クラウドエンジニアの年収は高い!年収アップを叶えるために知っておくべき経験とスキルとは

最終更新日:2024年10月16日

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この記事のまとめ

  • クラウドエンジニアは、クラウドを活用するシステムの設計・構築・保守・運用を行う、需要が高まっている職種である
  • クラウドエンジニアは、AWS、Azure、GCPなど需要の高いクラウド技術に関する資格を取得することで、高収入を目指せる
  • クラウドエンジニアとして高収入を得るには、ITインフラやクラウドに関する深い知識、技術、クライアントとのコミュニケーション能力が重要である

企業から個人まで、文書や写真などさまざまなデータをクラウドで管理することが多くなってきています。2023年(令和5年)に発表された総務省の情報通信白書によると、クラウドサービスを利用する企業の割合は72.2%(2022年)。前年の70.4%から1.8ポイント上昇しました。

今後も多くの情報がデータへ移行するとみられること、またそのデータを適切に管理したいと考える企業の増加が予想されることから、クラウド環境に関する業務を行えるクラウドエンジニアの需要はますます高まると考えられます。

本記事ではそんなクラウドエンジニアの仕事内容や平均的な年収、求められるスキル、年収アップの方法などを紹介します。

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クラウドエンジニアの仕事

クラウドエンジニアの主な業務は、クラウドを活用するシステムのためのインフラ設計や環境構築、保守・運用などです。

作業内容はインフラエンジニアと似ていますが、オンプレミスとは違う知識や技術を必要とする“クラウド”を扱うため、クラウドエンジニアと呼ばれます。

業務の内容や範囲は企業により異なりますが、基本はクラウドを使ったシステムまたはサービスを安定的に活用していくための作業を担います。

現在主流となっているのはAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Azure(Microsoft Azure)など大手企業が運営するパブリッククラウドですが、自社で環境を構築するプライベートクラウドを利用する企業もあるようです。

一口にクラウドといっても、どのサービスを利用するかによって必要な知識やスキルは違ってきます。常に新しいことを学び続ける好奇心と向上心が必要な仕事であるといえるでしょう。

クラウドサービスを活用するメリット

クラウドサービスのメリットは、使用量に応じた料金設定で導入できること、利用する場所が限定されないことなど。パブリッククラウドに関しては、トラブル発生時の復旧が早くなりやすいのも利点です。

AWSをはじめとしたパブリッククラウドサービスでは、AWSならAWS、GCPならGCPのエンジニアたちがすでにクラウド環境を構築し、保守・運用を行っています。企業がクラウドサービスを導入する際は、必要な分だけお金を払って借りることになると考えて良いでしょう。

その大きなメリットは、使用量の増減をすぐに変更できること、クラウド環境におけるトラブルなどはサービス側のクラウドエンジニアが対応してくれることなどです。

利用する側の企業にクラウドの知識を持ったエンジニアがいれば良いですが、いない場合でもクラウドサービス側のサポートを受けながら活用することは可能であると考えられます。

デメリットとしては、クラウド上にあるデータの管理がクラウドサービス側のエンジニア任せになってしまうため、予期せぬトラブルが発生してしまう可能性がゼロではないこと、トラブル発生時の対応もクラウドサービス側に委ねざるを得ないことなどが挙げられるでしょう。

これらのメリットやリスクを減らすため、誰でも利用できるパブリッククラウドではなく、自社でクラウド環境を構築するプライベートクラウドを利用する企業も増えてきています。

大手企業ではこのプライベートクラウドの活用が多いとされ、今後さらにプライベートクラウドの導入を考える企業は増えていくとみられます。

パブリッククラウドを活用する際も、より効果的に活用しようと思えば、利用する企業に合わせた開発が必要です。そのために、クラウドエンジニアを必要とするシーンも多くあります。いずれにしても、クラウドエンジニアはますます需要増が期待できる職種であるといえるでしょう。

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実際の案件から見る現在の需要

ITエンジニア向けの案件情報サイトFreelance hubでは、2022年7月時点で283件の案件を見つけることができました。

担当する作業は、クラウドの設計・構築、オンプレミスからの移行など。使用するクラウドサービスは、やはりAWSやAzure、Google Cloud Platformが多いようです。

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クラウドエンジニアの将来性

前述した総務省のデータからも分かるように、現在クラウドを導入する企業は急速に増加しています。

その背景にあるのは、クラウドサービスの多くが使用量に応じた支払いとなる従量課金制であること、導入コストを抑えられることなどが挙げられます。

スマートフォンやタブレット、ノートパソコンの活用が当たり前の社会となったことにより、いつでもどこでもデータを共有できる環境も整いました。クラウド移行によるメリットは見逃せない要素となりつつあります。

クラウドをそれぞれの企業サービスに合わせて効果的に導入するには、クラウドに関する深い知識を持ったエンジニアが必要です。そのため、クラウドエンジニアの需要はこの先さらに増えることが予想され、将来性の高い職種になっていくと考えられます。

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クラウドエンジニアの平均年収

2022年7月時点のFreelance hubに掲載されているクラウドエンジニア案件を見ると、月単価は約60万~150万円と幅がありました。12ヶ月分とすると、想定年収は約720万~1800万円となります。
年収額は企業規模・業務内容に応じて大きく変わります。自身のスキルレベルや経験年数によっては、1,000万円に手が届く可能性もあるでしょう。

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プログラマーやシステムエンジニアと比べた年収

ITエンジニアとして需要の高い職種としては、クラウドエンジニアの他にプログラマーやシステムエンジニアなどが挙げられます。

Freelance hubで2022年7月時点のプログラマー案件を見ると、月単価は40万~100万円。想定年収は480万~1200万円となります。

同じくFreelance hubで2022年7月時点のシステムエンジニア案件を確認すると、月単価は45万~90万円でした。想定される年収は、540万~1080万円です。

高単価案件になると、AWSなどクラウドに関する知識とスキルがほぼ必須となるため、クラウドエンジニアの年収は需要の多い職種のなかでも高いと考えて良いでしょう。

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クラウドエンジニアで年収1,000万は目指せるか

前述のように、知識と技術、経験次第では、クラウドエンジニアで年収1,000万円を目指すことは可能でしょう。

クラウドエンジニアの年収が高くなる理由としては、クラウドエンジニアがインフラエンジニアからのキャリアアップ先であることや、クラウドという専門的な分野を取り扱う職種であることが挙げられます。

また、クラウドエンジニアという職種に就くために、まずインフラエンジニアとしての豊富な経験を必要とします。実務経験豊富な状態からクラウドエンジニアとしての活動をスタートするため、高めの年収になりやすいと考えられます。

必要なのは技術とコミュニケーション力

1,000万円を提示してもらえるクラウドエンジニアになるためには、クラウドに関する深い知識と技術だけでなく、クライアントが本当に求めていることを理解するためのコミュニケーション力が必要です。

技術力にプラスして細かい部分まで配慮して大きな成果を上げることができれば、関わる人々からの信頼も生まれ、年収も高くなるでしょう。

クラウドエンジニアで1,000万円を目指すなら、身につけた豊富な知識をもとに、プロジェクトに関わる人すべてにとって最適な提案ができるよう努力することが重要です。

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クラウドエンジニアで高収入を目指す方法

クラウドエンジニアとして高収入を目指す際は、まずITインフラやクラウドに関する基礎知識をしっかりと身につけます。

基礎がしっかりできていなければ応用が利かず、高い技術と成果を求めるクライアントの要望に応えられない恐れがあります。また、クラウドは最先端の技術であるため、常に新しい知識を取り入れていくことが求められます。

画期的な仕組みの導入や工数削減など、クライアントにとってより有益となるシステムを開発できれば、クラウドエンジニアとして重宝され、高収入が期待できそうです。

フリーランスのクラウドエンジニアを目指そう

クラウドエンジニアとして高収入を目指したい人は、フリーランスとしての活動も視野に入れてみましょう。
クラウドエンジニアとして参画できる案件はAWSだけではなく、PaaSなどで検索しても案件が見つかります。フリーランスのクラウドエンジニアとして活動すれば、努力次第で確実な年収アップが実現できると考えられるでしょう。

ただし、フリーランスとサラリーマンの違いは収入の安定感です。フリーランスは高単価案件を狙えますが、案件が途切れてしまうと収入もなくなります。サラリーマンの場合は高収入でなくても毎月安定的に収入を得られるため、自身のライフスタイルや希望する収入額に合った働き方を選びましょう。

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クラウドエンジニアに求められるスキル

クラウドエンジニアに求められるのは、サーバーやネットワーク、ミドルウェア、オンプレミス、クラウドに関する知識と経験です。

また、クラウドエンジニアとして活躍し年収を上げていくなら、需要の高いクラウド技術に関する資格を取得するのも手。後述する3つは関連案件の数が多く、知識と技術を証明できる資格です。

また、資格取得の勉強をする過程で基礎知識の復習もできるため、ぜひ積極的に挑戦してみると良いでしょう。

AWS認定

AWS認定はAWSが主催する、クラウドエンジニアにとって定番かつ、非常に人気の高い認定資格です。

レベルは初心者向けのクラウドプラクティショナー、中級者向けのソリューションアーキテクト(アソシエイト)、上級者向けのソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)に分かれており、段階的に取得していけます。

初心者向けの認定を持っていても知識とスキルの証明にはなりますが、高単価案件に参画するために取得するのであれば、中級者向け以上の認定があるとベターです。

Microsoft Azure認定試験

Microsoft Azure認定試験はAWS同様、人気の高いクラウドサービスであるMicrosoft Azureの認定資格です。

AWSと同じく認定資格のレベルも3段階に分かれていますが、認定の種類は多種多様。自身の持つ知識と経験、方向性に合わせて段階的に選んで挑戦できるのが特色です。

AzureもAWSと並んで需要の高いクラウド案件のため、ぜひ挑戦してみましょう。

Google Cloud 認定資格

検索エンジンの定番ともいえるGoogleが運営するクラウドサービスのGoogle Cloud認定資格。AWSの陰にやや隠れる形となっていますが、Googleサービスとも連携できるその便利さには大きな魅力があります。認定資格を持っていれば、幅広い案件に対応できるでしょう。

GCPも前述の認定資格と同様に、基礎、アソシエイト、プロフェッショナルといった3つのレベルに分かれていますが、プロフェッショナルでは専門分野ごとの認定資格を選択できるようになっています。

CompTIA Cloud+

CompTIA Cloud+は国際的に認知された認定資格です。学ぶことでコンフィグレーションとデプロイメントからマネジメント、セキュリティ、メンテナンス、トラブルシューティングまで必要な知識とスキルが身につきます。

特定のサービスに依存せず、クラウドに関する確かな知識と技術を証明できるため、信頼の高い資格となっているのがポイント。取得することで収入アップにつなげられる場合もあります。

難易度が高めで認定の有効期限があるため注意が必要ですが、更新の際に認定について振り返れるという点も信頼の高さにつながっていると考えられます。

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基礎からしっかりと学び、クラウドエンジニアを目指そう

クラウドはコストパフォーマンスの良さや拡張性の高さから、現在急速に需要が増えているサービスです。

それに伴いクラウドエンジニアの需要も増加するとみられますが、やはり求められるのは確実な知識と技術を持った信頼できるエンジニアであると考えられます。

クラウドエンジニアとして高い年収を得るには、ITインフラからクラウドまで、しっかりとした基礎を理解していることが重要です。認定資格も活用しながらクラウドのトレンドを常にチェックし、求められるクラウドエンジニアを目指しましょう。

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