SAPコンサルタントの単価が気になる人必見!案件動向や単価相場を解説

ERPで世界シェアナンバーワン誇るSAPは、求められる専門性の高さもあって、コンサルタントを中心に高単価の案件が多いとされています。

実際にはどのようになっているのでしょうか。案件動向や2025年問題などもあわせ、見ていきましょう。

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実際のSAP案件例

フリーランスハブに掲載されている、実際の案件例を紹介します(2021年5月10日現在)。

製造業向けSAPコンサル

SAP Basisのコンサルタントとして、S/4HANAの開発、検証ならびに本番環境準備を行うという案件です。ほかに移送管理における作業工程の組み立ても求められています。

技術的なスキルとして求められているのは、SAP ERPシステムが稼働するミドルウェアの、SAP Basisにおける領域コンサルタント経験です。ユーザーとの折衝経験も求められています。月単価は75万円となっています。

SAP導入アーキテクトコンサル

SAP導入に伴い全体概要設計を担当する、上流工程の案件となります。SAPのスキルだけでなく、AWSのシステム計画や構築経験が求められ、月単価は95万円です。

SAPシステム稼働対応案件

こちらはSAPに対応可能なエンジニアの募集案件です。業務はマニュアルの作成やトレーニングの実施、稼働後の保守問い合わせ対応と、テクニカルサポート的な色彩が強いと言えそうです。

求められるスキルとして、SAPの経験者であることと、その仕様を理解していることが示されています。月単価は70万円で、一般的なテクニカルサポート案件と比較しても高単価と言えるでしょう。

SAPコンサルタント案件の動向

気になるSAPコンサルタント案件ですが、その動向について確認してみましょう。SAPコンサルタントの需要については、BIG4と呼ばれる大手のコンサルティングファームを中心にした引き合いが多い状態で、人材不足の状態にあります。

そのため、SAPコンサルタント、あるいはエンジニアの案件はかなり多くなっていると考えていいでしょう。コンサルティングファームの担当者から「人材がまったく足りていない」という声が上がるほどに、その需要は高まっています。

フリーランスのSAPコンサルタントにとって、案件獲得のチャンスは大いにあると言えるでしょう。事実、各エージェントにおいても、フリーランス向けSAP案件にはコンサルタントのみならず、エンジニアがターゲットになっているものも多く、SAPとそれをとりまく業界の勢いを感じることができます。

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SAPコンサルタント案件の数

フリーランスハブ[https://freelance-hub.jp/]で、SAPコンサルタント案件を検索してみると、案件数は27件でした。これを、SAPをキーワードにして検索を行った場合には、案件数は494件でした(2021年8月4日現在)。

案件数だけを見て、SAPコンサルタントの募集は決して多くはないのでは?という疑問を抱かれるかも知れません。実際には、エージェントにはSAPコンサルタントの非公開案件も多く集まっています。オープンになっている案件は、いわば氷山の一角であると考えるべきでしょう。

SAPコンサルタントの単価相場

さて、SAPコンサルタントの単価相場とは、実際にどのようなものなのでしょうか。深刻とも言える人材不足もあって、スキルが高く豊富な実績を持つフリーのコンサルタントであれば、月単価が数百万円で、年間にすると数千万円という金額も達成可能な状況であるとも言われています。

ここでは、経験と年数別に単価相場の概要と、そのモデルを示します。

SAPコンサルタント経験が1年以上ある場合

フリーランスのSAPコンサルタントとして、月単価は100万円台の前半程度が期待できます。経験がニーズの低いモジュールでも、中小企業向けのSAP Business Oneの導入であっても、PMOとしてのニーズがあります。

一般に単価は、導入、開発、運用保守という業務の順番に低くなっていきます。運用保守であってもSAP案件であれば、かなりの高単価を期待することができます。

高ニーズのスキルを保有している場合

経験によっては、これを大きく上回る金額を得ることも可能となります。

上記で紹介した、年間数千万を得られるコンサルタントのキャリアあるいはスキルとしては、グローバルでのPM経験や、ニーズの高いバージョンやモジュールへの知識があります。さらに、上流工程から下流工程までのシステム構築の知識と業務への理解、クラウドへの知見なども、歓迎されるスキルと言えるでしょう。

ただし、PMスキルを持たない人の場合、これよりは単価が下がってしまうことに注意してください。

いずれもハードルは高いものの、該当するスキルを保有しているコンサルタントは貴重な存在です。ゆえに、高単価案件受注の可能性が広がると言えるでしょう。

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SAPコンサルタント・エンジニアの需要

SAPコンサルタントならびにエンジニアの需要は、かなり高いと言うことができます。背景には、SAPにおける2025年問題の存在があります。

これは、現行のSAP ERP製品のメインストリームサポートが2025年に終了するということで、SAPを導入している企業は何らかの対応が求められていることに端を発します。結果としてサポートの終了は2027年に先送りされたため、2年程度の時間的猶予は生まれたものの、SAP ERP製品のユーザーにとっては、メインストリームサポートの終了が見えていることには変わりありません。

で公開されている案件情報にも、後継製品となるS/4HANAへの移行案件を見ることができます。5年あまりの猶予があるとはいえ、ユーザー企業にとってはできる限り早く対応を行いたいところですので、しばらくはSAPコンサルタントあるいはエンジニアへの需要は、高水準で推移すると考えていいでしょう。

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フリーランスSAPコンサルタント案件獲得方法とは

フリーランスにとってきわめて重要なのは、案件の獲得です。SAPコンサルタントもその重要性に変化はありません。案件の獲得方法はいくつかありますが、それぞれについて概要を示します。

知人からの紹介

クライアントからの商流が最も浅いことから、単価面を考えると理想的と言えるのが知人からの案件紹介です。金額的なメリットは大きいと言えるでしょう。

ただし、さまざまなリスクへの対応は自分自身で行う必要があります。特に、クライアントとの間に何らかのトラブルが発生した場合などは、それが理不尽な内容であったとしても対処が必要です。また、案件が切り替わる際に、同じ知人からの紹介が受けられない可能性が存在することも、心得ておきたいところです。

フリーランスエージェントの利用

SAPコンサルタント案件を獲得することを考えたとき、正統派とも言える方法がフリーランスエージェントの利用です。特に、クライアント企業から直接受注しているエージェントが狙い目と言えるでしょう。

マージンが発生しますので、知人からの紹介などによる直接受注の案件に比較すると単価面では若干不利にはなるかも知れません。それでも、エージェントを利用することでフリーランスのSAPコンサルタントにはありがたい各種のサポートを利用することが可能です。営業活動もエージェントが代行してくれますから、業務に専念できるというメリットの大きさははかり知れません。

エージェントを活用してみたいという方はこちら[https://freelance-hub.jp/agent/]を参考にしてみてください。

前職のクライアントより紹介

SAPコンサルタントにとって、クライアントは財産とも言えるものです。信頼関係をベースにした太いパイプを構築しておくことで、指名により仕事を得ているフリーランスのSAPコンサルタントやエンジニアも少なからず存在します。

コンサルタントやエンジニアのスキルを熟知している指名の案件では、高単価を得ることも多くなります。クライアントとの関係性を良好に保つことは、優先度の高い課題であると考えましょう。

ブログあるいはSNSの活用

SAPの仕事を得るためのメインとするには難しい面はあるのですが、ブログやSNSなどに仕事に関する内容を発信し続けることで、仕事につながることもあります。短期的な成果を得ることは期待すべきではありませんが、定期的にSAPに関連する情報を発信し続け、蓄積することは有効です。

こういった情報発信は、案外と有力な資産になり、他の手段で案件を得るときにも、貴重なアピールポイントにすることも可能になるかも知れません。

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高単価SAPコンサルタント案件獲得のために

フリーランスのSAPコンサルタント案件は、一般水準から見ても高単価が期待できます。それだけでなく、習得するスキルや知識、経験によっては、さらなる高単価の案件も獲得可能です。

ここでは、SAPコンサルタントとして仕事を得るために必要なスキル3つと、高単価を目指すために備えたいスキルのうち、重要度が高い4つについて示します。

業務系パッケージ製品の導入経験

まず、SAPコンサルタントとしての仕事を得るためには、ERPに対する深い理解は当然として、SAPあるいは他の業務系パッケージ製品の導入経験があるといいでしょう。

SAPコンサルタントの仕事内容には、導入企業の業務フローの理解や経営課題を探し出すことが含まれます。過去にERPの導入経験があれば、業務フローについての知識や経験は身についていますから、こういった仕事への対応が可能という判断材料となるでしょう。

経理や会計、財務業務の経験

SAPコンサルタントの仕事として、クライアント企業の課題改善だけでなく、経営状況の把握も重要です。これらを探し出すために必要なのが、経理あるいは会計、財務と言った分野の深い知識で、経験があればベターでしょう。

SAPコンサルタントは、経営全体の流れも把握しておくべきです。サプライチェーンや人事などについても、知識あるいは経験が求められます。

コンサルティング能力

コンサルタントにコンサルティング能力が必要なのは、言うまでもないでしょう。中でも、SAPコンサルタントには、ロジカルな思考力、問題を発見する能力のほか、高度な内容についてもクライアントと適切な意思疎通を可能にするコミュニケーション能力あたりに、高いスキルが求められます。

ここまでが、SAPコンサルタントとして仕事を得るために必要となる、3つのスキルです。

上流工程までの一貫したSAPシステム開発とマネジメント経験

高単価の案件を得るためには、自分自身が全工程において一貫して担当できるコンサルタントであることのアピールが有効でしょう。要件定義にはじまる上流工程から、テストや運用保守に至る下流工程まで、同じコンサルタントが担当可能であることは、クライアントには大きな安心材料となります。

結果として、クライアント側の採用意欲は高まりますし、引く手あまたとなっているSAPコンサルタントの世界では、他の案件に流れないようにという思惑も働きますから、高単価を引き出せる可能性が高まります。打ち合わせや面談時には積極的にアピールしましょう。

業界・業務知識ごとの専門知識

エネルギー産業や製造業をはじめ、運輸通信業や卸・小売業から金融業、航空宇宙産業に至るまで、SAPの導入企業はあらゆる業界に存在します。案件にマッチする業界や業務知識を持っているSAPコンサルタントは、クライアント企業にとっても頼れる存在に映ることでしょう。

該当する分野はもちろん、関連分野であってもアピールする価値は十分あります。

英語力

語学力、特に英語のスキルは重要となります。SAPのユーザーにはグローバル企業も多く、言語の壁なしに参画できるSAPコンサルタントは、活躍できる場が広がります。

SAPモジュールの経験・知識

一般に、SAPコンサルタントの案件は業務分野に分かれています。それぞれの業務分野に対応するモジュールは、概ね以下の通りとなります。

  • 会計モジュール(管理会計:CO、財務会計:FI)
  • ロジスティクスモジュール(在庫管理:MM、販売管理:SD)
  • 人事モジュール(人事管理:HR)
  • その他(プロジェクト管理:PS、生産管理:PP、プラント保全:PM)

SAPモジュールの経験が案件とマッチした場合などには、単価が上昇する可能性が生じます。SAPだけでなく、OracleERPなど、他社ERP製品での実務経験がマッチする場合も単価アップの可能性がありますので、それらをアピールしてもいいでしょう。

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SAPの基礎と「2025年問題」についておさらい

さて、SAPについて、少しおさらいしておきましょう。そもそもSAPとは、ドイツのSAP社が開発・提供を行っているERPパッケージです。そしてERPですが、これは基幹業務システムあるいは全部門共通システムと訳される、企業の所有する人・モノ・情報などを一元管理するシステムを意味します。

このSAPについては、よく知られている2025年問題が存在しました。既存のSAP ERP 6.0のメインストリームサポートが2025年に終了するというものです。「存在しました」と過去形で書いたのは、メインストリームサポートの終了が2027年に延長されたことによるもので、現在では2027年問題と呼ばれることもあります。

このため、2,000社にものぼるとされるSAPの導入企業は、あと5年半ほどの間に以下に示すいずれかの対応を行う必要があります。

  • 後継製品であるSAP S/4HANAに移行する
  • 他社ERP製品に移行する
  • メインストリームサポートなしで継続利用する(2030年まで延長サポート利用可能)

SAP社から推奨されているのはS/4HANAへの移行ですが、大幅なカスタマイズが必要なことなどもあって、現状ではあまり進んでいないと言えます。いっぽうで、他社ERP製品への移行は、SAPの利用が深化した企業では特にシステム構築などに大きな時間と費用がかかります。

2027年にはメインストリームサポートが終わり、セキュリティプログラムについては継続して更新されるという状況です。延長保守料を支払う必要はあるものの、継続利用も選択肢のひとつではあります。ただし、こちらは先送りできる時間が3年延びるというだけで、根本的な解決策とはなり得ないでしょう。

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SAPの今とこれから

いずれにせよ、S/4HANAへの移行、あるいは他社ERP製品への移行は必須となります。とはいえ、SAPで構築したシステムは重要な資産ですから、S/4HANAへの移行案件は増えています。SAPジャパンも、今後数年のうちに、SAPコンサルタントの不足が顕在化し、その規模は数千人となるとアナウンスしています。

フリーランスのSAPコンサルタントが、案件を得やすいという現在のトレンドに変化はないと考えていいでしょう。

さて、SAPのコンサルタントやエンジニアについては、その専門性から人材が増えにくいという構造があります。システム開発についても、独自言語であるABAPを使用するなど、SAPで培った技術は他の領域において応用することが難しいことも、よく指摘されるところです。

こういった背景もあって、SAPコンサルタントやエンジニアを志望する人は減少傾向という指摘があります。しかし現役のSAPコンサルタントや志望者にとっては、案件獲得の可能性が上昇し、高単価案件を受注できる可能性も広がります。

ともあれ専門性を高めていくことで、想像以上の収入を得ることが可能なのは、SAPコンサルタントの大きな魅力と言えます。ポイントを押さえたスキルアップを心がけていきたいものです。

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