最終更新日:2025年06月18日
システムエンジニアとして働いている人のなかには、今の年収で満足できない方もいるのではないでしょうか。 この記事では、厚生労働省の最新データをもとにシステムエンジニアの平均年収をさまざまな観点で解説します。転職や独立を検討する際の参考にしてください。また、収入を上げるための具体的な戦略や年収1,000万円を目指す方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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システムエンジニアの平均年収を、以下のジャンルに分けて解説します。
収入に関するデータは厚生労働省の職業情報提供サイト job tagの「システムエンジニア(Webサービス開発)」の情報を参考にしています。なお、情報は2025年5月時点のものです。
job tagにおけるシステムエンジニアの全国平均年収は、574.1万円です。
また、都道府県別のシステムエンジニアの平均年収は下記の表のとおりです。
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
(全国) | (574.1万円) |
兵庫県 | 653.1万円 |
千葉県 | 637.6万円 |
京都府 | 614.3万円 |
東京都 | 602.1万円 |
神奈川県 | 577.3万円 |
大阪府 | 567.5万円 |
茨城県 | 563.6万円 |
和歌山県 | 560.1万円 |
岩手県 | 549.2万円 |
埼玉県 | 547.1万円 |
栃木県 | 543.8万円 |
長野県 | 540.7万円 |
徳島県 | 531.1万円 |
愛知県 | 529万円 |
広島県 | 528.9万円 |
石川県 | 527.2万円 |
山梨県 | 527.1万円 |
香川県 | 525.7万円 |
群馬県 | 525.4万円 |
鹿児島県 | 520.1万円 |
福井県 | 512万円 |
山形県 | 510.3万円 |
福岡県 | 505万円 |
宮城県 | 500.7万円 |
岡山県 | 497.8万円 |
静岡県 | 495.5万円 |
山口県 | 494.3万円 |
奈良県 | 492.1万円 |
高知県 | 491.1万円 |
滋賀県 | 490.5万円 |
熊本県 | 488.8万円 |
愛媛県 | 473.8万円 |
岐阜県 | 470.8万円 |
北海道 | 467.4万円 |
宮崎県 | 462万円 |
福島県 | 461.6万円 |
三重県 | 461.5万円 |
鳥取県 | 461万円 |
新潟県 | 450.8万円 |
沖縄県 | 445.8万円 |
秋田県 | 441.5万円 |
佐賀県 | 432.8万円 |
島根県 | 427.7万円 |
長崎県 | 425.1万円 |
富山県 | 425万円 |
大分県 | 421.4万円 |
青森県 | 412.2万円 |
全国平均年収よりも収入額が高いのは、兵庫県・千葉県・京都府・東京都・神奈川県の5つです。
1時間あたりの全国平均賃金は、一般労働者が2,882円で、短時間労働者が2,449円です。
また、一般的な就業形態の割合は下記のとおりです。
就業形態 | 割合 |
---|---|
正規の職員、従業員 | 75% |
パートタイマー | 2.5% |
派遣社員 | 10% |
契約社員、期間従業員 | 7.5% |
自営、フリーランス | 35% |
経営層(役員等) | 5% |
アルバイト(学生) | 2.5% |
システムエンジニアの仕事は情報管理やコンプライアンスの遵守が重要であるため、正社員を採用する企業が多いです。近年は、業務委託契約を結んでフリーランスとして開発プロジェクトに参画する人も増えています。
システムエンジニアの年齢別の平均年収は、下記の表のとおりです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
~19歳 | 235.47万円 |
20~24歳 | 347.78万円 |
25~29歳 | 469.6万円 |
30~34歳 | 541.14万円 |
35~39歳 | 631.35万円 |
40~44歳 | 650.52万円 |
45~49歳 | 737.98万円 |
50~54歳 | 695.43万円 |
55~59歳 | 730.76万円 |
60~64歳 | 557.06万円 |
65~69歳 | 607.68万円 |
70歳~ | 354.4万円 |
最も平均年収が高くなる年齢層は、45~49歳です。
経験年数別のシステムエンジニアの所定内給与額の平均は、以下の表のとおりです。
経験年数 | 所定内給与額 |
---|---|
0年 | 28.54万円 |
1~4年 | 30.31万円 |
5~9年 | 34.51万円 |
10~14年 | 37万円 |
15年以上 | 41.65万円 |
経験年数が増えていくにつれ、給与額も上昇しています。システムエンジニアは、熟練度が収入に反映される職業です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のITスキル標準のレベル区分別のシステムエンジニアの平均年収は、下記の表のとおりです。
(スキルレベル) | 設計・構築 | ソフトウェア開発スペシャリスト |
---|---|---|
ITSSレベル1~2 | 420.0万円 ~ 620.0万円 | 435.0万円 ~ 600.0万円 |
ITSSレベル3 | 450.0万円 ~ 700.0万円 | 450.0万円 ~ 695.0万円 |
ITSSレベル4 | 500.0万円 ~ 780.0万円 | 500.0万円 ~ 750.0万円 |
ITSSレベル5以上 | 600.0万円 ~ 950.0万円 | 550.0万円 ~ 866.0万円 |
高いスキルレベルが求められるポジションのシステムエンジニアは高収入を期待できます。
エンジニアの単価が決まる仕組みについて知りたい方は、「エンジニアの単価相場とは?計算の仕組みや報酬額アップの方法を解説」の記事をご覧ください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取る2025年5月時点のフリーランスHubに掲載されている案件情報によると、システムエンジニア(SE)の月額単価相場のボリュームゾーンは、月額60万円~70万円です。
案件を途切れなく1年間受注できた場合、フリーランスのシステムエンジニアの想定年収は720万円~840万円になります。
また、フリーランスHubにおけるシステムエンジニアの開発言語別の平均月額単価は下記のとおりです。
順位 | 開発言語 | 平均月額単価 |
---|---|---|
1位 | Scala | 78.2万円 |
2位 | ABAP | 78万円 |
3位 | Apex | 76.9万円 |
4位 | Go | 75.3万円 |
5位 | Kotlin | 73.2万円 |
需要が高いプログラミング言語の知識・技術を習得することで、システムエンジニアの年収アップが見込めます。
フリーランスエンジニアにはさまざまな種類があります。どのような職種があるか知りたい方は「フリーランスエンジニアの種類は?会社員との違いやメリットとは」の記事を参考にしてください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るシステムエンジニアの年収はさまざまな要因によって大きく変動します。
システムエンジニアの年収に影響を及ぼす主な要素は下記の7つです。
ここでは、それぞれの要素について詳しく解説します。
企業規模は、システムエンジニアの年収を左右する要素の一つです。
一般的に、大手企業の方が中小企業より給与水準が高くなる傾向にあります。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」mp「(4) 企業規模別にみた賃金」によると、男女計の平均賃金は大企業が364.5千円、中企業が323.1千円、小企業が299.3千円となっています。
システムエンジニアが働く業界によって、年収に差が生まれます。
フリーランスHubにおけるシステムエンジニア(SE)の業界別の平均月額単価は、下記の表のとおりです(2025年5月時点)。
順位 | 業界 | 平均月額単価 |
---|---|---|
1位 | コンサル | 87.2万円 |
2位 | DX | 80万円 |
3位 | 医薬品 | 78.8万円 |
4位 | FinTech | 78.2万円 |
5位 | メタバース | 77万円 |
6位 | ERP | 76.9万円 |
7位 | AI | 76.6万円 |
8位 | 人材 | 75.4万円 |
9位 | 機械 | 74.4万円 |
10位 | SaaS | 73.6万円 |
システムエンジニアの年収は、コンサルティング業界やDX業界、医薬品業界などが高い傾向にあります。また、メタバース業界やAI業界も伸びてきている将来性の高い領域です。
システムエンジニアのキャリアパスにおいて、職位や役職は年収に大きく影響します。
一般的なキャリアパスでは、プログラマーやジュニアシステムエンジニアからスタートし、ミドルクラスシステムエンジニア、シニアクラスシステムエンジニアにレベルアップしていきます。そしてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー、技術部長、IT部門の管理職などへと昇進するキャリアパスがあります。
職位や役職が上がるごとに基本給が上昇し、さらに役職手当も加算されるため、年収は段階的に増加していくでしょう。
「システムエンジニアの平均年収」の見出しで紹介したとおり、システムエンジニアの年収は経験年数によっても変動します。
システムエンジニアの年収は、経験年数に応じて上昇していく傾向にあります。ただし、単純な経験年数だけでなく、その間にどのようなスキルを身につけたかも重要な要素となります。
高度なスキルや資格の保有はシステムエンジニアの市場価値を高め、年収アップにつながります。
クラウド関連技術やAI・機械学習、情報セキュリティなどの最新技術に関する高いスキルを持っていると、年収が上がりやすくなります。
また、PMP資格や高度情報処理技術者試験に分類される高レベルの資格を取得することは、年収アップに効果的です。これらのスキルや資格は自身が持つ知識・技術を客観的に証明できるため、転職時や案件獲得時の交渉材料としても有効な要素となります。
雇用形態の違いは、システムエンジニアの年収に大きな影響を与えます。
正社員のシステムエンジニアは固定給であることが多く、ボーナスもあるため、安定した収入が見込めるでしょう。
一方でフリーランスのシステムエンジニアは受注する仕事の内容や案件数によって大きく収入が変動します。正社員と比べて安定性に欠けますが、その反面、自分次第で正社員以上の高収入を得られる可能性があります。
ほかのエンジニアの働き方の種類やそれぞれのメリット・デメリットについて知りたい場合は、「エンジニアの働き方の種類は?雇用形態ごとのメリットや年収なども解説」の記事もお読みください。
勤務地によって、システムエンジニアの年収は変動します。
勤務地で年収に差が生じるのは、物価の違いやIT企業の集中度、案件の規模や単価の違いなどによるものです。
ただし、近年ではリモートワークの普及により、地方在住でも都市部の案件に携わることが可能になってきています。勤務地による給与格差は徐々に縮小傾向にあります。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るシステムエンジニアがより高い年収を目指すためには、計画的なスキルアップと戦略的なキャリア形成が重要です。
ここでは、具体的な年収アップの方法について、8つの観点から詳しく解説します。
システムエンジニアが年収アップを実現するには、市場で需要の高いスキルを身につけることが効果的です。
現在、特に注目を集めているのはAWSやGCPをはじめとするクラウド技術、AI・機械学習、ブロックチェーン、IoTなどの最新技術です。これらの分野は比較的新しい分野で技術者が不足しており、高い報酬が期待できます。
技術トレンドは常に変化するため、テックニュースやIT関連メディアをチェックし、ニーズの高いスキルを把握しましょう。
特定の技術分野で深い専門性を持つことは、システムエンジニアの年収アップの重要な要素となります。
たとえばセキュリティ、データベース、特定のプログラミング言語など、一つの分野に特化してエキスパートになることで希少な人材になれる可能性があります。希少価値が高い人材は、高い年収が期待できます。
システムエンジニアがIT関連の資格を取得すると、転職や昇給交渉の際の強力な武器となります。
特に高レベルな資格や業務に直結する資格は企業からの評価が高く、年収アップに直結しやすいです。また、資格取得のための学習は実務スキルの向上にもつながります。
システムエンジニアにおすすめの資格については「SEの資格・平均年収と動向を分析!収入を上げる方法も解説」の記事を参考にしてください。
要件定義や基本設計などのシステム開発の上流工程の経験を積むことは、システムエンジニアにとって年収アップの近道となります。
上流工程では、顧客との折衝や全体設計など、より高度な判断力と責任が求められます。そのため、コーディングなどの下流工程と比べて高い報酬が設定されています。
積極的にプロジェクトリーダーなどの役割を担い、上流工程の経験を蓄積していきましょう。
技術力に加えてマネジメントスキルを身につけることで、システムエンジニアとしてのキャリアの幅が大きく広がります。
プロジェクトマネジメントやチームマネジメント、予算管理などを行うマネジメントスキルは、上位職に就くために不可欠なスキルです。また、これらのスキルはフリーランスとして独立する際にも重要な強みとなります。
優れたコミュニケーション能力を持つシステムエンジニアは、より高い評価を得やすい傾向にあります。
顧客との要件確認やチーム内での情報共有、上司への報告など、システムエンジニアはさまざまな場面でコミュニケーション能力が求められます。また、伝えるためのプレゼンテーションスキルやドキュメント作成能力の向上も、年収アップにつながる重要な要素です。
現在の環境で年収アップが難しい場合は、より条件の良い求人に応募して転職することも選択肢の一つです。
企業規模が大きい会社から出ている求人や、年収が高い傾向がある業界の求人をチェックしてください。また、自分のスキルや経験年数を評価してくれる会社へ転職することも有効です。
転職の際は給与だけでなく、働き方や企業文化なども含めて総合的に判断しましょう。
システムエンジニアにはさまざまな職種があります。「エンジニアの仕事内容や種類とは?働き方や職種に必要なスキルを解説」ではエンジニアの職種や仕事内容を紹介しているので、あわせてご覧ください。
高いスキルと経験を積んだ後の選択肢には、フリーランスエンジニアとしての独立があります。
フリーランスの場合は収入に上限がなく、スキル次第では大幅な収入アップも可能です。
ただしフリーランスになると、案件の獲得や税務処理などの自己管理の負担が大きくなることを考慮する必要があります。また、安定した収入を得るためには幅広い人脈を築いておくことが重要です。
将来的に独立を検討しているシステムエンジニアの方は、「フリーランスになるには?必要な手続きや始め方の5ステップを解説」の記事も参考にしてください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るここでは、システムエンジニアが年収1,000万円を目指す方法を紹介します。
高収入エンジニアを目指している場合は参考にしてください。
年収1,000万円を稼ぐシステムエンジニアは、技術者としてのスキルや経験だけでなく、社会人として欠かせないポータブルスキルも持ち合わせています。
ポータブルスキルの例には以下のようなものが挙げられます。
高収入を稼ぐシステムエンジニアと比べて今の自分には何が足りないかを考えることで、これから伸ばすべき部分が明確になります。
大手企業への転職は、システムエンジニアが年収1,000万円を目指すための選択肢の一つです。
大手IT企業や大手SIerでは、経験や実績に応じて年収1,000万円以上の報酬も十分に可能です。
ただし著名な大手企業は競争率が高いため、高度なスキルや豊富な経験が求められます。ノウハウを身に付けたうえで、それをアピールできるように入念な準備をしましょう。
外資系のIT企業は、日本の企業と比べて給与水準が高いことで知られています。英語力を持つシステムエンジニアにとって年収1,000万円を目指すための有力候補となるでしょう。
多くの外資系企業では実力主義の評価制度を採用しており、成果を上げれば早期に年収1,000万円を達成することも可能です。また、最新技術に触れる機会も多く、グローバルな環境で働けることもメリットの一つです。
ただし成果主義による競争が激しいため、それらに対応できる準備と覚悟が必要です。
一次請負の企業でシステムエンジニアとして働くことも、年収アップの有効な手段です。
一次請負企業は顧客との直接取引が可能であるため、二次請負や三次請負よりも高い利益率を確保できます。そのため、その企業で働く社員への還元も比較的高水準となる傾向があります。
特に、金融系システムや基幹系システムなどの大規模プロジェクトを手がける一次請負企業では、ビジネスをリードするポジションを務めることで年収1000万円以上を得ることも可能です。
フリーランスは会社員よりも稼げる可能性があります。フリーランスは成果に応じた報酬が得られるため、業務を多くこなすほど収入が増やせます。年収1,000万円を目指すことも可能です。
ただし、安定した収入を得るためには、自分で仕事を獲得し続けなければなりません。仕事を継続して獲得できるほどのスキルや経験があれば、フリーランスのシステムエンジニアとして活躍できるでしょう。
会社員から独立することを目指すなら、技術力向上のほかに、人脈づくりや営業力向上にも注力することをおすすめします。
営業力をアップさせたい方は「案件獲得できるフリーランスになる方法とは?営業スキルの重要性も解説」の記事を参考にしてください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るシステムエンジニアの平均年収について、厚生労働省が公表している2025年5月時点のデータによると、全国平均は574.1万円です。都道府県別では、兵庫県が653.1万円で最も高く、次いで千葉県、京都府、東京都、神奈川県となっています。
年齢別では45~49歳が737.98万円と最も高く、経験年数が増えるにつれて給与も上昇する傾向にあります。
給与額に影響を与える主な要因としては、企業規模や業界、職位、経験年数、スキルレベル、雇用形態、勤務地などが挙げられます。特にコンサルティングやDX、医薬品業界での案件は高単価となっています。また、クラウド技術やAI・機械学習などの最新技術に関するスキル、上流工程の経験、マネジメント能力なども、年収アップに重要な要素となっています。
システムエンジニアが高収入を目指すには、高度な技術力のほか、ポータブルスキルも求められます。また、高年収な企業に転職したりフリーランスとして独立したりすることも選択肢として検討しましょう。
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