NEW エンジニアの単価相場とは?計算の仕組みや報酬額アップの方法を解説

最終更新日:2025年04月02日

エンジニアの案件単価がいくらなのかが気になる人は多いでしょう。エンジニアの単価はさまざまな要素によって変動します。 本記事では、エンジニアの職種別・プログラミング言語別の単価相場やIT業界全体の平均年収を紹介します。また、エンジニアの単価がどのように算定されるのかについても解説。さらに、エンジニアが報酬単価をアップさせる方法も紹介するので参考にしてください。

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フリーランスエンジニアの単価相場

ここでは、日本国内のフリーランスエンジニアの単価相場を紹介します。フリーランスや副業でエンジニアを始める際の参考にしてください。

職種別のフリーランスエンジニアの単価相場

エンジニアの職種は、開発系・インフラ系などに分類できます。
2024年12月時点のフリーランスHubの案件情報によると、フリーランスエンジニアの職種別の報酬単価のボリュームゾーンは次のとおりです。

職種 報酬単価のボリュームゾーン
SE 60万〜70万円/月
社内SE 60万〜70万円/月
テクニカルサポート 50万〜60万円/月
サーバーサイドエンジニア 60万〜70万円/月
アプリケーションエンジニア 70万〜80万円/月
フロントエンドエンジニア 70万〜80万円/月
バックエンドエンジニア 70万〜80万円/月
インフラエンジニア 60万〜70万円/月
組み込みエンジニア 60万〜70万円/月

Webやアプリケーションに関わる職種は、比較的高単価の傾向があります。

上記以外の職種やフリーランスエンジニアとして働くメリット・注意点などについて知りたい方は、「フリーランスエンジニアの種類は?会社員との違いやメリットとは」の記事も併せてご覧ください。

言語別のフリーランスエンジニアの単価相場

次に、プログラミング言語に分けてフリーランスエンジニアの単価相場を紹介します。
以下は、2024年12月における主なプログラミング言語の報酬単価のボリュームゾーンです。

プログラミング言語 報酬単価のボリュームゾーン
Java 60万〜70万円/月
PHP 70万〜80万円/月
Python 70万〜80万円/月
C# 60万〜70万円/月
Objective-C 70万〜80万円/月
Ruby 80〜90万円/月
JavaScript 60万〜70万円/月
Swift 80〜90万円/月
Kotlin 80〜90万円/月
Go 80〜90万円/月
TypeScript 70万〜80万円/月

フリーランスエンジニアは、使える言語によって月単価が大きく変わります。
高度なプログラミング言語を習得していたり、複数の言語が扱えたりすると、高単価で契約できる可能性が高まります。

人気があるプログラミング言語を知りたい方は「プログラミングの副業でおすすめの言語は?必要スキルや案件獲得方法も解説」の記事を参考にしてください。

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IT業界全体におけるエンジニアの平均年収

2021年2月に経済産業省が発表した「我が国におけるIT人材の動向」の「IT人材の処遇国際比較」によると、日本企業で働くIT人材の年代別の年収の平均値・最小値・最大値は以下のとおりです。

IT人材の年代 年収の平均値 年収の最小値 年収の最大値
20代 413万円 150万円 1,250万円
30代 526万円 100万円 1,250万円
40代 646万円 150万円 1,750万円
50代 754万円 100万円 2,250万円

平均年収は年代が上がるにつれて高くなっています。
また、成果主義の米国と比較すると日本は年功序列や年齢による経験値が加味されており、年収格差は比較的小さいです。

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エンジニアの単価の計算方法

正当な単価報酬を受け取ることは、エンジニアが仕事をするうえで重要です。
ここでは、エンジニアの単価の概要や計算方法などについて解説します。

エンジニアの人月単価

人月単価とは、エンジニア1人が1ヶ月稼働した場合の単価です。エンジニアの単価を表すときに使用される用語です。

たとえば「人月単価80万円」と書かれていた場合、クライアント企業と契約した場合に1ヶ月にエンジニアに支払われる金額が80万円であることを示します。

エンジニアの精算幅

業務委託契約で働くフリーランスエンジニアなどの精算方法によく採用されているのが、精算幅(精算基準時間)の仕組みです。
精算幅とは、報酬単価の基準時間の上限と下限のことを指します。

精算幅が設定されている案件では、労働時間が基準時間内に収まれば、あらかじめ設定された報酬単価額が支払われます。

エンジニアの超過精算・控除精算

エンジニアの稼働時間が精算幅内の時間ではなかった場合、超過分あるいは不足分の時間を考慮して精算を行います。実際の稼働時間が精算幅を下回った分は報酬額が差し引かれて、上回った場合は元々の報酬額に上乗せされて精算されます。

エンジニアの報酬額の超過精算や控除精算は、「上下割」あるいは「中間割(中割)」のどちらかの計算方法を用いて計算されます。
いずれかの計算方法によって超過単価や控除単価を算出し、精算幅に収まらなかった時間をもとに精算を行います。

上下割とは、精算幅の上限時間と下限時間を用いて、超過単価と控除単価をそれぞれ計算する方法です。
超過単価の算出には精算幅の上限時間を参照し、控除単価の算出には下限時間を参照します。

中間割とは、精算幅の上限時間と下限時間の平均値を用いて超過単価・控除単価を計算する方法です。
中間割では、超過単価と控除単価の出し方は同じです。

計算方法の名称 超過単価の出し方 控除単価の出し方
上下割 月額単価÷上限時間 月額単価÷下限時間
中間割 月額単価÷(上限時間+下限時間/2) 月額単価÷(上限時間+下限時間/2)

エンジニアの報酬単価をチェックする際は、精算幅や超過精算・控除精算の方法も併せて確認しましょう。

エンジニアの単価の出し方の例

たとえば「月額単価:80万円(精算幅:140~180時間)」と記載されていた場合、月の稼働時間が140時間から180時間の間であれば、報酬として80万円が支給されます。

もし稼働時間が精算幅に収まらなかった場合は、上下割か中間割の計算方法を用いて計算します。
(※小数点以下切り捨てで計算)

超過精算の計算例

上下割を採用している場合において、稼働時間が精算幅を10時間上回って月190時間になったケースでは、以下のように計算されます。

  • 超過単価=80万円(月額単価)÷180(上限時間)
  • 精算単価=4,444円(超過単価)×10(超過した時間)
  • 報酬額=80万円(月額単価)+4万4,440円(精算単価)=84万4,440円

中間割を採用している場合において、稼働時間が精算幅を10時間上回って月190時間になったケースでは、下記の計算結果になります。

  • 上限時間と下限時間の平均値=(180+140)÷2
  • 超過単価=80万円(月額単価)÷160(上限時間と下限時間の平均値)
  • 精算単価=5,000円(超過単価)×10(超過した時間)
  • 報酬額=80万円(月額単価)+5万円(精算単価)=85万円

控除精算の計算例

上下割を採用している場合において、稼働時間が精算幅を20時間下回って月120時間だったケースでは、以下のように計算されます。

  • 控除単価=80万円(月額単価)÷140(下限時間)
  • 精算単価=5,714円(控除単価)×20(不足した時間)
  • 報酬額=80万円(月額単価)-11万4,280円(精算単価)=68万5,720円

中間割を採用している場合において、稼働時間が精算幅を20時間下回って月120時間だったケースでは、下記の計算結果になります。

  • 上限時間と下限時間の平均値=(180+140)÷2
  • 控除単価=80万円(月額単価)÷160(上限時間と下限時間の平均値)
  • 精算単価=5,000円(控除単価)×20(不足した時間)
  • 報酬額=80万円(月額単価)-10万円(精算単価)=70万円

エンジニアの単価の計算方法を知ることは、働くうえで不利な条件で仕事を受注しないようにするためにも大切です。

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エンジニアの単価に影響する要素

ここでは、エンジニアの報酬単価の金額を左右する要素について解説します。

需要と供給

エンジニアの単価は、需要と供給のバランスによって左右されます。
需要が高いにもかかわらず対応できるエンジニアが足りていない場合、高単価が期待できます。

今後もIT化の推進やデジタル分野の発展に伴って、エンジニアの需要はますます高まる見込みです。
需要がある分野や希少性の高いスキルを知り、高収入を目指せるエンジニアになりましょう。

エンジニアの将来性や適性について知りたい場合は、「Webエンジニアがきついといわれる理由は?将来性や向いている人を解説!」の記事も参考にしてください。

会社の規模

エンジニア単価は会社の規模によって変動するケースが多いです。一般的に、大手企業の方が中小企業と比べて単価が高くなりやすいようです。

大企業にはスケールメリットがあり、収益面や競争面で優位性を持っています。そのため、システム開発にかけられるリソースにも余裕があり、エンジニアの報酬単価が高額に設定される傾向があります。

プロジェクトへの貢献度

エンジニアがプロジェクトに長く関わり、しっかり貢献できていると、単価を上げてもらえるケースがあります。プロジェクトへの貢献度合いは、単価交渉の成功率に影響します。
特に契約更新時は、単価を交渉する絶好の機会です。期待以上の成果を上げた際は、クライアントに希望の報酬単価を提案してみましょう。

商流

商流が深くなるほど間に入る会社が増えるため、多くのマージンが引かれて、最終的にエンジニアに支払われる報酬額は低くなる傾向にあります。
商流が浅い企業からの案件であれば、同程度の仕事内容であっても報酬単価が比較的高額に設定されている可能性が高いです。

エンジニア自身の技術力

基本的にハイスキルのエンジニアは高単価案件に参画しやすくなります。
習得難易度が高いスキルや希少性の高いプログラミング言語、長年の経験で培ってきたノウハウなど、エンジニア自身が持つ技術力は報酬単価に大きな影響を及ぼします。

自分が持つ技術力を報酬単価に反映させるためには、採用側に高い技術力をアピールする必要があります。「スキルシートの書き方は?未経験でも採用したくなるアプローチ方法を解説」の記事を参考にして、スキルをうまく伝えましょう。

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エンジニアが単価を上げる方法

ここでは、エンジニアが報酬の単価をアップさせる方法を紹介します。
ポイントを押さえて、市場価値の高いエンジニアを目指しましょう。

技術を磨く

エンジニアとして市場価値を上げる方法の一つは、技術を磨くことです特に、ニーズが高く希少価値のある技術を磨くことがおすすめです。このような技術が必要な案件は、対応できるエンジニアが不足している場合が多く、クライアントは高単価を提示すると考えられます。

IT業界のトレンドの移り変わりは激しく、ニーズは常に変動します。市場のトレンドを見極め、需要のある技術・プログラミング言語を選択するのが大切です。

業務の幅を広げる

高単価な案件には、幅広い業務に対応できることが求められるものがあります。
複数のプログラミング言語を身に付けたり、さまざまな領域の実務経験を積み重ねたりすることで、業務の幅を広げましょう。

資格を取る

資格の取得は、エンジニアのスキルを証明する手段です。資格を取ると評価が上がったり、参加できる案件が増えるため、収入の増加につながります。
また、資格取得のために学習することで、新しい知識やスキルを身につけられる点もメリットの一つです。
資格を取得したうえで実務経験を積み、エンジニアとしての市場価値を高めましょう。

資格の具体例について知りたい方は「SEの資格・平均年収と動向を分析!収入を上げる方法も解説」の記事を参考にしてください。

マネジメント力を身につける

エンジニアの仕事のなかでも、リーダー的な役割を果たすポジションを務める案件は高単価な傾向があります。プロジェクトをまとめるポジションには、マネジメント力が必要です。
高単価な案件を獲得するために、マネジメント力を身に付けましょう。

単価交渉する

クライアントへ単価を交渉するための材料があれば、単価交渉をして報酬額アップを目指しましょう。信頼関係を築いたうえで適切な範囲内の交渉をすれば、報酬額アップが認められる可能性があります。

エンジニアが単価の交渉をするためには、クライアントに利益をもたらした実績が必要です。期待以上の成果を上げられるように努めましょう。

エージェントを使う

単価交渉や営業活動に自信がないエンジニアは、エージェントサービスの活用がおすすめです。
エージェントはレベルに見合った単価の案件を提案してくれます。また、最初に提示された報酬単価に不満があれば、エージェントが代行して単価交渉をしてくれます。

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まとめ

エンジニアの単価相場は職種やプログラミング言語によって異なります。
単価相場は今後の市場動向や需要・供給の変化に影響を受けます。高単価の案件を獲得できるエンジニアになるためには、世情やトレンドを押さえることが大切です。また、スキルアップや実績もエンジニアが単価を上げるためのアピール材料となります。
市場価値の高いエンジニアになり、単価アップを目指しましょう。

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