Delphiを使う仕事内容は?将来性や年収についても紹介

最終更新日:2025年02月04日

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この記事のまとめ

  • Delphiはエンバカデロ・テクノロジーズが開発・販売する統合開発環境で、高速アプリケーション開発(RAD)ツールとして知られる
  • Delphiはシステム開発を中心に医療、小売、運輸通信など幅広い業界で採用されているが、日本ではユーザー数が少ない
  • Delphiは習得しやすくクロスプラットフォーム対応で開発効率も高いが、将来性は未知数である

Delphiはユーザー数が少なく、どちらかというとマイナーな統合開発環境です。しかし、その分スキルの希少価値は高く、習得すれば高年収が得られる可能性もあります。

そこで本記事では、Delphiを用いた仕事内容や単価相場、将来性などを紹介します。Delphiで開発するメリットも解説するので、ツールの魅力がよく理解できるでしょう。興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

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そもそもDelphiとは

Delphiは統合開発環境の一つで、アメリカのエンバカデロ・テクノロジーズが開発・販売しています。

統合開発環境としてのDelphiは、1995年にボーランド社がTurboPascalの後継となる高速アプリケーション開発(RAD)ツールとしてリリースしました。開発はボーランドにより継続されましたが、2007年に別部門であるコードギアに移管。そのコードギアも2008年にエンバカデロ・テクノロジーズ社に売却され、現在に至っています。

パスカルとの関係

Delphiの発展に重要な役割を果たしたのが、プログラミング言語Pascalです。PascalはALGOLがベースで、プログラミング教育を意識して開発されました。

Pascalは簡素でありながらよく整えられた言語仕様を持ち、判読性の高い記述が可能です。ボーランド社はこれを拡張し、統合開発環境のTurbo Pascalをリリース。バージョンアップの中でオブジェクト指向の概念を導入し、今日に至るDelphiのベースとなりました。

Delphiはその扱いやすさやコンパイルの高速さなど、数多くの優れた特徴があります。Delphi経験者を中心に根強い人気を保ち続け、今もなお開発環境としてDelphiを採用しているソフトウェア開発企業もあります。

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Delphi関連の仕事内容

Delphiはシステム開発で用いるのが一般的です。医療関係、小売、運輸通信など幅広い業種でDelphiが採用されています。ここでは、エンバカデロ・テクノロジーズ社が公開している事例を見てみましょう。

歯科医院の患者向け画像ビューワシステム

Delphiは歯科医院に多く導入されています。歯科医院でレントゲン写真を確認するために主にビューワが利用されますが、その機能強化を行ったものです。

歯科の医療行為は狭いチェアユニット上で行われるため、マウス操作での対応は難しいという課題がありました。解決するためには、タブレットで操作を完結させる必要があります。このシステムでは結果として、先進的なユーザーインターフェースが実現できました。

また、Windows版の既存コードを用いるのに、Delphiのマルチデバイス機能が威力を発揮しました。わずか1ヶ月程度でiPadに移植するなど、これまでの開発環境では考えられない効率化をもたらしたのです。

大学病院の医療情報システム構築

日本国内ではありませんが、大学病院の電子カルテ・受注コミュニケーションシステム・病院統合管理情報システムをDelphiで開発した事例があります。このシステムでは、.NetやJavaでは性能面で要求を満たせないとITマネージャーが判断し、Delphiを採用しました。

開発に携わるエンジニアは、もともと別の開発環境を利用していたため、Delphiの経験はほとんどありませんでした。しかし、Delphiのスキル習得は他の開発環境と比べて容易で、3日程度のトレーニングでプロジェクト遂行に必要なスキルが身についたそうです。

Delphiによって開発されたこのシステムは、高速で安定した動作を実現し、医療スタッフからも高い評価を得ました。また、コードの再利用を実現するなど、メンテナンス性も飛躍的に向上したため、運用コストの削減にも成功しています。

HeidiSQL

Delphiが威力を発揮するのは、システム構築だけではありません。データベース管理ソフトとしてよく知られているHeidiSQLは、1999年にリリースされた最初のバージョンからDelphiを用いて開発されています。

HeidiSQLは、現在オープンソースとして開発が続けられています。Delphiが持つ広範囲のデータベース関連サポート機能が威力を発揮した事例といえるでしょう。

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Delphiに将来性はある?

拡張性・柔軟性が高く作業効率を向上できるDelphiですが、精通するエンジニアが少ないというデメリットがあります。日本でのユーザー数は少なく、知名度は低めです。

しかし、Delphの需要があるのも確かです。Delphiを扱えるエンジニアの希少性は高く、そういった点では将来性が見込めます。ただし、前述の通りマイナーなツールのため、新しくDelphiでプロジェクトを立ち上げる機会は少ないと考えられます。

加えて、DelphiはWindowsでしか動作しません。近年はiOSとWindows両方への対応が求められることが多い点を考慮すると、逆風だといえるでしょう。貴重なスキルなので競争相手は少ないものの、仕事を獲得するなら他の技術も並行して学ぶのが大切です。

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Delphiの知名度はなぜ低い?

Delphiの知名度が低い理由を見ていきましょう。

知名度が高いVisual Basicの後発だった

まず、Delphiは1995年リリースと、RADツールとしては後発になってしまったことがあげられます。マイクロソフトのVisual Basicは、最初のバージョンのリリースが1991年でした。日本語に対応したWindows向けVisual Basicの最初のバージョンが日本でリリースされたのは1993年です。

後発らしく製品としては優れた点も多かったDelphiですが、当時の開発販売元であるボーランドの一般での知名度は、マイクロソフトにはとても及びませんでした。

一部のエンジニアにとってボーランドはよく知られた会社で、製品への評価はむしろ高かったようです。ただ、一般に知られていない会社のツールは、採用されづらかったのでしょう。

不況の影響

Delphiのリリース後、不況の影響でボーランドがエンジニアを大量リストラしたことも、知名度が低い原因です。リストラ対象のエンジニアはMicrosoftに移籍しましたが、この件をめぐり、長期間裁判をしていました。

最終的に和解が成立したものの、ボーランドは解決金と引き換えに保有する特許をMicrosoftに公開することになります。

技術者の大量流出と事実上の特許喪失でボーランドは勢いを失い、Delphiはドキュメントの質が低下してしまいました。これも、Delphiがマイナーな理由の一つだといえます。

参考資料が少ない

Delphiの参考資料が少ないことも、知名度が低い原因といえます。コアとなっているPascalの理解があれば問題はないと考えられるのですが、これをリスクと考える企業もありました。

もちろん、Delphiを採用してプロジェクトを成功に導いた企業も少なくありません。エンバカデロに開発主体が移ってからの機能強化はDelphiの魅力を高めましたが、統合開発環境としてはマイナーな地位に留まっています。

それでも推奨できるDelphiの特徴とは

Delphiには知名度の低さを補って余りあるメリットがあります。まず、初心者や初級者にとってはC言語などと比べて圧倒的に習得コストが低いことがあげられるでしょう。

Delphiは、プログラミング教育を意識したPascalをベースに作られた言語です。わかりやすい中にも、Delphiはコンパイラを記述できるレベルの強力な言語仕様を持っています。

マイナー言語を習得することに、抵抗を感じるという方もいるでしょう。それでも、募集数も多いC#はDelphiをベースから作ってきたエンジニアたちが開発したため、両者の言語仕様は似ています。Delphiの習得で、C系とされるC#の習得も容易になります。

他にも、Delphiにはさまざまな特徴があります。RADツールらしく短時間で実用的なアプリケーションを構築できること、ビルド速度が高く開発の効率が良好であることがDelphiの優れた点といえるでしょう。

C#の習得難易度については、「PythonとC#勉強するならどっち?両者の特徴を分かりやすく比較」の記事も参考にしてください。

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Delphiで開発するメリット

ここでは、Delphiで開発するメリットを紹介します。

クロスプラットフォーム対応

オリジナルのDelphiはWindows専用でしたが、2011年にリリースされたXE2でmacOSとiOSをターゲットとした開発に対応しました。2024年8月時点での最新版となるDelphi12.1では、それらの他にAndroidおよびLinuxにも対応しています。主要プラットフォーム向けの開発はすべてDelphiで可能です。

強力なコンポーネント

Delphiは、「コンポーネント」と呼ばれるソフトウェアのパーツが強力なことが特徴です。これを用いると、GUIやアプリケーションの実装を画面上で確認しながら行えます。

結果として開発期間の短縮が実現できます。個人の開発でDelphiが選択されるのは、この生産性の高さも理由になっているようです。

なお、コンポーネントはユーザーによる開発も可能です。オリジナルのソフトウェアパーツの構築や再利用ができることも、Delphiの魅力といえるでしょう。

オブジェクト指向

大規模プロジェクトでは、オブジェクト指向プログラミングを抜きに考えることはできません。Delphiは、Pascalというわかりやすく強力なプログラミング言語にオブジェクト指向の概念を取り入れているため、実際に大規模なシステムの開発でも利用されています。

ビルドが高速

Delphiの特徴としてあげられる機会が多いのがビルドの高速さです。DelphiのベースとなっているPascalの言語仕様は、記述の自由度がきわめて高いC言語などと比較して厳密性が高く、そこが影響しているとされています。Delphiではさらに、コンパイル対象となるソースコードを限定することも可能です。

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Delphi開発時の注意点

どのようなツールにも、長所と短所があります。Delphiの開発を行うにあたって、注意すべきポイントを見ていきましょう。

マイナーなツールであること

Delphi自体は習得しやすいツールですが、マイナーな点は意識すべきでしょう。独習する場合、自分に合った学習方法を見つけるまでに少し時間がかかる可能性があります。

また、Delphiのスキルのみで仕事をするのは難しいと考えられます。あくまでスキルの一つとして習得を目指し、考え方が近いC#の習得なども視野に入れるのが無難です。

ただ、DelphiあるいはObject Pascalをメインとするエンジニアは希少です。要件にマッチした場合は、貴重な戦力になれることもあります。

開発環境が限定される

開発ターゲットは複数のプラットフォームですが、開発環境そのものはWindowsに限定されます。Macユーザーは、そのままではDelphiで開発ができません。

これには解決策があります。mac OSではBoot CampあるいはVMWare Fusion、LinuxではKVMといった仮想マシンを利用してWindows環境を作成すれば、Delphiによる開発が可能です。

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Delphiを使うエンジニアの年収相場

フリーランスHubを参照すると、Delphiを使う仕事内容だと月単価40万~80万円ほどになるようです(2024年8月時点)。12ヶ月をかけると、年収約480万~960万円となります。

Delphiは日本ではマイナーな地位にある統合開発環境のため、以前から利用しているエンジニアが主なユーザーであると考えられます。経験豊富なエンジニアであることが多いため、年収が高くなるのでしょう。

ただ、上記は概算なので、あくまでも目安として参考にしてください。

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入手と学習の方法

Delphiは家電量販店等で販売はされていません。エンバカデロの公式サイトからのダウンロードが一般的で、最新の有料版および無料版を入手することができます。

個人の場合、開発したソフトウェアの年間売上が5,000米ドルに満たなければ、無料の「Delphi Community Edition」を利用できます。条件はあるものの、商用での開発も可能です。

学習は入門書やチュートリアルサイトを活用しましょう。それらを見ながら、実際に操作し、コードを書いていくのが有効です。

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まとめ

Delphiは統合開発環境として洗練されたツールです。高いレベルでのマルチプラットフォーム対応も実現しており、将来的に再評価される潜在力があると考えられます。

しかし、現時点ではマイナーツールであり、企業での利用も限定的です。Delphiのスキルだけで完結する仕事内容は少ないでしょう。技術の幅を広げるために習得するのがおすすめです。

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