最終更新日:2025年07月18日
フリーランスの仕事の適切な断り方が分からず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。 フリーランスが仕事を断るときは、クライアントとの関係を維持できるように配慮する必要があります。 本記事では、フリーランスが仕事を円満に辞退するための断り方のポイントや状況別のメールの例文を紹介。また、一度引き受けた仕事を断る際の法的な注意点も解説するので、トラブルの防止にお役立てください。
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フリーランスとして仕事を断るのは、勇気を要する難しい決断でしょう。しかし「断りたい」と考えながら無理に仕事を引き受けることは、双方にとって良い結果をもたらさないケースがほとんどです。フリーランスは、その時の状況に応じて仕事を断ることも大切です。
ここでは、フリーランスが仕事を円満に辞退するための断り方のポイントを8つ紹介します。
クライアントが仕事を依頼してくれたことは、フリーランスとしてのスキルや実績を評価してもらえた証です。仕事を断る場合も、まずは依頼してくれたこと自体への感謝の気持ちをクライアントに伝えましょう。
断るときに「このたびはご相談いただきまして、誠にありがとうございます」「お声がけいただき、大変光栄です」といった言葉を冒頭に添えることで、断る際の印象が大きく変わります。感謝を表明することによって、断ったあとも良好な関係を維持できる可能性が高まるでしょう。
フリーランスが仕事を断ることを決めたら、できるだけ早くクライアントに連絡してください。断りの連絡が遅い場合、フリーランスとしての信頼を損なうおそれがあります。
依頼を受けてから日数が経過してから断ると、クライアントは納期に間に合わなくなる可能性があります。速やかに返答すればクライアントは別の人材を探す時間を確保できるため、かかる迷惑を最小限に抑えられるでしょう。
フリーランスが仕事を辞退するときは、誠意が伝わる断り方を心がけることが大切です。メールや口頭で伝える際は、丁寧な言葉遣いをしてください。
推奨される丁寧な断り方の例は下記のとおりです。
伝えたい内容 | 推奨される丁寧な断り方 |
---|---|
その仕事はできない | 「誠に申し訳ございませんが、今回はお引き受けすることが難しい状況です。」 |
忙しいからできない | 「現在、進行中のプロジェクトで手一杯の状態です。恐れ入りますが、今回はご依頼をお引き受けできかねます。」 |
その予算では無理 | 「ご予算と作業内容を検討させていただきましたが、恐縮ながら質の高い成果をお届けするには厳しい条件となります。」 |
謙譲語や尊敬語を正しく使用し、丁寧な表現で文章を作成しましょう。ただし、過剰にへりくだる必要はありません。適度な丁寧さを保ちながら、断る意思を伝えてください。
仕事を断る理由がクライアントの無理な要求や不適切な条件などに起因する場合、感情的になってしまうこともあるでしょう。しかし、フリーランスが仕事を断るときは、プロフェッショナルとして冷静に対応することが重要です。
感情的な言葉を使用せず、事実ベースでコミュニケーションを取ることがポイントです。また、相手を批判する言葉は避けましょう。
断る理由を分かりやすく伝えることで、クライアントの理解を得やすくなります。
フリーランスが仕事を断る際は、その理由を明確かつ簡潔に説明することが大切です。
必要以上に詳細な説明は不要です。たとえば「旅行に行くため」といったプライベートが要因のケースでは、「スケジュールの都合で納期に間に合わせるのが難しいため」などのように伝えることがおすすめです。
フリーランスが仕事を断る際は、嘘の理由を伝えることは避けるべきです。一時的には断りやすく感じるかもしれませんが、長期的な信頼関係を損なうリスクがあります。
たとえば「海外出張中で対応できない」と伝えたにもかかわらず、SNSで国内でのフリーランス活動が発覚すれば、信頼を失うことになるでしょう。
あらゆる詳細を開示する必要はありませんが、事実に基づいた理由を正直に伝えてください。
フリーランスが仕事を断るときは、将来的な関係性を考慮することが大切です。断り方を工夫することによって、次の仕事の依頼につながる可能性が高まります。
断りの連絡のなかで「今後〇〇の分野でお力になれることがあれば、ぜひご相談ください」「スケジュールに余裕ができましたら、改めてご連絡させていただくことは可能でしょうか」など、将来の可能性に言及するとよいでしょう。こうした一言を添えることで仕事を受けたい気持ちがあったことが伝わり、クライアントにポジティブな印象を与えられます。
フリーランスが仕事を断る際は、可能であれば代替案を提示しましょう。フリーランスが仕事を断るときの代替案としては、以下のようなものが挙げられます。
仕事を断る際に代替案を提示することによって、クライアントの問題解決に寄り添う姿勢を示せます。こうした対応はクライアントに良い印象を与え、次の案件獲得にもつながるでしょう。
仕事の納期や業務を変えるときは、契約書の内容にも変更が生じます。契約書に関する理解を深めたい方は、「業務委託契約書の作成は必要?記載内容や注意点を解説」の記事をご覧ください。
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おすすめの案件を受け取るそのときに置かれているシチュエーションによって、仕事の断り方は異なります。状況に応じた適切な断り方を選べば、フリーランスは仕事を円満に断ることが可能です。
ここでは、フリーランスがよく直面する以下の6つのシチュエーション別に、仕事の断り方のメール例文を紹介します。
ここで掲載する例文を参考に、自分の状況に合わせてアレンジして使用してください。
納期が短すぎて間に合わないケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
△△ △△ 様
お世話になっております。◇◇◇デザイン事務所の〇〇です。
このたびはWebデザイン制作のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
ご期待に応えたい気持ちでいっぱいですが、ご提示いただいた納期(10月15日)では
他のプロジェクトとの兼ね合いから、十分な品質を確保することが難しい状況です。
ご希望に添えず申し訳ございません。
もし納期を11月初旬まで延長いただけるようであれば、対応できる可能性がございます。
または、現在の納期でページ数を5ページまでに限定するという形であればご対応可能です。
何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
───────────────────
◇◇◇デザイン事務所
〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:
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この例文では、「指定された納期では間に合わない」という具体的な理由を明示したうえで、可能な代替案を複数提示しています。クライアントの選択肢を増やすことで、関係を維持しやすくなるでしょう。
報酬額の条件が見合っていないことを理由に断るケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
△△ △△様
いつもお世話になっております。フリーランスの〇〇です。
このたびは [案件名] のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
案件内容について詳細を拝見し、大変魅力的なプロジェクトだと感じております。
つきましては、報酬額についてご相談させていただきたくご連絡いたしました。
案件内容、求められるスキル、作業時間を総合的に考慮した結果、現状ご提示いただいている条件では私の希望する報酬額と開きがあり、お引き受けすることが難しいという判断に至りました。大変申し訳ございません。
もし [希望する報酬額] 円 でのご依頼であれば、お引き受けすることが可能です。
[理由: なぜその金額が必要なのかを簡単に説明する。例: 過去の実績、市場相場、必要なスキルなど]
[案件名] の内容には大変魅力を感じておりますので、もしご予算に余裕があるようでしたら、ぜひ再度ご検討いただけますと幸いです。
もし今回の報酬額でのご依頼が難しいようでしたら、大変恐れ入りますが、今回は見送らせていただきたく存じます。
今後とも、何かご縁がありましたらぜひお声がけください。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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報酬額などの条件が合わない場合は「現状の条件では断る」という意思を、感情的な言葉を使わずに伝えることが重要です。
また、交渉の余地があれば報酬の希望額を提示しましょう。交渉を行うときは、その金額が妥当であることをクライアントに理解してもらうために、報酬額の根拠となる要素を記載してください。
フリーランスが報酬額アップの交渉をするときのポイントについては「フリーランスの単価の決め方は?交渉のコツや報酬を上げる方法も解説」の記事で解説しています。あわせてご覧ください。
自分のスキルが求められるレベルに達していないケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
株式会社◇◇
△△ △△ 様
メッセージありがとうございます。フリーランスエンジニアの〇〇です。
先日はシステム開発のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
慎重に検討させていただきましたが、ご依頼いただいたブロックチェーン技術を
活用したシステム開発については、私の現在の技術スキルでは
ご期待に沿う品質の成果物をお届けすることが難しいと判断いたしました。
お客様のプロジェクトの重要性を考慮すると、
この分野により専門性の高い開発者に依頼されることをおすすめいたします。
差し支えなければブロックチェーン開発に精通した知人をご紹介することも可能ですので、
ご希望の場合はお申し付けください。
今回はお断りすることとなり、大変申し訳ございません。
Web系のフロントエンド開発やAPI連携などで
お力になれることがありましたら、いつでもご連絡ください。
ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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自分のスキルや経験が不足している場合は、誠実にその旨を伝えることが大切です。
また、依頼に応えられるスキルを持つ知人がいる場合は、紹介を申し出ることがおすすめです。クライアントのプロジェクトの成功を第一に考える姿勢を示しましょう。
専門外の分野の依頼を受けたケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
△△ △△ 様
いつもお世話になっております。フリーランスライターの〇〇です。
このたびはコンテンツマーケティングのご依頼をいただき、ありがとうございます。
ご信頼いただいたことに心より感謝申し上げます。
慎重に検討いたしましたが、私はこれまで主に健康・医療分野の記事作成を専門としており、
ご依頼いただいた金融商品に関するマーケティングコンテンツについては専門知識が不足しています。
読者に価値ある情報を提供するためには、
この分野に精通したライターの方がより適していると考えます。
私の得意とする健康・医療、ライフスタイル関連のコンテンツ制作でしたら、
ぜひお力になりたいと考えております。
お役に立てず申し訳ございませんが、ご理解いただければ幸いです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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フリーランスが自身の専門分野と異なる仕事の依頼を断る場合は、そのミスマッチを明確に伝えましょう。
この例文では、依頼された分野と自分の専門分野のギャップを明確に説明しています。また、自分が得意とする分野を改めて伝えることで、将来的な仕事の依頼につながる可能性を高めています。
継続して受注していた案件を断るケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
株式会社◇◇
△△ △△ 様
平素より大変お世話になっております。フリーランスWebエンジニアの〇〇です。
日頃より御社のWebサイト保守管理業務をご依頼いただき、心より感謝申し上げます。
誠に心苦しいお願いとなりますが、今後のキャリア方針の見直しにより
11月末をもちまして、現在担当させていただいているWebサイト保守管理業務を
辞退させていただきたくご連絡いたしました。
突然のお申し出となり、大変ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。
円滑な引継ぎのため、後任の方が決まるまでの間(最大2ヶ月程度)は
現在の業務を継続させていただくことも可能です。
また、後任者への引継ぎや業務マニュアルの作成なども責任をもって対応させていただきます。
長きにわたりご愛顧いただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。
今後の対応について、ご相談させていただければ幸いです。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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フリーランスが継続案件を断る場合は、十分な猶予期間を設けて仕事の引継ぎへの配慮を示すことが大切です。クライアントと長期的な関係があるほど、より丁寧な対応が求められるでしょう。
体調不良などのやむを得ない事情によって断るケースにおけるフリーランスの仕事の断り方のメール例文は、下記のとおりです。
△△ △△ 様
いつもお世話になっております。フリーランスデザイナーの〇〇です。
大変申し訳ございませんが、昨日激しい腹部の痛みに見舞われ病院に行ったところ、
早急な手術と3週間程度の入院が必要との診断を医師より受けました。
明日からスタート予定だった新規Webサイトデザインプロジェクトに
参加できない状況となってしまい、心よりお詫び申し上げます。
現状では、以下の対応が可能でございます。
状況を鑑みて、どのような対応が最適かご相談させていただければと思います。
急なお知らせとなり、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
何卒ご理解とご配慮を賜りますよう、お願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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急な体調不良などの予期せぬ事態で仕事を断らざるを得ない場合は、できるだけ早く連絡してください。また、クライアントへの迷惑を最小限に抑えるために、可能な代替手段を提案するとよいでしょう。
フリーランスが健康を損なうと収入やクライアントとの信頼関係にダイレクトに影響を及ぼします。急な休業を未然に防ぐためには、健康診断を受けることが重要です。
フリーランスが受けられる健康診断については「フリーランスは健康診断を受ける?受診費用や医療費控除される方法を解説」の記事を参考にしてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るフリーランスの仕事を断る前にいくつかの準備をしておくことで、より適切な判断・対応が可能になります。
ここではフリーランスが仕事を断る前にやるべき3つのことを解説します。
フリーランスは、仕事を断る明確な基準を事前に決めておきましょう。基準を定めておけば依頼があった際に感情に流されることなく、冷静な判断ができるようになります。
仕事を断る基準には以下の項目が挙げられます。
フリーランスとして長く活動するためには「どのような案件を受けるべきか、断るべきか」の基準を明確にしておくことが重要です。自分の専門性やキャリアプランに合った基準を設けましょう。
フリーランスが仕事を受けるかどうか迷った際は、断る決断をする期限を決めておくことが大切です。期限を決めずに先延ばしにしてしまうとクライアントに迷惑がかかり、信頼を失ってしまうおそれがあります。
依頼内容の検討に時間がかかる場合は検討中である旨の返信をすぐに行い、いつまでに回答すればよいのかを伺いましょう。そしてその回答期限までに仕事を受けるのか断るのかを返信してください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るフリーランスが一度引き受けた業務委託の仕事を断る場合は、法的なリスクを理解して適切に対応することが重要です。受注後に安易に仕事を断ることは法的トラブルにつながる可能性があるため、慎重な対応が求められます。
ここでは、「請負契約」と「委任契約・準委任契約」に分けて、法的な注意点を確認しましょう。また、断るときのメール例文も紹介します。
請負契約とは、仕事の完成を約束する契約です。民法641条「注文者による契約の解除」の規定においてクライアント側に権利があるのに対し、請負人であるフリーランス側には一方的な解除権が原則認められていません。
請負契約ではフリーランスに法定解除権がないため、注文者に相談する必要があります。
請負契約をはじめとする契約の種類について詳しく知りたい場合は、「フリーランスが結ぶ契約とは?内容や注意点について解説」の記事を参考にしてください。
参照:デジタル庁 「民法 | e-Gov 法令検索 第六百四十一条」
フリーランスが請負契約を締結したあとに断る場合は、まず契約内容の約定解除権の規定があるかどうかを確認しましょう。約定解除権の規定があれば、その条件に従って契約を解除することが可能です。
約定解除権の規定がない場合は、クライアントに合意解除を申し入れてください。合意解除とは、クライアントと話し合い、互いの合意のもとで契約を解除する方法です。
フリーランスが請負契約を断るときは、すでにクライアント側に発生した費用や損害について補償を求められる可能性があることに留意しましょう。
以下は、フリーランスが一度引き受けた請負契約を断るときのメールの例文です。
△△ △△ 様
お世話になっております。◇◇◇デザイン事務所の〇〇です。
先日ご依頼いただきました「XXプロジェクト」について、誠に心苦しいお願いがございます。
契約締結後に家族の緊急入院が発生しまして、当初の予定どおりにプロジェクトを遂行することが困難となりました。
つきましては、今回の契約を解除させていただきたくお願い申し上げます。
ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げますとともに、
代わりに「XXプロジェクト」に対応可能なノウハウを有するフリーランスをご紹介させていただくことも可能です。
また、契約解除に伴いご発生された費用につきましては誠意をもって対応させていただく所存です。
今後の対応について、ご相談させていただければ幸いです。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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仕事を断る際は別のフリーランスを紹介するなどの代替案を提示することで、クライアントとの関係性を損なわずに解決できる可能性が高まります。
委任契約・準委任契約とは、業務の遂行自体を目的とする契約です。民法651条「委任の解除」により、契約の各当事者が原則いつでも解除できます。受託者側であるフリーランスにも契約解除する権利があります。
参照:デジタル庁 「民法 | e-Gov 法令検索 第六百五十一条」
フリーランスが委任契約・準委任契約を締結したあとに断るときは、可能なかぎり予告期間を設けて解除の意思表示を行いましょう。
契約解除は口頭でも成立しますが、トラブル防止のために書面やメールなどの記録に残る手段で行うことが望ましいです。
仕事を引き受けたあとに委任契約・準委任契約を解除する場合、損害賠償が発生する点に注意してください。
損害賠償はフリーランスとしての活動に大きなダメージを与えるおそれがあるため、事前にリスクに備えておくことがおすすめです。「個人事業主の損害保険の月額は?生じるリスクや加入するべき制度を紹介」の記事で損害保険の種類や選び方について解説しているので、あわせてご覧ください。
下記は、フリーランスが一度引き受けた委任・準委任契約を断るときのメールの例文です。
株式会社◇◇
△△ △△ 様
いつもお世話になっております。フリーランスの〇〇です。
現在担当させていただいているシステム運用サポート業務についてご相談がございます。
誠に申し訳ございませんが、健康上の理由により、
予定していたサポート業務を継続することが困難な状況となりました。
民法第651条の規定に基づき、契約の解除をお願いしたく存じます。
突然のご連絡となり、大変ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。
円滑な引継ぎのために以下の対応が可能です。
今後の対応につきまして、ご相談させていただければ幸いです。
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(氏名)
TEL:090-XXXX-XXXX
Email:△△△△△@XXX.com
Xアカウント:@〇〇△△
ポートフォリオ:https://△△△△.com/portfolio
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仕事を断るときは、クライアントができるかぎり変わらずにプロジェクトを進められるように配慮することが重要です。複数のサポート内容を提案し、クライアントに寄り添う姿勢を示しましょう。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るフリーランスとして仕事を断ることは、時に必要な判断です。適切な断り方を実践することによって、クライアントとの関係を損なわず仕事を断ることができます。
法律的な観点において不安が残る場合は、弁護士などの専門家に相談することもおすすめです。トラブルを未然に防止し、フリーランスとして長期的なキャリアを形成しましょう。
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