NEW フリーランスの仕事を在宅でするには？職種や条件に合う案件の探し方を紹介

「フリーランスになって在宅で仕事をしたい」と考えている方も多いでしょう。
在宅ワークのフリーランス案件は増加傾向にあり、しっかり準備すれば生計を立てることも可能です。

本記事では、在宅フリーランスの仕事・職種や案件を獲得する方法などを紹介します。また、フリーランスが在宅で仕事をするときのメリット・デメリットや注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスが在宅でできる仕事・職種の例

まず最初に、フリーランスが在宅でできる15の業種にスポットを当て、内容や市場ニーズについて解説します。

エンジニア

エンジニアは在宅でできる仕事の中で人気が高まっています。エンジニアは専門的なスキルが求められ市場価値が非常に高く、比較的高収入を目指せるためです。一般的には、企業でプログラミングやシステム開発の経験を積んでからエンジニアとして独立します。

エンジニアは、インターネット環境が整っていればパソコン1台で仕事できる点が魅力です。完全リモートの案件や在宅ワークが可能な案件も豊富にあります。

エンジニアの単価についてさらに詳しく知りたい方は「エンジニアの単価｜計算方法や相場、市場価値の高い人材になる方法を解説」も参考にしてください。

デザイナー

デザイナーはクリエイティブなスキルを活かせる人気の職種です。
Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどのデザインソフトを使用する業務が多く、こうしたツールを使いこなすスキルが求められます。

近年は、Webサイトやアプリケーションのデザインが主流です。ターゲットとなるユーザーのニーズを理解したり、クライアントのデザイン意図を的確に理解したりすることが大切です。

イラストレーター

イラストレーターは、クライアントの希望に沿ってイラストを描き、納品することが主な業務です。
デザイナー同様、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどのツールを使って、パソコンでイラストを制作します。

近年はSNSを活用して自身の作品を発信し、仕事を獲得するイラストレーターも多く見られます。SNSやWebサイトで自分の作品をポートフォリオとして公開し、クライアントから直接依頼を受けるケースも増えています。

イラストレーターの案件相場や仕事上の注意点などを知りたい場合は、「イラストレーターの単価、迷わず決めるコツは？相場や基準を解説」の記事も参考にしてください。

Webライター

Webライターの仕事は、Webサイトに掲載する記事の文章を制作することです。

文章を書くことに苦手意識がなければ、始めるハードルは高くはありません。ただし、専門性の低い業務は低単価なケースが多く、フリーランスとして独立するには不安定となる可能性があります。

最初は副業としてスタートし、専門性を身につけて高単価な案件を受注できるようになってから、フリーランスを目指すことがおすすめです。

翻訳家

外国語が堪能であれば、翻訳家の仕事も検討できるでしょう。
また、翻訳の仕事は語学力以外に、文章の表現力や構成力も求められます。たとえば、外国語から日本語への翻訳であれば、日本語の文章を書く力も必要です。

英語や中国語など、使用する人口が多いほど需要がありますが、ニッチな言語の翻訳は高単価の傾向があります。また、医学や学会論文など、専門性が高い翻訳も高単価です。

事務・秘書

テレワークの浸透によって、経理や総務の事務業務のほか、秘書のリモートワーク化が進んでいます。在宅での業務が一般的になるにしたがって、事務や秘書のフリーランス案件が増えています。
オンラインでの業務やミーティングが仕事の中心になるため、ディスプレイカメラと音声の出入力機能が備わっているパソコンなどの環境が必須です。

高単価案件を獲得するには、秘書検定や簿記の資格が求められます。

カメラマン

カメラマンの業務は、商品の物撮りや人物撮影などがあります。また、写真や動画の素材を販売できるストックフォトサービスを利用する手段もあります。

いずれのケースでも写真のクオリティが単価に影響するため、撮影機材と撮影技術への投資が欠かせません。

SNSで自分の作品をポートフォリオとして発信すると、自分を売り込むことにつながります。

マーケター

マーケターは、商品やサービスを上手にアピールして売上につなげる仕組みを考える仕事です。
データをもとにしたロジカルシンキングが重要で、データ分析力やクライアントとのコミュニケーション能力が求められます。専門分野や経歴によって単価が左右され、説得力のある資料作成や、クライアントへのプレゼンテーション能力も案件獲得における鍵となります。

提案したマーケティング手法で成果を上げれば、より高単価な案件を狙うことも可能です。

コンサルタント業

コンサルタントは、相談・助言・アドバイスなどによってコンサルティングを実施し、企業の課題解決に向けてアイデアを出し、目標に向けて戦略を考える仕事です。

リモートワークの浸透で、在宅で業務を請け負えるようになりました。企業戦略に深く入り込むため、専門知識が求められます。また、実務経験が案件獲得には欠かせません。

専門性と実務経験は単価にも影響し、十分に兼ね備えていると安定的な収入につながります。これまでの実績をポートフォリオとしてまとめ、案件の応募時に提示すれば、強力な武器となるでしょう。

動画編集者

動画プラットフォームの普及で、動画編集のニーズが高まっています。パソコンで作業をするため、フリーランスの在宅案件も数多く存在します。プロモーション案件も多いため、マーケティングに関する知識があるとより需要が高まります。

動画投稿者から撮影動画を受け取り、要望に合わせて尺の調整や音入れ、テロップ挿入などの編集をします。動画を扱うハイスペックなパソコンを使用すると、作業効率が上がるでしょう。

Webサイト運営

Webサイト運営は、企業のECサイトやアフィリエイトサイトなどを運営する仕事です。

業務内容としては、企画立案やサイトの運営、保守など多岐にわたります。マーケティング視点を持ってサイト改善の提案をしなければなりません。
売上アップやアクセス数の向上などクライアントの望む結果を出せば、単価アップの可能性もあります。
加えて、サイトでの商品宣伝やキャンペーンの文章作成を手掛けることもあります。

SNS運用

SNS運用では、主に投稿されたメッセージや動画の分析、企業のマーケティング支援をします。SNS投稿を請け負うこともあり、SNS運用代行とも呼ばれる業務です。

近年、企業はSNS経由の宣伝・販促に力を入れる傾向にあるため、SNS関連の案件需要も高まっています。テキストだけでなく動画も多く扱うため、編集ソフトなど環境が整っていると作業しやすいでしょう。

ハンドメイド販売

アクセサリーや小物、ハンドメイドが得意な人は、自作したグッズをオンラインで販売するとよいでしょう。

Webサイトを立ち上げなくとも、フリマアプリを通じて販売できます。
オンライン以外でも、フリーマーケットや即売会などに出店して販売する方法があります。

在宅開業

自宅の一部を店舗にして開業も可能です。たとえば、ネイルサロンやリラクゼーションサロン、飲食店があげられます。

ネイルサロンやリラクゼーションサロンは部屋を使ったサービスの提供が可能ですが、飲食店の場合はスペースや資格が必要です。おもに食品衛生責任者や防火管理者、調理師免許が必須などです。

資産運用

ある程度自由にできる資産があれば、資産運用で利益を得ることを狙えます。主に株式投資やFX（外国為替証拠金取引）の運用が挙げられます。

株式投資はNISA（少額投資非課税制度）を利用することで一定の制限のもとで非課税扱いになる点が魅力です。
FXは通貨レートの変動を利用して元手を大きくできる可能性がありますが、ハイリスクハイリターンであり慎重さが求められます。

ほかにも仮想通貨や投資信託、いくつもの資産運用方法があります。自分の保有する資産額とかけられる時間をもとに、運用方法を選択しましょう。

未経験でも始めやすい在宅フリーランス向けの仕事

先述したフリーランスが在宅でできる仕事・職種のなかで、未経験でも始めやすい仕事は下記の5つが挙げられます。

• デザイナー
• Webライター
• 事務・秘書
• 動画編集者
• 資産運用

未経験者が案件を探すときは、「初心者歓迎」や「未経験者可」などの条件をチェックしてください。

フリーランスが在宅の仕事を獲得する方法

ここでは、フリーランスが在宅の仕事を見つける方法を紹介します。

クラウドソーシングの利用

クラウドソーシングは、仕事の依頼主と仕事を探している人をマッチングさせるサービスです。フリーランスの在宅仕事の受注から納品まで、オンライン上で完結させられます。

クラウドソーシングは初心者歓迎の案件が多い点も特徴です。
ただし、初心者歓迎の案件は専門性が求められないため、単価が低いことがほとんどです。

エージェントの利用

フリーランス向けのエージェントは、発注者と受注者の間に入り、両者のニーズを汲み取り案件をマッチングするサービスです。
エージェントを選ぶ際には、いくつかのサービスを比較検討するとよいでしょう。

エージェントのwebサイトにアクセスしたあと、ヒアリングを受けるまたは質問に回答したのちに、自分の情報を登録します。その情報をもとに、条件にマッチした案件の紹介を受けられます。登録した情報の専門性や実務経験値が高いほど、条件の良い案件を紹介してもらえる可能性が高くなります。
営業活動や単価交渉の代行も引き受けているサービスもあります。営業が苦手なフリーランスにもおすすめです。

求人サイトの利用

一般の求人サイトにも、フリーランス向けの案件が掲載されています。アルバイトや業務委託、正社員登用可などの案件が中心です。

求人サイトは、検索機能で条件を絞り込める点が便利です。スタートアップやベンチャー系の企業が多く掲載されているため、これらの企業の仕事や案件受注を目指す方に向いています。

SNSの利用

フリーランスのクリエイティブ系の仕事であれば、SNSを利用して案件を獲得することも有効な手段の一つです。自分の作品をSNSに掲載することで、スキル・センスをアピールできます。
専門性の高い案件を見つけたいときは、ビジネスSNSの活用がおすすめです。ビジネスに特化しており、自分にマッチする案件を探せます。

SNS経由でフリーランス案件を受注する際の注意点は、契約内容のトラブルです。口頭ベースで受注すると、後々のトラブルの原因になり得ます。契約書を取り交わしたうえで仕事を受けるようにしましょう。

知人からの提案

フリーランスは、知人や友人から在宅の仕事を紹介してもらうケースもあります。知人・友人から仕事を紹介してもらうときには、口約束ではなく、しっかりと契約書を取り交わして仕事を始めましょう。

フリーランスを始めるにあたって必要な前準備や人脈の築き方について知りたい方は、「フリーランスの始め方は？必要な準備や手続きを解説」の記事も参考にしてください。

フリーランスの働き方の特徴と動向

ここでは、フリーランスの働きや動向を解説します。混同されやすい「個人事業主」と「フリーランス」の違いなども説明しています。

個人事業主とフリーランスの違い

フリーランスは特定の企業や組織に所属せず、仕事を受注して契約を結んで業務を行う働き方のことを指します。
これに対して個人事業主は、税務上の区分での分類です。個人事業主は法律上の区分で、法人格を取らず自分で事業展開する個人です。

広い意味では個人事業主はフリーランスの一部ですが、個人事業主には自営業者や商店主も含まれ、従業員を雇っているケースもあります。

個人事業主の詳細や開業届を出すメリットなどについて知りたい方は、「個人事業主として起業するメリットは？開業に必要な手続きも解説」の記事もご覧ください。

フリーランスが仕事を始める方法

フリーランスとして仕事を始める場合、働き方としては業務委託を受けて仕事をする方法と個人で事業を起こす方法の2通りがあります。最初は業務委託でスタートし、経験を積んでから事業を起こすことをおすすめします。

業務委託で始める方法

フリーランスは業務委託で契約することが一般的です。エージェントやクラウドソーシングサイトを利用するなど、何らかの方法でクライアントから案件を受注します。
主な業務委託契約には、成果報酬制の請負契約と時間給制の委任契約の2種類の契約形態があります。

業務委託で仕事をするメリットは、自分の興味や実務経験に基づいて仕事を探せる点です。自分のスキルに自信があれば、高報酬の案件にチャレンジできるでしょう。

個人で事業を始める方法

個人で事業を始める方法もあります。たとえば、ECサイトの運営や商品や、材料をインターネットを通じてリテール店舗に卸す事業展開などがあげられます。

実務経験がないと難しく、会社員や業務委託で経験値を高めてからの開業がおすすめです。会社員よりも働き方の自由度が高い点がメリットですが、事業が失敗した場合の責任をすべて負うリスクも伴います。

在宅で仕事をするフリーランスは増加傾向

在宅で仕事をこなすフリーランスは、以前よりも増えています。

要因として、働き方改革によってテレワーク導入が推進されたことがポイントです。また、コロナ禍で在宅勤務が推奨された結果として、在宅でこなせる業務の幅が広がったことも要因です。会社員が在宅で業務をこなすケースが増えた結果、フリーランスが在宅でできる仕事も増えました。

在宅フリーランスの仕事の適性

フリーランスに向いている人の特徴は、以下のとおりです。

• オンラインでの作業に負担を感じない
• 自ら専門分野を開拓できる
• 自己管理能力が高い
• 一人で仕事をしてもパフォーマンスが落ちない
• 管理されるよりも自由を望む
• ストレスを溜め込まない

このような特徴を持った人は、在宅フリーランスとして継続的に仕事に取り組むことができるでしょう。

在宅フリーランスの仕事の単価相場

フリーランスHubの案件情報によると、フリーランスエンジニアのフルリモートの案件は2,059件です。単価が高いものだと月額200万円を超える案件もあります
また、Webマーケターのフルリモートの案件は、単価相場は月額45万円～90万円です。
そのほか、ライターのフルリモート案件ではテクニカルライターが高単価で、月額55万円の案件があります。
（※2024年11月14日時点での情報です）

フリーランスが在宅で仕事をするメリット・デメリット

フリーランスが在宅での仕事を検討する際、メリットとデメリットの両面を理解することが大切です。
ここでは、フリーランスが在宅で仕事をするメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

フリーランスが在宅で働くメリット

フリーランスになって在宅勤務をすることで、拘束時間や人間関係に関連する煩わしさから解放されるでしょう。働く日や時間に関しても自由であり、働けば働いただけ収入をアップできることも大きな魅力です。

時間の融通が利く

フリーランスとして在宅で働く場合、通勤時間は存在しません。たとえば、会社員として片道1時間の通勤時間があるとすれば、在宅フリーランスに転身することで1日2時間をほかのことに充てられます。

定時という縛りもなく、始業時間も終業時間も自分で自由に決められます。会社員は決められた勤務時間に従って働かなくてはなりませんが、フリーランスであればそういった拘束がありません。
効率的に業務をこなせれば、自由時間を増やせるでしょう。充実した私生活につながります。

人間関係のしがらみが少ない

フリーランスには会社員のような上下関係や職場の仲間たちとの付き合いがなく、人間関係のしがらみからも少なくなります。クライアントなどとのやり取りは発生しますが、組織に所属するからこそ発生するストレスはありません。
自分のしたい仕事に集中できるので、業務の効率化を図れるでしょう。

働いただけの報酬がもらえる

フリーランスは組織の従業員ではないため、複数の取引先から案件を請け負って働けます。自分に余力があれば、仕事量を増やして報酬を引き上げられるでしょう。働いた分だけ収入を得られることは、高いモチベーションにもつながります。

実績を積んでクライアントからの信頼を高めることに成功すれば、高単価の案件を受注できる可能性も大きく膨らみます。場合によっては、会社員で働くよりも高収入を狙えるでしょう。

フリーランスが在宅で働くデメリット

在宅ワークやフリーランスは定時という概念がないため、生活リズムが不安定になるなどいくつかのデメリットがあります。
ここからはフリーランスが在宅で働くことのデメリットについて紹介します。

最初のうちは稼げないことがある

業務についてまったく経験がないと、案件の受注は難しいでしょう。
実績づくりのために、最初は低単価の仕事を中心に受けなくてはならないこともあります。その場合、稼げる金額が少なくなることが想定されます。

資格を取得したり副業で実務経験を積んだりしてから、在宅フリーランスとしての独立を検討してください。

自己管理が必要になる

在宅フリーランスは働き方が自由だからこそ、自己管理能力が問われます。案件を獲得しなければ収入が減少し、働き過ぎると健康を害する恐れがあります。

自分の健康面と収入面などを確認しながら働く必要があります。

福利厚生がない

福利厚生がない点は、在宅フリーランスの大きなデメリットです。

会社員であれば、企業が契約している福利厚生サービスを利用することが可能です。しかし、フリーランスは自ら契約しなければ、福利厚生がない状態になります。必要に応じて福利厚生サービスを自分で探して契約することが必要です。健康診断や予防接種も自分で手配して受ける必要があります。

また、有給休暇が存在しないため、仕事を休むとその分報酬が減ります。退職金の制度もありません。
在宅フリーランスで働く場合、先を見据えた貯金や資金計画が必要です。老後の不安をできるだけ低減できるよう努めましょう。

フリーランスが利用できるサポート制度について知りたい場合は、「フリーランス協会とは？プランや支援内容、メリット・デメリットを解説」の記事を参考にしてください。

フリーランスが在宅で仕事を続けるためのポイント

在宅のフリーランスとしてできるだけ安定して仕事を続けたり、より高収入を得たりしたいときのポイントを紹介します。

在宅ワークを続けられる働き方を選ぶ

応募する前に案件の詳細を確認しましょう。在宅可の案件でも、完全在宅ではなく、一部出社する要件が記されている場合があります。たとえば、サーバやネットワーク管理の案件では、メンテナンス作業のために出社する必要が出てきます。

案件に詳細が記載されていない場合は、面接時に質問をしましょう。個人で事業運営するような仕事の場合は、在宅や非在宅を自分の都合で選びやすくなります。

専門分野を持つ

フリーランスとして活動するには、高い専門性を持つことが重要です。専門的なスキルを持っていると、高単価の案件の獲得率が向上します。
資格や勉強に積極的に活用して、専門性を高めましょう。オンラインのセミナーや勉強会への参加もおすすめです。

ツールを活用する

在宅でフリーランス業務をするにあたって、オンライン関連のツールは欠かせません。

たとえばコミュニケーションツールがあげられます。コミュニケーションツールを使いこなして、業務の効率化を図りましょう。そのほか、オンラインで資料の受け取りや成果物の納品をするときは、クラウド上で共有できるアプリケーションを使いこなす必要があります。

積極的に自分を売り込む

フリーランスとして在宅での仕事を続けていくためには、クライアントへのアピールが大切です。自分の実力を伝えることができれば、好条件の案件を獲得できる可能性が高まります。

自分を売り込みたいときは、「営業力を鍛える」「ポートフォリオを作成する」などの方法がおすすめです。ポートフォリオは自分が取り組んできた仕事の実績をまとめたものです。定期的に自分のポートフォリオを整理して、過去の実績を伝えられるようにしましょう。
ポートフォリオについては、「ポートフォリオとは？作る意味やビジネスでの必要性、構成例を解説」の記事も参考にしてください。

自己管理を徹底する

在宅フリーランスとして働き続けようとする場合、自己管理能力は重要です。

仕事面や生活面、健康面など、すべてにおいて自己管理する必要があります。どの程度の収入が必要なのか、その収入を得るために毎月どの程度の仕事を受けるのか、受けた仕事は健康を害さない範囲でこなせるのかなどをトータルで管理できるようにしましょう。

在宅で仕事をするフリーランスの注意点

ここでは、フリーランスが在宅で仕事を行う際の注意点について解説します。

クライアントから信頼されるよう努力が必要

後ろ盾のないフリーランスにとっては、クライアントからの信頼が仕事継続における大きな鍵です。

コミュニケーションスキルを磨き、納期を守り、制作物に求められるクオリティを保ちましょう。これらを意識することで、クライアントからの信頼が向上します。

環境の整備が必要

在宅で仕事をするときは、働くための環境を整備しなければなりません。

一般的に求められる仕事環境は、パソコンと家のネットワーク環境です。パソコンは基本的にはWindowsでもMacでも問題ないでしょう。一般的なパソコンであればカメラやマイクがついているため、オンラインミーティングにも使えます。
ただし、デザイナーや動画編集者などは、ハイスペックなパソコンが必要になる可能性があります。
ネットワークは、安定した回線が必要です。プロバイダーと契約をして屋内のネットi環境を整えましょう。

確定申告が必要

会社員は給与天引きという形で、会社が納税をします。保険料の支払いも同様です。

しかし、フリーランスは自分で確定申告や各種の手続きをしなくてはなりません。
フリーランスの場合、年間の事業所得が48万円を超えると確定申告が必要です。
収入によって税金の控除範囲が変わるため、納税の仕組みを勉強しましょう。地域ごとに税理士会や青色申告会があり、確定申告や税務の相談会を開催しています。分からないことがあれば相談しましょう。

フリーランスの確定申告については「フリーランスの確定申告はいくらから必要？必要書類ややり方も解説」の記事も参考にしてください。

法律関係のトラブルに注意

法律関連のトラブルには注意が必要です。法律の内容を理解したうえで制作物の納品をしなければなりません。たとえば、メディアに成果物を納品する仕事の場合、著作権法や景品表示法に抵触していないことを確認しましょう。

また、2024年1月1日からは、電子帳簿保存法、通称電帳法が本格的に導入されました。これは、従来紙の帳簿や領収書での保存が義務付けられていたものに対して、電子データでの保存を認める法律です。これによって電子データによる請求書や領収書のやり取りを望むクライアントも増えています。最新の法律にも対応できるようにしましょう。

そのほか、成果物を納品したにもかかわらず、報酬を支払われずにトラブルになるケースもあります。トラブル対応については、「業務委託のトラブル事例｜仕事内容や報酬の問題解決・回避に必要な方法とは」でも紹介しているので参考にしてください。

在宅で仕事をするフリーランスになる方法

ここでは、在宅でフリーランスの仕事をするまでに必要となる準備について紹介します。

職種・仕事内容を選ぶ

在宅フリーランスとして仕事をしたいと思ったら、最初に職種や仕事の内容を決めましょう。
自分の能力やこれまでの仕事経験から、どのような分野で働きたいかを明確にします。得たい年収から逆算して、狙いたい単価も検討しましょう。

ただし、実績が伴わないうちは希望する単価の案件獲得は難しいといえます。単価が低くても確実に仕事をこなせる内容の案件から始めることになるケースもあるでしょう。

仕事に必要なスキルを身につける

在宅フリーランスとして求められるスキルが不足していれば、必要となる能力を身につけましょう。クライアントが求めるレベルまで、自分の能力を高めることが必要です。

スキル習得の方法としては、オンラインの学習サイトを利用したり、各種勉強会に積極的に参加したりすることが考えられます。
案件が獲得できるようになってからも勉強は必要です。世の中の変化とともにクライアンのニーズも変化するため、常にトレンドを把握しましょう。

リフレッシュの方法を用意する

在宅フリーランスになると1日中家にいることが増えるため、適度な息抜きも大切です。

たとえば、週に2～3回はスポーツジムに通って、ストレス発散と健康管理につなげるなどの方法があります。
そのほか、定期的にプライベートで会う友達を作ると、悩みを相談したりアドバイスを受けたりできるため、リフレッシュにつながります。

スケジュールやタスクを管理しやすい方法を考える

在宅フリーランスで仕事をすると、複数のクライアントから案件を受注することになります。業務や締切が増えると整理が難しくなるでしょう。

自分に合ったスケジュール・タスクの管理方法を用意してください。たとえば、ソフトウェアやアプリケーションを使って管理する方法があります。クライアント別に案件管理表を作り、スケジュールが迫ってきた場合はアラートが出るようにすると、締切を見える化できます。

コミュニティに加入する

在宅フリーランスには、会社員と違って同僚という存在がありません。それを自由で良いと捉える人もいれば、逆に孤独を感じる人もいます。

孤独を感じやすい人は、仕事や趣味において何かしらのコミュニティに参加するとよいでしょう。コミュニティに所属していれば、充実したプライベートを手に入れられる可能性が高まります。

副業で実務経験を積んで独立を目指す

経験やスキルが不足していると感じている場合は、すぐに在宅フリーランスとして独立しないことも選択肢に入れてください。

実績がないままフリーランスの世界に飛び込んでも、思うように仕事を得られません。会社員を続けながら副業として実務経験を積み、クライアントから厚い信頼を得られたとき、フリーランスとして独立しましょう。

副業を通じて、自分に合う仕事やそもそもフリーランスとして向いているかどうかを判断できます。

まとめ

フリーランスが在宅でできる仕事・職種の種類は、エンジニアやWebライター、マーケター、コンサルタント業など多種多様です。高いスキルを備えている仕事や、豊富な実績を積んできた仕事であれば、在宅案件が獲得しやすくなるでしょう。高単価な案件を獲得できる可能性もあります。
在宅でフリーランスとして働くデメリットや注意点に留意したうえで、フリーランスへの転身を目指しましょう。