Ruby技術者認定試験とは?資格の難易度やおすすめの勉強方法も解説

最終更新日:2025年05月15日

「Rubyに関する資格には何がある?」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。 Rubyの関連資格には、Ruby技術者認定試験やRails技術者認定試験があります。 本記事では、Ruby技術者認定試験やRails技術者認定試験を紹介。各資格の試験概要や難易度、日程、合格ラインなどを解説します。 また、Rubyの関連資格を保有するメリットやおすすめの学習方法も紹介するので、参考にして取得を目指しましょう。

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Ruby技術者認定試験とはどんな資格?

プログラミング言語の「Ruby」の資格には、「Ruby技術者認定試験」があります。

Ruby技術者認定試験とは、一般社団法人Rubyアソシエーションが主催する認定試験です。
Ruby技術者認定試験の資格を取得することによって、Ruby技術者として必要な知識や開発能力を持っている証明ができます。資格の対象者は、Rubyベースのシステム開発に携わるエンジニアや活用して働くコンサルタント、学生や講師などです。

Ruby技術者認定試験の難易度

Ruby資格の「Ruby技術者認定試験」には、Rubyに関する基礎知識を評価するSilver(シルバー)と、高い技術力を証明するGold(ゴールド)の2種類のグレードがあります。

Silver資格

Ruby技術者認定試験のSilver資格の「Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver Version 3」の試験概要は、次のとおりです。

試験名称 Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver Version 3
認定レベル Rubyの文法知識、クラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識について基本的な技術レベルを持つ
出題範囲 文法・組み込みライブラリ・オブジェクト指向
試験時間 90分
試験形式 コンピュータ試験(CBT)
問題数 50問(選択式)
合格ライン 75%

Gold資格

Ruby技術者認定試験のGold資格の「Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold Version 3」の試験概要は、次のとおりです。

試験名称 Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold Version 3
認定レベル Silverで求められる範囲を更に掘り下げ、標準添付ライブラリやアプリケーション設計に必要となるクラス・オブジェクトに関する知識、Rubyによるプログラム設計技術を持つ
出題範囲 実行環境・文法・オブジェクト指向・メタプログラミング・組み込みライブラリ・標準添付ライブラリ
試験時間 90分
試験形式 コンピュータ試験(CBT)
問題数 50問(選択式)
合格ライン 75%

Ruby技術者認定試験の申込方法

Ruby技術者認定試験は、プロメトリック社のWebサイトの「Ruby技術者認定試験制度」のページから申し込みできます。
Ruby技術者認定試験は、次の流れに沿ってサイト上で予約できます。

  1. 会員IDを作成する
  2. ログインする
  3. 資格試験の予約をする
  4. 資格試験の料金を支払う

個人で申し込むほか、企業の購入担当者による受験チケット購入や団体予約も可能です。

Ruby技術者認定試験の日程

Ruby技術者認定試験は、全国各地のテストセンターで通年開催されています。
Ruby技術者認定試験の予約は、試験日の60日前から試験日の3営業日前まで(試験日が土日の場合は4営業日前まで)可能です。

Ruby技術者認定試験の料金

Ruby技術者認定試験の一般向けの料金は、Sliver・Goldともに税込16,500円です。

また、Rubyアソシエーションでは、学生割引制度を用意しています。Ruby技術者認定試験のガク割料金は、Sliver・Goldともに税込8,250円で受験できます。
ガク割の対象は、小中高校・特別支援学校・高専・大学・専修学校・職業能力開発大学校などに在籍する、学生・生徒です。

Ruby技術者認定試験の有効期限

Ruby技術者認定試験の資格の有効期限はありません。更新も必要ないため、一度取得すれば履歴書や面接でのアピールなどに利用することが可能です。

ただし、技術は進歩し続けます。Ruby技術者認定試験の資格取得後も、Rubyの学習を怠らないように努めましょう。自分を高め続けたい方は「学びに終わりはない!勉強して自信をつけたいエンジニアに役立つ記事まとめ」の記事も併せてご覧ください。

Ruby技術者認定試験の特典

Ruby技術者認定試験の資格をはじめとするRuby Association 認定を受けたプログラマーを対象に、JetBrains社のIDEが使える特典が用意されています。

Ruby技術者認定試験の資格を取得したプログラマーは、Ruby on Rails 開発に活用できるIDEである「RubyMine」の6ヶ月間の無料サブスクリプションを進呈されます。また、無料期間終了後も、20%割引でRubyMineのライセンスを更新することが可能です。

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フレームワークのRails技術者認定試験とは

Rubyの関連資格には、「Rails技術者認定試験」もあります。
Rails技術者認定試験とは、Rubyの開発フレームワークである「Ruby on Rails」の専門的な知識を評価する資格です。

Rails技術者認定試験の受検は、Ruby on Railsを活用してシステム開発をするエンジニア、または将来的に開発業務に携わろうとする社会人・学生におすすめです。

Rails技術者認定試験には「Rails4技術者認定ブロンズ試験」「Rails5技術者認定ベーシック試験」「Rails4技術者認定シルバー試験」があります。
各試験の概要は下記のとおりです。

試験名 Rails4技術者認定ブロンズ試験 Rails5技術者認定ベーシック試験 Rails4技術者認定シルバー試験
資格名 Rails4認定ブロンズ技術者 Rails5認定ベーシック技術者 Rails4認定シルバー技術者
対応バージョン Rails 4.0 Rails 5.0 Rails 4.0
難易度 Ruby on Railsの基本知識が問われる Ruby on Railsの基本知識が問われる Ruby on Railsを実務で使うコーディング力が問われる
試験時間 1時間 1時間 1時間
試験形式 CBT(選択式) CBT(選択式) CBT(選択式)
合格ライン 7割の正答 7割の正答 7割の正答
受験料金 10,000円(税抜)
※学割・教員割の価格は通常料金の50%オフ
10,000円(税抜)
※学割・教員割の価格は通常料金の50%オフ
12,000円(税抜)
※学割・教員割の価格は通常料金の50%オフ

Rails技術者認定試験は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで通年で受験することが可能です。申し込みは「Odyssey CBT」から行います。

Rubyのフレームワークについて詳しく知りたい方は、「Rubyフレームワークを7つ紹介!特徴や注意点を押さえよう」の記事を参考にしてください。

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Ruby関連資格を取得するメリット

ここでは、Rubyに関する資格を取得した際のメリットを紹介します。

Rubyのプログラミング力の証明になる

資格があれば、Rubyに関する知識やスキルがあることを客観的に証明できます。
Rubyの資格は現在の職場で活かすことはもちろん、就職や転職の際にも有利です。

Rubyを使って活躍できるエンジニア職の一つに、バックエンドエンジニアがあります。バックエンドエンジニアの詳細は「バックエンドエンジニアの仕事は?目指し方やキャリアパスも紹介」の記事をご覧ください。

Rubyの知識が体系的に身につく

資格取得に向けて勉強することによって、Rubyに関する知識を体系的に身に付けられます。
資格取得を目標にした勉強においては、公式サイトや参考書をもとにして学習を行うため、基礎知識が学べます。

Ruby技術者として活躍できる

Rubyは、汎用性が高く多くのジャンルで採用され、将来性のある言語といえます。
開発の早さなどからベンチャー企業での採用が顕著で、新規開発での活用が期待できます。Web開発でもRubyが採用されるケースは増えています。
今後はスマートフォンアプリを含めたマルチプラットフォームのWebアプリケーション開発において、Rubyエンジニアの活躍が期待できるでしょう。

Rubyエンジニアの活躍の場や案件獲得方法について知りたい方は、「Rubyの仕事内容は?活用される場面や将来性を紹介」をご参照ください。

収入アップに役立つ

Rubyは多くの会社で採用されています。特にWebアプリケーションの開発に使用される機会が多いです。
2025年4月17日時点のフリーランスHubに公開されているRubyの案件数は13,861件です。また、Rubyの月額単価相場で最も多いのは月額80万~90万円の案件で、案件を途切れなく受注できた場合の想定年収は960万~1,080万円になります。

Rubyの関連資格を保有していればスキルの証明となり、高単価な案件を獲得しやすくなります。また、会社に雇用されている場合も、資格手当の支給により収入アップできる可能性があるでしょう。

エンジニアとして収入を上げたいとお考えの方は、「エンジニアの単価相場とは?計算の仕組みや報酬額アップの方法を解説」の記事も参考にしてください。

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Ruby関連資格のおすすめの勉強方法

Ruby技術者認定試験におすすめの勉強方法は、多くの方法を利用した「独学」と、講師に習う「スクール」の2種類に大きく分けられます。それぞれの特徴を踏まえて、自分に合った勉強方法を選んでください。

公式サイトの資料を使う

Ruby関連資格の勉強をするときは、試験を主催している団体が提供している公式からの資料を利用することがおすすめです。

たとえば、Ruby技術者認定試験の公式サイトには、以下のオンライン・書籍の資料が用意されています。

  • Silver模擬問題集
  • Gold模擬問題集
  • Rubyリファレンスマニュアル
  • RubyExamination(REx)
  • 最短突破Ruby技術者認定試験(Silver/Gold対応) 公式テキスト
  • メタプログラミングRuby第2版
  • Rubyのしくみ Ruby Under a Microscope

公式が用意するテキストや問題集を活用すれば、Ruby関連資格の取得に向けて効率的に勉強できます。

市販の参考書や問題集を使う

Ruby関連資格の試験対策には、市販の参考書や問題集を使った自己学習も有効です。受験するRuby関連資格の試験の種類・難易度に合致したテキストを購入してください。

入門書で基礎を固め、参考書や対策本を周回し、模擬問題集で試験対策に取り組むと、Ruby関連資格の取得に必要な知識が培われるでしょう。

独学で勉強するコツについては「独学でプログラマーになるには?学習方法や収入について解説!」の記事をご覧ください。

学習サイトを使う

Ruby資格試験の学習には、オンラインの学習用のサイトを活用することもおすすめです。
オンラインの学習サイトの大きなメリットは、自分のペースで勉強を進められる点です。また、場所を選ばずにどこでも学習できる点もメリットとして挙げられます。すきま時間を有効活用してRuby資格取得のための勉強ができます。

プログラミングスクールに通う

自己学習によるRuby資格試験の合格に不安を覚えるなら、プログラミングスクールを活用する方法があります。
講師や仲間と一緒に勉強できるため、モチベーションを保ちながら学習をすることが可能です。また、疑問点をすぐに質問して解決できる点も、プログラミングスクールを利用するメリットの一つです。

スクールに通うことを検討している場合は、「おすすめのオンラインで学べるプログラミングスクール7選」の記事を参考にしてください。

実際に環境を構築する

Ruby関連資格の取得のための知識を深めるためには、Rubyを使って環境開発に挑戦してみることが大切です。
実際にRubyを使うことによって、資格取得のための試験勉強で学習した内容について本質的に理解できるでしょう。

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まとめ

プログラミング言語「Ruby」の資格の代表的なものには、「Ruby技術者認定試験」があります。Ruby技術者認定試験のレベルは、基礎知識を問うSilverとさらに掘り下げた知識を問うGoldの2つです。
Ruby技術者認定試験に合格して資格を取得すれば、Ruby技術者として必要な知識・開発スキルを保有しているという証明になります。

Rubyに関する資格には「Rails技術者認定試験」も挙げられます。Rails技術者認定試験は、Rubyの開発フレームワークである「Ruby on Rails」のスキルを認定する試験です。
Rails技術者認定試験のブロンズとベーシックの試験では、Ruby on Railsの基礎知識が測られます。Rails技術者認定試験のシルバーの試験では、より実務的な能力が問われます。

Rubyは汎用性が高く、今後も多くの分野で需要が見込まれます。Ruby関連の資格を取得することで、エンジニアとしての活躍の場を広げられたり、収入を向上させたりすることが期待できるでしょう。

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