VPoEとは?仕事内容や役割、CTOとの違いなどについて解説

最終更新日:2025年02月28日

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この記事のまとめ

  • VPoEはエンジニアの採用・育成・組織運営・マネジメントなどを統括し、エンジニアのパフォーマンス向上や他部署との連携を図る役割を担う
  • CTOは技術部門の最高責任者、エンジニアリングマネージャーはより技術面に特化したマネジメントを行う点がVPoEとは異なる
  • VPoEになるにはマネジメント能力やリーダーシップ、専門スキル、組織構築・運営能力などが求められ、求人応募や起業といった方法がある

近年注目を集めている役職「VPoE」。VPoEは技術部門の責任者を意味し、開発にかかわる体制をつくる重要な役割を持ちます。しかし、注目を集めるVPoEとはいえ、あまり馴染みがないと感じる方も少なくないでしょう。そこで本記事では、VPoEの概要やCTOとの違い、仕事内容などについて紹介します。VPoEに関心がある方は、ぜひ読んでみてください。

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VPoEとは

VPoEとはVice(バイス)President(プレジデント)of(オブ)Engineering(エンジニアリング)の頭文字を取った略語です。

エンジニアの能力を引き出すためには、各人材のマネジメントが欠かせません。VPoEは、エンジニアの採用からチーム配属や育成などを取りまとめる、重要かつ責任の大きな役職です。適切にマネジメントできなかった際には、プロジェクトの進行やメンバーのモチベーションなどに大きな影響を与える可能性があります。

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VPoEの役割とは

エンジニアのマネジメントをするVPoEの役割は広範囲に及び、企業によって担当する業務に違いがあることも。ここからは、VPoEに求められる主な役割を6つ紹介します。

エンジニアの採用

通常、人材の採用は人事部門が担います。しかし、場合によっては、優秀な人材を獲得するためにVPoEが採用を担当するケースがあります。自社に足りない人材や必要な人材を確保するためです。

エンジニアの育成

優秀なITエンジニアを採用したとしても、即戦力とするのが難しいことも。そのため、採用するだけではなく、ITエンジニアが戦力になれるよう支援と育成の仕組みをつくることがVPoEに求められます。

ITエンジニアが企業内で力を発揮し、自主的にスキルを磨いたり学習したりして自社に定着するようにフォローします。また、人事評価を適切にして管理することもVPoEの役割です。

エンジニア組織の形成と運営

VPoEの役割は、支援と育成の仕組み作りだけではありません。自社で働くすべてのITエンジニアが力を発揮できるよう、より良い職場をつくって運営するのもVPoEの役割です。

より良い職場の仕組みと一言でいっても、ITエンジニア全員の要求に応えるのは難しいでしょう。学びたいスキルや円滑な人間関係、やりたいことを自由にできる環境など、求めるものは人それぞれだからです。

マネジメントを統括

ITエンジニアを取りまとめ、プロジェクトを成功に導くには、VPoEのマネジメントが不可欠。たとえば、目標を示したり、プロジェクトメンバーのスケジュール管理などを明確にしたりすることなどです。マネジメントがしっかりとできていると、プロジェクトメンバーのモチベーション向上にも役立ち、企業の発展につながります。

スケジュール管理や技術指導といえば、プロジェクトマネジャーやリーダーが担うイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、多くの場合はITエンジニア全体の責任者であるVPoEが取りまとめます。

パフォーマンスの向上

VPoEには、ITエンジニアに責任を持たせ、パフォーマンスが向上するようサポートする役割があります。また、個々のITエンジニアを組織として同じ方向に向かせることでパフォーマンスを向上させ、目的の達成を目指します。

ただし、すべてのITエンジニアに同じ成長方針を示すのではありません。それぞれの能力や状況、キャリアプランを踏まえて方針を示し、会社全体が発展するよう働きかけます。

他部署とのコミュニケーション

VPoEはITエンジニアを取りまとめるため、他部署との円滑なコミュニケーションを最優先にして連携する役割があります。

たとえば、エンジニアを採用する際は人事部門、システムを開発する際は技術部門や営業部門との連携が必要です。他の部署との連携が円滑にいかなければ、システム開発が進まなかったり失敗したりする可能性があります。連携環境が構築できなかった際には、VPoEの能力不足だとみなされるでしょう。

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VPoEとCTOやVPoPの違い

VPoEに似た役職に、「CTO」や「エンジニアリングマネージャー」「VPoP」があります。ここからは、VPoEとの違いやそれぞれの特徴を見ていきましょう。

CTOとの違い

CTOとは、Chief(チーフ)、Technology(テクノロジー)、Officer(オフィサー)の頭文字を取った略語です。技術部門の「最高技術責任者」としての役割を持ち、経営視点での技術戦略や方針を指揮します。

VPoEの役割はITエンジニアのマネジメントですが、CTOは技術プロジェクトに関する決定権を持つのが特徴です。CTOの方がより高い職位だといえます。

エンジニアリングマネージャーとの違い

エンジニアリングマネージャーはエンジニアのマネジメントの他、プロジェクトマネジメントや業務改善などにも取り組みます。VPoEよりも広い範囲を担当するのが特徴です。

ただし、業務の定義は企業により異なります。VPoEはおらず、エンジニアリングマネージャーのみがいる企業もあるようです。

VPoEとエンジニアリングマネージャーは開発環境を整え、ITエンジニアの成長をサポートする点では共通しています。技術面からアプローチし、業務改善を図る役職がエンジニアリングマネージャーだと認識すると良いでしょう。

VPoPとの違い

VPoPとはVice(ヴァイス)President(プレジデント)of(オブ)Product(プロダクト)の頭文字を取った略語です。プロダクト全体の責任者を意味し、サービスや製品の品質や顧客満足度などへの責任を負います。

利用者目線で評価するだけでなく、周囲の反応をもとにアップデートする所までがVPoPの役割です。また、Vice(ヴァイス)President(プレジデント)of(オブ)Technology(テクノロジー)と呼ばれるシステムの責任者も存在します。

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VPoEに求められるスキル

VPoEの役割は、ITエンジニアを取りまとめることです。そのため、ITエンジニアとは求められるスキルが異なることがあります。ここからは、VPoEに必要なスキルを4つ見ていきましょう。

マネジメント能力

VPoEにとって最も重要といえるスキルは、マネジメント能力です。ITエンジニアの視点と経営者の視点を兼ね備えた広い視野を持ち、問題の発見や解決ができるよう運用することが重要です。

困っているITエンジニアがいないか、しっかりと能力が発揮できているか、仕事量に無理がないかなど、細かな気配りをしながらエンジニア組織を統率します。

リーダーシップ

プロジェクトチームを良い方向に導くためのリーダーシップも重要なスキルです。プロジェクトチームに所属しているITエンジニアが、良い環境で目標や課題に取り組めるよう引っ張る役割があるためです。

また、ただ指示を出すだけではなく、ITエンジニア一人ひとりと信頼関係が築くコミュニケーション能力も重要だといえます。

専門的なスキルセット

VPoEは、エンジニアとしてのスキルセットを身につけておくことが望ましいでしょう。個々のITエンジニアの能力を把握し、仕事内容や強みを技術的に理解してマネジメントするためです。

専門的なスキルセットは、ITエンジニアの採用から育成、運営まですべての業務に役立ちます。円滑なコミュニケーションが可能になり、プロジェクトチームの結束力の強化にも効果的です。

組織の構築と運営能力

VPoEは、ITエンジニアの組織構築と、組織を運営する能力が求められます。経営方針に則りチームを運営する過程では多くの課題が生じるため、素早く解決する能力と行動力が必要なためです。

プロジェクトチームの運営能力だけではなく、経営者としての視点が備わっているとなお望ましいでしょう。ITエンジニアの育成や組織の構築に役立ちます。

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VPoEに向いている人

VPoEは、他部署やITエンジニアとコミュニケーションをとりながら連携する役割があります。ここからは、VPoEに向いている人の特徴を3つ紹介します。

他者との関りが好きな人

VPoEは、周囲と円滑に人間関係を築ける方に向いています。マネジメントが主な役割であり、他部署との連携やITエンジニアからのヒアリングなど、人と関わる機会が多いためです。

問題解決能力が高い人

問題に対する解決能力が高い方が向いています。課題や問題の解決、目標達成のための最適な方法を提示するためです。解決能力は、論理的な思考力をもとにエンジニアとしての経験や知識を身につけることで養われます。

統率力がある人

ITエンジニアはプロジェクトを進める際にチームを組むことがよくあるため、全体を見通して統率する力のある方が向いています。VPoEはプロジェクトチームを目標達成に向かって引っ張っていく存在だからです。客観的に全体を見通せると的確な指示が可能になり、素早い問題解決につながります。

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VPoEになる方法

VPoEになるには、VPoE求人に応募する方法と、自分で起業する方法があります。それぞれ解説します。

VPoEを募集している求人に応募する

IT業界では人材不足が深刻であるため、VPoEの求人が出ることもあります。マネジメントや採用業務の経験が条件となるケースが多いようです。自信がある方は応募してみましょう。

ただし、企業によって求められるスキルや仕事内容には差があります。しっかりと求人情報を確認し、納得したうえで応募するのが得策です。

自分で起業してVPoEになる

ITエンジニアの経験やスキルが豊富にあり、独立後の明確なビジネスプランが描ける人は、自分で起業するのも手です。

起業は資金が必要なうえ、将来のビジョンも明確にしなければならないため、ハードルは高めです。その反面、自分が会社のトップになるため、業務上の役職はある程度好きに決められます。

起業したいという方は、「個人事業主として起業するメリットは?開業に必要な手続きも解説」の記事も参考にしてみてください。

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まとめ

VPoEとは、ITエンジニアを取りまとめて組織の方向性や企業の運営方針を決定する役職です。ITエンジニアが能力を発揮しやすい環境を整え、モチベーションや効率性を高めて会社に貢献するのが主な役割です。

ただし、VPoEの役割は企業によって差があります。入社後にギャップを感じないためにも、応募前にきちんと業務内容を確認しておきましょう。

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