習得しやすく、初心者でも書籍やWebサイトを参考にして独学できる人もいます。Photoshopを使ってできる仕事は業界を問わずニーズが多いため、必要とされる作業を習得すれば、幅広い仕事に関われるでしょう。副業で得たスキル・経験をもとにフリーランスを目指せる場合もあります。