NEW デザイナーの副業案件の取り方を紹介！求人例や仕事に必要なスキルも解説

デザイナーが副業をするメリット

デザイナーが副業を始めることで、さまざまなメリットを得られます。ここでは、デザイナーが副業をする際の5つの主なメリットについて詳しく解説します。

収入を増やせる

デザイナーが副業を始める大きなメリットの一つは、収入を増やせることです。

本業の給与に加えて副業収入が得られるため、経済的な余裕が生まれます。たとえば、月に数万円の副収入があれば、趣味や自己投資に使えるお金が増えたり、将来のための貯蓄ができたりします。

スキルアップを実現できる

副業を通じて、デザイナーとしてのスキルアップを図ることができます。

本業とは異なる業界や分野の仕事に携わることで、新しいデザインスキルや技術を習得できる機会が生まれます。
また、副業では本業と異なる環境で仕事をすることになるため、柔軟な対応力や問題解決能力も養えるでしょう。

人脈を広げられる

デザイナーが副業を始めるメリットの一つは、人脈を広げられることです。

副業でさまざまなクライアントや他のフリーランスデザイナーと関わることで、業界内のネットワークが広がります。これは将来的なキャリアアップや新たな仕事の機会につながる可能性があります。

キャリアの選択肢が広がる

副業経験を積むことで、デザイナーとしてのキャリアの選択肢が広がります。

多様な仕事を経験することで、自分の得意分野や興味のある領域が明確になります。これにより、将来のキャリアパスを考える際の選択肢が増えるでしょう。

今している仕事以外にも視野を広げたい方は、デザイナーの仕事内容の種類は？必要なデザインスキルや活かせる資格も解説の記事もあわせて参考にしてください。

独立・起業につながる

副業は、将来的にデザイナーとして独立したり起業したりする際のステップになる可能性があります。

副業を通じて、クライアントとの直接のやりとりや案件管理、請求書の発行など、フリーランスや起業家として必要なスキルを身につけることが可能です。これらの経験は、将来デザイナーとして独立や起業をするときの大きな強みとなります。
また、副業で得た人脈や実績は、独立後のビジネス基盤となることもあるでしょう。

将来的に起業することを検討している場合は、「副業起業とは？メリット・注意点や始めやすい仕事などを解説」の記事もご覧ください。

デザイナーの副業案件の内容

ここでは、フリーランスHubに掲載されている案件・求人情報の一覧をもとに、月額単価相場や具体的な例を紹介します。

デザイナーの副業案件の月額単価

2025年5月時点のフリーランスHubの「デザイナー」の求人情報によると、月額単価相場で多いのは月額60万～80万円の案件です。
副業として取り組みやすい週1～3日の条件で絞り込んだ場合も、月額50万～100万円の案件が存在します。

企業が求めるスキル・経験を保有していれば、デザイナーは副業によって高収入を目指せるでしょう。

デザイナーの年収について知りたい方は、「デザイナーの年収を紹介！スキルアップの方法や将来性もチェックしよう」の記事もあわせてご覧ください。

デザイナーの副業案件の例

ここでは、フリーランスHubで募集されている求人の案件例を紹介します。

UI・UXデザイナーの案件例

下記は、UI・UXデザイナーの求人の案件例です。

項目	求人の具体的な内容
職種・ポジション	UI・UXデザイナー
報酬額	月額95万円
業界	エンタメ業界
業務内容	Webサイトのデザイン
必要なスキル・経験	Webサイトのデザインスキル、UI・UXデザイナーの実務経験5年

豊富な経験を求められる長期のデザイナー案件は、報酬額が高くなる傾向があります。

Webデザインの案件に興味をお持ちの場合は、「Webデザイナーの単価相場は？価格設定やフリーランスの心構えも解説」の記事を参考にしてください。

グラフィックデザイナーの案件例

下記は、グラフィックデザイナーの求人の案件例です。

項目	求人の具体的な内容
職種・ポジション	グラフィックデザイナー、Webデザイナー
報酬額	月額50万円
業界	美容業界
業務内容	・ECサイトの商品ページの作成 ・DTPデザインとディレクション ・グラフィックデザイン ・イベントブースのデザイン
必要なスキル・経験	・上記の業務内容に関する経験1年以上 ・業界に関する経験1年以上 ・インターフェースデザインツールの経験1年以上

デザイナーの求人には、デザインだけでなく進行管理まで任される案件もあります。ディレクションをしながら幅広いデザイン業務に関われる仕事は大変な分、大きなやりがいを感じられるでしょう。

グラフィックデザイナーを目指している方は、「グラフィックデザイナーとは？仕事内容や未経験でなる方法を紹介」の記事を参考にしてください。

フロントエンドエンジニアの案件例

下記は、フロントエンドエンジニアの求人の案件例です。

項目	求人の具体的な内容
職種・ポジション	フロントエンドエンジニア
報酬額	月額50万～60万円
業界	SaaS業界
業務内容	プロダクトの要件定義から実装および運用・保守
必要なスキル・経験	・TypeScriptやUI構築に使用されるJavaScriptライブラリを使った開発経験3年以上 ・状態管理ツールの使用経験 ・レスポンシブ設計の経験 ・デザインツールを用いたUI実装の経験

フロントエンドエンジニアは、ユーザーインターフェース（UI）に関わるエンジニア職です。UIデザインの知識・経験が活かせる職種であり、プログラミングスキルを身に付けたデザイナーが挑戦できる求人案件です。

フロントエンドエンジニアの仕事について詳しく知りたい方は、「フロントエンドエンジニアの仕事内容とは？年収や必要スキル・資格を解説」の記事を参考にしてください。

デザイナーが副業案件を獲得する方法

デザイナーが副業を始める際、案件獲得は重要な課題です。ここでは、デザイナーが副業案件を獲得するための9つの方法を紹介します。

クラウドソーシングで案件を探す

クラウドソーシングサイトは、デザイナーが副業案件を見つけるための有効な手段です。

クラウドソーシングサイトでは、多くの企業や個人がデザイン案件を発注しています。これらのサイトに登録し、自分のスキルや経験にマッチする案件に応募することで、副業を始めるきっかけを作れます。
最初は低単価の案件から始めて、徐々に実績を積み上げていきましょう。

クラウドソーシングの詳細は「クラウドソーシングの仕事内容とは？必要なスキルや受注のコツも紹介」で解説しています。

知人に紹介してもらう

知人からの紹介は、デザイナーが信頼性の高い案件を獲得できる方法です。

友人や元同僚、取引先などにデザイナーの副業を始めたことを伝え、案件があれば紹介してもらうよう依頼しましょう。知人経由の案件は、お互いの信頼関係があるため、スムーズに進めやすいメリットがあります。

デザインスクールを活用する

デザインスクールは、スキルアップだけでなく案件獲得の場としても活用することが可能です。

多くのデザインスクールでは、卒業生向けに案件紹介サービスを提供しています。スクールで学びながら、そのネットワークを通じてデザイナーの副業案件を獲得できる可能性があります。
また、スクールの講師や同じ受講生とのつながりから、直接案件を紹介してもらえることもあるでしょう。

エージェントサービスに登録する

デザインの求人を扱うエージェントサービスを利用することによって、副業案件を効率的に獲得することが可能です。

副業エージェントやフリーランスエージェントでは、登録者に対して適切な案件をマッチングしてくれます。エージェントが間に入ることで、契約や報酬の交渉もスムーズに進められるメリットがあります。

フリーランスエージェントを活用するメリットやおすすめのサービスについては「フリーランスエージェント徹底比較　【2025年最新】」の記事をご覧ください。

企業に直接営業メールを送る

デザイナーが副業案件を獲得するには、自分のスキルや経験を活かせそうな企業に直接アプローチする方法も効果的です。

興味のある企業のWebサイトや求人情報をチェックし、デザイン関連の課題や需要がありそうな企業をリストアップします。そして、自己紹介と提供できるサービスの内容を簡潔にまとめた営業メールを送りましょう。

SNSやブログで情報発信する

SNSやブログで自身のデザインスキルや知識を発信することで、潜在的なクライアントの目に留まる可能性が高まります。

デザインのTipsや最新トレンド、制作事例などを定期的に発信することで、デザイナーとしての専門性やスキルをアピールすることが可能です。
また、情報を載せたSNS・ブログをきっかけに、仕事の直接依頼が来たり他媒体から執筆依頼が来たりする可能性もあります。

ネットショップでグッズを販売する

自身のデザインを活かしたグッズをネットショップで販売することも、デザイナーの副業の一形態として考えられます。

オリジナルグッズを販売できるプラットフォームを利用すれば、Tシャツやステッカー、スマホケースなど、さまざまな商品にデザインを載せて販売することができます。
グッズ販売は直接的なデザイナー案件ではありませんが、自分のデザインスキルを活かしながら収入を得られる点が魅力です。

コンテストやコンペに参加する

デザインコンテストやコンペティションへの参加は、デザイナーの副業案件獲得の糸口になります。

コンテストで入賞すれば賞金を得られるだけでなく、自身のデザイナーとしての知名度やポートフォリオの充実にもつながります。また、コンペで採用されれば、そのまま仕事につながることもあるでしょう。

スキルを活かして指導する

デザインスキル・経験を活かしてレッスンやワークショップを開催することも、デザイナーの副業のやり方の一つです。

オンラインプラットフォームを利用して、デザインソフトの使い方や基礎的なデザイン理論などを教えることができます。また、地域のカルチャーセンターや公民館などで講座を開くのもよいでしょう。

デザイナーが副業を成功させるポイント

ここでは、デザイナーが副業を成功させるための6つのポイントを紹介します。

就業規則を確認する

デザイナーが副業を始める前に、まず現在の勤務先の就業規則を確認することが重要です。

多くの企業では副業に関する規定があり、禁止されている場合や事前申請が必要なケースがあります。就業規則に違反すると、最悪の場合、解雇などの処分を受ける可能性もあるため、必ず確認しましょう。

ダブルワークが禁じられているにもかかわらず副業をすることには多くのリスクがあります。そのリスクや禁止されている場合の対処方法については「副業禁止の理由とは？会社にバレる可能性や本業の仕事と両立するコツを解説」で解説しています。

ポートフォリオを充実させる

デザイナーにとって、充実したポートフォリオは副業成功の鍵となります。

ポートフォリオは、デザイナーとしてのスキルや経験を視覚的に伝える重要なツールです。クライアントは、ポートフォリオを見て仕事を依頼するかどうかを判断します。
効果的なポートフォリオ作成のポイントは、以下のとおりです。

• 見やすいレイアウトと導線を意識する
• 各作品の制作背景や課題解決方法を簡潔に説明する
• 成果や結果も示す

また、オンラインポートフォリオサイトを活用すると、より多くの人の目に触れる機会が増えるでしょう。

ポートフォリオの作成のコツについては「ポートフォリオデザインの作り方｜実績やスキルのアピールに必要な要素とは」の記事を参考にしてください。

ニーズの高いスキルを習得する

デザイナーが副業で成功するためには、市場のニーズに合わせたスキルを習得することが重要です。ニーズが高いスキルを身につけることで、副業の機会を増やすことができます。

デザイン業界のトレンドや技術は日々進化しています。デザイナーは情報収集し、最新のトレンドや流行りの技術を押さえましょう。

資格を取得する

副業案件に関連する資格を取得することで、デザイナーとしての信頼性と競争力を高められます。資格があれば、副業の仕事の幅が広がったり高単価な案件に挑戦できたりするでしょう。
デザイン関連の主な資格には、以下のようなものがあります。

• 色彩検定
• ウェブデザイン技能検定
• DTPエキスパート
• アドビ認定プロフェッショナル
• Webクリエイター能力認定試験

資格取得には時間と費用がかかるため、自身のキャリアプランに合わせて計画的に取り組むことがおすすめです。

Adobeのデザインソフトの資格取得を目指したい場合は、「アドビ認定プロフェッショナルは国際資格！試験概要や対策を紹介」の記事を参考にしてください。

専門性を磨く

特定の分野で専門性を高めることは、デザイナーの副業成功への近道となります。
専門性を磨くためのアプローチの例は下記のとおりです。

• 特定の業界に特化したデザインを学ぶ
• 特定のデザイン手法を極める
• 特定のツールやソフトウェアのエキスパートになる

専門性を持つことによってその分野での需要に応えられるようになり、高単価の案件を獲得しやすくなります。また、クライアントからの信頼も得やすくなり、リピート案件につながる可能性も高まるでしょう。

継続的に情報収集を行う

デザイン業界の最新トレンドや技術動向を常にキャッチアップすることが、デザイナーが副業を成功させるための重要なポイントです。
効果的な情報収集の方法としては、以下のようなものが挙げられます。

• デザイン関連のブログやニュースサイトを定期的にチェックする
• デザインコミュニティやフォーラムに参加する
• デザインカンファレンスやセミナーに参加する
• SNSで業界のインフルエンサーをフォローする
• 同業者とのネットワーキングを積極的に行う

デザイン分野では新しいツールや手法が次々と登場しています。これらの情報を継続的に収集し、自身のスキルに取り入れることで、デザイナーとしての競争力を維持できるでしょう。

デザイナーの副業に必要なスキル

デザイナーが副業で成功するためには、さまざまなスキルが求められます。ここでは、デザイナーの副業に必要な4つの主要スキルを紹介します。

Webデザインスキル

Webデザインスキルは、デザイナーの副業において需要の高いスキルの一つです。

現代のビジネス環境では、ほとんどの企業がWebサイトを持っており、常に更新や改善が必要とされています。そのため、Webデザインのスキルを持つデザイナーは、副業の機会を多く得られる可能性が高いです。

プログラミングスキル

デザイナーがプログラミングスキルを持っていると、副業の可能性が大きく広がります。
特に、フロントエンドの開発スキルはデザイナーにとって非常に有用です。HTMLやCSS、JavaScriptの基本的な知識があれば、デザインだけでなく、実際のWebサイト構築まで手がけることが可能になります。

フロントエンドエンジニアの副業については「フロントエンドエンジニアの副業案件で稼ぐ方法を解説！必要スキルや相場も」の記事を参考にしてください。

デザインツールの操作スキル

デザイナーにとって、各種デザインツールの操作スキルは必須だといえます。

現在、デザイン業界では多くのツールが使用されています。デザインツールの操作スキルがあれば、応募できる副業案件の幅が広がります。また、デザインツールを効率的に操作できることで作業の生産性が上がり、より多くの副業案件をこなせるようになるでしょう。

コミュニケーション能力

デザイナーが副業するにあたって、高いコミュニケーション能力は重要なスキルになります。

クライアントとの円滑なコミュニケーションは、プロジェクトの成功に直結します。デザイナーがコミュニケーション能力に長けていれば、クライアントの要望を正確に理解でき、自分のアイデアや提案を効果的に伝えられるでしょう。
また、リモートワークが増えるなか、オンラインでのコミュニケーションスキルの重要性も増しています。

まとめ

デザイナーの副業には多くのメリットがあります。収入増加やスキルアップ、人脈拡大、キャリア選択肢の拡大、独立・起業への足がかりなどが挙げられます。

デザイナーの副業案件の獲得方法としては、クラウドソーシングの活用、知人からの紹介、デザインスクールやエージェントサービスの利用、直接営業、SNS・ブログでの情報発信などがあります。
成功のポイントや必要なスキルを身につけて、デザイナーの副業案件を探しましょう。