ITエンジニアはきついって嘘？本当？不安な点を徹底解説！

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この記事のまとめ

• ITエンジニアは人材不足、残業の多さ、高い技術力への要求などから「きつい」と言われることがある
• 向上心、自発性、柔軟性を持つ人がITエンジニアに向いており、将来性も高い
• ITエンジニアになるには、プログラミングスクール、独学、就職支援サービスなどを活用し、自分に合った学習方法を選ぶことが大切である

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ITエンジニアとは、情報技術を扱う技術者の総称です。ITエンジニアには、システムエンジニアやプロジェクトマネージャ（PM）、ネットワークエンジニア（NE）など、さまざまな種類が存在し、それぞれ求められるスキルが異なります。本記事では、ITエンジニアがきついといわれる理由やきついと感じる人の特徴、学習方法について解説します。

ITエンジニアがきついと言われる理由

ITエンジニアの仕事は需要が高まっているため、将来性のある職種といわれています。その一方で、人材不足や収入の低さ、残業の多さなどの理由から、「きつい」という声も。ここでは、ITエンジニアがきついと言われる原因について解説します。

人手が足りていない

2019年に経済産業省から発表された『IT人材需給に関する調査』によると、2018年の需給ギャップ（人手不足）は22万人だったのに対して、2030年の需給ギャップは78.7万人まで達すると予想されています。

需給ギャップが起きる原因は需要の拡大だけではなく、技術が進歩するにつれて求められるスキルや知識が不足していることが挙げられます。

また、ITエンジニアの高齢化が進み、人材供給も追い付いていないのが現状です。人材不足が生じることで、求められる業務量が増加し、一人あたりの業務量が増えることが懸念されます。

残業が多い

ITエンジニアは案件ごとに納期があるため、残業が多くなりがちです。人材不足によって一人あたりの業務が多くなることも残業が増える一因ですが、システムエラーなど予測できないトラブルが発生しやすく、作業工程が増えることも理由の一つに挙げられます。

予定通りに作業が進まず納期が遅れると、損害賠償責任が発生することも。また、納期に間に合わせるために残業が増えるケースも少なくありません。

高い技術力を求められる

ITエンジニアは専門職です。初心者であっても開発のプロとして扱われるため、高いレベルの技術力が求められます。案件を処理するスキルが不足していると、調べながら対応することになり、時間がかかります。

その結果、納期に追われて残業が多くなり、きついと感じることにつながります。自分のスキルやキャパシティーを把握したうえで、対応できる案件を引き受けることが重要です。

会社によっては収入が低い

ITエンジニアの仕事は、会社によって業務内容が大きく異なります。主にクライアントから直接仕事を請ける「自社開発」と、二次請けや三次請けのような「受託開発」の2タイプがあります。

自社開発では余裕を持ったスケジュールが組めたり、収入が高くなったりする傾向があります。一方、受託開発では厳しいスケジュールを強いられることが多くなる傾向です。

また、受託開発は下請けを重ねているため、収入が低くなりやすくなります。業務内容と報酬が釣り合わないと感じることで、仕事に対してきついと感じてしまう人もいます。

ITエンジニアの年収については｢ITエンジニアは稼げるのか？職種別の年収相場からステップアップの方法を解説｣の記事も参考にしてください。

コミュニケーション能力を求められる

ITエンジニアは、クライアントとコミュニケーションをとりながら設計書やスケジュールを作成します。また、設計書をもとにプログラマーやチームメンバーとプロジェクトを進めるため、コミュニケーション能力が必要です。

クライアント企業に派遣される勤務形態の客先常駐では、自社外のコミュニティの場に入らなければなりません。そのため、パソコンに向かって1人で仕事をするイメージを持っていた方にとっては、精神的にきついと感じることがあります。

常に勉強をしなければならない

IT業界が進歩するスピードは速く、新しい技術が続々と登場します。数年前は最新だった情報技術でも、新しい技術の登場で使われなくなることは多々あります。

このように、発展が目覚ましい業界のため、ITエンジニアとして活躍するためには、常に新しい知識や技術について学習することが求められます。業務がひっ迫して勉強時間の確保が難しいときには、働きながらの学習がきついと感じるでしょう。

また､｢ITエンジニアは未経験でもなれる？仕事の種類やスキルを紹介｣の記事ではITエンジニアの仕事の種類についてまとめているので興味のある方はご覧ください｡

ITエンジニアをきついと感じる人の特徴

ITエンジニアは、システムを設計することが主な仕事です。ここからは、ITエンジニアの仕事をきついと感じる人の特徴を3つ紹介します。

向上心を持てない人

ITエンジニアには、業務の効率を良くすることや、新しい技術に対して興味を持って学習する人が求められます。与えられた仕事をこなすことも大切ですが、IT業界の発展スピードは速いため、技術について行くためには新しいことに挑戦する姿勢が大切です。

そのため、新しい知識を学ぶことに関心がない人、次のステップを考えない人は、きつい職業と感じる可能性があります。

自発性のない人

ITエンジニアの開発業務においては、システムをチームで作成します。自社でサービスを開発している場合には、疑問を持つことや問題点に気づくこと、修正点を述べるなどの自発的な行動がよりよいシステム開発につながります。

また、IT業界の技術は日々進歩しているため、自発的な学習を通してスキルを身につけることが欠かせません。自発的な学習ができなければ技術進歩についていけず、いずれ仕事がきついと感じるようになるでしょう。

融通の利かない人

ITエンジニアの開発現場では、バグや突然の仕様変更など、思わぬトラブルが起こることも少なくありません。状況に合わせて立ち回り、トラブルをひとつずつ解決していくのが、ITエンジニアの役割です。

しかし、納期や職場環境などに対して臨機応変な対応ができなければ、それがストレスとなる恐れがあります。余裕を持ってスケジュールを管理し、ストレスを発散させる習慣や趣味を持ち、休む時間を作ることが大切です。

ITエンジニアの将来性

ITエンジニアの将来性は、IT業界の拡大によって今後も高まるといわれています。将来にわたって活躍が期待される背景には、以下の事情があります。

技術の発展でさらに人手が必要になる

人材の需給ギャップは、 ITエンジニアの将来性が高まると予想される大きな理由の一つです。AI技術といった新しい技術が次々に導入され、技術が複雑化すれば、高い知識・スキルを持ったITエンジニアが欠かせない存在となります。

一方で、高齢化や離職などの理由からITエンジニアは今後不足すると予想されています。市場でのエンジニアに対するニーズが年々拡大することで、将来的にはITエンジニア人材の需給ギャップが大きくなるでしょう。

あらゆる分野でIT技術が普及している

AIの機械学習を用いると、膨大なデータ分析が可能です。ビッグデータの構築や運用など、あらゆる分野でITが活用されることで、AI技術がますます重要になってきます。

ビッグデータとは、さまざまな種類のデータを示す言葉で、データ量が多いだけではなく、異なる種類や形式が含まれる非構造化データや非定型的データを指します。

医療や交通の分野にとどまらず、近年では農業にもITが取り入れられていることから、ニーズはさらに高まりを見せるでしょう。

AIでは代替が難しい業務である

AI技術が進歩すると、これまで人が作業していた業務が自動化されていきます。AIは決まった手順で正確に作業できるため、少子高齢化が進む日本社会の労働力不足を補えるのがメリットです。

一方で、コンピュータ系の技術職は専門性が高く、日々進化するITを身につける教育を必要とするため、AIの代替になりにくいといわれています。

ITエンジニアのメリット

IT業界の仕事は将来性が高いといわれており、AIでは代替の難しい職種です。また、インターネット環境とパソコンがあれば、ライフスタイルに合わせた働き方を選べます。

ここからは、ITエンジニアとして働くメリットを5つ紹介します。

スキル次第では自由に作業できる

ITエンジニアは、スキルがあれば自由度の高い働き方が実現することも。多くのチームメンバーがいるプロジェクトの場合も、割り当てられた仕事をするために、基本的には個別に作業を行います。そのため、インターネット環境やパソコンがあれば、オフィスへ出社しなくても業務に取り組めます。

※求人・案件によってはこの限りではありません。

また、ITエンジニアの仕事は結果重視のため、職場で実力を発揮できる環境づくりに力を入れている企業もあります。たとえば、出勤時間が自由なフレックスタイムや、自宅やカフェで業務ができるリモートワークなどの導入です。そのような職場では、ワークライフバランスを保てるメリットがあります。

リモートワークで働きたいという方は､｢リモートワークの実態とは？今こそ確認したい働き方のポイントと導入成功の秘訣｣の記事も参考にしてみてください｡

実力が優先される

ITエンジニアは実力が優先されるため、昇進の際に勤続年数や学歴が重視されにくい職業といえます。技術力を磨くことで、出世やキャリアアップを狙えるでしょう。

ただし、学歴がまったく関係ないというわけではありません。学歴を有するエンジニアには、専門用語の事前知識や自己管理能力の高さを期待されやすくなります。

実力次第で給料が高くなる

ITエンジニアは実力主義的な面が強いため、成果物の品質が高い、生産性が高いと認められれば、昇給や単価アップにつながる可能性があります。

エンジニアとしての単価アップを目指したい方は､｢エンジニアの単価｜計算方法や相場、市場価値の高い人材になる方法を解説｣の記事もおすすめです｡

自分のスキルの向上を感じやすい

ITエンジニアは、知識・スキルを有していることが仕事の効率に直結するため、実力をアピールしやすい職業といえます。自身の能力に対して適正な評価を受けられるため、やりがいを実感しやすいのがメリットです。

また、仕事を重ねるごとにスキルアップでき、モチベーションを維持しやすいという魅力もあります。

ITエンジニアとしての学習方法

ITエンジニアとして活躍するには、日々進歩する技術についていくための学習が欠かせません。独学や学習スクールなどさまざまな学習方法があるため、自分に合うやり方を見つけましょう。ここからは、3つの学習方法について紹介します。

プログラミングスクールや通信講座の利用

プログラミングスクールのメリットは、多種多様な言語を選べることです。また、効率の良い学習計画に基づいた教材や、プロの講師による授業が受けられることもメリットとして挙げられます。 授業では疑問点を直接質問できるため、理解できない箇所を分からないまま放置することがなく、モチベーションの維持にも役立ちます。

プログラミングスクールに通うには費用がかかりますが、短期間で言語の基礎を学ぶのに適しています。

独学の場合、学習計画や教材選びなどを自分で準備しなければならず、モチベーションが維持しにくいことも。そのため、プログラミングスクールや通信講座は、独学が苦手な人に向きます。

書籍や学習サイトを利用した独学

書籍や学習サイトを活用して、ITエンジニアの学習をすることも可能です。学習を始める前に、言語や分野、自分のレベルなど、学びたい知識を明確にしておくと、書籍を選びやすくなります。

さらに、書籍と学習サイトを併用する方法もあります。学習サイトは、アウトプットしやすいのが特徴です。

独学でプログラミングを学びたいという方は､｢独学でプログラマーになるには？学習方法や収入について解説！｣の記事もおすすめです｡

ITエンジニアになった後も学習を続ける

現在ITエンジニアとして活躍している方でも、IT技術は日々進歩しているため、学習を続けることが大切です。学びを止めてしまうと、技術進歩についていけなくなる恐れがあります。

自社研修や外部の勉強会、ワークショップなどを活用して、必要なスキルを常にブラッシュアップしましょう。また、移動時間や待ち時間などの隙間時間には、スマートフォンアプリを利用しての学習もおすすめです。

ITエンジニアをきついと思わないために

ITエンジニアは将来性のある仕事です。しかし、活躍するためには技術進歩についていかなければなりません。ITエンジニアをきついと思わない人の特徴として、向上心・自発性があり、臨機応変な対応ができることが挙げられます。

まずはITエンジニアとして何がしたいかを考える

ITエンジニアといっても、仕事内容にはシステムエンジニアやインフラエンジニア、Webエンジニアなどさまざまな種類があります。漠然としたイメージだけで就職してしまうと、どのようなスキルを学べばよいのか、どのような能力が求められているのか分からず、就職後に苦戦を強いられるでしょう。

会社によって業務が異なるため、就職する際には自分の得意なスキルや作りたいシステムに合った会社を選ぶことが大切です。

目標をはっきりと定める

ITエンジニアとして何がしたいかをイメージした後は、最終的な目標を決めます。会社によっては、キャリアカウンセリングでの目標決定や支援サービスなどが設置されています。

キャリアカウンセリングとは、キャリア選択を支援するため行われるマンツーマン形式のカウンセリングです。働き方改革、終身雇用の見直しなど労働環境の悩みや、家庭問題、職場の人間関係など人生全般の悩みも相談できるでしょう。

自分の力を身につけておくことが必要

未経験可の求人であっても、スキルがなければITエンジニアとして活躍するのは難しいでしょう。就職してからスキルを身につけるのではなく、アピールできるスキルを身につけておくことが重要です。

たとえば、ITに関する知識やPC操作のスキル、プログラミングの基礎などが挙げられます。使われるプログラミング言語は業務内容によって異なるため、携わりたいシステムに合ったものを学習しておきましょう。

会社選びは慎重に行う

会社を選ぶ際は業種だけではなく、自社開発する会社か受託開発であるか、平均年収はいくらかなど、さまざまな要素を確認しておくことが欠かせません。自分に適した会社を選ぶために、転職エージェントを利用するのも手です。

ITエンジニアになるには

ITエンジニアとして就職するためには、就職先や案件を探す前に対策をしておきましょう。たとえば、志望動機や職務経歴書などの書類作成、面接（商談）の練習などが挙げられます。就職対策をした後は、企業に直接応募するほか、求人サイトや就職支援サービスも適宜利用してみましょう。

企業に直接応募する

直接応募とは、働きたい会社の採用サイトや求人サイトから直接応募をする方法です。就職を希望する企業のサイトへの直接応募は、採用に対する熱意をアピールしやすくなるため、積極的に応募しましょう。

また、コラムやブログにも目を通しておくことで企業理解が深まり、入社後のミスマッチが減るでしょう。働きたい企業が求人サイトに広告を出していなくても、問い合わせフォームから直接応募できるケースもあります。

求人サイトから探す

求人サイトで、自分のスキルが発揮できる職場を探す方法もあります。求人サイトでは、自分のペースで就職活動を進められるメリットがあります。求人の種類・目的・居住地・勤務地などの情報が記載されているか確認して、自分に適したところを選びましょう。

応募前には、企業理念や風土などを理解するために、興味がある企業のホームページを閲覧して、コラムやブログに目を通しておきましょう。

プログラミングスクールの就職支援サービスを頼る

プログラミングスクールのなかには、就職を支援してくれるサービスがあります。プログラミングスクールでは専門の講師から学べるため、独学に向いていない人でも学習がしやすいでしょう。

また、自分に合った授業を選べたり、学習期間にポートフォリオを作成できたりするスクールもあります。

ポートフォリオとは、自分の実績や力量が分かる作品集のこと。ITエンジニアのポートフォリオの内容は、経験者か未経験者かによって異なります。経験者の場合、今までに作成したアプリやサービスなどの実績が重視され、未経験者は分かりやすいコードで書かかれているかが評価されます。

就活エージェントを利用する

就職エージェントとは、求職者に対して専任のアドバイザーが付き、就職活動を支援するサービスです。受けられるサービスには、就活に関する悩みや相談に応じる「個別カウセリング」や、求職者の希望や経歴を踏まえた「求人先の紹介」などがあります。

そのほか、ESやポートフォリオの添削、面接練習などを行ってくれるサービスも。就活エージェントを利用すると、自分では見つけにくい優良企業選びを代行してくれるメリットがあります。

まとめ

ITエンジニアの業務はきついといわれていますが、知識やスキルを身につけることで、やりがいと高収入が見込める職業です。フリーランスHubでは、開発言語やフレームワークから案件を探すことができるため、自分のスキルや希望にあった案件が見つかるでしょう。