最終更新日:2025年02月17日
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この記事のまとめ
「客先常駐はつらい」という声を耳にし、「ストレスフルな働き方を避ける方法を知りたい」と思っている方は多くいるでしょう。
客先常駐でより良く働くためには、働き方のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。本記事では、客先常駐で気を付けるべきポイント、働きやすい現場と避けたい現場の見極め方、さらにステップアップする方法などについて解説していきます。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るまずは、客先常駐という働き方がどのようなものかを把握しましょう。
客先常駐とは、クライアント企業の職場に赴いて業務を行う働き方です。所属している会社の命令でクライアント企業に出向し、必要とされる期間その現場で働きます。つまり、所属している会社には基本的に出社しません。
正社員やアルバイトといった雇用形態に関わらず、クライアント先で業務を行う場合は客先常駐を指します。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐が比較的多い職種は、ITエンジニアです。その中でも、システムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなどが特に多い傾向にあります。
客先常駐はIT系以外の職種でも見られます。たとえば、企業に常駐する税理士や産業医、プロジェクトで特定の期間働くコンサルタントなどです。
ここでは、主にIT系の業務で客先常駐の働き方が採用される理由を紹介します。
客先常駐が多い理由の一つに、開発環境とセキュリティの問題が挙げられます。
システム構築に必要なツールは企業によって異なるため、出向したエンジニアは各職場の環境に合わせた作業を行うのが一般的です。プロジェクトを実施している間、導入企業に常駐しているほうがコミュニケーションが円滑になります。
また、官公庁にも一般企業にも、外部に漏れてはいけない個人情報や営業機密があります。データを外部に持ち出したり、遠隔で操作したりするのは、セキュリティ保護の観点からできるだけ避けるのが無難です。
そうしたデータを閲覧しなければ構築・テストなどができないことも多いため、ITエンジニアはクライアント先で作業をすることになります。
システムを開発・導入した後も、不具合やトラブルが発生したとき迅速に対応できるエンジニアが必要です。そのため、保守・運用業務を行うITエンジニアが常駐するスタイルが多く取り入れられるようになりました。プロジェクトの規模が大きいほど、保守・運用業務で常駐を求められる傾向にあります。
1つのプロジェクトが完成・完了すれば、それまでと同じような業務は必要なくなります。しかし、専門スキルを持った人材の正規雇用は莫大なコストがかかる上、仕事がなくなったからといって容易に解雇はできません。
そこで生まれたのが、客先常駐という働き方です。客先常駐であれば必要な期間だけ働いてもらい、その分の報酬を払えば済みます。正規雇用で人員を増やすよりコストを抑えられるのも、客先常駐が多くなっている理由といえるでしょう。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐にはいくつかの契約形態が存在します。よく適用されるのが、「準委任契約」「派遣契約」「請負契約」です。それぞれ指揮命令権や契約内容が異なるので、概要を押さえておきましょう。
「準委任契約」は、受注者が業務を遂行することで報酬が支払われる契約形態です。成果物を完成させる義務はありません。
準委任契約はIT業界ではSES契約と呼ばれます。SESとは、System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称。クライアント企業にエンジニアを出向させるサービスを指します。
準委任契約の場合、ITエンジニアに指揮命令するのはSES企業(エンジニアを出向させた会社)です。クライアント企業が指揮命令するのは違反行為となります。
「派遣契約」は、派遣会社に登録しているITエンジニアをクライアントの現場に常駐させ、技術・労働力を提供する契約形態です。派遣契約も与えられた業務を遂行するのが基本であり、成果物を完成させる義務はありません。
業務遂行に対して報酬が発生するのは準委任契約と同じですが、指揮命令はクライアント側にあるのが特徴です。
「請負契約」は、業務の成果に対して報酬が支払われる契約形態です。指揮命令は出向元にありますが、業務遂行ではなく成果物の完成が対価となります。未完成であったり、クライアントの要求を満たしていなかったりすると、報酬請求できないのが準委任契約や派遣契約と異なる点です。
納品まで数ヶ月かかってもその間は報酬が発生しないため、資金力のある大手SIerやコンサルティングファームなどが受注するのが一般的です。
また、「請負契約と準委任契約の違いや見分け方は?特徴やメリットを解説」の記事では請負契約と準委任契約の違いについて詳しく解説しています。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐が多い理由や契約形態を理解したところで、働き方のメリットを見ていきましょう。
客先常駐では、大手企業で働く機会もあるでしょう。通常の就職活動では内定するのが難しい有名企業で働けるのは、客先常駐ならではのメリットといえるでしょう。また、大手企業のシステムやネットワークについて、知識・経験が得られるのも大きなメリットです。
客先常駐では、数ヶ月から数年単位で多様な現場を経験します。企業ごとに異なる働き方や開発環境を学ぶ機会が多く、視野が広がって自身の成長につながるのがメリットです。状況に対応できる力も身につくでしょう。
現場を渡り歩くことで、多くの出会いにも恵まれるのもポイント。気の合う方、尊敬できる方などと人脈を広げることができれば、今後のキャリアプランに良い影響があると考えられます。
中小規模のIT企業では人材確保のため、未経験者や異業種からの転職者なども採用することがあります。これからITエンジニアを目指す方は、客先常駐から始めることで入社しやすくなるでしょう。
また1つの企業に所属していると、なかなか自分にやりがいのある仕事が回ってこない、ステップアップしにくいことも。その点、客先常駐として多くの現場を経験し、評価されるようになれば、1つ上の工程で募集している企業にチャレンジできる可能性があります。
未経験からITエンジニアを目指したいという方は、「ITエンジニアは未経験でもなれる?仕事の種類やスキルを紹介」の記事も参考にしてみてください。
客先常駐は残業が少ない傾向にあります。契約上、残業をさせればさせるほどクライアント企業に超過料金がかかるようになっているためです。コストを抑えるためにも、クライアントが残業を求めることは少ないでしょう。
ただし、全く残業がないというわけではありません。契約内容やプロジェクトの進捗状況によっては、長時間の作業を求められることもあります。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る続いて、「きつい」「つらい」と感じる要因となるデメリットも見ていきましょう。
システムの要件定義や設計に関わる上流工程は、クライアント企業の社員が担当することが多いようです。一方、客先常駐エンジニアは下流工程を担当する傾向にあります。自分のスキルの範囲で対応可能な業務に携わりますが、中には「物足りない」と感じてしまう方もいるでしょう。
客先常駐では基本的に出向元から命令されたことだけを行うため、提案力や設計力などがなかなか身につかない可能性があります。その場合、上流工程に携わりにくくなり、キャリアアップのプランを立てるのが難しくなるでしょう。
また、専門性や得意分野が身につきにくい点にも要注意です。ITエンジニアとしてスキルアップを目指す場合は、働きながら積極的に勉強していく努力が必要になります。
高い能力があるにもかかわらず、契約内容の行き違い、コミュニケーション不足などでミスマッチが発生する可能性がある点に注意が必要です。
また、客先常駐は比較的給与が低い傾向にあります。IT業界の案件には元請け、下請け、二次請け、三次請けといったピラミッド型構造があり、下に行くほど待遇は悪くなりがちです。クライアント企業の社員より高い報酬が得られるケースは稀でしょう。
客先常駐の働き方を続けていると、会社への帰属意識が低くなりがちです。孤独を感じ、ストレスになる可能性があります。悩み事やトラブルがあったときに相談しにくい、解決が難しい、といった状況になることもあるでしょう。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐のメリット・デメリットを把握した上で、働きやすい状況を作るためのコツを紹介します。
客先常駐では、客先ごとに環境やルールが異なります。自分の会社ではないからといって、規則や文化を無視して良いわけではありません。謙虚な気持ちで、周囲に配慮した振る舞いを心がけてください。
また、人間関係にも配慮しましょう。常駐先ではその企業の社員だけでなく、元請けのプロジェクトマネージャー、別会社から派遣された技術者など、さまざまな方と一緒に仕事をするからです。相手の立場に応じ、適切にコミュニケーションをとりながら協力する姿勢が欠かせません。
ITエンジニアとして正しく評価されるためには、知識やスキルのブラッシュアップも重要です。新しい技術はもちろん、信頼できる人材となるためのビジネススキルや人間性も磨いていきましょう。
ITエンジニアとして活躍したいという方は、「ITエンジニアはきついって嘘?本当?不安な点を徹底解説!」の記事も参考にしてみてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐として楽しく働くためには、企業選びもポイントになります。求人に応募する前に、以下のことに注意しましょう。
まず把握しておきたいのが、「プロジェクトの上流工程に携われるかどうか」。エンジニアとしてのキャリアアップを考えると、プロジェクト全体の流れや技術を理解しておくことは重要です。常駐先に学べる環境があるかをチェックしましょう。
また、マネジメントがしっかり行われている企業を選ぶのも大切です。客先に出向しているかどうか、出向先が適正であるか、交通費、残業代が支払われているか確認しておきましょう。企業の中には、交通費や残業代の支給額に上限を設けているところもあります。
企業によっては、研修が充実しているところ、イベントや勉強会など交流の場を設けているところも。フォローアップが行われているかも企業選びのポイントとなるでしょう。
客先常駐での業務は下流工程になりがちですが、中には上流の業務を担えることもあります。そのような開発環境に身を置ければモチベーションアップ、スキルアップにつながるため、まずはどのような案件を受けるのかをチェックしましょう。
客先常駐の特性を活用してスキルを磨くために、大手SIerや小さくても自社受けの案件を持つSIer、大規模プロジェクトの発注元である大手企業などで働くことを検討するのも手です。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る「客先常駐はつらい」というネガティブな印象を持っている方もいるでしょう。ここでは、つらいと感じる現場の特徴を見ていきます。
開発環境が悪いと、仕事の生産性も低くなりがちです。支給されたパソコンや使用しているソフトウェアが古い、備品が粗悪…といったケースです。新しい情報や技術を取り入れられない環境では、スキルアップにもつながりにくいでしょう。
常駐先で自社や客先のサポートがない場合もつらく感じるでしょう。常駐先では、周囲は「お客様」です。困ったときに頼れる仲間がおらず、誰からもサポートを受けられない状況になる可能性があります。
自社からも客先からもサポートが受けられず、相談や話し合いもできず、トラブルに1人で対処しなければならない状況は、非常に心細く感じるものです。スキルが不足している場合は特に、常駐先でのサポート体制が整っていないと業務遂行が難しくなります。
常駐先によっては法令順守の意識が低く、残業代を支払わないケースもあるようです。また、業務量と報酬が合っておらず、「たくさん働いている割に年収が低い」状態になり得る点にも注意しましょう。
常駐先での人間関係が良くない場合も負担になります。客先常駐では直接の担当者と折り合いが悪くても、代わってくれる方がいません。そのため、担当者との人間関係が徐々に悪くなり、ストレスを抱えてしまうということも多いでしょう。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐がつらく感じる企業の特徴を挙げましたが、楽しいと感じられる常駐先も当然あるでしょう。ここでは、客先常駐が楽しいと感じやすい現場について解説します。
客先常駐は与えられている仕事が決まっているため、それ以外の雑務をすることはあまりありません。
自社勤務の場合、社内の備品やソフトウェアの管理、ワーキンググループへの参加などの雑務に時間を割かなければならないことも。しかし、客先常駐ではそうした雑務の負担は軽減されます。自分の仕事に集中できれば、とても働きやすく感じるでしょう。
客先常駐は、派遣社員と似た働き方といえます。仕事の責任は常駐先にあるので、仕事内容に関して大きな責任を問われることは少ないのが特徴です。そのため、精神面での負担軽減につながります。
本来のスキルを発揮できる環境で、自分のペースで仕事ができる常駐先なら、楽しく仕事に打ち込めるでしょう。
客先常駐は多様な現場でシステムや技術、プロジェクトの経験を積むことができます。自分に合ったキャリアプランを構想し、それに合った常駐先を選ぶことで、自分の思い描くキャリアが実現しやすくなるのがポイントです。自分のキャリアプランに合ったスキルアップの場が用意されている常駐先は、意欲的に働ける現場だといえるでしょう。
仕事を楽しいと感じるには、正当な評価が得られるかどうかも重要なポイントとなります。頑張っているのに正当な評価につながらなければ、仕事に対するモチベーションは保ちにくいでしょう。
自分の働きぶりを正当に評価してくれる常駐先なら、やりがいが感じられ、仕事への満足度も高まる可能性があります。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐の仕事を楽しいと感じる方もいれば、つらいと感じる方もいるでしょう。ここでは、客先常駐に向いている人の特徴を紹介します。
周囲がすべてお客様で親しい人が不在…という状況で、いかに円滑にコミュニケーションを取れるかは重要なポイントだといえます。ユーモアがありコミュニケーション能力の高い方は、常駐先で仕事を楽しめるでしょう。
そのような方は常駐先の社員とも積極的にコミュニケーションが取れるため、うまくやっていける傾向にあります。常駐先社員からのサポートも受けやすくなりそうです。
客先常駐では、クライアント企業ごとに環境が変化します。オフィスやメンバー、雰囲気だけでなく、業務範囲が変わることもあるでしょう。そのため、常に新しい環境や人間関係になじめなければなりません。環境の変化に強い方、順応性が高い方は客先常駐に向いているといえます。
自分に合った仕事環境を探している方にも、客先常駐は向いています。クライアント企業の業種や規模は多様であり、常駐先次第で習得できるスキルも変わるからです。自分に合った環境を選びやすいでしょう。
また、将来的に独立したい方にも向いています。客先常駐では人脈を広げる機会や最新情報を得たり顧客を獲得したりする機会が多いためです。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取る客先常駐で働くためのポイントを理解していても、すべての方が満足いく働き方ができるわけではないでしょう。客先常駐を辞めた後に何をしたいのかも、しっかりと考える必要があります。ここでは、次のステップにつながるアクションを紹介します。
二次請け、三次請けなど階層の低い企業から、元請けなど直接取り引きをしているSIer、ITベンダー、コンサルティングファームなどへ転職する方法が考えられます。
SIerにもメーカー系や独立系、大手SI企業の子会社などがあります。より待遇の良い職場で働ければモチベーションも上がり、ステップアップにつながるでしょう。
ほかにも、自社開発企業に転職してシステムやソフトウェアの開発に携わるWebエンジニア、または管理を行う社内SEなどになる方もいるようです。
SIerについては、「SESとSIerの違いとは?システム開発の担当工程や契約形態、給与など」の記事も参考にしてください。
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