Pythonの副業は未経験だと稼げない？ 案件内容や必要なスキルを解説

Pythonの副業は未経験でも稼げる？

まず最初に、Pythonの副業に経験が必要なのかどうかを解説します。

初心者も可能だが実務経験者向け

Pythonを用いた副業は、初心者でも挑戦可能です。ただし、Pythonを用いる副業案件の多くは実務経験がある方を対象にしています。そのため初心者向け案件は比較的数が少なく、見つかっても単価が低い傾向にあります。

初心者の間は稼ぐことよりもスキルアップを目的に、受注可能な案件で実務経験を積みましょう。

高単価の副業案件は実務経験がないと難しい

Pythonを用いた高単価の副業案件を受注するためには、実務経験がないと難しいといえます。

高単価の案件は、実務経験がある人を対象に募集していることが多いため、経験がない場合は案件の獲得自体が困難です。特にAI開発やデータ分析などの高度な技術を要する案件では、実務経験に加え専門知識が求められるため、初心者や未経験者には難しいでしょう。

高単価の案件に挑戦するには、基本的なPythonスキルを身につけたうえで、実務経験を積むことが重要です。実務経験を積むことで、次第にスキルが向上し、高単価案件を受けられるようになるでしょう。

Pythonの特徴

Pythonとは、1991年に開発されたプログラミング言語です。Pythonはコード数が少なく、シンプルな作りになっているのが特徴です。どのエンジニアにとっても理解しやすい簡潔なプログラムを書くことができます。
また、Pythonは開発に役立つライブラリが何万通りも用意されているため、作成したいプログラムを比較的簡単に作れます。

Pythonは初心者でも扱いやすいシンプルなプログラム言語です。Pythonの副業を始めようとする際には、Pythonの基本的な特徴や案件の傾向、求められるスキルについて理解してから始めるとよいでしょう。

Pythonの特徴についてさらに詳しく知りたい方は、「Pythonとは？主な活用領域やサービス事例を紹介」の記事をご覧ください。おすすめのフレームワークや具体的なサービス事例も紹介しています。

Pythonを使ってできる副業の仕事内容

ここでは、Pythonの副業案件によくある仕事内容を紹介します。

データ収集（スクレイピング）

Webページから指定した画像や文字のデータを自動的に抽出する技術をスクレイピングと呼びます。スクレイピングのプログラムは、Pythonで作成されることが一般的です。

簡単なスクレイピング案件であればPythonを使った副業の中では難易度が低く、未経験者や初心者におすすめです。HTMLやCSS、JavaScriptなどWebサイトを構成するプログラミング言語の知識があれば、さらに案件を受注できる可能性が上がるでしょう。

事務作業の自動化

Pythonを活用することで、日々の事務作業を自動化できます。自動化できる作業には、以下のようなものがあります。

• Excel・Wordの操作
• メールの送受信
• SNSの操作
• 画像編集の自動化

事務作業はどの企業も効率化したいと考えているため、ニーズの高い業務だといえるでしょう。Python初心者のエンジニアでも採用されやすい傾向があります。

データ分析

データ分析とは、膨大な情報を収集して分析する案件です。この業務を専門に作業する人を、「データアナリスト」と呼びます。

分析して得た結果は、会社の経営判断をする材料になることがあります。高度な技術や視点、エンジニアとしての実務経験が求められます。

データアナリストについては「データアナリストとは？未経験から目指す方法や役立つ資格などを解説」をご参照ください。

データサイエンス

データサイエンスとは、主にビッグデータを扱って解析・考察する仕事です。
データサイエンティストはまず、答えを出したい問題について明確にします。次に、統計データやデータベースから情報を収集し、集めたデータを整理して分析します。そのデータをグラフに直して可視化したり、統計モデルを作成したりします。

Pythonでできる仕事の将来性や役立つ資格について知りたい場合は、「Pythonを仕事に活かそう！できることや将来性は？」をご参照ください。

アプリケーションの開発

Pythonは、アプリケーション開発の案件でも重宝されます。GoogleやYouTube、Dropboxなどの著名なWebアプリケーションにもPythonが活用されています。

Webアプリケーションの内部開発に携わるため、各部署や他のエンジニアとやりとりをしながら開発を進めます。初心者の副業としては難易度が高いため、応募する前に業務内容をよく確認しましょう。

機械学習・AI開発

Pythonは、関連するフレームワークやライブラリが豊富に揃っているため、機械学習やAI開発に適した言語です。近年のAI技術の発展に伴い、副業案件が増加しています。

しかし、これらの分野は専門的な知識が多く求められ、要求されるスキルのレベルも高い傾向にあります。単価も難易度に応じて高くなる傾向にあるため、自らのスキルや経験に自信がある方におすすめの案件といえるでしょう。

Pythonのフレームワークについては、「Pythonにはどのようなフレームワークがある？種類と特徴を紹介」をご覧ください。

講師やライター

Pythonのスキルを活かして、講師やライターの仕事を副業ですることが可能です。
Pythonを扱えるエンジニアの需要は高く、それを教えられる人材の需要も高まっています。

講師業やライター業の仕事にはPythonのスキルだけでなく、コミュニケーション能力や言語化能力などが必要です。

Pythonの副業案件の単価相場

2025年3月時点のフリーランスHubの案件情報によると、Pythonを使った案件の月額単価相場で最も多いのは月額70万～80万円の案件です。そのほか、月額60万～70万円や月額80万～90万円の案件も多数あります。
副業としても取り組みやすい週1～3日の案件においても、月額55万から100万円まで、幅広い案件があります。

各種エンジニア職の年収に興味をお持ちの方は「エンジニアの種類と仕事内容は？必要なスキルや平均年収も解説」の記事も併せてご覧ください。

Pythonの副業がおすすめな理由

ここでは、Python副業をおすすめできる理由を3つ紹介します。

案件数が多い

Pythonの副業がおすすめな理由の一つは、Pythonを用いる案件数の多さです。
2025年3月においてフリーランスHubで公開されているPython案件は24,436件です。仕事内容は社内業務効率化の案件やアプリケーション開発案件、AIモデル検証･開発などがあります｡

高単価案件がある

高単価案件が存在する点も、Pythonの副業がおすすめな理由の一つです。

Pythonを使った副業案件の難易度は幅広く、難易度の高い案件ほど単価も高くなる傾向にあります。たとえば、AI開発や機械学習、データ分析などの専門的な知識とスキルを必要とする案件は比較的高単価です。

初期費用がかからずライブラリが豊富

初期費用がかからない点も、Pythonの副業がおすすめな理由の一つです。

Pythonはオープンソースのプログラミング言語です。無料でインストールできるため、パソコンがあれば追加の費用なしで始められます。そのため、プログラミング学習を始める際の費用面のハードルが低く、気軽に取り組むことができます。

さらに、Pythonは幅広い分野に対応したライブラリが豊富に揃っているため、開発を効率化できる点も魅力です。

Pythonの副業に必要なスキル・知識

ここでは、Pythonの副業に求められるスキル・知識を紹介します。Pythonの副業を始めるときは、ここで紹介するスキルや知識を身に付けましょう。

システム・サービス開発の基礎

Pythonの副業を始める前に、システム開発の基礎を学んでください。
たとえ初心者であっても、報酬を受け取る以上は一定レベルの知識が求められます。基礎的な開発内容を把握しておけば、初心者向けの案件を受けるときに戸惑わずに作業に入れるでしょう。

スクレイピング技術

Pythonの初心者向けの副業案件は、スクレイピングの案件が多くあります。副業案件を獲得するために、基礎的なスクレイピング技術を身につけておきましょう。
目的に合ったスクレイピング作業ができるよう練習しておくことがおすすめです。

Web APIに関するスキル

WebAPIは、多様なシステム開発で活用されているプログラムです。システムとは別サービスを利用するためのインターフェースで、多くの企業で利用されています。

WebAPIを用いると、ほかの機能を装備したいときに、最初から開発する必要がなくなります。Pythonのプログラミング技術と合わせて習得すると、副業案件を探す際の武器になるでしょう。

機械学習に関する知識

Pythonを用いた副業では、機械学習に関する基礎的な知識を求められる場合があります。
Pythonは、機械学習をサポートする多くのライブラリやフレームワークを提供しており、これらは実際の開発で頻繁に使用されています。関連するフレームワークやライブラリなどの知識を身につけておけば、Pythonを活用した機械学習に関する副業に効率よく対応できるでしょう。

機械学習エンジニアの仕事内容については「機械学習エンジニアの年収はどれくらい？転職事情や収入を上げる方法も解説」をチェックしてください。

統合開発環境の知識

Pythonの統合開発環境の知識を身につけることで、参画できる副業案件数が増える可能性があります。

統合開発環境とはIDE（Integrated Development Environment）とも呼ばれ、Pythonでのプログラミングをサポートしてくれるツールを備えています。たとえば、「Jupyter Notebook」や「Anaconda」などです。
これらの知識があることで、高額単価の案件獲得につながるケースもあるでしょう。

Pythonの開発環境やエディタについては、「Pythonのエディタ・開発環境はどれが良い？目的・使い勝手で選ぼう」をご参照ください。

Webアプリ開発に関するスキル

PythonでWebアプリを開発するには、フロントエンドやサーバーサイドのプログラミングに関する基礎的な知識を求められます。
また、HTMLやCSS、JavaScriptなどを習得すれば、Webサイトの開発に関する副業にも活用できるほか、他のプログラミング言語や技術を活用した案件にも応募できるようになります。

数学の知識

Pythonの機械学習に関連する副業では、高校〜大学レベルの数学を求められる場合があります。特に、微分・積分や線形代数などの範囲の知識がよく用いられます。
独自に設計・実装する案件の多くでは、開発に大学レベル以上の数学的な知識が必要です。

一方で学習済みAIを活用する場合は、必ずしも数学知識が必要とは限りません。しかし、基本的な数学知識があれば、より深い理解を持って作業ができるでしょう。

データ分析や統計の知識

Pythonを用いた副業でデータ分析や機械学習を扱う際には、統計の知識が重要です。データの傾向を把握したり、モデルの精度を向上させるためには、統計学の基礎的な理解が必要になるためです。
特に、回帰分析や確率分布、標準偏差や分散などの知識は、データ分析用のライブラリをより使いこなすために役立ちます。

統計を深く学ぶことで、より高度な分析やアルゴリズム設計にも対応できるようになり、受注できる案件の幅が広がるでしょう。

コミュニケーション力

Pythonの副業を始めたい方は、コミュニケーション能力を鍛えてください。
フリーランスで副業する場合、営業やクライアントとのやりとりにおいてコミュニケーションが発生します。社会人として、必要最低限のコミュニケーションを取れる力を備えておきましょう。

自己管理力

Pythonの副業で成功するためには、自己管理力が重要です。

副業と本業のバランスを取りながら効率よく作業を進めるためには、計画的な時間管理とタスク管理が欠かせません。納期遅れや成果物のクオリティ低下を防ぐために自己管理能力を高めて、副業案件に臨みましょう。

営業力

Pythonの副業案件を獲得するためには、自己PRや提案力などの営業力が必要です。自分の技術や強みをしっかりとアピールすることで、クライアントとの信頼関係を構築し、案件獲得につなげることが可能です。
特に未経験者の場合、自分から積極的に営業活動を行うことで、人脈や実績の積み重ねに大きく貢献できます。

Python初心者が副業案件を受注する流れ

ここでは、初心者がPythonの副業案件を受注するまでの流れを紹介します。

1.案件の需要・動向を調べる

Python初心者が副業で案件を受けるための最初のステップは、Pythonに関する需要や動向の十分なリサーチを行うことです。

Python案件にはWebアプリケーション開発やデータスクレイピング、機械学習、データ分析などのジャンルがあります。それぞれのジャンルの需要や動向を調べて、将来性の高い副業案件を選びましょう。

2.Pythonについて分析・学習する

Pythonを身につける主な方法には、独学やスクールに通うことが挙げられます。また、企業に転職して実践をとおしてPythonを学ぶ方法もあります。

ある程度学習が進んだら、Python以外の言語を学ぶとより理解が深まるでしょう。HTMLやRuby、JavaScriptなどがおすすめです。

3.簡易なWebサービスをつくる

Pythonの基礎を学んだ方は、その時点で作れる簡単なWebサービスを作成します。自分の実力でできる最大限の実績を作成して、エラーやトラブルを経験しましょう。

スクールや独学で学ぶだけではなく、自分で作業して実力をつけることが大切です。案件を受ける前に、自分の得意な作業や苦手な作業を知ることで、スキルを磨けます。

4.ポートフォリオを作成する

ポートフォリオとは、自分の制作物や実績をまとめた資料です。

Pythonの実績が多くある方は、それらを整理してまとめます。プログラミング初心者で実績が多くない方は、制作時にどのような点を工夫をしたかなど、一つひとつを深く掘り下げて記入しましょう。

5.初心者向けの案件で実績を重ねる

ポートフォリオを作成した方は、初心者向けのPythonの副業案件に応募しましょう。「未経験者可能」「初心者歓迎」というキーワードで検索すると適切な副業案件が見つかりやすいです。

はじめは、単価が低くても自分のレベルに合った案件を多く経験することが大切です。実績を積んで、ポートフォリオを充実させましょう。

6.高単価案件に挑戦する

いくつかのPythonの副業案件をこなすうちに実績を積むことができ、次第に高単価の案件を受けられるようになるでしょう。

大切なことは実績を積むことです。少しずつ実績を増やすことで、受注件数も増え、スキルも次第に向上します。
焦らず一歩一歩を大切にして、確実にステップアップすることが副業での成功へとつながるでしょう。

Pythonの副業案件を受注する方法

ここでは、Python技術を習得した方が副業案件を受注する方法を紹介します。

クラウドソーシングサービスを利用する

クラウドソーシングサービスとは、企業および個人がインターネット上で不特定多数に対して業務依頼をするプラットフォームです。自分の情報やスキル・実績を登録することで、クライアントから案件依頼が来ることがあります。

常に一定数の案件が開示されており、在宅でできる作業が多いのも特徴です。初心者向けのPython案件も多いため、副業を始めたばかりの方にも向いています。

クラウドソーシングに関する詳細は「クラウドソーシングの仕事内容とは？必要なスキルや受注のコツも紹介」の記事を参考にしてください。

求人サイトを利用する

Pythonの副業案件は、求人サイトでも探すことが可能です。

求人サイトには、副業向けの案件も多数掲載されており、自分のライフスタイルに合った条件の案件を見つけることが可能です。
案件内容や条件をしっかりと確認し、スキルや経験に合ったものを選ぶとよいでしょう。

SNSを利用する

SNSを活用することで、Pythonの副業案件を探すことができます。
Ｘ（旧Twitter）やFacebookなどのSNS上で企業や個人が仕事の依頼を投稿している場合があります。こまめにチェックし、自分に合った案件を見つけたら積極的に応募しましょう。

また、自分のスキルや実績を発信することで、直接案件を依頼されることがあります。この場合、直接契約を結ぶことになるため、手数料がかかりません。

知人・友人に紹介してもらう

IT関係者の知り合いがいる場合は、Pythonの副業案件を紹介してもらえないか相談してみましょう。うまく案件をもらえれば、新たな人脈づくりにもつながります。

紹介してもらうときは、トラブル防止のために条件や納期などをしっかり確認して書面に残しましょう。

自分から営業をかける

Pythonの副業案件を受注する方法には、自分から企業に直接営業をかけてアプローチする方法があります。企業のサイトや採用担当者のアカウントなどにメッセージを送り、自分のスキルをアピールしましょう。

エージェントを利用する

エージェントは、副業をしたい人と企業をつなぐサービスです。担当がついて、自分のレベルや条件に合ったPythonの副業案件を紹介してもらえます。
エージェントが自分の代わりに営業活動を行うため、本業が忙しい方にも適した方法です。

エージェントに中間マージンを支払う必要はありますが、高単価案件が多い傾向にあります。副業でがっつり稼ぎたい方にもおすすめです。

Pythonの高単価案件を受注するコツ

Pythonの初心者向けの案件をこなして実績を作ると、高額案件にも応募できるようになります。
ここでは、Pythonの高単価案件を受注するコツを紹介します。

高単価な案件の特徴を知る

Pythonの高単価な案件の特徴は、求められるレベルが高いことや、大型案件などです。

高い専門的なスキルや希少性の高いスキルが必要な案件は、報酬が高くなる傾向があります。
また、日中作業できる方や、クライアントチームとのやりとりが可能な方は、大型案件にも参加しやすいでしょう。

実績を作ってから応募する

Pythonの高単価案件に挑戦するためには、豊富な実績が必要です。副業案件を受注し、実績を積み重ねていきましょう。
自分の実績を作った後はポートフォリオを充実させてください。

生産性を向上させる

生産性を向上させることは、Pythonの副業の報酬単価を高めるうえで重要です。限られた時間内で生産性を高めることによって、時間当たりの単価を高めることが可能になります。

生産性を向上させる方法の例は、作業の自動化です。Pythonを使って、請求書の作成や帳簿記入、受発注メールの自動送信などのくり返し発生する小さな作業を自動化することで、自分自身の作業効率を上げられます。

上流工程や管理職の経験を積む

Pythonの高単価な副業案件を受注するための方法として、上流工程やプロジェクト管理職の経験を積むことが有効です。

上流工程とは、システム開発における要件定義や計画立案など、開発の初期段階に行う重要なプロセスを指します。上流工程を担う立場になると、案件単価が高くなる傾向にあります。

また、管理職の経験があればシステムマネージャーやプロジェクトリーダーとして活躍することが可能になり、高単価なプロジェクトに携わるチャンスが広がるでしょう。

フリーランス向け案件の獲得を目指す

フリーランス向けのPython案件は高単価な傾向があります。

フリーランス案件は副業よりも求められる稼働時間が長いです。その分、業務内容のレベルが高かったり大型のプロジェクトになったりするため、報酬単価は高くなります。
高いスキルを持っている人・稼働時間が確保できる人は、フリーランス向けの案件に挑戦してみましょう。

Pythonの副業をするときの注意点

Pythonの副業をするときには、気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。
ここでは、Pythonの副業をするときの注意点を解説します。

就業規則を確認する

Pythonの副業をするときは、本業の会社の就業規則を確認しましょう。
企業によっては副業が禁止されていたり、副業をする前に許可が必要になったりする場合もあります。本業の就業規則を確認して、ルールに従って副業することが大切です。

発注元の評判をきちんと調べる

Pythonで副業を行う際には、発注元のクライアントの評判をあらかじめチェックすることが大切です。
過去の依頼実績や他のエンジニアからの評判をあらかじめリサーチし、信頼性を確認しましょう。

また、契約前にクライアントと十分にすり合わせを行うことで、トラブルを未然に防げます。

単発案件は少ない傾向にある

Pythonの副業案件には、単発の案件があまり多くありません。Pythonの案件は長期的な開発や継続的なサポートを求められるものが多く、単発で完結するものは少ない傾向にあります。

Pythonでの副業は長期案件が中心であることを理解したうえで、副業の計画を立てておくとよいでしょう。

案件の内容と納期を確認する

Pythonの副業案件の作業内容と納期をチェックしましょう。

作業内容を確認し、本業に支障をきたさない範囲でできるかどうかを確認します。また、納期も確認が必要です。
納期が遅れると信用問題に関わり、今後案件を受けられなくなる可能性もあるため、スケジュール管理が重要になります。期日に余裕を持って作業できるように調整しましょう。

報酬額を確認する

Pythonの副業案件を受注するときは、設定されている報酬額を確認しましょう。
報酬額と、業務の難易度や稼働時間などを考慮して、妥当な報酬設定かどうかを見極める必要があります。割に合わない仕事は引き受けないように気をつけてください。

安請け合いしない

Pythonの副業案件を知人・友人から紹介で引き受ける場合は、安請け合いすることは避けてください。自分の技術を安売りしてしまうと、後悔することにつながります。

公開されている他企業の求人情報を確認して相場価格を知ることが大切です。
作業内容によって報酬の相場額があるので、必ず作業に見合った報酬を交渉しましょう。

確定申告の必要性を確認する

Pythonの副業をするときは、確定申告が必要かどうかを確認しましょう。
副業による所得金額が年間20万円を超える場合は、確定申告を行う必要があります。忘れないように手続きしてください。

確定申告については「業務委託に確定申告は必要？具体的なやり方も紹介」の記事も参考にしてください。

必要に応じてインボイス登録する

Pythonで副業を始める際には、インボイス制度への登録を検討しましょう。

インボイス制度とは、政府が定めた請求書を発行できる登録制度です。企業によっては、インボイス登録済みの個人や事業者にしか仕事を発注しない場合もあります。
そのため、この証明があると、信頼性の向上にもつながり、副業案件の受注機会を広げることが可能です。

インボイス登録の申請には1ヶ月ほどかかるため、早めに申請を済ませておくとスムーズです。
インボイスの詳細については「インボイス制度とは？個人事業主に必要な対応をわかりやすく解説」を参考にしてください。

まとめ

Pythonは、初心者でも副業で稼げるプログラミング言語です。副業で稼ぐためには、依頼を受ける前に、ある程度の知識・技術を身に付けておく必要があります。また、初めから高額案件の獲得は難しいため、初心者向けの案件で経験を積むことも大切です。
実力をつけた後は、高額案件にもチャレンジしてみましょう。