最終更新日:2024年11月21日
「大学生でもフリーランスになれる?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
フリーランスは大学生のうちから始めることが可能です。アルバイトでは得られないメリットも得られます。
本記事では、大学生の間にフリーランスになる方法やメリットとデメリット、注意点などを解説します。また、大学生フリーランスが身に付けるべきスキルも紹介。フリーランスを検討している大学生の方はぜひ参考にしてください。
仕事を受注さえすれば誰でもフリーランスになれます。そのため、大学生でもフリーランスとして働くことは可能です。
大学生でフリーランスとして働いている人は少数派です。大学生とフリーランスを両立し、成功して高収入を稼ぐ人はさらに少ないといえます。
しかし、大学生のうちにフリーランスとして成功すれば、卒業後に本業にできる可能性もあります。また、就職活動に向けて社会経験を積むという意味でも、フリーランスを経験することは有用です。いつか起業したいと考える人にもおすすめです。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るフリーランスと会社員・アルバイトとの最も大きな違いは、責任の所在です。
会社員として働いている場合、1人の社員が全責任を負うことはなく、上司や会社組織がカバーしてくれます。アルバイトの場合も、雇用されている側であるため、すべての責任をとるような重荷は背負わされません。
一方で、フリーランスは全責任を自分1人で負うことになります。スケジュールや仕事内容の徹底した管理が求められるでしょう。
また、収入の安定性も大きな違いです。
多くの場合、会社員には基本給が定められており、アルバイトは時給が定められています。そのため、安定した給与の支給があります。
一方、フリーランスは自分で案件を獲得する必要があるため、仕事を確保できなかった場合は収入がなくなってしまいます。フリーランスは自分次第で高収入が狙えますが、安定感に欠ける一面もあることに留意しましょう。
フリーランスの収入について詳しく知りたい方は、「フリーランスの年収は?生計は立てられる?職種別にみる相場とは」も参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るここでは、大学生がフリーランスになるまでの手順を紹介します。興味のある方は挑戦しましょう。
フリーランスになることを決めたら、自分がどのような仕事をやりたいのかを決めます。
興味のあることややりたいことをヒントに探したり、将来就きたい仕事に近いものを選んだりする方法があります。将来的にやりたい仕事をフリーランスとして経験できれば、就職においても役立つでしょう。
ただし、案件には未経験者が仕事を受けることが難しいものや、専門知識が要求されるものがあります。今の自分が取り組める仕事の範囲で検討してください。
フリーランスとして取り組む仕事を決めたら、その仕事に必要なスキルや知識を身につけましょう。未経験可の案件であってもスムーズに進めるには、ある程度の知識が必要です。
独学でスキルを身につけることが難しいと感じたら、スクールやWebで受けられる講座の利用を検討してください。
どのような仕事でも要求されるパソコンスキルやビジネスマナーは、この段階で学ぶことをおすすめします。
仕事ができるレベルのスキル・知識を身につけたら、案件を受注します。
フリーランスが仕事を受注する方法は幅広く存在します。たとえば、エージェントやクラウドソーシングサイトを利用する方法が挙げられます。また、知人から仕事を受注するケースや、SNSを通して仕事探しをするケースもあります。
仕事を探すときは営業活動やセルフプロデュースが重要です。発注先に渡すプロフィールを作り込むと、仕事の受注につなげやすくなるでしょう。
フリーランスとしてどのように仕事を探したらよいのかお悩みの方は、「フリーランスの始め方は?必要な準備や手続きを解説」もご覧ください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るフリーランスの働き方や仕事内容は人によって異なります。ここでは、大学生とフリーランスを両立したいときにおすすめの仕事を4つ紹介します。これから大学生フリーランスになりたい人は参考にしてください。
フリーランスに多い職種の1つが、エンジニアです。プログラミングや開発はフリーランス市場で需要が高い分野であり、クラウドソーシングサイトでも多くの案件が公開されています。
プログラミングは多くの仕事に関わる分野であり、言語を学んでおくと後々役立つというメリットがあります。
ファッションやイラストの分野に興味がある人には、Webデザインがおすすめです。
WebデザイナーはWebサイトやロゴ、バナーをデザインし、見やすく魅力的なページの作成に貢献する仕事です。デザインや色彩の感覚、情報を分かりやすく伝える力が問われます。
Webデザイナーに興味をお持ちの方は「Webデザイナーの資格|必要なスキルや向いている人も知ろう」も参考にしてください。Webデザイナーの働き方や勉強方法などが載っています。
ライティングは未経験でも比較的挑戦しやすい仕事です。思考や分析が得意な人、文章を書くことが好きな人に向いています。
Webライターや広報の案件が多く、報酬額は仕事によって異なります。
専門性が高く書ける人が少ない分野のライティングは、1文字当たりの単価が高いです。特定の分野の知識や経験に長けている場合は、チャレンジしてみましょう。
動画制作は、取り組む人が増えている仕事です。
高収入を得るにはそれなりの動画編集のスキルや知識、パソコン操作のスキル、セルフプロデュース力が必要ですが、高い技術が問われない案件も数多く存在します。動画編集ができる環境を持っている場合は検討しましょう。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るフリーランスとしてよく見られる職種のうち、学業との両立が難しいものもあります。大学生とフリーランスを両立したい人は、以下で紹介する仕事は避けたほうが無難です。
アフィリエイトは、Webサイトを運営して広告収入で稼ぐ仕事です。Webサイトを持っているだけで収入が入るため、学業と両立しやすそうに感じるでしょう。
しかし、大学生フリーランスにはおすすめできません。なぜなら、アフィリエイトで稼ぐこと自体の難易度が上がっていて、学業の片手間でできる仕事ではなくなってきたためです。
アフィリエイトで成功するには、ライティングのスキルだけではなくマーケティングやWebに関する知識も必要です。
ネットワークビジネスは仕事のハードルが低そうに見えますが、商品を売った際の利益は非常に少ないといわれています。非効率的な仕事であり、稼ぐことは難しいでしょう。
扱う商材は多様で、化粧品や食品、調理器具、アプリが代表的です。
ネットワークビジネスの紹介を受けることもあるかもしれませんが、法的な問題があるビジネスも存在します。リスクが高いので、勧誘文句に流されないようにしましょう。
金融投資に興味を持つ方もいるでしょう。しかし、FXやバイナリーは、初期投資に数万円から数百万円かかることがあるため、学生が始める仕事には向いていません。また、稼ぐにはチャートリーディングのスキルが必要です。
FXやバイナリーの商品を提案する仕事もあります。ただし、この仕事では紹介された人にローンを組ませたり契約書を交わさずに仕事を始めさせたりとトラブルになるケースが目立ちます。トラブルを防ぐためにも、これらの仕事は避けましょう。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取る大学生とフリーランスを両立することには労力がかかるものの、十分なメリットがあります。ここからは、大学生がフリーランスとして仕事をすることのメリットを紹介します。
フリーランスは、時給制のアルバイトよりも効率よく稼げる可能性があります。
たとえば、固定報酬制の案件であれば隙間時間での作業でもある程度の報酬を受け取れます。まとまった時間をとってアルバイトができない人でも稼ぎやすいでしょう。
フリーランスになると、責任を持って働く経験が得られます。学生時代から仕事に責任を持って取り組んだ経験は、社会において高く評価される可能性があります。
また、フリーランスで成功できれば、卒業後にフリーランスとして独立して働くことも可能です。
フリーランスとして案件を獲得する経験や仕事をこなす経験は、スキルアップに効果的です。普通に学生生活を送るだけでは得られないことも多くあるでしょう。
就職活動でフリーランスの活動が高く評価されることもあります。将来就きたい仕事に直接つながる経験を学生のうちから積んでおきたい人は、フリーランスも検討しましょう。
大学生のうちからフリーランスになることのメリットの1つに、将来につながる人脈作りがあげられます。
学生が人脈を作ろうとしても、社会人と人脈を作るのは容易ではありません。フリーランスの場合、組織の垣根を越えてつながりを作れるでしょう。
フリーランスは、案件によっては時間の融通が利くため、隙間時間での作業ができます。また、内容によっては在宅勤務も可能です。
柔軟に働けるフリーランスになって仕事をすれば、部活やサークルが忙しい人でも収入が得られます。
フリーランス全般にいえるメリットについても知りたい方は、「フリーランスのメリットとデメリットとは?向いている人も解説」を参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るここからは、大学生がフリーランスになることで生じるデメリットを紹介します。
大学生がフリーランスになると、遊びや学業、アルバイトなど、自由に使える時間が削られます。うまく時間管理ができなかった場合、フリーランスになったことで以前よりも成績が落ちたり、ストレスがたまったりする人もいます。
フリーランスとして仕事を始めたことが原因で大学生活が破綻してしまっては元も子もありません。大学生でフリーランスになりたいときは、学業やプライベートに及ぼす影響も考慮しましょう。
フリーランスは、会社員よりも社会的信用度が低いといえます。現状、フリーランスは正規雇用で働く会社員と比べると、ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなる傾向があります。
もし大学を卒業したあとにフリーランスとして働き続けることを想定している場合は、そのリスクがあることは覚えておきましょう。
審査が通りにくくなるリスクについてさらに知りたい方は、「個人事業主の住宅ローンで通りやすい?必要な条件や審査通過のコツも紹介」も参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取る大学生といえど、フリーランスで活動するときはプロとしての自覚が要求されます。
ここからは、大学生がフリーランスになるときに意識したい点を7つ紹介します。仕事を受注する前に、フリーランスの心構えを身につけましょう。
フリーランスの活動をするときは、大学生であっても社会人としての振る舞いが要求されます。学生だからといってマナーや知識の不足を許容してもらえることはなく、発注者からは通常のフリーランスと同等に扱われます。
そのため、締め切りとマナーを守って仕事に取り組む姿勢が必要です。ビジネスマナーはフリーランスになる前に一通り学び、社会人と遜色ない振る舞いを身につけましょう。
フリーランスには有給がありません。学業やその他の予定、体調不良によって仕事ができなくなると、得られる報酬は減ります。また、自己管理不足で業務が完遂できなかった場合、信頼がなくなり、その後の仕事の獲得にも悪影響を及ぼします。
フリーランスとして活動するのであれば、自己管理の徹底が求められます。無理のないスケジュールを立て、体調を管理しましょう。
大学生とフリーランスを両立する場合、大学生としての生活が大事です。
注力した分だけ稼げるフリーランスはやりがいがあり、学業がおろそかになる人もいます。しかし、大学生の本分は学業であることを忘れてはいけません。
大学生活がおろそかになると、就職活動のときに困る可能性があります。フリーランスの活動は、学業や研究に支障を及ぼさない範囲で取り組みましょう。
フリーランスは会社員とは異なり、確定申告が必要です。一定以上の報酬がある場合は、学生であっても確定申告をしなくてはなりません。
フリーランスとして活動を始める前には、最低限の税金の勉強をすることをおすすめします。
確定申告を怠るとペナルティが課されることもあるため、忘れずに確定申告をするようにしましょう。
確定申告の詳細については「フリーランスの確定申告はいくらから必要?必要書類ややり方も解説」をご覧ください。
親の扶養に入っている場合は、年収額に注意が必要です。フリーランスやアルバイトなどで稼いで収入が103万円を超えると、扶養の対象外となります。
大学生のフリーランスが扶養から外れると、所得税を納めなければならなくなります。また、親が扶養控除の対象外となり、親の税負担が増えます。
大学生がフリーランスとして活動するときは、かかる税金に影響が及ぶ点に注意しましょう。
大学生でフリーランスになった人は、周囲が就職活動を始めるタイミングで、フリーランスを続けるか企業に就職するかなどの将来の選択を迫られます。
フリーランスとして働くことにより、ビジネススキルの向上や人脈の構築など、社会人としても役立つ多くのことを得られます。
しかし、企業に就職することにも数多くのメリットがあります。その企業で得られた経験や経歴は、将来的なキャリアアップやキャリアチェンジに生かせるでしょう。
大学を卒業したあとにフリーランスとして働き続けるか、企業に就職するか、自分の将来設計をふまえて決断してください。
大学卒業後、企業で働きながらフリーランスを副業として続ける方法もあります。
フリーランス一本で働く自信がない場合や、就職してみたい会社・業界がある場合は、働きながら副業としてフリーランスを継続しましょう。
視野を広げて考えることが大切です。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取る大学に通いながらフリーランスとして活動する場合、事前の準備をすることでスムーズに進められます。
ここでは、大学生がフリーランスになる前に準備したいことや、活動と並行して取り組みたいことを紹介します。
フリーランスに欠かせないものが、パソコンに関するスキルです。どのような業種であっても、多くの場合においてフリーランスは案件の受注や相手とのやり取りにおいてパソコンを使います。
また、WebライターやWebデザイナーなど一部の職業では、タイピングの速度やツールの扱いのような基本的なパソコン操作そのものが仕事の効率に関わるでしょう。
大学生がフリーランスになるときは、パソコンの主要な機能の使い方について学んでおくことをおすすめします。
フリーランスとして社会に出る以上、大学生でもビジネスマナーは欠かせません。マナーに欠ける行為は相手からの信用を失うことにつながり、その後の仕事の受注に悪影響を及ぼします。
フリーランスの活動をする際は、大学生であってもプロとしてふるまい、マナーを守りましょう。クライアントからの好印象や仕事の継続にもつながります。
セミナーは、同じ仕事をする人との人脈を作る機会です。人との関わりが仕事に直結するフリーランスにとって、セミナーは貴重な場です。
自分が携わっているフリーランス業に関連する業界の人と知り合うと、案件獲得につながったり、仕事上で困ったときに相談できたりすることができます。また、セミナーでは、大学生活だけでは得られないスキルを身につけられる可能性もあります。
インターンシップへの参加により、働くイメージをつかめます。
インターンシップは大学生フリーランスならではの選択肢です。会社員とフリーランスで迷っている人は、積極的に参加しましょう。
フリーランスを続けるつもりでも、インターンシップへの参加で考えが変わることがあります。また、企業で働く経験は、フリーランスにおいても就職活動においても糧になります。将来的な選択肢を広げる観点でも効果的です。
ポートフォリオとは、過去の経歴や実績、スキルをまとめた書類です。フリーランスの案件への応募時に提出を求められることがあるため、事前に作っておくとよいでしょう。
大学生がポートフォリオを作成するときは、フリーランスやアルバイトの経歴や培ったスキル、持っている資格などを省略せず詳細に記載します。
Webデザイナーやイラストレーターとして働く場合は、ポートフォリオそのものの見やすさやデザインが評価につながることもあります。形式や表現方法にも配慮しましょう。
ポートフォリオの重要性や作り方を知りたい場合は、「ポートフォリオとは?作る意味やビジネスでの必要性、構成例を解説」の記事を参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るインボイス制度が始まり、フリーランスの働き方に変化が訪れました。
ここでは、インボイス制度の概要と、大学生フリーランスにインボイス登録が必要かどうかを解説します。
インボイス制度とは、事業者が消費税を正しく納めるために発足された制度です。
インボイス制度開始後は、仕入税額控除をするためにはインボイスに登録申請して「適格請求書発行事業者」になることが必要です。
免税事業者のままでいるケースでは適格請求書は発行できず、仕入税額控除が適用されません。
フリーランスとして活動するうえで、インボイス登録は必須ではありません。ただし、インボイス登録をしていないフリーランスは契約を獲得しづらくなったり、値下げを求められたりする可能性があります。
インボイス未登録の免税事業者のフリーランスと課税事業者が取引をした場合、相手の課税事業者は消費税額を仕入税額控除の対象にすることができません。納税の負担が増えてしまうため、相手の事業者は契約をためらったり、税負担が大きくなる分を調整しようと報酬額を減らしたりすることもあります。
取引先の相手が課税事業者以外であれば影響はあまりありませんが、メインの取引先が課税事業者である場合や、これから新規開拓をしていく場合は、適格請求書発行事業者になってインボイスを活用することを検討しましょう。
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最終更新日:2024年09月18日