イラストレーターにおすすめの副業案件を紹介！仕事の探し方や相場も解説

「イラストレーターの副業は稼げる？」と考えている人も多いのではないでしょうか。
イラストレーターとしてのスキルを生かして収入を得られる副業案件には、さまざまなものがあります。

本記事では、おすすめのイラストレーターの副業を紹介します。そのほか、イラストレーターの仕事の獲得方法や副業を始める手順、稼ぐコツなども解説。本記事を参考にして、好きなことを収入につなげましょう。

イラストレーターの副業におすすめの仕事11選

副業には、イラストレーターとして自分が得意とすることを生かせる業務を選ぶのがよいでしょう。
ここでは、イラストレーターの副業におすすめの仕事を11個紹介します。

LINEスタンプの制作・販売

イラストレーターの副業として、LINEスタンプの制作や販売がおすすめです。

仕事終わりや休日などを活用し、比較的自分のペースで作業を進められます。合間の時間を使って効率的に稼げるため、イラストレーターの副業に向いています。
LINEスタンプの制作から販売までの作業は難しくないため、初心者でも挑戦しやすい副業です。

LINEスタンプそのものの単価は安価ですが、話題になるスタンプを制作できれば大きな収益につながります。

展示即売会への出品

イラストレーターの副業として、コミケ（コミックマーケット）などの展示即売会へ出品・販売する方法があります。

展示即売会に出品すると、自分のイラストやグッズを直接届けられます。また、展示即売会での交流を通じて新たなファンを獲得できることもあります。自身の販路拡大も期待できるでしょう。
そのほか、作品に対してのフィードバックを得られる可能性があります。今後の活動に活かすことが可能です。

イラストの制作・販売

アイコンや挿絵などの制作・販売は、イラストレーターの副業としておすすめです。オリジナリティやテクニックを生かして稼げます。

制作時はクライアントの意向を汲み取る必要があります。文面でのやりとりや打ち合わせをとおして、認識をすり合わせましょう。

クラウドソーシングを活用すると、案件が取りやすくなります。そのほか、SNSツールを経由して受注するケースもあります。

広告バナー制作

イラストレーターの副業でおすすめな仕事の一つは、広告バナー制作です。主にクラウドソーシングで案件を受注するパターンがあります。数枚の納品が多く、1案件あたりの単価は高い傾向があります。

広告バナーは消費者を引きつけるデザインが求められるため、クライアントからリテイクを受けることもあります。広告主の意図を汲み取り、修正に真摯に対応しましょう。

YouTubeサムネイル制作

イラストレーターの副業の一つとして、YouTubeのサムネイルの制作が挙げられます。
サムネイルや挿絵制作の募集はクラウドソーシングやSNSでしているケースが多いです。

YouTubeのサムネイル制作では、主に画像の制作や挿絵を制作します。制作に携わったYouTubeの再生回数が伸びた場合、今後仕事を獲得する際にアピールできる実績になります。

動画でイラストのノウハウを投稿

イラストレーターの副業として、動画でのノウハウ投稿をする人もいます。
動画でノウハウを説明するには、イラストレーターとしての画力のほか、トーク力も必要です。話すことが好きな人や、分かりやすく説明することが得意な人に向いている副業です。

投稿内容の例には以下のような項目が挙げられます。

• イラスト制作におけるテクニック
• 使用しているソフトウェア
• イラスト制作における効率化
• イラストの練習方法

イラストレーターとしてある程度知名度があれば、動画の視聴回数やチャンネル登録者数を伸ばせるでしょう。

LPの制作

イラストレーターの副業の一つに、LP（ランディングページ）の制作があります。

LPの制作は、デジタルマーケティングにおいて需要が高まっている領域です。
LP制作はアフィリエイト広告やSNS広告に多く活用されるため、マーケティング観点でページ制作をするスキルが求められます。

LPは売上の良し悪しに大きな影響を与えるものです。納品したLPによって売上がアップすれば、継続発注してもらえる可能性が高まるでしょう。

ゲームのイラスト制作

ゲームのイラスト制作は、主にゲームのキャラクター・背景などの制作に携わります。
イラストレーターは原作者の世界観や想定しているキャラクター設定などを忠実に再現するスキルを求められます。

クラウドソーシング上にはゲーム関連の案件が豊富に存在します。イラストレーター初心者でも参入できる案件もあり、ゲーム業界に挑戦したい方にもおすすめです。

イラストの講師

イラストレーターとして豊富な知識・経験値・実績があれば、オンラインスクールやワークショップ、地域のコミュニティセンターなどで、イラスト講師の仕事ができます。
イラストレーターとしてこれまで培ってきたノウハウを生徒に伝えることで、生徒のスキルアップに携われます。

イラスト講師の仕事は、高い収益をあげられる可能性があり、個人のブランディング構築にも役立つ点が魅力です。

NFTアートの販売

イラストレーターの副業の手段として、NFTアートの販売があります。

NFTアートは、仮想通貨にも用いられているNFTテクニックを利用したデジタルアート販売です。作成したイラストをNFTアートとして販売し、収入を得る副業です。
NFTアートは高値で売買されるケースも珍しくないため、高い収益をあげられる可能性があります。

コンテストへの応募

イラストレーターが収入を得る方法として、コンテストへの応募が挙げられます。

作成したイラストをコンテストへ応募し、入賞すれば賞金が得られます。コンテストには、参加要件がなく気軽に応募できるものもあるため、イラストレーター初心者でも挑戦できるでしょう。

副業を始める手順やほかのジャンルの副業にも興味がある場合は、「副業の始め方は？具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説」の記事も併せてご覧ください。

イラストレーター副業は未経験者でも始められる？

イラストレーターの副業は未経験でも挑戦できます。未経験であっても収入を見込める可能性は十分あるでしょう。

未経験でもイラストレーターになれる理由や、求められるスキルを紹介します。

未経験者でも挑戦できる

イラストレーターの副業は、未経験でも取り組めます。

イラストの巧拙は個人の主観に左右されるものです。自分が書くテイストが需要に当てはまれば受注可能です。イラストを描ける人であれば挑戦する価値はあるでしょう。

イラストレーター初心者で、イラストレーターとしての勉強方法を学びたいと思っている方は「イラストレーターに資格は必要？おすすめ6選と勉強方法を解説」の記事も参考にしましょう。

最低限のツールスキルが必要となる

イラストレーターの副業は未経験からでも挑戦できますが、使用するツールに関する最低限のスキルは必要です。指定された納品形態のイラストデータを作成する必要があります。

イラストレーターの副業でおすすめなツールは、Adobeが提供しているAdobe IllustratorやAdobe Photoshopなどです。
ツール操作に自信がない方は、IllustratorやPhotoshopの使い方をレクチャーしている動画や書籍、スクールなどで学んでください。

いきなり高額案件の獲得は難しい

イラストレーターの副業で大きな利益をあげたいと思う初心者の方も多いでしょう。

高い利益をあげるには、高単価案件を複数獲得する必要があります。しかし、実績がない初心者の方が最初から高単価案件を獲得することは難しいでしょう。

初心者の方は簡単な案件から挑戦して、実績を積みあげてください。仕事に慣れてきたら、高いスキルが求められる案件に挑戦しましょう。

イラストレーターの副業の単価相場

フリーランスHubにおけるイラストレーターの募集中の案件を検索した結果、高単価な案件だと月額60万円～80万円のものがあります。そのほか、月額25万円の案件や、派遣としての雇用形態で時給2,450円の案件もあります。（2024年11月18日現在）

単価にはやや幅があるものの、イラストレーター副業の単価は高いといえるでしょう。
ただし、単価相場相応の案件を獲得するには、経験やスキルが必要です。イラストレーターの副業で収入を得たいときは、実績を積み重ねていきましょう。

イラストレーターの副業をするメリット・デメリット

ここでは、イラストレーターの副業におけるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

イラストレーターの副業をするメリット

イラストレーターの副業をするメリットは、主に以下の4つです。

• 好きなことを仕事にできる
• 収入がアップする
• スキルの向上が望める
• 時間と場所を選ばない

各メリットについて解説します。

好きなことを仕事にできる

イラストに興味がある方や描くことが好きな方は、楽しみながら収入を得られる可能性があります。

イラストレーターの副業として自分の興味があることや趣味を仕事にすれば、モチベーションも上がりやすいでしょう。

収入がアップする

自分のイラストや作品が認められて評価されると、収入を得られます。高単価な案件を複数掛け持ちすることで、さらに高い収入を期待できるでしょう。

未経験であってもスキルを身につけることで、安定した高い収入を目指せます。

イラストレーターとして収入アップを目指している方は、「イラストレーターの平均年収は？収入アップの方法を解説」の記事も参考にしてください。

スキルの向上が望める

趣味の延長線上で、イラストレーターの副業をする方も多いでしょう。

趣味の範疇でイラストを描く場合と、案件を受注して描く場合では、スキルの成長度合いに大きな差が出ます。
仕事としてイラストを描くとき、クライアントの要望に答えなければなりません。フィードバックも行われます。クライアントの要望やフィードバックに応えていく過程で、技術や対応が磨かれていくでしょう。

イラストレーターとしてのスキルが向上すれば、副業ではなく本業にシフトチェンジできる可能性も出てきます。

時間と場所を選ばない

イラストレーターの副業は、時間と場所を選ばず作業ができます。自宅やカフェ・シェアオフィスなど、多くの場所で作業が可能です。早朝や深夜もしくは隙間時間など自分の作業できるタイミングで仕事を進められます。

リモートワークで仕事をした経験がない人は、仕事の進め方が分からないこともあるでしょう。リモートワークでの仕事の進め方に関しては、「リモートワークで副業を始めるには？業務や案件の獲得方法を解説！」をぜひ参考にしてください。

イラストレーターの副業をするデメリット

イラストレーターの副業をするデメリットは、以下の2点です。

• 本業がおろそかになる恐れがある
• 収入によっては確定申告が必要になる

それぞれ詳しく解説します。

本業がおろそかになる恐れがある

イラストレーターの副業を始めることにより、本業がおろそかになる恐れがあります。

本来、本業以外の時間は休息時間や趣味の時間に充てるものです。しかし、副業をすることで、これらの時間の確保が難しくなるでしょう。
十分な休息が取れない場合、体調を崩し本業に悪影響が出る可能性もあります。自己管理をしつつ、本業に支障が出ないような計画を心がけるようにしてください。

収入によっては確定申告が必要になる

収入によっては確定申告の手続きが必要です。副業で年間20万円以上の所得が発生すると、確定申告の対象となります。
副業を検討する際は、確定申告の可能性を頭の片隅に入れておきましょう。

確定申告の必要性や手続きの方法を知りたい方は「業務委託に確定申告は必要？具体的なやり方も紹介」の記事もぜひご覧ください。

イラストレーター副業案件の探し方

イラストレーターの副業案件の探し方は、主に以下の5つです。

• 知り合いや友人からの紹介
• SNSの利用
• クラウドソーシングやスキルマーケットの活用
• ポートフォリオサイトからの集客
• フリーランスエージェントへの登録

それぞれの特徴や強みを知って、効率よく案件を探しましょう。

知り合いや友人からの紹介

知り合いや友人からの紹介がイラストレーターの副業案件の獲得につながるケースがあります。すでに関係性ができあがっているため、比較的安全に案件を受注できるでしょう。

イラストレーターの副業の仕事を受注するときは、トラブルを避けるために仕事内容や条件面を明確にしてから受注をするようにしましょう。

SNSの利用

SNS経由で、自身のイラストやオリジナルグッズなどを公開する手段もおすすめです。作品を公開することで、企業や個人から案件のオファーを直接受けられる場合があるためです。
また、SNSで案件の募集がないかをチェックしましょう。

SNSを介しての案件受注は、クライアントの顔が見えないため、イラストレーター自身で相手の信頼性を見極めてください。

クラウドソーシングやスキルマーケットの活用

イラストレーターの副業案件を探す場合、クラウドソーシングやスキルマーケット（スキルシェアサービス）などのプラットフォームを活用すると、多種多様な案件から自分のレベルに適した案件を探せます。

仲介サービスに対応しているプラットフォームを利用した場合は、自分とクライアントの間に仲介役の企業が入ります。手数料が発生しますが、報酬の未払いを防げたりトラブル時にサポートが受けられたりするため、安全に仕事を進められるでしょう。

ポートフォリオサイトからの集客

イラストレーターは、ポートフォリオサイトを作りましょう。ポートフォリオサイトとは、作成したイラストや作品などを掲載するツールです。

イラストレーターをはじめとするクリエイターにとって名刺代わりになる存在です。
案件応募時に実績の提示を求められた場合、ポートフォリオサイトのURLを共有するだけで、簡単に実績の共有ができます。

ポートフォリオの詳細については「ポートフォリオとは？作る意味やビジネスでの必要性、構成例などを解説」も参考にしてください。

フリーランスエージェントへの登録

フリーランスエージェントはフリーランス向けのエージェントです。希望に沿った案件紹介から契約手続きのサポートまで、手厚くサポートしています。個々人のスキルを考慮して案件を紹介していて、ミスマッチが起こりにくい点もメリットです。

契約面や報酬面を自身の代わりに交渉してくれるため、副業初心者には心強い存在となるでしょう。エージェントを介して案件を探すことで安定した報酬を得られます。

イラストレーターの副業を開始する前のポイント

イラストレーターの副業をしたい方に向けて、始める前のポイントを解説します。

本業の会社の就業規則を確認する

会社によっては、副業を禁止しています。禁止している会社で、副業をすると懲罰を受ける恐れがあります。

副業を始めたいときは、勤務している会社の就業規則をもとに、副業が禁止されていないことを確認してください。
また、今の会社でイラストに関わる仕事をしている人は、イラストレーターの副業が禁止されていないことも確認しましょう。副業自体を許可していたとしても、同業の副業を禁止しているケースもあります。

副業がばれるリスクやばれないようにする方法を知りたい方は「ダブルワークがばれる理由は？会社と揉めないための対策も解説」の記事を参考にしてください。

自分のスキルを把握する

イラストレーターの副業を始める前に、自分自身がイラストレーターとして、どの程度の能力があるのか自己分析をします。
自分の能力を正確に把握することで、能力に適した案件を効率的に探せます。

イラストレーター初心者はまず実績を積むため、難易度が低い案件から徐々に進められるとよいでしょう。

副業の目的を明確にする

イラストレーターの副業を始める際は、目的を明確にしてから案件を探しましょう。

収入アップを目指すのか、スキルアップを目指すのかによって、受注を目指すべき案件の内容が変わるためです。
さらに、一時的な収入が欲しいのか、将来的にフリーランスとして独立したいかによっても、働き方は変わります。

イラストレーターの副業をするときの注意点

イラストレーターの副業に取り組むときは、あらかじめ注意すべきことを把握しておきましょう。
ここでは、代表的な注意点を7つ紹介します。

「絵が上手」と「稼げる」はイコールではない

絵が上手いことと稼げることはイコールではないことを意識しましょう。
また、絵が上手くなくても、オリジナリティがあったり需要があったりすれば依頼してもらえる可能性があります。「上手くないから稼げない」と決めつけず、挑戦することも大切です。

案件を受注するには絵の上手さだけでなく、営業力やトーク力も必要です。高単価な案件ほどライバルが多いため、クライアントへ自分の魅力を伝えることが重要になります。

クライアントへのアピール方法を身に付けたい方は、「案件獲得できるフリーランスになる方法とは？営業スキルの重要性も解説」の記事も参考にしてください。

本業に支障が出ない範囲で取り組む

副業に熱中して、本業に支障をきたす方も少なくありません。会社として副業を認めている場合でも、本業に支障をきたすと「副業をやめるように」と指導が入る恐れがあります。

本業と副業を上手く両立するポイントは、スケジュール管理の徹底です。イラストレーターの副業をする場合、本業に支障をきたすことがない範囲で案件を受注しましょう。

休日を確保し、健康に留意する

イラストレーターを副業として始める場合、日々の隙間時間や休日を返上して作業をする必要が出てくることもあります。本業で疲れた身体を癒すために充てる時間が少なくなり、体調不良を引き起こす可能性があります。

特に、副業を始めたばかりの頃は、スケジュール管理ができず業務過多になってしまうこともあるでしょう。副業の案件は、自身のキャパを超えない程度に受注してください。休日を確保し、健康管理を徹底しましょう。

著作権を遵守する

インターネット上に掲載されているイラストや素材を無断で使用しないように注意しましょう。無断で使用すると著作権侵害になり、トラブルに発展することがあります。

著作権に関して詳しく知らないことは言い訳にはなりません。損害賠償責任を求められたり訴訟を起こされる恐れもあります。副業を始める前に、著作権に関する知識をつけましょう。

指定されたスケジュールを守る

副業も本業と同じく報酬が発生する仕事である以上、クライアントから指定されたスケジュールは守らなければなりません。
本業と副業を両立する場合、スケジュール管理が大変ですが、指定された納期に間に合うようスケジュール管理を心がけましょう。

納期に遅れると、クライアントに迷惑がかかるだけではなく、信頼関係がなくなり今後依頼が来なくなるおそれがあります。

スキルを安売りしない

イラストレーターの副業を始めた頃に、仕事を受注しやすくするためにスキルを安売りする方もいますが、安売りすることは避けたほうが無難です。
最初から自分のスキルを安売りすると、後々価格交渉がしにくくなります。

また、価格とスキルはイコールであると捉えるクライアントも多くいるため、価格が安すぎるとスキルに対して不安感を抱かれる可能性もあります。

確定申告の必要性を確認する

副業で年間20万円以上の収入が見込まれる場合は、確定申告への対応が必要です。
確定申告を忘れてしまったり申告に漏れがあったりすると、追徴金を徴収される可能性があります。忘れずに対応しましょう。

確定申告については、「確定申告は個人事業主の場合年収いくらから？ ケース別の要不要や手順」も参考にしてください。

イラストレーターの副業の稼ぎ方

ここでは、イラストレーターの副業における稼ぎ方に関して詳しく紹介します。これから副業を始める方や高収入を目指したい方はぜひ参考にしてください。

コツコツと実績を積む

イラストレーターの副業を始めて、実績を着実に積み上げていきましょう。
最初のうちは高単価案件でなくても、クライアントが満足するクオリティーのものを納品してコツコツと実績を積みあげると、クライアントからの信頼を得られます。その結果、条件の良い案件を受注できる可能性があります。

得意な仕事を集中的に受ける

イラストレーターの副業をする際、得意な案件を集中的に受ける方法があります。
得意な仕事を集中的に受注することで、効率的かつクオリティーの高いものをクライアントへ納品できます。

単価交渉のスキルを磨く

単価交渉のスキルを磨きましょう。自分の実力に見合った報酬額を確保することは、イラストレーターが副業をするうえで重要です。

単価交渉をする際は、納期を遵守していてクライアントとの信頼関係がある程度築かれている状態が必要です。継続依頼に発展したときに、誠意をもって単価交渉をしましょう。

ポートフォリオを充実させる

ポートフォリオを充実させることで自分のスキルを示せます。
ポートフォリオは、作品のクオリティー・実績・作品の傾向などを伝えるアピール材料です。適切な単価での受注につながります。

ポートフォリオデザインの詳しい作り方を知りたい場合は「ポートフォリオデザインの作り方｜実績やスキルのアピールに必要な要素とは」の記事を参考にしてください。

複数クライアントの案件を受ける

イラストレーターの副業をする際は、複数のクライアントから仕事を受注できるようになりましょう。

もちろん、1社のクライアントと深く付き合うことも大切です。しかし、1社のみの付き合いになると、案件の受注が停止したときに収入がなくなる危険性があります。また、自分のイラストに対する相場感が掴みにくくなるリスクもあります。
リスクヘッジのために複数のクライアントから案件を受注しましょう。

自分をブランディングする

自分をブランディングすると、クライアントから「このようなイメージのイラストはあの人に依頼しよう」という流れを作れます。クライアントが求めているイラストと自分をリンクさせられれば、優先的に案件の依頼が来るでしょう。

イラストレーターの副業を始めるステップ

ここでは、イラストレーターの副業を始める際の手順を紹介します。始め方が分からないときは、以下で紹介する手順に従って行動してみましょう。

1.基礎を体系的に学ぶ

イラストレーターの副業として収入を得るには、一定の知識やクオリティーを担保する必要があります。

基礎知識や技術を体系的に学びましょう。副業を始める前に、自分の知識を棚卸しして、不足していると感じたら勉強をスタートしてください。

2.作品を発信する

イラストレーターは、自分の作品を外部に発信しましょう。発信する方法には、SNSやポートフォリオサイトなどがあります。
クライアントに対して作品のイメージや雰囲気を伝えることで、受注につながります。

3.条件が合う案件を探して応募する

主体的に案件を探す活動をしましょう。

自分でイラストレーターの仕事を探す場合、条件を絞ったうえでの検索がおすすめです。希望する条件に優先度をつけて、エージェントやクラウドソーシングを利用して案件を検索します。
報酬額や納品形態、納期などの条件をチェックし、自分に合う案件を探してください。

4.報酬や業務範囲の交渉をする

イラストレーターの副業と一口に言っても、報酬や業務範囲は案件によって異なります。
業務範囲と報酬は見合っているか、自分のスキルを安売りしすぎていないか、業務範囲が自身のキャパを超えていないかなどをチェックしましょう。

報酬や業務範囲に関して妥協できない点がある場合は、クライアントへ相談し、条件面の交渉をします。

クライアントとのコミュニケーションに不安がある方は、「イメージ通りのデザイン制作・依頼をするために実践したいコミュニケーションの取り方をご紹介！」を参考にしてください。

5.計画を立てて制作し、納品する

イラストレーターの副業は、本業が休みの日や隙間時間などを活用して取り組む必要があります。スケジューリングが肝要です。
納品までの計画を立てて、納期に遅れないようにしてください。

6.副業に慣れたら仕事の数を増やす

最初は受注する案件数をセーブして、スケジュール感を掴みます。慣れてきたら、案件数を徐々に増やすとよいでしょう。

多くの収入を得るためにたくさんの案件を受注して、スケジュールの管理ができなくなることは避けてください。

イラストレーターの副業に対するよくある質問

イラストレーターの副業におけるよくある質問をまとめました。副業を始める前にQ＆Aに目を通しておきましょう。

副業でどのくらい稼げる？

イラストレーターの副業で稼げる金額は、受注できた案件の数と割ける時間によって差が出ます。
報酬単価にも幅があり、制作物の内容によって大きく変動します。目安としてイラストの場合、1点あたりの相場は3,000円の案件もあれば、数万円の案件もあります。

高い収入を得たい場合は、案件の数をこなすか、高単価の案件を受注するようにしましょう。

副業の単価に関しては、「イラストレーターの単価、迷わず決めるコツは？相場や基準を解説」の記事も参考にしてください。

副業禁止の会社で副業はできる？

就業規則に副業禁止と明記がある場合、副業はやめましょう。禁止されているにもかかわらず副業を行い、ばれてしまった場合、罰則を受けるリスクがあります。

どうしても副業を始めたい場合は会社側を説得しましょう。また、副業が許可されている会社への転職やフリーランスとしての独立も検討してください。

副業は会社に内緒にした方がよい？

会社に内緒で副業を始めても、確定申告によって住民税の金額が変わり、バレるでしょう。

会社によっては就業規則上で報告を義務付けているところがあります。就業規則については、必ず副業を始める前に確認してください。

フリーランスとして独立できる？

副業において自分のブランディングができていて、かつ高額案件をコンスタントに受注できていれば、フリーランスとして独立することも可能です。

フリーランスとしてイラストレーターの仕事を行う場合、会社員のときとは違い、経理・税務面などすべて自分でする必要があります。独立を志望するときは、イラストレーターとしてのスキルだけでなく、個人事業主としてのスキルも身につけましょう。

フリーランスへの転身を考えている方は、「フリーランスの始め方は？必要な準備・手続きや独立するメリットを解説」の記事を参考にして、準備をスタートしましょう。

まとめ

本記事では、イラストレーターの副業の種類や副業するメリット・デメリット、仕事の探し方、報酬単価の相場などを解説しました。

イラストレーターの副業は、仕事内容によっては時間や場所に囚われず自由な働き方が可能です。また、自分の好きなことや得意なことを生かして収入につなげられる点も魅力といえます。
仕事の探し方は、友人・知人からの紹介を受けたりSNSを利用したりとさまざまです。イラストレーターの副業を始めたい方は、ぜひ本記事を参考にして取り組んでください。