最終更新日:2025年03月07日
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この記事のまとめ
MBaaS(Mobile Backend as a Service)は、モバイルアプリでよく利用されるバックエンド機能をクラウド上のAPIとして提供するサービスです。活用すればバックエンド環境の開発が不要になるため、アプリ開発を効率的に行えるでしょう。本記事ではMBaaSのメリットや機能、代表的なサービスなどを紹介します。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るMBaaS(エムバース)はモバイルアプリ開発用のサービスで、よく利用されるバックエンド機能をクラウド上のAPIとして提供します。Mobile Backend as a Service の略語です。
バックエンド側の処理やサーバー構築が不要のため、アプリ開発や運用が低コストで効率的に行えます。クラウド技術とスマートフォンの普及によって生まれた新しいサービスです。
アプリ開発をしてみたいという方は、「アプリ作成は無料で簡単にできる?開発に必要な知識やツールを紹介」の記事もおすすめです。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るMBaaSで実現できる機能には、モバイルアプリで利用頻度の高い処理やデータ管理、外部連携などがあります。ユーザー情報やメディアデータを管理したり、認証したりする重要な機能をサポートするため、強力なAPIといえるでしょう。
以下でMBaaSが提供する6つの機能を紹介します。
MBaaSはユーザーを認証する機能を提供します。ログイン・ログアウト、会員登録・更新・削除などの会員のアクセス管理が可能です。メールアドレスやパスワード、電話番号などさまざまな情報を保存・管理できます。
対応している認証方法は、パスワード・メールアドレス・SNSアカウント・匿名認証・シングルサインオンなどです。ECアプリでの多様な認証のニーズにも対応できます。
MBaaSは、アプリやシステムで使用するデータを保存・管理するデータベースの機能を提供します。多くのMBaaSはNoSQL型のデータベースを採用しているため、RDBMSと比べて処理が速いのがメリットです。分散処理・ビッグデータの処理に向いています。
MBaaSはテキストや画像のデータを保存・管理するファイルストレージ、およびファイルの登録・更新・削除をする機能を提供します。
モバイルアプリは多様な形式のバイナリデータを扱うのが特徴です。そのため、MBaaSはこれらをサーバーに保存して安全に管理する手段としてクラウドストレージを提供します。
MBaaSは、データの更新などシステムの変化をモバイル端末に知らせる通知機能を提供します。主にプッシュ通知・メール通知の2種類が利用可能です。ユーザーのプッシュ通知の利用状況を確認する機能も実装できます。
一般的にプッシュ通知機能の実装にはコストが多くかかります。MBaaSを利用すればこれらの機能の開発・保守を行う必要がなく、単にAPIを呼び出して使えるのがポイントです。
MBaaSは位置情報サービスを提供しており、スマートフォンのGPSデータを取得して保存・管理し、アプリ機能に実装できます。位置情報とプッシュ通知を組み合わせ、店舗の近くを通ったユーザーに情報提供を行う機能も簡単に実装可能です。
位置情報はスマホなどのモバイルデバイスだけでなく、IoTデバイスでも利用されます。IoTデバイスを使用したシステムをMBaaSで開発するのも容易です。
MBaaSはSNSや外部サービスとの連携機能を提供します。これを使えば、アプリからSNSへの投稿やデータの参照、各種サービスへのアクセスが可能です。
たとえば、会員登録していないユーザーでもGoogleやSNSのアカウントを使用してアプリにサインインできる、というような機能を簡単に追加できます。対応するSNSや外部サービスはMBaaSの仕様により異なります。
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おすすめの案件を受け取るMBaaSを導入すれば、開発負担の軽減や期間の短縮、運用・保守のクオリティ向上が見込めるでしょう。ここでは、モバイルアプリ開発にMBaaSを使う4つのメリットを解説します。
MBaaSはサーバー構築が不要です。サーバーの運用・保守はサービスを提供する事業者が行うため、利用者は料金を負担するだけで済み、運用のための人員を充てる必要もありません。
SEがインフラの保守・管理に関わるのは能力・体制の面で難しいため、インフラエンジニアやサーバーエンジニアなどの専門職が関わる必要があります。MBaaSを導入すれば、SEだけでシステム管理が可能になるでしょう。
SEの仕事については、「SEの仕事とは?転職・フリーランスを目指すための方法」の記事でもまとめているので興味のある方はご覧ください。
MBaaSは提供される機能の単位で利用料が設定されるサービスと、一定以上のデータ量を扱う場合に料金が発生するサービスがあります。基本的な機能のみの利用、データ量が少ない場合は、無料で使えるプランが用意されています。
プランは細かく段階が用意されていたり、従量課金制だったりと、利用したい機能や頻度に応じて選択可能です。システムの規模次第でリーズナブルな費用負担で運用できます。
MBaaSはモバイルアプリのバックエンドを提供するため、サーバー上で動作するバックエンドシステムを開発する必要がありません。人員や期間などのリソースを他の業務に回す余裕が生まれ、バックエンドの保守に関わる費用や時間も節約できるでしょう。
開発者はフロントエンドの開発に専念でき、アプリそのもののクオリティ向上を優先できるのは大きなメリットです。効率的に開発できるだけでなく、アプリの利用効果を最大化できる可能性もあります。
大手の信頼できるMBaaSでは、サーバー側のセキュリティは確保されていると考えて良いでしょう。データの流出など情報漏洩のリスクが少なく、バックエンドのセキュリティ管理に十分なリソースを割けないユーザー、不慣れなユーザーも安心して利用できます。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る基本的にMBaaSの仕様・サーバーの動作は決まっているため、できることの制約はあります。カスタマイズの可能性や範囲は利用するサービスによって異なり、求める機能が得られない場合もあるでしょう。
顧客情報はサービスのクラウドによって管理されるため、不具合や流出があった際に自社側で説明できる情報が限られる可能性があります。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るMBaaSはサービスの総称を指す言葉で、個別のサービス名称ではありません、事業者ごとにさまざまな名称で提供されています。ここでは、国内で人気があるサービスの特徴や料金を紹介します。
ニフクラmobile backendは、富士通クラウドテクノロジーズ株式会社が提供するMBaaSです。前述した主要機能が無料で利用できます。
ゲームや企業向けのアプリの開発に向いており、有名IPのポータルアプリにも利用された事例があります。国産のMBaaSはゲームアプリ開発に向いているでしょう。
【料金】2023年6月現在
サーバー | 月額 2,860円/台 〜 596,750円/台まで各種 |
OS | CentOS・Ubuntuなどは無料 |
各種基本機能 | 無料 |
FirebaseはFirebase,Inc.が開発し、のちにGoogleが買収して提供しているMBaaSです。基本サービスは無料で利用でき、制限を超えたデータに対して課金される仕組みのため、導入時点での費用負担はありません。
リアルタイムデータベースがFirebaseの特徴の一つです。オフライン・オンラインでの作業、ユーザー間のデータ共有がシームレスで行えます。
【料金】2024年9月現在
Spark プラン(初心者向け) | 無料 |
Blaze プラン(大規模アプリ) | 従量課金 |
※見積もりはサイト上から、必要なリソースを設定して算出可能
AWS Mobile Hubは、Amazon Web Servicesが提供するMBaaSです。AWSが提供するクラウドへの橋渡しをするもので、これを使用してAWSの各サービスを利用します。したがって、単体での料金設定は存在しません。
すでに利用しているAWSを利用したり、新たにAWSを軸としてシステムを構成したりするのに適しています。
Mobile AppsはMicrosoft Azureが提供するMBaaSです。企業向けのアプリ開発に適しており、Microsoft製品との連携がしやすいのが特徴です。Microsoft製品にアクセスしたいアプリの開発に役立ちます。
【料金】2023年6月現在
Free | 無料 |
Shared 〜 Isolatedプラン | 従量制:$0.013/時間 〜$0.40/時間 |
AppPotはNCDC株式会社が提供するMBaaSであり、MEAP(Mobile Enterprise Application Platform)の機能も持ち合わせています。
企業向けのアプリを手軽に開発できるよう工夫されたプラットフォームが特徴です。データベースはRDBMSを使用しているため、業務システムとの親和性が良いのがメリットだといえます。
【料金】2024年9月現在
ユーザーライセンス・コアライセンスの2種類の体系(一括型)
ユーザーライセンス 5ユーザー/コア |
20,000円 |
コアライセンス | 1,000,000円 |
※別途サブスクリプション・その他機能別料金あり
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おすすめの案件を受け取るMBaaSは、モバイル用のバックエンドをAPIとして提供するサービスで、モバイルアプリの開発を効率化できます。
顧客情報などの重要データを扱うため、サービス選択時はアプリの目的やサービスの実績を十分に確認する必要があります。また、サービスごとに用意されるAPIが異なるため、開発に必要な機能が揃っているかも事前に把握しましょう。
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