最終更新日:2025年06月18日
「SESからフリーランスになれる?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 SESからフリーランスになることは可能です。フリーランスの働き方には多くのメリットがあります。 本記事では、SESとフリーランスエンジニアの働き方の違いや、転身するメリット・デメリット、必要な適性・準備について解説します。これらの情報を参考にして、自分がフリーランスに向いているかを判断しましょう。
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SESからフリーランスエンジニアになることは可能です。
SESからフリーランスになると、働き方に大きな変化が生じます。SES契約とフリーランスの主な違いは下記のとおりです。
SES契約 | フリーランス | |
---|---|---|
契約の種類 | エンジニアはSES企業と雇用契約を結ぶ。 SES企業とクライアントの間には多くの場合準委任契約が締結され、エンジニアの労働力を提供する |
フリーランスはクライアントと業務委託契約(主に委任契約・準委任契約・請負契約)を締結する |
雇用関係の有無 | エンジニアはSES企業に雇用されている | 雇用関係はない |
働く場所 | エンジニアはクライアント企業に常駐し、業務を行う | 原則自由 |
指揮命令権 | 指揮命令権はエンジニアの雇用元のSES企業にある | 指揮命令権はない |
このように、SESとフリーランスでは働き方が大きく異なるため、自分に合っているかどうかをよく見極める必要があります。SESとフリーランスのメリット・デメリットを知り、自身の適性を考慮したうえで、最適な働き方を選択することが重要です。
SESについてさらに詳しく知りたい場合は、「SESとSIerの違いとは?システム開発の担当工程や契約形態、給与など」の記事を参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るSESからフリーランスエンジニアに転身すると、いくつかのメリットがあります。ここでは主な4つのメリットを紹介します。
SESからフリーランスエンジニアになる大きなメリットは、自由な働き方ができることです。
時間や場所の制約が少なくなり、自分のライフスタイルに合わせて仕事を組み立てられます。案件の種類や業務量を自分で選べたり、リモートワークをしたりすることも可能です。
また、会社に縛られなくなるため、人間関係の悩みも減るでしょう。
フリーランスの詳細は「フリーランスとは?意味・仕事の実態や必要な準備をわかりやすく解説」の記事で解説しているので、より詳しく知りたい方はお読みください。
SESからフリーランスエンジニアになると、収入が増える可能性があります。これは、中間マージンを取られずに直接クライアントと契約できるためです。
SESの場合、エンジニアの給与は雇用元のSES企業を通じて支払われます。その給与は、SES企業がクライアントが支払う金額の一部を中抜きした金額です。
一方、フリーランスの場合は中間マージンは取られません。クライアントと直接交渉して報酬を決定し、その報酬を中抜きなしで受け取れます。自分の実力が収入に反映されやすくなるでしょう。
フリーランスの収入の目安を知りたい方は、「フリーランスの年収は?職種別の平均手取り相場や収入アップの方法を紹介」の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアは、自分の興味や専門性に合ったプロジェクトを選んで参加できます。SESでは、派遣先や案件を自由に選べないことが多いですが、フリーランスならその制約がなくなります。
たとえば、特定の技術領域に特化したい場合、その技術を使用するプロジェクトだけを選んで参加することが可能です。
自分の希望に沿ったプロジェクトに参加できることで、モチベーションの維持やキャリアの方向性の明確化にもつながります。
フリーランスエンジニアのさまざまな仕事について知りたい方は、「フリーランスエンジニアの種類は?会社員との違いやメリットとは」の記事を参考にしてください。
フリーランスエンジニアは、多様なプロジェクトに携わる機会が増えるため、スキルアップが促進されやすい環境にあります。
SESでは同じ企業に長期間派遣されることもあり、使用する技術や環境が固定化されがちです。一方、フリーランスでは異なる企業や業界のプロジェクトを自分で選んで参加できるため、幅広い経験を積むことができます。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るSESからフリーランスエンジニアへの転身には、魅力的なメリットがある一方で、考慮すべきデメリットもあります。ここでは、主な3つのデメリットについて詳しく解説します。
SESからフリーランスエンジニアになると、仕事のみならず、生活全般にわたって自己管理の負担が増えます。これは、会社組織に属さないことによる影響です。
具体的には、以下のような面で自己管理が求められます。
かかる手間や負う責任が増加することは、SESからフリーランスに転身する際に留意すべきデメリットです。
フリーランスが行う手続きには確定申告が挙げられます。確定申告の手順については「フリーランスの確定申告はいくらから必要?必要書類ややり方も解説」の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアになると、収入の不安定性が高まる可能性があります。これは、常に安定した案件を確保できるとは限らないためです。
SESの場合、契約期間中は一定の収入が保証されますが、フリーランスでは案件と案件の間に空白期間が生じることがあります。また、病気やけがで働けなくなった場合、収入が途絶えてしまうおそれもあります。
この不安定性に対処するためには、以下のような方策が考えられます。
SESからフリーランスになるときには、収入の変動に耐えられるだけの準備と心構えが必要です。
フリーランスのリスクについては「フリーランスはやめたほうがいい理由は?メリットや続けるためのコツも解説」の記事も参考にしてください。
日本社会においてフリーランスは会社員よりも信用力が低いとみなされることがあります。そのため、SESからフリーランスエンジニアになると、社会的信用が低下するおそれがあります。
SESからフリーランスになると、住宅ローンやクレジットカードの契約時の審査などで不利になることもあるでしょう。また、結婚相手の親族から反対を受けるなど、プライベートにも悪影響を及ぼす可能性もあります。
フリーランスへの転身を検討するときには、独立する前に各種手続きを済ませたり、実績を積み重ねて個人の信用を高めたりしておきましょう。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るSESからフリーランスエンジニアへの転身を考えている方にとって、自分が向いているかどうかを判断することは非常に重要です。適性を自己評価することで、フリーランスエンジニアとしてやっていけるかどうかの判断材料になります。
フリーランスエンジニアとして成功するために必要な4つの主な適性は下記のとおりです。
以下でそれぞれの適性について、詳しく解説します。
フリーランスエンジニアにとって、自主性は不可欠な資質です。
フリーランスは会社組織に属さない分、自ら行動を起こして決断を下す場面が多くなります。自主性が求められる具体的な場面には、以下のようなものがあります。
自分の性格や過去の経験を振り返り、自主的に行動できるかどうかを判断してみましょう。指示待ちの姿勢が強い場合は、フリーランスへの転身前に自主性を養う努力が必要です。
フリーランスエンジニアとして成功するためには、継続的なスキルアップが欠かせません。技術の進歩が速いIT業界では、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける必要があります。
SESでの経験を通じて、自分のスキルアップへの姿勢を振り返ってみましょう。会社からの指示がなくても学習し続けられる人は、フリーランスエンジニアの適性があるといえます。
フリーランスエンジニアにとって、高いコミュニケーション能力は重要な武器となります。クライアントとの直接のやり取りやプロジェクトチームでの協働、トラブル時の対応など、さまざまな場面でコミュニケーション能力が試されます。
SESでの経験を通じて、自分のコミュニケーション能力を客観的に評価してみましょう。もし苦手意識がある場合は、SESからフリーランスになる前にコミュニケーションスキルを磨く機会を積極的に作ることをおすすめします。
フリーランスエンジニアは、個人事業主としての側面も持ち合わせています。そのため、単にエンジニアとしての技術力だけでなく、経営的な視点も必要です。
以下のことができるようになると、経営的な視点が養われます。
経営的な視点を持ち合わせていないと感じる場合は、フリーランスになる前にこれらのことができるようになりましょう。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るSESエンジニアからフリーランスエンジニアへの転身は、多くの可能性と同時に課題も伴います。ここでは、スムーズな転身を実現するために必要な7つのポイントを詳しく解説します。
フリーランスエンジニアとして成功するためには、まず十分なスキルと経験を積むことが必要です。SESでの業務経験を通じて、さまざまな技術や業界知識を習得しましょう。
スキル・経験を積み重ねるためには、以下のような取り組みが効果的です。
スキルや経験を積み重ねることでフリーランスになった際の武器が増え、好条件の案件を獲得できる可能性が高まります。
独立に向けて資格取得を目指したい方は、「フリーランスで有利な資格とは?その種類や難易度について解説!」の記事も参考にしてください。
SESからフリーランスエンジニアになって活躍するためには、自分の強みを明確にすることが重要です。自己分析をしたり、これまでのSESとしての実績・経験を整理したりすることで、自分の強みを把握しましょう。
この過程は、ほかのエンジニアとの差別化を図り、クライアントに自分の価値を伝えるために必要不可欠です。
自分の強みを明確化できたら、効率的にアピールできるようにポートフォリオやスキルシートにまとめます。
スキルシートの作成方法は「スキルシートの書き方は?未経験でも採用したくなるアプローチ方法を解説」の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
SESからフリーランスエンジニアになる際には、堅実な資金計画を立てることが重要です。収入が不安定になる可能性を考慮し、十分な資金的余裕を持つことが安定したフリーランス生活の鍵となります。
フリーランスは、支払いサイトや月々の必要経費を正確に把握しておくことも大切です。また、補助金や助成金などを有効活用し、事業を軌道に乗せましょう。
そのほか、フリーランスとしての仕事がうまくいかなかった場合に備えて、最低でも半年分の生活費を貯金しておくことがおすすめです。
SESからフリーランスエンジニアになると、税金や保険に関する手続きを自ら行わなければなりません。
特に以下の点について理解を深めておきましょう。
基本的な知識を押さえておくことで、フリーランスになった際に適切な経営判断ができるようになります。管理しきれないと感じる場合は、税理士や社会保険労務士に相談して不足を補うことも選択肢の一つです。
フリーランスに関係のある税金について知識を深めたい方は、「フリーランスが支払う税金の種類や節税対策について解説!」の記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアにとって、幅広い人脈は貴重な資産となります。SESとして働いているうちから、人脈を積極的に広げておきましょう。
人脈形成の方法としては、以下のようなものがあります。
人脈を広げることによって案件の紹介や技術的なアドバイスを得られるチャンスが増加し、フリーランスとしての活動が円滑になります。
フリーランスエンジニアとして安定した収入を得るためには、企業と直接契約を結ぶのが理想的です。SESとして働いている間から、将来の直接契約に向けた準備を進めましょう。
直接契約の道を開拓するためには、以下のような取り組みが効果的です。
直接契約を結ぶことで中間マージンを削減でき、より高い報酬を得られます。また、長期的な信頼関係を築くことで、安定した案件の確保にもつながります。
フリーランスエンジニアに必要不可欠な営業スキルを磨きたい方は、「フリーランスの営業のやり方10選!成功のポイントや案件獲得方法を解説」の記事を参考にしてください。
SESからフリーランスエンジニアになってキャリアをスタートする際、フリーランスエージェントの活用は有効な手段の一つです。
フリーランスエージェントを利用する主なメリットには以下が挙げられます。
フリーランスエージェントを利用することによって案件獲得の負担が軽減されて、スムーズに仕事を始めることができます。
フリーランスエージェントの活用方法やおすすめのサービスを知りたい場合は、「フリーランスエージェント徹底比較 【2025年最新】」の記事も参考にしてください。
フリーランスになるかの情報収集に
おすすめの案件を受け取るSESからフリーランスエンジニアへ転身することは可能です。
SESからフリーランスになるメリットとしては、自由な働き方の実現、収入増加の可能性、希望のプロジェクトへの参加、スキルアップの促進などが挙げられます。一方で、自己管理の負担増加、収入の不安定性、社会的信用の低下といったデメリットもあります。
フリーランスとして成功するためには、メリット・デメリットや向き・不向きを把握し、自身の適性や準備状況を見極めたうえで独立を判断することが大切です。
また、スキル・経験の積み重ねや自分の強みの明確化、堅実な資金計画、フリーランスエージェントの活用なども必要です。これらのポイントを意識しながら準備を進めれば、SESからフリーランスエンジニアへの転身をより確実なものにすることができるでしょう。着実に準備を進め、充実したフリーランス生活を実現してください。
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