React副業は未経験でも稼げる？必要スキルや単価相場・案件例を解説

未経験でReactを使う副業はできるか

Reactの副業案件を獲得するためには、基本的にReactの実務経験やスキルが必要です。未経験の状態でReactの副業案件を獲得するのは難しいといえるでしょう。

Reactの副業案件では、即戦力として業務に取り組める人材が求められます。
案件を獲得するには、Reactの基本的な知識はもちろん、個人開発やチームでの開発経験などの実績が必要です。また、JavaScriptやHTML、CSSなどの関連技術の知識があると、副業案件の獲得に有効にはたらきます。

未経験からITエンジニアを目指している方は、｢ITエンジニアは未経験でもなれる？仕事の種類やスキルを紹介｣の記事を参考にしてください。

Reactを使う副業の始め方

ここでは、Reactを使う副業の始め方について解説します。Reactを使う副業を検討している方は、ここで紹介する内容を参考にして準備をスタートしましょう。

Reactのスキルを身に付ける

Reactを使う副業を始めるときは、下記のような方法でスキルを身に付けましょう。

• JavaScriptの基礎知識を習得する
• Reactの公式ドキュメントを読む
• 書籍で学ぶ
• プログラミングスクールに通う
• Webサイトを試作する
• アプリを試作する

Reactとは、WebサイトやアプリのUI（ユーザーインターフェース）の構築に使用されるJavaScriptのライブラリです。そのため、JavaScriptについて学ぶことはReactのスキルを高めることにつながります。
Reactに関するスキルは公式ドキュメントを読み込むほか、書籍やスクールを活用したり、Webサイト・アプリを開発したりすることで磨けます。

Reactの実務経験を積む

Reactの副業を始めるためには、実務経験が必要です。
現在未経験の状態からReact副業を始めたいと考えている方は、一度企業に転職して実務経験を積む方法もあります。

現場で2年前後の実務経験を積むと、Reactの実践的なスキルやチームでの開発フローを身につけられるでしょう。
また、実務経験を通じて企業が求める品質基準や開発スピードを肌で感じられます。スキルだけでなくチームでの連携やコミュニケーションを学べるのも独学では得られない体験です。

Reactの具体的な仕事内容について知りたい方は、「Reactエンジニアの仕事内容は？年収や将来性を含めて解説！」の記事をご覧ください。

関連フレームワークの知識を得る

Reactの副業を始めるのであれば、関連フレームワークの知識を得るのがおすすめです。関関連フレームワークには、「Angular」「Vue.js」「Next.js」が挙げられます。以下は各フレームワークの概要をまとめたものです。

フレームワークの名称	開発元	主な特徴
Angular	Google	・型安全なTypeScript利用 ・依存性の注入 ・強力サポートするCLI
Vue.js	コミュニティ主導	・学習コストが低め ・柔軟で軽量 ・充実した公式エコシステム
Next.js	Vercel	・SSRとSSGの両方対応 ・高速な初期表示 ・SEO最適化が強み

これらのフレームワークの知識を身につけておけば、参画できるReact案件の選択肢が広がるでしょう。

Next.jsとReactの違いを知りたい方は、｢Next.jsとReactの違いは？特徴やできること、選ぶ基準を解説｣の記事も参考にしてください。

ポートフォリオを作る

Reactの副業を始める際には、ポートフォリオを作成しましょう。
クライアントに自身のスキルや実務経験を証明するために、ポートフォリオは必要不可欠です。ポートフォリオには、Reactを用いて開発したWebサイトやアプリケーションを記載しましょう。どのような課題を解決したか、工夫をしたかなどを具体的に説明することで、クライアントにスキルが伝わりやすくなります。

ポートフォリオの作り方の詳細は、｢フリーランスのポートフォリオ作成法を解説！職種別の作り方や参考サイトも｣の記事を参考にしてください。

最初は稼働日数が少ない案件を選ぶ

Reactを扱う副業を始めるときには、週に1回や週末のみなど稼働日数が少なく、短時間で完了する案件から始めるのがおすすめです。

稼働日数が少ない案件を選ぶことで、本業との両立が可能か、副業にどのくらいの時間を割けるかなどを把握できます。
また、短期間でプロジェクトが完了するため、達成感を得やすく、次の案件へのモチベーション維持にもつながるでしょう。クライアントとのコミュニケーション方法や、副業特有のタイムマネジメントスキルを、小規模な案件に取り組むことによって段階的に身に付けていけます。

休日を活用してReactの副業をしたいと考えている方は、｢エンジニアの副業は土日だけでできる？収入の目安や仕事の探し方も解説｣の記事を参考にしてください。

Reactを使う副業の収入目安

「フリーランスHub」のReactの案件一覧から、副業向けに週1〜3日勤務の条件で絞り込み検索を行ったところ、募集中の案件が330件ありました。

月額報酬額が100万円を超える案件も多数あり、最大で月額150万の案件が掲載されています。月額報酬額が低いものでも月額30万円以上に設定されており、リモートワークが可能です。
「フリーランスHub」におけるReactの副業収入の目安は月額30万円～150万円であり、スキルがあれば十分稼げるといえます。

エンジニアの職種や言語ごとの単価相場を知りたい方は、｢エンジニアの単価相場とは？計算の仕組みや報酬額アップの方法を解説｣の記事をご覧ください。

Reactを使う副業の仕事内容と案件例

Reactの副業案件と一口にいっても、仕事内容はさまざまです。Reactが得意とする業務であるアプリケーション開発をはじめ、フロントエンドシステムの開発やゲーム開発などを扱う副業案件もあります。
ここでは、「フリーランスHub」に掲載されている情報をもとに、Reactを使う副業の仕事内容と案件例を紹介します。

アプリケーション開発

Reactを使う主な仕事の一つが、アプリケーション開発です。スマートフォンの普及により、アプリケーション開発案件の副業需要も高まっています。Reactの案件は、アプリの利用者が目にするフロントエンドを担当するケースが一般的です。

下記はReactを使うチケット検索アプリ開発に関する案件です。

項目	内容の詳細
作業内容	チケット検索アプリの開発 設計から開発、パッケージング、テストまで
必須スキル	Node.jsの経験（2年程度）
単価	月額70万円

2年以上のNode.js経験を必須としており、経験者向けの案件です。

フロントエンドのシステム開発

WebアプリケーションやWebサイトのUI制作などのフロントエンドシステムの開発も、Reactを使った副業の主な仕事です。Reactのコンポーネントを使って、ユーザーが画面上で操作するボタンやフォーム、表示されるコンテンツなどを構築します。

下記はReactを使ったBtoBプラットフォームの開発案件です。

項目	内容の詳細
作業内容	法人向けフロントエンド開発案件 主に実装作業を担当
必須スキル	フロントエンド開発経験 設計からテストまでの実務経験
単価	月額50万円

フロントエンドのシステム開発では、Reactの知識だけでなく、JavaScriptやHTML、CSSなどの基本的な知識が必要です。

SPAの開発

SPA（シングルページアプリケーション）は、ページ遷移をせずにコンテンツを部分的に切り替えるWebアプリケーションの形式です。Reactは、コンポーネント単位でページを構築できるため、効率的かつスタイリッシュで応答性の高いUIを実現できます。

下記はReactを使った基幹業務SPA対応に関する案件です。

項目	内容の詳細
作業内容	基幹業務のSPA対応
必須スキル	TypeScript、Java、SPA、React、Angular開発経験
単価	月額70万円

本案件はリモートでの勤務も可能であるため、副業にも向いています。

ゲーム開発

Reactを使えば、ブラウザ上で動作する簡単なパズルゲームや、ボードゲーム、シミュレーションゲームなど、さまざまなジャンルのゲームを構築できます。

下記はインタラクティブコンテンツの開発に関するReactを使った案件です。

項目	内容の詳細
作業内容	JavaScriptを利用した人型AIの個性や行動の開発 ユーザーインタラクションの設計や開発
必須スキル	JavaScriptでのWebアプリケーション開発経験（1年以上） ゲームアプリの開発経験
単価	月額75万円

Reactの案件には、ゲーム自体を実装する案件のほか、ゲームのUIやメニュー画面、スコア表示などのフロントエンド部分を専門に担当する案件もあります。

システム開発サポート

システム開発のサポートも、Reactを使った副業案件の一つです。エンジニア不足により、Reactに精通したエンジニアにサポートを外部委託するケースもあります。
主な仕事内容は、既存のプロジェクトのバグを修正したり、新たな機能の追加を支援したりする業務です。技術的なコンサルティングに近い役割を担うこともあり、高いスキルや知識、問題可決能力が求められます。

下記は介護領域のオンライン研修システムの開発に関するReactを使った案件です。

項目	内容の詳細
作業内容	介護領域のオンライン研修システム開発 一定規模の機能開発を担当
必須スキル	TypeScriptをはじめとする静的型付け言語を使用したWebアプリケーションの開発経験 RDBMSを用いたWebアプリケーションの開発経験 Git、GitHub、GitLabを使用したチーム開発の経験
単価	月額100万円

フレックス制が導入されており、フルリモートで働くことも可能です。自宅でReactを扱う副業を始めたい方にも向いています。

Reactを使う副業を探す方法

ここでは、Reactの副業を探す方法を5つ紹介します。
Reactを使う副業を探す際は、自身に合ったやり方を選びましょう。

人脈を活かす

React副業をしている知人やIT企業で働いている人などが周りにいる方は、副業案件がないか相談してみましょう。

人脈を活かした方法は、副業案件のクライアントの情報や職場の雰囲気など、募集要項だけでは知り得ない情報を事前に聞けるのがメリットです。
しかし、条件が合わなかった場合に断りづらかったり、万が一プロジェクトでトラブルが発生した際に人間関係に亀裂が入ったりするリスクがあるため、慎重な対応が必要です。

SNSを活用する

Reactの副業を獲得しようとする際には、X（旧・Twitter）やFacebook、自身のブログ・Webサイトにポートフォリオを掲載し、スキルや実績を積極的にアピールする方法も効果的です。企業の採用担当者や経営者の目に留まれば、DMやメールで直接案件の依頼が来る可能性があります。
また、特定の技術やニッチな分野に特化した発信をすることで、専門性をアピールでき、よりマッチ度の高い案件につながりやすくなるでしょう。
そのほか、SNSで「React 副業」と検索して案件を探したり、同じように副業を探しているエンジニアと交流して情報交換をしたりして、案件獲得につなげることもできます。

エージェントを使う

Reactの副業向けの案件を取り扱っているエージェントサービスを利用する方法もおすすめです。
エージェントを利用する最大のメリットは、実務経験やスキル、希望条件に合った案件を厳選して紹介してもらえる点です。ヒアリングを通して意向を汲み取ってもらったうえで案件を紹介してくれるため、仕事のミスマッチを防げます。

また、エージェントによっては、クライアントとの条件交渉や契約手続き、請求業務などを代行してもらえます。本業が忙しいなかでもスムーズに副業を始めるためのサポートを受けることが可能です。
特に、初めての副業で何から始めてよいか分からない方にとって、エージェントからの専門的なアドバイスは心強いでしょう。

フリーランスエージェントについて詳しく知りたい方は、｢フリーランスエージェント徹底比較【2025年最新】｣の記事もご覧ください。

クラウドソーシングを利用する

React副業を探す方法の一つは、クラウドソーシングを利用することです。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を依頼したい企業が不特定多数の受注者に対して業務を委託する仕組みです。

クラウドソーシングには、初心者でも取り組みやすい案件も数多く掲載されています。また、多くのプラットフォームにおいて契約や報酬の支払いを仲介してくれるため、初めて副業をする方でも安心して利用できます。
ただし、手数料が差し引かれる点や案件によっては単価が低い場合もあるため、事前にしっかりとサービス内容を確認しましょう。

クラウドソーシングの利用を検討している方は、｢クラウドソーシングの仕事内容とは？必要なスキルや受注のコツも紹介｣をご覧ください。

企業に直接営業する

React副業を探すときには、企業に直接メールを送り、副業の仕事がしたい旨を伝える営業方法も有効です。企業の採用ページや問い合わせフォーム、SNSのダイレクトメールから連絡し、自分のスキルやポートフォリオをアピールしてみましょう。

直接営業の場合はサービス利用料や仲介手数料が取られないため、報酬の全額を受け取れます。柔軟な働き方や報酬額についても、直接相談できる可能性もあるでしょう。
しかし、直接営業の場合は契約内容のすり合わせや報酬額の交渉などを自力で行う必要があります。不利な条件で契約しないように、法律の知識や報酬相場を知ったうえで営業をかけましょう。

副業の営業方法について詳しく知りたい方は、｢フリーランスの営業のやり方10選！成功のポイントや案件獲得方法を解説｣の記事を参考にしてください。

Reactの副業に必要なスキル・知識・経験

Reactの副業をするために必要なのは、主にフロントエンド全般の知識・Reactの実務経験・コミュニケーション力です。
以下で、それぞれについて解説します。

フロントエンド全般の知識

Reactは、主にUI（ユーザーインターフェース）の構築に特化したフロントエンド開発用のライブラリです。

React副業を始めるには、フロントエンドと呼ばれるアプリやサイトでユーザーが目にする部分の知識が必要です。
HTMLやCSSの知識に加え、UI設計の知識やユーザビリティを意識した設計能力が求められます。ユーザーにとって使いやすいインターフェースを考え、実装できるスキルが必要です。

フロントエンドについて詳しく知りたい方は、「フロントエンド」と「バックエンド」の違いは？求められるスキルを解説｣の記事をご覧ください。

Reactの実務経験

副業案件では即戦力が期待されるため、Reactの実務経験が求められます。一般的に、Reactを扱う副業案件では2年前後の実務経験を求められるケースが多いです。

本業でReactの経験をしっかりと積み、実績をポートフォリオで明確に示すことが副業成功への鍵となるでしょう。

コミュニケーション力

Reactを扱う副業案件では、コミュニケーション力が必要です。

Reactエンジニアとして副業をする際には、クライアントやディレクター、デザイナーなど、多くの人と関わります。開発を円滑に進めるためには、コミュニケーション力が求められます。
また、リモートワークのReact副業案件では、チャットツールやビデオ会議ツールによるコミュニケーション力も必要となるでしょう。

Reactを使う副業のメリット

ここでは、Reactを使う副業のメリットを紹介します。

案件が豊富にある

Reactは2013年にリリースされて以来、Web開発におけるJavaScriptの代表的なライブラリとして広く利用されています。

フリーランスエンジニア・クリエイター向けの案件情報を掲載している「フリーランスHub」にも、数多くのReact案件が公開されています。
「フリーランスHub」において募集中のReact案件は、5,068件でした（2025年9月2日時点）。

Reactの需要は高く、ほかのJavaScriptフレームワークと比較しても案件数が多いです。副業を探す際も、豊富なReact案件のなかから希望の仕事内容・報酬条件の仕事を探せます。

ほかのJavaScriptフレームワークについて知りたい方は、「初心者にもよくわかる！JavaScriptフレームワークの種類や特徴を紹介」の記事をご覧ください。

稼働日や場所を選びやすい

Reactの副業案件は、本業がある人にとって働きやすい環境が整っています。

Reactの案件には、リモートワークが可能な案件が数多く存在します。
「フリーランスHub」で募集中のReact案件一覧の5,068件のうち、「リモートOK」「フルリモート」で募集中の案件は2,719件となっています（2025年9月2日時点）。

リモートワークが可能な場合、場所を選ばずに仕事ができるため、自宅や好きな場所で働くことが可能です。また、プロジェクトによっては週末のみの稼働や、短時間での作業が可能な案件も多く、ライフスタイルに合わせて本業との両立がしやすい点が魅力です。

UIを効率的に構築できる

Reactを活用すれば、再利用可能なコンポーネントで効率的にUIを構築できます。

一度作成したコンポーネントはほかの場所でも基本的に使い回せるため、効率的に開発を進められるのがメリットです。さらに、世界中のReactユーザーが開発・公開している豊富なコンポーネントライブラリも活用できるため、経験が浅い方でも洗練されたUIを比較的容易に実現できます。

トレンドに触れやすい

Reactは変化や更新のスピードが速く、新しいライブラリやツール、開発手法が次々と登場しています。本業だけでは最先端の技術に触れる機会が限られている場合も、副業にチャレンジすることによって案件を通じてトレンドに触れられることは大きなメリットです。

さまざまなプロジェクトに関わることで、本業だけでは得られない幅広い技術スタックを経験し、自身のスキルセットを広げられます。その結果、エンジニアとしての市場価値を高め、将来のキャリアアップにもつながるでしょう。

フリーランスを目指す足がかりになる

Reactを扱う副業を始めることで、フリーランスを目指す足がかりになるのもメリットです。

Reactの副業を行うことによって、フリーランスの予行演習ができます。案件獲得からクライアントとの直接交渉、スケジュール管理、報酬の請求など、副業を通じてフリーランスとしての働き方を体験できます。
また、複数の副業案件を同時にこなせば安定した収入源を確保できる自信がつき、独立への不安を軽減できるでしょう。

将来的にフリーランスになりたいと考えている方は、｢フリーランスになるには？必要な手続きや始め方の5ステップを解説｣の記事も参考にしてください。

Reactを使う副業のデメリット

多くのメリットがあるReact副業ですが、以下のようなデメリットも存在します。

• 技術の変化に対応するのが大変
• 競争が激化していく可能性がある

Reactはたびたび更新されるため、本業と並行して副業を行う場合、仕事もしながら継続的に学習する必要があります。また、Reactの需要が高まるにつれて副業に参入するエンジニアも増えており、初心者向けの案件では競争が激化する傾向にあります。

Reactの副業案件を安定して獲得するためには、ポートフォリオを充実させたり専門性の高いスキルを身につけたりして、ほかのエンジニアと差別化を図る必要があるでしょう。

副業全般の注意点については、｢副業一覧を対象別・必要スキル別で紹介！メリットや仕事の注意点も解説｣の記事をご覧ください。

まとめ

Reactはスマートフォンの普及などにより需要が高まっているライブラリの一つです。週1〜3日稼働が可能な案件もあるため、副業を始めたいエンジニアの方に向いています。
Reactを扱う副業の多くは即戦力を求めているため、未経験の方が副業から始めるのは難しいでしょう。エンジニアとしての実務経験があり、フロントエンド全般の知識やチームで連携するコミュニケーション力を兼ね備えている方は、副業案件でも活躍しやすい傾向にあります。

Reactを扱う副業を始めるためには、Reactの実務経験やフロントエンドの知識などが必要です。Reactの副業をスタートする際はポートフォリオを用意して案件を探して、週1〜2日など少ない稼働日数から始めましょう。