フリーランスのデメリットとは?仕事のメリットや向いている人の特徴も解説

最終更新日:2024年06月12日

フリーランスの働き方にはメリットだけでなく、デメリットもあります。収入の不安定さや単独での営業活動、社会保険・年金の負担などです。

本記事では、フリーランスのデメリット・メリットを解説。フリーランス・会社員それぞれに向いている人の特徴も紹介します。フリーランスに憧れている方は、本記事を読んでリスクと適性を把握しましょう。

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フリーランスのデメリット

フリーランスは、時間や場所、業務内容を自分で調整できる働き方です。しかし、自由度が高い反面、収入や税制、社会保障などの面には懸念もあります。ここでは、フリーランスのデメリットを見ていきましょう。

収入が不安定になりやすい

フリーランスのデメリットとして、収入の不安定さが挙げられます。

会社員には毎月固定給があります。しかし、フリーランスは仕事量に応じて報酬が変わるため、収入が安定しにくいです。仕事が少ない月には、収入が大幅に減少するでしょう。

クライアントの事情や自分の体調不良が収入に影響するリスクもあります。フリーランスは努力次第で会社員より高収入を得られますが、営業不足や予期せぬアクシデントが起こると収入が途絶えてしまいます。

生活が不規則になりやすい

フリーランスは自己裁量が大きい一方で、生活リズムが乱れやすくなるデメリットがあります。収入を増やしたい気持ちが強いと、つい多くの仕事を引き受けてしまい、生活が乱れやすくなるでしょう。

睡眠時間を削ったり食事を蔑ろにしたりし続けると、体調を崩しかねません。タスク管理やスケジュール調整をきちんとして、生活のバランスを整えることが重要です。

社会的信用を得るのが難しい

フリーランスは収入が不安定なので、社会的信用を得にくい傾向にあります。

会社員は毎月の給与額が安定しており、金融機関やクレジットカード会社からの評価は高くなります。

しかし、フリーランスは仕事量やクライアントの状況次第で収入が左右されるため、ローンの審査では不利になりがちです。同じ理由で、クレジットカードの審査に落ちやすくなります。

社会保障が手薄になりやすい

フリーランスへの社会保障制度は、現状手厚いとはいえません。

会社員には健康保険や厚生年金、労災保険、雇用保険など多くの制度があります。一方フリーランスは、健康保険と国民年金のみ加入可能です。労災保険への加入も限定されます。

労働者を守るための労働基準法は、あくまでも会社への就業を前提とした法律です。同法で定める労働者にフリーランスは含まれないので、業務時間が過重になったとしても守られません。

また、保育園や学童保育も会社勤務で保護者が家にいない子どもが優先なので、選考時に不利になります。

確定申告を自分でする必要がある

会社員なら、年末調整で税金の還付を受けられます。フリーランスや個人事業主のうち年間48万円超の事業所得がある人は、確定申告が必要です。また、開業届を出した人は、年間所得が20万円以上だと確定申告の義務が生じます。

確定申告に向け、請求書の保存や社会保険控除の手続きが求められます。インボイス制度が導入され、消費税への対処方法が煩雑になりました。フリーランスは、これらへ自力で対応する必要があります。

休みを自分で作る必要がある

フリーランスに有給休暇はありません。有給休暇は労働基準法で定められた労働者の権利で、企業や団体に所属する人が対象です。

フリーランスは働いた分だけ収入を得られますが、度が過ぎれば体を壊します。ワークバランスは自分で調整しなければなりません。

孤独を感じる

フリーランスは孤独感を持ちやすくなります。会社勤務では休憩時間や退社後に人と交流する機会がありますが、フリーランスではその機会が少なくなるからです。クライアントとの付き合いが主で、在宅だと誰とも話さない日もあるでしょう。

勉強に関しても、社内での情報共有や研修制度がない点が不利になります。技術が必要な職種ではスキルアップのための情報収集が難しく、孤独や焦燥感の原因になりやすいようです。

継続した営業活動が求められる

フリーランスとして活動するうえで、継続的な営業活動は欠かせません。

主に単発案件をこなす方は、営業し続ける必要があります。単発案件は個人的な人脈に頼る機会も多く、受注に積極的になりすぎると人間関係に影響を及ぼしかねません。

営業には時間と労力がかかります。仕事をこなしながら新しい案件を探すのは大変で、ストレスを感じる恐れがあります。業務委託先を探すプラットフォームやエージェントなどを活用し、営業活動を効率化するのが大切です。

ライバルが多い

フリーランスとしての働き方は、柔軟性や自己管理の面で魅力があります。一方、ライバルが多いのはデメリットです。

近年は働き方改革関連法の施行やテレワークによる業務体制の変化で、フリーランスの注目度が高まりました。結果としてフリーランス数が増え、仕事の取り合いや低単価化が進んでいます。

プロジェクトマネージャーやエンジニアなど、高度なスキルが必要な職種も競合相手が多いので、高単価案件の獲得には豊富な経験や専門知識が必要です。

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フリーランスのメリット

フリーランスには頑張っただけ高収入になれる可能性がある、自分の得意分野で仕事ができるなどのメリットがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

働き方を選べる

働き方を選べるのがフリーランスの魅力です。働く場所や時間、休日を自分のスタイルで調整でき、転勤や通勤の必要はありません。

他社や取引先のスケジュールに合わせた行動もありますが、基本的には自分のライフスタイルに合わせて働けるでしょう。ただし、医者や美容師のように出勤が必要な職種もあります。

フリーランスには定年もありません。自分が望めば何歳でも働けます。この自由度の高さは、フリーランスとして働く大きなメリットです。

自分次第で収入を増やせる

自分の努力次第で収入を増やせるのもフリーランスの魅力です。フリーランスは収入に上限がありません。受注案件を増やし、自己ブランディングやマーケティング活動をすれば、収入アップにつながります。

また、スキルや経験を磨けば高単価案件を獲得できる可能性が高まります。ただし、安定した収入を得るには効率的に働き、クライアントと良好な関係を築くのが大切です。

人間関係のストレスから解放される

フリーランスで働くと、人間関係のストレスから解放されます。会社員には、上司や同僚との関係やコミュニケーションによるストレスがつきものです。しかし、フリーランスは仕事の範囲やスケジュールを管理すれば、クライアントとの関係は最小限になります。

人間関係によるストレスを軽減し、業務に集中できるのがメリットです。他者に左右されず、自分の意志で仕事を進められるでしょう。精神的な安定感や自己成長への意欲も高まります。

得意分野を生かせる

得意分野を生かせるのも大きなメリットです。フリーランスは自分で案件を選べるため、望まない仕事が減って得意分野に集中できます。イラストレーターやデザイナーのように、元々は趣味や特技だったスキルを仕事に昇華させられる可能性もあります。

得意分野に専念するとクリエイティブな力を最大限に発揮しやすく、充実感ややりがいを得られるでしょう。自分の強みを活かしながら自由度の高い働き方を実現できるのは、フリーランスならではの魅力です。

経費で節税ができる

仕事に直接関係する出費は、経費として認められるのがメリットです。費用を経費として申告すると、所得が減って節税ができます。所得税や住民税は、所得額を元に計算されるためです。

収入が増えた場合は、法人化するのが節税に有効です。法人税の適用や経費の計上を通じて、税負担を最小限に抑えられます。ただし、法人化には手続きや責任が伴うので、専門家やサポート業者からのアドバイスをもらって慎重に検討しましょう。

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フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスの働き方にはメリットとデメリットの両方があるので、向き・不向きは人によって異なります。自由を謳歌できる人もいれば、不安定さがストレスになる人もいるでしょう。ここからは、フリーランスに向いている人の特徴を紹介します。

セルフコントロールができる人

フリーランスで働くには、セルフコントロールが大切です。

セルフコントロール、つまり自己管理ができる人は、自分のスケジュールや業務量を調整して納期やクオリティを守れます。フリーランスは自由に働ける反面、個人に課せられる責任が重くなります。仕事をコントロールしながら効率的にこなすには、高い自己管理スキルが求められるでしょう。

セルフコントロールには責任感も含まれます。クライアントとの信頼関係を構築するうえでは、責任感の強さが重要です。納期を守って期待以上の成果を出せる人は、クライアントからの信頼を築きやすくなります。

臨機応変に対応できる人

フリーランスは、臨機応変に対応できるスキルが必要です。状況や求められるものがクライアントや案件によって異なるため、柔軟性と適応力が欠かせません。

たとえば、クライアントの要求や期待が途中で変わるケースがあります。素早く対応し、課題を解決できるフットワークの軽さが重要です。

新しいクライアントやプロジェクト、技術など常に新しいことに巡り会える点がフリーランスの魅力。挑戦するときこそ、臨機応変な対応をしましょう。

仕事に能動的に取り組める人

フリーランスで成功するには、仕事に能動的に取り組むマインドが大切です。主体性を持ち、自ら学ぶ姿勢が求められます。

主体性がある人は与えられた仕事だけでなく、積極的に新しい案件やスキルを探して自己成長に努めます。自ら学ぶ姿勢を持てば、常に業界のトレンドや技術の最新情報をキャッチし、クライアントに価値あるサービスを提供する人材になれるでしょう。

能動的な姿勢は、フリーランスとしてキャリアを築くうえで欠かせません。それに加えて自己管理や計画性があって初めて、成果を上げられます。

人脈を作ることが得意な人

人脈作りが得意な人もフリーランスに向いています。人脈を広げれば、仕事の機会や情報を得やすくなります。信頼関係を築いて助け合えれば、仕事の幅や可能性が広がるでしょう。

積極的な姿勢とコミュニケーションスキルを活かし、良好な人脈を築くことが重要です。業界や関連する分野のイベント・セミナーに参加すると、他のフリーランサーやクライアントらと交流ができ、有益な人脈を築けます。

情報発信も人脈形成に有効です。ブログやSNSを活用して自分の知識や経験、成果を発信して、他の人との交流のきっかけを作れます。情報発信で自己ブランディングも可能です。

絶えずスキルを磨ける人

フリーランスとして成功するには、絶えずスキルを磨くのが重要です。アンテナを張り、情報収集を積極的にしましょう。

特に、エンジニアの分野では技術の更新が頻繁にあるので、最新の知識やスキルを身につける必要があります。自ら学ぶ向上心と好奇心を持ち、新しいことに挑戦する姿勢が大切です。

セミナーや交流会への参加もおすすめです。他のプロフェッショナルとの交流で情報や知識を共有し合えば、新たな発見や学びを得られます。

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会社員の方が向いている人の特徴

人によっては、会社員が向いている場合もあります。適性を見極め、自分のスタイルに合った働き方をしましょう。

収入の見通しを大切にする人

経済的な安定を求める人は、会社員が向いています。

会社員の収入は比較的安定していて、毎月の給与やボーナスの額を予測しやすいのが魅力です。生活費や将来の計画を立てやすく、経済的な安定感を持てるでしょう。

会社員として働くと、税金面は会社が対応するのもメリットです。税金や社会保険料に対しては会社が適切に処理するため、個人で対応する必要がありません。

経験値や専門知識が乏しい人

経験値や専門知識が乏しいと感じるなら、会社員をおすすめします。フリーランスは、スキルや経験がないと案件に対する競争力が低くなりがちです。会社員なら、新人や未経験者でも教育や研修を受けながら成長する機会が与えられるでしょう。

組織の一員として働くと、先輩や上司からの指導やサポートも受けられます。経験値や専門知識を着実に積み重ねられるのがメリットです。会社員としてスキルを身につけてからフリーランスを検討すると良いでしょう。

他人とのやり取りが苦手な人

周囲の人たちとのコミュニケーションをストレスと感じる人は、フリーランスに向かない可能性があります。

フリーランスには営業活動が必須なので、コミュニケーション力が求められます。プロジェクト進行や問題解決においては、迅速かつ的確なコミュニケーションが必要です。

ただし、コミュニケーション力は会社員にもある程度求められるため、苦手な人は適切なトレーニングやアドバイスを受けて克服に努めましょう。

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まとめ

フリーランスの働き方のメリットとデメリットは表裏一体です。自分の人生で何を優先させたいかが選択のポイントとなります。自分にとってデメリットよりもメリットが大きいと感じた人は、フリーランスを検討してみましょう。

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