C#の資格を取得するメリットは?おすすめの試験や認定、勉強方法を紹介

最終更新日:2024年10月24日

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この記事のまとめ

  • C#エンジニアにおすすめの資格は、基礎レベルでは基本情報技術者試験、応用レベルでは応用情報処理技術者試験やオラクルマスターなどがある
  • C#エンジニアに資格は必須ではないが、スキル証明やキャリアアップ、フリーランスとして活動する際に役立つ
  • 資格取得だけでなく、他言語の習得や、Windowsアプリケーション開発、Unity、モバイル開発などの経験を積むことも重要である

C#は、Microsoft社がWindowsアプリケーションを開発するために作った言語です。Azureによるクラウド連携など、幅広い機能を持っています。

本記事では、C#エンジニアにおすすめの資格を紹介します。資格の必要性や効果的な勉強方法もあわせて解説するので、受験に向けて一歩踏み出しやすくなるでしょう。C#エンジニアにとって必要な資格を知り、キャリア形成に役立ててください。

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C#エンジニアにおすすめの資格|基礎編

C#はMicrosoft社が開発したプログラミング言語です。そのため、Windows向けのアプリケーション開発でよく用いられます。

ただ、C#に特化した資格は現状ありません。ここでは、C#エンジニアにおすすめの基礎的な資格を見ていきましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、高度IT人材に必要な基礎的な知識・技能を証明する国家試験です。合格率は45%と決して易しくありませんが、ITエンジニアとしては基本的な資格だといえるでしょう。

収入アップに直結するわけではないものの、より上位の資格を取るための基礎固めに適しています。合格率は半分以下ですが、これは受験層が広いためです。ある程度勉強をしたエンジニアなら比較的受かりやすいと考えられます。

ただし、出題範囲は広いので、知識が特定の分野に偏っている人はしっかりと対策するべきでしょう。

ITパスポート

ITパスポートは、情報処理試験の中では入門編ともいえる試験です。非IT系の社会人から学生まで、幅広い層が受験しています。

総合評価1,000点満点中600点以上、分野別評価1,000点満点中300点以上で合格です。合格率は約50%ほどですが、エンジニアにとっては難易度低めの試験だといえます。

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C#エンジニアにおすすめの資格|応用編

C#エンジニアには、言語以外にも多くの知識が求められます。Microsoft製品の知識はもちろん、職種次第ではDBやUnityを扱うスキルが必要になるケースもあります。以下では、ある程度知識や経験が身についたC#エンジニア向けの資格を見ていきましょう。

応用情報処理技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格です。コンピュータやITに関する応用レベルの知識・スキルが問われます。

合格には、100点満点中で60点以上獲得する必要があります。合格率約23%の難易度が高い試験なので、スキル証明に有効だといえるでしょう。

AZ-220 Microsoft Azure IoT Developer

AZ-220 Microsoft Azure IoT Developerは、個人がMicrosoft製品の知識や技術を持っていることを認定するMicrosoft認定資格です。
AzureはMicrosoft社が提供しており、AmazonのAWSやGoogleのGCPと並ぶ人気のクラウドサービスです。

AZ-220は開発分野以外の内容も出題される管理職向けの内容です。国際的な資格試験なので、世界でも通用するスキルの証明になります。C#とAzureを活用してIoTソリューションを開発するエンジニアに役立つでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターは日本オラクル社が認定する、Oracle Databaseの管理スキルを証明する資格です。内容や難易度に応じて、異なる4つのグレード(ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ)が設定されています。

ブロンズではデータベースの基礎知識、シルバーでは運用管理とSQLの基礎知識が問われます。ゴールドを取得すれば、バックアップやリカバリ、アーキテクチャ・データベースに関する高度なスキルが証明できるでしょう。データベースを扱うエンジニアに必要なスキルを体系的に学べるのがメリットです。

Unity認定資格

Unity認定資格は、ゲームエンジン「Unity」を扱う知識・スキルを認定する試験です。ユーザー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパートの4段階があり、自分のスキルに合ったレベルが選べます。

Unityはゲームに使われることが多いですが、VRやARアート開発用のプラットフォームのほか、設計や医療の分野でも活用されています。資格を取得すればUnityの習熟度証明になるので、案件獲得時に有利になるでしょう。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、システム開発の上流工程を担うシステムアーキテクト(SA)に必要な知識・スキルを証明できる国家試験です。情報処理技術者試験の試験区分でも特に難易度が高くなっています。

試験では情報システムや組み込みシステムの開発に必要な要件定義をするスキル、アーキテクチャ設計力が問われます。C#を扱う上級エンジニアを目指している人におすすめです。

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C#エンジニアに資格は必要?

結論からいうと、C#エンジニアに資格は「絶対に必要」ではありません。ただし、キャリアアップやキャリアチェンジの際に資格が役立つケースもあります。C#関連資格の有効性を見ていきましょう。

必須といえる資格はない

C#エンジニアとして生き残ることだけを考えるなら、資格は必要ありません。

しかし、より良い環境で働きたい、または年収アップしたいなら、応用情報技術者試験やMicrosoft認定試験、Oracle系の資格などを取得するのがおすすめです。資格を使ってスキルをアピールできるからです。

「より良いキャリアを形成するのに資格は役立つ」と考えると良いでしょう。

技術力の証明として資格を活用

資格を取得すると、C#のスキル証明に役立ちます。言葉でアピールしたりポートフォリオを提示したりもできますが、資格名の方が客観性は高いでしょう。資格は試験や階級ごとにレベルが明確に決まっているからです。

資格は扱う内容が系統立っているのも特徴です。資格を持っていれば「基礎から体系的な知識を身につけた人材」だとみなされ、クライアントに安心感を与えられます。

フリーランスへの道が開ける

C#関連資格は、フリーランス案件獲得時にも有利に働きます。資格が他の人と差別化できる可能性があるからです。

同じような実績の人が複数いたとき、クライアントは客観的なスキル証明ができる人に依頼したいと思うでしょう。C#関連資格を取得すれば、フリーランス案件で「しっかりとしたスキルを持っている」ことのアピールになります。

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資格試験の勉強方法

C#関連資格では言語以外の内容について問われることも多いため、難易度は高いと考えられます。合格するにはある程度の学習時間を確保する必要があるでしょう。ここでは、C#関連資格の勉強方法を紹介します。

参考書や問題集による学習

参考書や問題集を使って勉強するのは、独学の中でも一般的な方法だといえます。まずは参考書で知識を身につけ、その後過去問題を繰り返し解いて傾向に慣れるのがコツです。

資格試験の名前で検索すると、市販のものや公式配布のものなどさまざまな教材が見つかるでしょう。参照すべき参考書は自分のスキルレベルや知識量によって異なります。教材を手に取って確認し、内容が理解しやすいものを選びましょう。

学習サイトによる学習

学習サイトなら、サイトにアクセスできる端末を持っていればどこでも勉強できます。手軽で効率的に学べる方法だといえるでしょう。

実際に手を動かしてプログラミングを行う、チュートリアルタイプの学習サイトもあります。実践しながら学習を進められるため、エンジニアにとっては効率の良い方法です。無料で利用できるサイトも多く、学習コストを抑えられます。

スクールに通う

プログラミングスクールに通うのも効率が良い学習方法の1つです。スクールのメリットは、カリキュラムに従って効率的にプログラミングを学べること。疑問点をすぐに質問できるのも嬉しいポイントです。

C#を教えてくれるプログラミングスクールはそれほど多くないようです。しかし、業務系アプリの開発講座を展開しているスクールなら、C#を扱っている可能性は高いでしょう。

公式サイトを活用する

試験によっては、公式サイトで教材が配布されているところもあります。受ける資格を決めた後は、配布教材がないか確認してみましょう。

公式サイトで配布されている教材は、試験内容に即したものになっているのが特徴です。学習サイトや参考書で基礎的な部分を学習すれば、試験対策と基礎学習が同時に進められます。

勉強前に資格が廃止されてないかチェックする

勉強する前に、自分が挑む資格が廃止されていないか、あるいは廃止予定になっていないかを公式サイトで確認しましょう。

Microsoft認定資格は、定期的に見直しをされ、既存資格が廃止されるケースもあります。たとえば、98-361のSoftwareDevelopmentFundamentalsという試験は2022年の6月に廃止されました。

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C#エンジニアが学ぶべき資格以外の要素

C#を勉強するときは言語自体はもちろん、業務上使用するアプリケーションについても学んでおくと良いでしょう。ここでは、C#エンジニアが学ぶべき資格以外の要素について解説します。

他言語を学ぶ

C#は今後も需要があるといわれますが、近年は他に多くの人気言語が存在しています。対応可能な業務の幅を広げるなら、C#以外の言語も学習するのがおすすめです。C++やPythonといった言語のスキルも磨けば、参画できる案件も増えるでしょう。

Windowsアプリケーションの開発に携わる

Windowsアプリケーション開発の経験を積むことは、C#エンジニアにとってとても有効です。C#は長くWindowsアプリケーションの開発に使用されてきたため、「マイクロソフト関連の開発経験」があるエンジニアは高く評価される傾向にあります。

C#はWindowsアプリケーション開発用にリリースした言語であり、WindowsはOSとして高いシェアを誇ります。Windowsがなくならない限り、C#の需要は伸び続けるでしょう。

Unityの使用経験を積む

Unityはゲーム開発でのシェアが非常に高く、2Dゲームや3Dゲーム、VR・ARゲームなど多様な開発に対応可能です。ゲーム業界で働く上では「Unityの使用経験」は必須だといえます。

ゲームに限らず、医療などVRを活用する業界ではUnityの採用機会が多くあります。遠隔医療やオンライン診断といった需要が増加しており、VRの活用範囲も広がっているためです。C#のスキルとUnityのスキルを組み合わせれば、幅広い業界での活躍が期待できます。

モバイル開発を経験する

モバイル開発の経験も案件参画に際して有効に働くでしょう。モバイル開発では、実務経験がより重視される傾向があるからです。

Microsoft Visual Studioなどの統合開発環境を使用すれば、C#でもモバイルアプリを開発できます。スマートフォンの普及でアプリ開発の需要が高まっているので、モバイル開発の経験者は引き続き重宝されると考えられます。

上流工程に携わる

上流工程とは、システム開発の「要件定義」から「計画立案」までを指します。上流工程に携わるには、開発工程の全体を理解し、効率の良い手順を組み立てて実行する力が必要です。

上流工程の経験者はプロジェクト全体を管理するマネジメント力を持っているとみなされ、高単価案件に参画しやすくなります。上流工程から携われるチャンスがあれば、ぜひ積極的に参加しましょう。

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資格を取得し、望むキャリアパスを実現しよう

資格取得に向けた勉強は貴重な知見を得られるチャンスであり、キャリア形成にも役立ちます。また、資格はスキルの証明にもなるので、案件参画時のアピールにもなるでしょう。C#関連資格にチャレンジし、自分の理想のキャリアパスを実現しましょう。

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