最終更新日:2025年05月15日
「HTMLに関する資格には何がある?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 関連資格には、HTML5プロフェッショナル認定試験・Webクリエイター能力認定試験・ウェブデザイン技能検定があります。 本記事では、HTML関連資格の一覧を紹介。HTML5プロフェッショナル認定試験をはじめとする各資格を解説します。また、HTML関連資格を取得するメリットや勉強方法も紹介するので、参考にしてください。
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HTMLとは、「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」のことです。
まず最初に、HTMLの概要やCSSとの違いについて解説します。
HTMLとは、Web制作を行うためのマークアップ言語の一種です。マークアップ言語を利用することで、コンピューターに向けてWebサイトのページや文章の構成・骨組みを指示します。
HTMLを使ってソースコードを記述することを「コーディング」といい、その仕事を行う人を「コーダー」と呼びます。
HTMLコーダーの適性や収入相場について知りたい方は、「HTMLから仕事を広げよう!コーダーの作業内容や将来性などを紹介」の記事を参考にしてください。
CSSとは、「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シーツ)」の略です。
HTMLとCSSの主な違いは下記のとおりです。
― | HTML | CSS |
---|---|---|
言語の種類 | マークアップ言語 | スタイルシート言語 |
指定する対象 | 文書の構造 | 色、フォントサイズ、レイアウトなどの装飾 |
主な役割 | Webサイトの文書構造やコンテンツを定義する | Webサイトの視認性やスタイルを定義する |
CSSはHTMLとセットで使用し、Webサイトの見た目を調整します。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るHTMLに関する資格には、「HTML5プロフェッショナル認定試験」や「Webクリエイター能力認定試験」、「ウェブデザイン技能検定」などがあります。
HTML関連の資格の特徴を、以下の一覧表にまとめました。
資格名称 | ランク | 試験概要 | 試験時間 | 受験料 | 合格基準 | 資格取得推奨者 |
---|---|---|---|---|---|---|
HTML5プロフェッショナル認定試験 | レベル1 レベル2 |
マルチデバイス対応のWebコンテンツ制作の基礎(学科試験) システム間連携を前提としたコンテンツ開発・設計能力(学科試験) |
90分 90分 |
16,500円 16,500円 |
非公開 非公開 |
制限なし HTML5 レベル1認定取得 |
Webクリエイター能力認定試験 | スタンダード エキスパート |
HTML5のマークアップ、CSS使用でのWebページ制作技能(実技試験) UI/UXを考慮したWebデザイン制作技能、JavaScriptを用いた動的Webサイト構築技能(学科・実技試験) |
60分(実技問題) 20分(知識問題) 90分(実技問題) |
6,100円 7,700円 |
65%以上の得点率 65%以上の得点率 |
制限なし 制限なし |
ウェブデザイン技能検定 | 3級 2級 1級 |
初級レベルのWeb制作 中級レベルのWeb制作 上級レベルのWeb制作 |
45分(学科試験) 60分(実技試験) 60分(学科試験) 120分(実技試験) 90分(学科試験) 180分(実技試験) 60分(ペーパー実技試験) |
学科試験:6,000円 実技試験:8,000円 学科試験:7,000円 実技試験:16,000円 学科試験:8,000円 実技試験:25,000円 |
70点以上 70点以上 70点以上 |
Webの制作・運営従事者および従事希望者 3級合格者で2年以上の実務経験者 2級合格後に2年以上の実務経験、合計7年以上の実務経験者 |
いずれもWebサイトやアプリケーション制作の現場で役立つ資格です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るHTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルに関する知識・技術力を認定する試験です。HTML5プロフェッショナル認定試験の実施団体は、LPI-Japanです。
HTML5プロフェッショナル認定試験に合格すれば、Web開発の技術の専門知識を保有していることを証明することができます。
個人識別番号であるEDUCO-IDを取得したうえで、HTML5プロフェッショナル認定試験の受験を申し込みます。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、レベル1とレベル2があります。
HTML5プロフェッショナル認定試験の難易度については、レベル1は基礎的な出題内容で、比較的正解しやすい問題だと判断できるでしょう。HTML5の基礎知識やCSSの基礎、APIの基礎知識などが問われます。
レベル2は、JavaScriptや通信、マルチデバイス、セキュリティなどの高度な知識が問われる試験です。
HTML5プロフェッショナル認定試験の合格率は公表されていませんが、レベル1・2ともに、7割程度の正解率が合格ラインの目安だとされています。
HTML5プロフェッショナル認定試験の公式サイトには、試験に合格するための勉強時間の目安が示されています。
HTML5プロフェッショナル認定試験のレベル1は、一般的に3ヶ月から半年ほどの学習期間が目安です。レベル2の学習期間は半年から1年程度とされ、レベル1の認定を取得していることが前提です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るWebクリエイター能力認定試験とは、HTMLやCSSの基本から応用まで、Web制作者に求められるデザイン能力とコーディングスキルが試される試験です。Webクリエイター能力認定試験を主催・認定するのは、サーティファイWeb利用・技術認定委員会です。
Webクリエイター能力認定試験の認定基準には「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあります。スタンダードでは実技問題が出題され、エキスパートでは知識問題と実技問題の両方が出題されます。
Webクリエイター能力認定試験は公式サイトで合格基準が明示されており、合格ラインはともに得点率65%です。
Webクリエイター能力認定試験の公式ホームページには、学習の目安としてスタンダードとエキスパートの各モデル学習プランが用意されています。
想定される標準学習時間は、スタンダードが24時間、エキスパートが38時間です。学習教材として、公式テキストと問題集を購入できます。
クリエイティブ領域で活躍したい方は、「Webデザイナーの資格|必要なスキルや向いている人も知ろう」の記事もあわせてご覧ください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るウェブデザイン技能検定とは、Webサイト制作に欠かせないデザインやシステム構築のための知識・技術を問う国家検定です。ウェブデザイン技能検定を実施している団体は、インターネットスキル認定普及協会です。
ウェブデザイン技能検定の試験のレベルは、1級・2級・3級に分かれています。3級・2級では学科試験と実技試験が出題され、1級では学科・実技の試験に加えてペーパー実技の試験が出題されます。
ウェブデザイン技能検定の3級は、基本的なWebデザインや運用知識を試される初心者向けの資格です。ウェブデザイン技能検定の2級では、Webデザインやサイト構築の基本スキルが要求されます。ウェブデザイン技能検定の1級は、高度なWebデザインとサイト構築技術力が問われる試験です。
ウェブデザイン技能検定の合格基準は、学科・実技ともに70点以上です。実技試験については、試験要項に示されている各作業分類において、配点の60%以上を獲得する必要があります。
ウェブデザイン技能検定の公式サイトには、合格するための勉強時間に関する目安は示されていません。しかし、2級の受検資格の条件の一つに2年以上の実務経験が挙げられていたり、1級の受検資格の条件の一つに7年以上の実務経験が挙げられていたりすることから、かなり学習時間が必要になると考えられます。
ウェブデザイン技能検定の公式サイトでは、過去問題や練習問題を公表しています。また、参考書籍・教材も紹介されています。過去問題をいくつか解いてみて、自分はどの程度の勉強時間を要するかを把握することがおすすめです。時間の目安が掴めたら、練習問題と参考書籍を活用しながら勉強を進めて、合格の可能性を高めましょう。
Webデザインに関わる仕事に興味をお持ちの方は、「Webデザイナーとは?仕事内容や未経験からなる方法を解説」の記事を参考にしてください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るここでは、HTML関連の資格を取得する主なメリットを5つ紹介します。
HTMLに関する資格を取得するために勉強をする過程で、体系的な知識が身につきます。
HTML5プロフェッショナル試験はベーシックな技術を問う問題があるため、基礎固めができるでしょう。Webクリエイター能力試験は多様なブラウザ・OSの知識が身につきます。ウェブデザイン技能試験は、Webデザインやシステム構築の知識を得られるのが特徴です。
HTML関連の資格を取得するメリットの一つは、スキルの証明になることです。
資格を習得すると、自身が持つスキルの証明になります。知識や技術は、客観的な評価が難しいです。しかし、資格は主催者が公正かつ中立な立場で判断し、知識や技術を認定します。そのため、正確な自身のスキルを分かりやすく相手に伝えることが可能です。
HTMLに関する資格を取得すると、給与アップが期待できます。
資格を保持しているということは、資格を持たない人以上にその分野に長けている証明になります。社内での評価が上がり、より給与が高い仕事を任される可能性があるでしょう。
また、資格手当を支給している会社もあります。
HTML関連の資格を持っていれば、転職や独立のときにも役立ちます。
高額な給与を設定している案件のなかには、特定の資格を保有することを条件にしているケースがあります。
また、HTMLに関する資格を保有していることで、独立して案件を探すときにも有利になります。フリーランスとして成功するためには自身の能力が重要となるため、客観的に能力を示せる資格はさらに重要性を増します。
フリーランスとして独立してHTML関連の仕事をしようとお考えの方は、「フリーランスの始め方は?必要な準備・手続きや独立するメリットを解説」の記事も併せてご覧ください。
資格の取得を目標とすることで、勉強する集中力を保ちやすく、HTMLスキルを向上させるモチベーションにつながるでしょう。
試験日という期限があるため、いつまでにどのような知識や技術を身につけるべきかが明確になります。試験日から逆算して、勉強するスケジュールのロードマップを描き、達成度合いを確認しながら勉強を進めることが大切です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るHTML関連の資格を取得するための主な勉強方法は、下記の5つです。
HTML関連の資格を取得するときには、資格の主催団体やスクール会社が提供している参考書や過去問を利用する方法が有効です。また、スクールに通って学習したり、動画や独学で勉強したりする方法もあります。
Web上やオンライン上で利用できるサービスもあるため、場所を選ばずに勉強することも可能です。
オンラインで勉強することを検討している場合は、「おすすめのオンラインで学べるプログラミングスクール7選」の記事を参考にしてください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るここでは、HTML関連の仕事の需要や業務内容、資格を生かせる主な職種について解説します。
2025年4月時点におけるフリーランスHubのHTMLの案件情報によると、HTML関連の案件数は17,334 件です。
リモートワーク案件・常駐案件の割合は、リモートワーク案件が54.6%、常駐案件が45.4%です。
また、フリーランスHubにおいて、月額60~70万円の案件が月額単価相場のボリュームゾーンとなっています。次に多いのは月額70~80万円の案件です。
副業として取り組みたいと考えている場合は、「HTMLの副業4選を紹介!コーディングスキル・経験を活かして活躍しよう」の記事をご覧ください。
Webデザイナーが作成したデザイン案を、ブラウザで表示させて実際に使えるようコーディングするのがHTML案件の主な業務内容です。また、動作チェックや修正などもコーダーの業務に含まれます。
HTMLの仕事は、Webサイトのコーディング案件から、大規模なシステム開発に関わる案件まで種類が豊富です。
HTMLスキルのみで参画できる案件はほとんど見当たらないのが現状です。CSSやJava、JavaScript、PHPなどのほかのプログラミング言語をあわせて必要とする案件が多い傾向にあります。
HTMLの資格を生かして働ける職種には、以下のようなものがあります。
これらの職種の仕事に取り組む際、HTMLに関する資格取得に向けた勉強で習得した知識を役立てられます。また、HTML関連資格を保有することで第三者からの信頼性が高まり、選考や案件獲得が有利になるでしょう。
各職種について詳しく知りたい方は、「エンジニアの仕事内容や種類とは?働き方や職種に必要なスキルを解説」の記事を参考にしてください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るここでは、HTMLの仕事をする際に求められる主なスキルを6つ紹介します。
必要とされるスキルを身に付けることによって、案件が獲得しやすくなったり、高収入を得られたりします。
HTMLの仕事をする際には、フレームワークのスキルが役立ちます。フレームワークが活用できれば、良質なWebサイトを効率よく制作することが可能です。
フレームワークには、FoundationやBootstrap、UIkit、Skeletonなどがあります。
フレームワークの種類や選び方などを知りたい方は、「HTMLのフレームワーク|活用のメリットや選び方も紹介」の記事も参考にしてください。
HTMLで見出しや構成を作っただけでは、ページに文字が並んでいるだけの状態になります。その文字を装飾し、色を変えたりレイアウトを整えたりするのがCSSです。
CSSを習得すれば参画できる案件が多くなります。
HTMLの仕事には、複数のプログラミング言語を駆使できるスキルが求められる案件があります。
HTML・CSSとともに学ぶと可能性が広がりやすいのは、Webサイトを動的にして利便性を高めるのに使われるJavaScriptです。HTML・CSS・JavaScripがすべて使えれば、Webサイト開発のクライアントサイド(ユーザーが目にする画面)を丸ごと担えます。
それ以外では、システム開発を中心に活用されるJava、CMSやECサイト開発などでよく用いるPHP、現在多くのアプリ開発で利用されているRubyなどが挙げられます。
コーディングやプログラミングの詳細は「コーディングとプログラミングの違いとは?学習方法や将来性も解説」の記事をご覧ください。
HTMLの仕事には、UI・UXの設計スキルが役立ちます。
HTMLはユーザーが直接見たり接したりする画面部分を構築します。そのため、コーダーがUIの知識を持っておくのはとても大切です。使い勝手の良いWebサイトを作成すれば、ユーザーの満足度を高められます。
また、Webサイトを利用してユーザーが得られる体験や経験であるUXのスキルも重要です。UXを意識してWebサイトを作成することで、ユーザーにとってほしい行動を促しやすくなるでしょう。
HTMLの仕事には、CMSのスキルが求められるものが数多くあります。
CMSは、Webサイトやブログのページ更新をする際によく使われるシステムです。CMSは現在、個人・企業共に多くのシーンで使われています。
HTMLを使ってWebサイトを作成するコーダーは、CMSを使ったサイト構築や修正などに関わることも多いでしょう。CMSの扱い方はぜひ身につけきたいスキルです。
CMSの代表的なツールであるWordPressについて詳しく知りたい場合は、「WordPressを使った仕事内容は?必要スキルも解説」の記事をチェックしてください。
HTMLの仕事に必要なスキルの一つは、レスポンシブ手法(レスポンシブデザイン)のスキルです。
レスポンシブ手法とは、スマートフォンやパソコン、タブレットなどデバイスの大きさやタイプに合わせて、見やすいUIに切り替えられるデザインを指します。
レスポンシブデザイン非対応のWebサイトでは、スマートフォンでアクセスした際にパソコン用の画面が表示され、画面が切れる・動作が重いといった使いにくさにつながります。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るHTMLに関する主な資格は「HTML5プロフェッショナル認定試験」「Webクリエイター能力認定試験」「ウェブデザイン技能検定」です。
HTML関連の資格の取得を目指すことで、学習意欲を維持できます。また、取得するプロセスにおいてHTMLの体系的な知識を身に付けることもメリットの一つです。
HTML関連資格を取得できれば、自身が持つ知識・スキルを客観的に証明できるようになります。そして、HTML関連資格を保有することは、給与アップや転職・独立の成功につながるでしょう。
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