Webデザイナー向けの資格は?認定試験や検定の一覧・勉強方法を解説

最終更新日:2025年06月17日

「Webデザイナー向けの資格にはどのようなものがある?」と疑問に思っている方もいるでしょう。ウェブデザイン技能検定をはじめ、Webデザイナー関連の資格の種類は豊富です。 本記事ではWebデザイナー向けの試験・検定を7種類取り上げ、それぞれ受験料や合格率などを紹介します。需要を高めるために必要なスキルについても解説するので、Webデザイナーとして働いている人や興味がある人はぜひ参考にしてください。

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Webデザイナーのスキルアップに適した資格7選

Webデザイナーが働くには多くの知識やスキルが必要です。スキルアップに適した方法の一つに、試験・検定の受験があります。以下の資格取得を目指せば、Webデザイナーに必要なスキルを効率良く習得できるでしょう。

  • ウェブデザイン技能検定
  • Webデザイナー検定
  • HTML5プロフェッショナル認定資格
  • Webクリエイター能力認定試験
  • Illustratorクリエイター能力
  • Photoshopクリエイター能力試験
  • アドビ認定プロフェッショナル

以下で各資格について解説します。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、インターネットサイトの設定やビジュアルに関係するスキルを問う国家資格です。1級から3級まであり、学科と実技試験があります。

合格率と受験料は次のとおりです(2025年5月12日時点)。

合格率 受験料
3級 60~70% 学科 6,000円、実技8,000円
2級 30~40% 学科7,000円、実技1万6,000円
1級 10~20% 学科8,000円、 2万5,000円

3級の実技試験は、23歳未満の人に対して割引が用意されています。

国家資格のウェブデザイン技能検定に合格すると、Webデザインのスキルを客観的に証明できるでしょう。合格後はウェブデザイン技能士を名乗ることができます。Webデザイナーとしてキャリアアップをしたい人におすすめの資格です。

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、Webデザインの基礎知識や技術を証明する検定です。ベーシックとエキスパートの2種類があります。

合格率と受験料は以下のとおりです(2025年5月12日時点)。

種類 合格率 受験料
ベーシック 65.6% 5,600円
エキスパート 22.2% 6,700円

ベーシックは基礎的な内容が問われ、エキスパートでは専門的な知識と応用力が問われます。ベーシックは初心者でも挑戦しやすく、Webデザイナーに興味のある未経験者におすすめです。エキスパートは実務経験者向けで、より高度な知識が求められます。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、Webコンテンツ制作に欠かせないHTML5やCSS3、JavaScriptなどの知識・スキルを証明する資格です。レベル1とレベル2があり、受験料はどちらも1万6,500円に設定されています(2025年5月12日時点)。

合格率は公開されていませんが、合格には約70%の正答率が求められます。Webデザイナーが資格を所有すると、IT企業への就職や転職に有利になる可能性があるでしょう。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、サイト入稿や装飾に関する問題が出題されます。単にサイトが「目立つ」「派手」という観点ではなく、見やすさや使いやすさに重点を置いているのが特徴です。

試験はエキスパートとスタンダードがあり、いずれも65%以上の正解で合格します。それぞれの受験料は以下のとおりです(2025年5月12日時点)。

  • スタンダード:6,100円
  • エキスパート:7,700円

Web制作の基礎を固め、Webデザイナーとしてキャリアアップを目指したい人に向いています。さらに詳しく知りたい場合は、「Webクリエイター能力認定試験とは?難易度や取得するメリットを解説」を参考にしてください。

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Adobe Illustratorの活用スキルを証明する資格です。DTPファイルやWebデザインパーツの作成スキルを認定します。

試験はスタンダードとエキスパートの2種類で、平均合格率は70.2%でした。受験料は以下のとおりです(2025年5月12日時点)。

  • スタンダード:7,800円
  • エキスパート:8,800円

パソコンスクールで受けられる随時試験と全国一斉受験の公開試験があります。公開試験ではリモートで受験可能です。さらに詳しく知りたい場合は、「Illustratorクリエイター能力認定試験とは?勉強方法も紹介」を参考にしてください。

Photoshopクリエイター能力試験

Photoshopクリエイター能力試験は、Photoshopを使いこなす知識やスキルを証明する資格です。

試験は、スタンダードとエキスパートの2種類。スタンダードは基本的な操作スキル、エキスパートは高度な編集スキルが問われます。受験料は以下のとおりです(2025年5月12日時点)。

  • スタンダード:7,800円
  • エキスパート:8,800円

合格率は65%程度と公表されています。デザイン業界でのキャリアアップを目指す人におすすめの資格です。

アドビ認定プロフェッショナル

Adobe認定プロフェッショナルは、アドビ製品の専門知識とスキルを証明する国際的な資格です。試験は製品のバージョンごとに用意されています。

受験料は学生が9,680円、一般が1万2,980円で、合格率は公表されていません。対策用の教材や模擬試験も豊富に用意されているので、独学で合格できる人もいるでしょう。さらに詳しく知りたい場合は、「アドビ認定プロフェッショナルは国際資格!試験概要や対策を紹介」を参考にしてください。

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Webデザイナー向け資格を取得するメリット

Webデザイナーが資格を取得すれば、スキルの向上とキャリアアップにつながります。Webデザインに求められる知識やスキルの体系的な学習が可能です。その結果、業界のトレンドや技術をより深く理解できるでしょう。

さらに、資格があることでスキルを客観的に証明できます。昇級や就職や転職などに役立つでしょう。

独立を考えている人なら、資格により信頼性や実力を示せます。フリーランスに興味がある人は、「フリーランスの始め方は?必要な準備や手続きを解説」を参考にしてください。

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Webデザイナー向け資格の取得を目指す際の注意点

取得する資格を選ぶときは、費用と自分の適性について考えなければいけません。

資格取得には受験費用以外に、教材費や講座費用がかかります。試験会場次第では、交通費も必要です。資格取得用の予算を立てておきましょう。

自分のスキルレベルと資格の難易度もよく確認してください。Webデザイナーの勉強を始めたばかりの人が難易度の高い資格に挑むと、合格までの道のりはかなり難しくなります。反対に、経験豊富なデザイナーが初心者向けの資格を取得しても、キャリアへの影響は少ないでしょう。

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Webデザイナー向け資格を取得するための勉強法

ここからは、おすすめの勉強法を紹介します。Webデザイナー関連の資格取得に向けて、学習方法を知りたい人はぜひ参考にしてください。

市販教材

独学でWebデザイナー関連資格取得を目指す場合、市販教材を使う方法がおすすめです。

市販教材を使えば、時間や場所を選ばず自分のペースで勉強できます。他の勉強法と比べて費用コストを抑えられるのがメリットです。なるべく費用をかけずに資格取得を目指したいときは、市販教材を利用してください。

ただし、講師に直接質問できないため、勉強中につまづくおそれがあります。さらに、新しい技術が登場した場合、市販教材の中身が古くなるのもデメリットです。市販教材でデザインの基礎を固め、他の勉強方法と組み合わせて学ぶのをおすすめします。

通信講座

通信講座は、効率的に学習したい人におすすめの勉強方法です。時間や場所に縛られない方法のため、忙しい社会人や学生に向いています。プロが監修した教材や添削指導が用意されており、Webデザイナーに必要な知識を体系的に学べるのが特徴です。

ただし、モチベーションを維持ができなくなるおそれもあるでしょう。「忙しいと後回しにしてしまう」「気がついたら添削受付期限を過ぎてしまった」と後悔する人も少なくないようです。

自己管理力に自信があり、自由な時間に勉強したいときは、通信講座を検討してください。

スクール

専門のスクールに通うのも、Webデザイナー資格を目指す勉強方法の一つです。

スクールでは体系的なカリキュラムが用意されていて、効率的に学習できます。直接講師に指導を受けるため、分からない部分はすぐに質問できるのも魅力です。近年では対面授業だけでなく、オンライン授業も増えてより便利になりつつあります。

ただし、スクールは一般的に市販教材や通信講座より費用がかかります。さらに、カリキュラムが固定されているため、自分のペースで学習するのは難しいでしょう。費用や自分の学習スタイルなど、自分の状況に合わせて選択するのが大切です。

どのようなデザインスクールがあるか知りたい人は、[「Webデザイナーを目指せ!座学でもオンラインでも学べるWebデザインスクールまとめ」]
(https://freelance-hub.jp/column/detail/142/)を参考にしてください。

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Webデザイナーとして需要を高めるためのスキル

Webデザイナーにはデザインスキルだけでなく、マーケティングやコーディングの知識も求められます。以下で詳しく見ていきましょう。

デザインスキル

Webデザイナーには、デザインスキルが不可欠です。魅力的なWebサイトの制作には、美的感覚と技術的スキルの両方が求められます。レイアウト、配色などのスキルを磨き、より洗練されて使いやすいサイトを提案できれば、クライアントからの信頼を得られるでしょう。

多くのデバイスに対応したデザインを作成できるデザインスキルがあれば、現場で重宝されます。「デザイン力を上げるコツとは?ぜひ取り入れたくなるスキルアップ法の記事まとめ」もあわせて参考にしてください。

マーケティングの知識

マーケティングの知識もWebデザイナーにとって重要なスキルだといえます。クライアントはお金をかけてWebサイト制作という投資をするので、大きな成果が上がる可能性が高い人を選ぶのは当然です。

ずっと活躍し続けられるフリーランスのWebデザイナーは、クライアントが何の目的でWebサイトを作りたいかをしっかり把握できていると考えられます。クライアントのイメージや目的に合ったデザインに仕上げ、さらに納品後にきちんと成果を上げられるでしょう。

コーディングの知識

Webデザイナーが制作したデザインは、その後エンジニアがコーディングをすることでWebサイトとして機能します。Webデザイナーがエンジニア視点で作業しやすい配慮をすれば、作業がスムーズに進んで工程全体の工数短縮につながるでしょう。

HTMLやCSS、JavaScriptなどによるコーディングは、フリーランスWebデザイナーとして活動するならぜひ身につけておきたいスキルです。幅広い作業を担当できれば、単価アップの可能性もあります。

プログラミングとの違いを知りたい場合は、「コーディングとプログラミングの違いとは?学習方法や将来性も解説」を参考にしてください。

動画・アニメーションの知識やスキル

WebデザイナーはIllustratorやPhotoshopを使えることが前提です。近年はそれに加え、動画・アニメーションのスキルに注目が集まってきています。

After Effectsの知識や簡単なイラスト・アニメーション制作ができるスキルがあると、受注できる幅が広がるでしょう。単価が高くなる可能性もあるのがメリットです。

UIやUXに関する知識

UI(ユーザーインターフェース)はユーザーが直接目にする部分、UX(ユーザーエクスペリエンス)はユーザー体験を指します。ユーザーにとって魅力的で使いやすいWebサイトを作るための基礎となる知識です。

たとえば、Eコマースサイトを作成する際にUIやUXの知識がないと、使い勝手の悪いサイトになってしまうおそれがあります。知識があれば、カートに商品を追加する際にスムーズに進むデザインを提案できるでしょう。

知識があるかないかでデザインは大きく異なるので、選ばれるWebデザイナーになるためにUIやUXの学習は欠かせません。

コミュニケーションスキル

Webデザイナーとして需要を高めるには、優れたコミュニケーションスキルが必要です。

クライアントのミーティングでは不明点があれば聞き取りをし、認識に相違がないことを確認しなければなりません。優秀なWebデザイナーはクライアントの意図をくみ取り、デザインに要望を反映させられます。

具体的なコミュニケーションの取り方については、「イメージ通りのデザイン制作・依頼をするために実践したいコミュニケーションの取り方をご紹介!」を参考にしてください。

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まとめ

一口にWebデザイナー向けの資格といっても多くの種類があります。資格の概要や難易度などを調査したうえで、勉強を始めると良いでしょう。

魅力あふれるWebデザイナーになるには、資格だけでなくデザインスキルやコミュニケーション力を磨くのも大切です。市販教材や通信教育、スクールなど、自分に合った手段で勉強を進めてください。

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