最終更新日:2025年04月16日
フリーランスと正社員、どちらが自分に合っているか悩んでいる方もいるでしょう。働き方を選ぶ際は、それぞれの特徴が自分の価値観やライフスタイルに合うかどうかを考えるのが大切です。 本記事では、フリーランスと正社員の違いやメリット・デメリット、向いている人の特徴などを紹介します。フリーランスから正社員に戻れるか、両方を掛け持ちできるかについても解説するので、今後のキャリア選択の参考にしてください。
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フリーランスと正社員は、契約形態や指揮監督の有無、金銭面などに違いがあります。以下で詳細を見ていきましょう。
フリーランスと正社員は契約形態が異なります。それぞれの契約形態と対価の受け取り方を表にまとめたので、違いを確認してください。
― | フリーランス | 正社員 |
---|---|---|
契約形態 | 業務委託契約 | 雇用契約 |
対価 | 納品物や成果物に対して報酬を受け取る。 | 会社(上司)の指示に従って行った労働に対して給与を受け取る。 |
参考元:厚生労働省「労働基準法における「労働者」とは」 ※2025年4月7日に利用
フリーランスがクライアントと取引する際に結ぶ業務委託契約は、委任契約・準委任契約・請負契約のいずれかです。各契約形態の概要については、「フリーランスが結ぶ契約とは?内容や注意点について解説」が参考になります。
会社や管理者の指揮監督下で働くかどうかも、フリーランスと正社員を区別する違いの一つです。
フリーランスはクライアントと対等な関係で契約するので、業務の進め方について他者から指示を受けません。対して正社員は、会社から指示を受けて与えられた業務を行います。
フリーランスは自己裁量が大きく、正社員は組織の一員としての役割が重視されるのが特徴です。
参考元:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」 ※2025年4月7日に利用
フリーランスと正社員は、仕事の契約期間にも違いがあります。
フリーランスはプロジェクトごと、あるいは期間が決まった契約が多いのが特徴です。正社員は、会社と長期にわたる雇用関係が続きます。
フリーランスが1つのクライアントのもとで長く働きたい場合、契約更新のために交渉する必要があるでしょう。一方、正社員は転職しないかぎり同じ企業で働き続けて、定年まで勤める人もいます。
参考元:厚生労働省「人を雇うときのルール」 ※2025年4月7日に利用
フリーランスと正社員では、税金・社会保険料の支払い方や手取りにも違いがあります。表をご覧ください。
― | フリーランス | 正社員 |
---|---|---|
税金・保険料の支払い方 | 税金や社会保険料を自ら支払う。 | 給与から税金や社会保険料が天引きされる。 |
手取り | 保険料が全額自己負担になるため、同じ年収の正社員より手取りは少なくなる。 | 保険料を会社と折半するので、同じ年収のフリーランスより手取りは多くなる。 |
フリーランスは税金や保険料が自動的に天引きされないので、自分で納付しなければなりません。税金を支払う場合は、国税庁の「No.2020 確定申告」に記載のとおり手続きする必要があります。
フリーランスと正社員では、保険料の自己負担額が異なるのも特徴です。フリーランスは全額自己負担なので、正社員と同等以上の手取りを得たい場合、独立前より高年収になる必要があります。
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おすすめの案件を受け取る以下では、フリーランスのメリット・デメリットを解説します。フリーランスのメリット・デメリットの両方を参照し、自分が希望する生き方やライフスタイルを実現できるのかどうかをイメージするのが大切です。
フリーランスには、以下のメリットがあります。
フリーランスは、自分のスキルと引き受ける案件数に応じて収入アップできる可能性があります。
高度かつ希少なスキルを身につけることで、それに見合った高い報酬が得られるでしょう。複数のクライアントと契約すれば、収入を増やす機会がさらに増えます。
実力と努力次第で上限なく収入が上がっていくのがフリーランスの魅力です。
柔軟な働き方ができるのもフリーランスのメリットです。契約内容を守り、成果物を期日に間に合うよう納品できるなら、好きな時間・場所を選んで働けます。
時間や場所を問わないフリーランスは、自分のペースで働くことが可能です。家庭やプライベートとの両立を希望する人にとって、嬉しいポイントといえるでしょう。
フリーランスは、自分の興味や専門性に合わせて仕事を選べます。命令されて働くわけではないので、苦手な分野の仕事を無理に引き受ける必要はありません。得意分野の仕事や信頼できるクライアントから提案された案件なら、モチベーションを高く維持しながら働けるでしょう。
フリーランスのデメリットは以下のとおりです。
収入が不安定になりやすいのがフリーランスのデメリットです。仕事の受注状況に毎月の収入金額が左右され、契約が終了すると収入が途切れるおそれがあります。
収入の不安定さに対処するには、資金を計画的に管理しつつ、複数の収入源を確保する方法が有効です。営業活動に力を入れ、常に仕事がある状態にしておく必要があります。
フリーランスは正社員と比べて、社会的信用度が低くなるのがデメリットです。住宅ローンや賃貸の契約時に不利になったり、クレジットカードの審査が厳しくなったりするおそれがあります。取引先から信用を得るのに時間がかかる場合もあるでしょう。
フリーランスは雇用契約を結んでいないので、労働基準法の保護の対象外になります。基本的に労災保険や雇用保険には加入できず、休業補償も受けられません。
ただし、労働基準法で規定する労働者のような働き方をしていると認められれば、同法が適用される可能性があります。判断のポイントは、他者の指揮監督下で働いているか、指揮監督下で行った労働の対価として報酬が支払われているかどうかです。
また、労災保険に関しても、企業等から業務委託を受けているフリーランスは特別加入できます。
参考元:
厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」 ※2025年4月7日に利用
厚生労働省「令和6年11月1日から「フリーランス」が労災保険の「特別加入」の対象となりました」 ※2025年4月7日に利用
以上、フリーランスのメリット・デメリットを解説しました。「フリーランスのメリットとデメリットとは?向いている人も解説」では本記事で触れていない要素も紹介しているので、あわせて参考にしてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る長期的なキャリア形成や生活の安定性を重視する場合は、正社員のメリット・デメリットを念頭に置きましょう。以下でそれぞれ解説します。
正社員には、以下のメリットがあります。
正社員のメリットの一つは、安定した収入が得られることです。毎月決まった給与が支払われるほか、ボーナスが支給される場合もあります。
月々の収入の予測ができるので、長期的な生活設計がしやすくなります。
正社員の社会的信用度は、フリーランスと比べて高いといえます。雇用が保証され、固定給のおかげで収入が安定しているのが理由です。
正社員がローンやクレジットカードの申請をする際は、審査が比較的通りやすいでしょう。
福利厚生が充実しているのも正社員のメリットです。
厚生労働省の調査によると、福利厚生には法律で義務付けられている「法定福利」と、会社が任意で提供する「法定外福利」があります。以下にそれぞれの例をまとめました。
法定福利 | 法定外福利 |
---|---|
健康保険料や厚生年金保険料、労働保険料、介護保険料など。 | 慶弔見舞金や被服貸与、家賃補助、慰安旅行など。 |
参考元:厚生労働省「就労条件総合調査:調査の結果」 ※2025年4月7日に利用
病気やケガのリスクに備えられることや、会社への帰属意識を持って働けるのが福利厚生のメリットです。
正社員のデメリットは以下のとおりです。
会社の規則や方針に従って働かなければならないのが正社員のデメリットです。
勤務時間や出勤日数が決まっており、ときには残業・休日出勤を求められる場合もあります。転勤や異動を命じられることもあるので、自分が望むライフスタイルを実現できるとは限りません。
正社員は基本的に同じ職場で長期間働くので、人間関係が固定化しがちです。社内の人間関係が上手くいかず、仕事のパフォーマンスに影響が出てしまう場合もあるでしょう。
転職や配置転換以外の解決策が見つけにくいのもデメリットといえます。
正社員は年功序列や固定的な給与体系により、短期間での大幅な収入アップが難しいのがデメリットです。
昇給ペースが遅かったり、実績がすぐに給与に反映されなかったりします。会社の業績に左右される部分も大きいでしょう。
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おすすめの案件を受け取るフリーランスと正社員のどちらが合っているか判断するには、自分の性格や価値観、キャリア目標などを考慮する必要があります。以下で向いている人の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
フリーランスに向いている人の主な特徴は、以下のとおりです。
上記の特徴を持つ人は、正社員と比べて収入や人間関係の変化が多いフリーランスになっても活躍できる可能性が高いでしょう。
「フリーランスは後悔する仕事?不安定な収入などの現実を知り、適性見極めを」でも向き不向きを解説しているので、独立後に後悔したくない方はぜひご覧ください。
正社員に向いている人の主な特徴は、以下のとおりです。
上記の特徴を持つ人は、組織の中での成長やキャリアアップを目指す正社員の方がストレスなく働ける可能性があります。
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おすすめの案件を受け取る勤務先の規則で認められていれば、フリーランスと正社員の掛け持ちは可能です。副業としてフリーランスの仕事をする際は、就業規則に兼業禁止の規定がないかチェックしましょう。兼業を始めた後も、本業に支障がないよう時間やタスクを管理してください。
福利厚生の恩恵を受けながら収入アップしたり、本業では取り組めない仕事に挑戦できたりするのが兼業のメリットです。フリーランスと正社員の両方を経験できるので、自分の適性を判断する良い機会にもなります。
掛け持ちする際は「ダブルワークがばれる理由は?会社と揉めないための対策も解説」を読み、適切な兼業方法を把握しておきましょう。
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おすすめの案件を受け取る一度フリーランスになっても、正社員に戻ることは可能です。経営的視点や専門スキルの高さが採用担当者に評価される可能性があります。以下を意識すれば、転職がスムーズになるでしょう。
フリーランスから正社員を目指す際は、気になる企業のSNSをチェックしたり、転職エージェントを利用したりして求人を探しましょう。
「フリーランスから正社員への転職は難しい?採用されるコツやアピール方法」で目指す方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るフリーランスと正社員は、契約の形態や期間などが異なります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の性格や価値観に合う方を選択すると良いでしょう。
決してどちらか一方しか選べないわけではありません。正社員を続けながら、フリーランスとして副業する選択肢もあります。フリーランスになったあとに「やっぱり正社員の方が向いている」と感じた場合、再就職することも可能です。
自分自身と向き合い、ベストな働き方を選んでください。
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