C++エンジニア副業案件の獲得方法を解説！必要スキル・経験も紹介

C++副業の需要や報酬単価の相場

C++を使う副業は、高いパフォーマンスと効率性、組み込みソフトウェアや大規模システムに使用されている点で注目されています。
ここでは、将来性の高いC++の需要や報酬単価の相場について解説します。

C++の需要

処理速度が速く広く使われるC++の将来性は非常に明るいとされています。新しい規格であるC++17やC++20が登場し、AI・機械学習・クラウドコンピューティング・ブロックチェーンなど、最新技術でも重要な役割を果たす、進化し続ける言語です。特に、処理速度が重要視される領域ではC++の性能が重宝され、今後も需要の増加が予想されます。
多くの業界でC++のニーズが続くため、エンジニアとしての副業の機会はますます増えるでしょう。

幅広い業界で求められるC++の副業に携わることにより、さまざまな現場に参画し、市場の最新トレンドをキャッチアップする機会が増えます。C++の副業は知識やスキルのアップデートに有効です。
C++の副業はエンジニアとしての成長を促し、昇給・昇進や転職、フリーランスへの転身などを可能にします。キャリアに良い影響を及ぼすでしょう。

C++というプログラミング言語についてさらに詳しく知りたい方は、「C言語とC++の違いとは？それぞれの特徴と向いている人について解説」の記事をご覧ください。

C++案件の単価相場

C++エンジニアの報酬単価の相場を、「フリーランスHub」にある案件情報を参考に紹介します。

2025年1月時点のフリーランスHubの案件情報によると、C++の案件は9,067件が公開されています。
C++の月額単価相場で最も多いのは月額60～70万円の案件で、公開されている案件数は3,394件です。月額50～60万円の案件や、月額70～80万円の案件も多数公開されています。

週1～2日の案件は少ないですが、週3日以内の案件であれば105件がヒットし、募集条件を満たせば副業で月額80万円以上の報酬を受け取ることも可能です。
また、C++の案件にはリモートワークが可能なものもあります。フリーランスHubにおけるリモートワーク案件の割合は全体の37.8％です。常駐案件の割合が多いですが、在宅で取り組める副業もあります。

在宅でエンジニアの副業をしたいとお考えの方は、「リモートワークでエンジニアは就業可能？メリットや注意点について解説！」の記事も参考にしてください。

C++でできる副業の仕事内容

C++エンジニアは、ゲーム開発や金融システム、組み込みソフトウェア、AI開発、ロボティクスなど、多くの業界で活躍しています。
ここでは、C++言語を使った副業を紹介します。

アプリケーション開発

C++の副業の一つは、アプリケーション開発です。
アプリケーション開発は、PCやスマートフォンのOS上で動作するソフトウェアを開発する業務で、ゲームやAI分野など、多岐にわたる用途があります。C++言語は高速な処理が求められるゲーム開発でも重宝され、PC向けオンラインゲームや、スマートフォン向けゲームアプリの開発に活用されます。

また、企業向けソリューションの開発やOSとの連携、管理画面の構築も重要な業務の一環であり、多くのケースで開発経験を求められる分野です。

業務システムの開発・運用

C++のプログラミング言語を使った副業には、業務システムに関する案件があります。
業務システムの開発・運用は、企業内の業務効率化を目的としたシステムを構築する業務です。開発だけではなく運用の案件もあります。たとえば、勤怠管理・給与計算・商品の売上管理などのシステムが対象で、これによって業務のスムーズな運用が可能です。

C++のような高速で安定した言語は、金融や製造業などの大規模な基幹システム開発に活用されます。特に金融機関のオンラインシステムや、コンビニのATMゲートウェイシステムなど、複雑で堅牢なシステムに重宝されています。

IoTシステム開発

C++のプログラミング言語を使用した副業の一つは、 IoTシステム開発です。
モノにセンサーを取り付け、インターネット経由でデータの収集・遠隔操作・監視ができる技術を、IoTシステム開発といいます。
IoTとは「Internet of Things」の略称で、直訳すると「モノのインターネット」です。

代表例にはスマートスピーカーを通じて家電を操作する音声認識システムがあり、物流・製造・防災など多様な業界で活用されています。

組み込みシステム開発

C++の副業の一つは、組み込みシステム開発に関する案件です。
組み込みシステム開発は、自動車や家電に内蔵されるマイクロコンピュータを制御するソフトウェアを開発する業務です。身近な家電やドローンなど、あらゆるハードウェアで活用されています。

C++は組み込みシステムの代表的なプログラミング言語であり、高速で安定した処理が求められる分野で特に重宝されます。自動運転車や産業用ロボットなどの先端技術を支える重要なシステムです。

ソフトウェア開発

C++を使った副業として、ソフトウェア開発も人気です。
短期間の依頼だけでなく、長期にわたる案件も多くあります。一般的に、長期の案件を受注すると高い報酬を得られます。ただし、その1案件しかできなくなるリスクに注意しましょう。

開発案件を受ける際は、期間や報酬条件などを明確にするためにも、依頼主との綿密な事前相談が重要です。OSや各種ソフトウェアの開発に携われば、技術力を活かせるチャンスが豊富に得られます。

Webサービス開発

C++を使用したWebサービス開発の副業案件も、多くはありませんが存在します。

Webサービス開発は長期の依頼が多く、報酬も比較的高額であるため、開発経験やスキルを重視されることが一般的です。これまでにWebサービス開発の経験がある人は、こうした高単価で高い技術が求められる案件をおすすめします。

既存システムのコードの修正や保守

既存システムのコードの保守・改修業務は、C++の副業案件としてよく見られます。
業務の主な内容は、レガシーコードの理解・修正や・パフォーマンス改善・セキュリティパッチの適用です。場合によっては、古いコードを最新規格に対応させる作業や技術的負債の解消もします。

既存システムの修正・保守は、幅広い知識が求められるものの、安定して需要があるため、経験豊富なエンジニアに人気の案件です。

C++の副業に必要な知識・スキル

C++の副業案件を獲得するためには、基本スキルに加え、関連するスキルを習得することが重要です。
ここでは、C++の副業に必要な9つの知識やスキル、業務への活用方法について詳しく解説します。

IT業界の知識

C++の副業で利益を上げるためには、IT業界に関する基本的な知識も重要です。

特に組み込み系や基幹システムの開発では、業界・クライアント企業の業務内容・製品に関する深い理解が求められます。設計書に従って機械的にプログラムを作成するだけでなく、業界の知識を活用して最適なシステムを提案・実行できる人材が評価されます。
プログラミング技術に加え、業界知識や専門知識を身につけることで、ポジションアップや高収入への道が開けるでしょう。

資格の取得を目指すことも、知識を深めることにつながります。
C系言語に関する資格に興味をお持ちの方は「C言語資格の種類や試験内容とは？代表的なものを紹介」の記事を参考にしてください。

システム設計のスキル

C++の副業案件では、プログラミングスキルに加え、システム設計のノウハウが求められます。
C++はプラットフォームに近い設計が主であり、システム設計のスキルがあれば、メーカー・介護・医療など、多くの業界の業務システム開発に携われます。

特に、ハードウェアの導入からシステム設計までできる能力が必要です。システム設計スキルを持つエンジニアは上流工程から関与し、スキルアップが期待できます。2年以上の実務経験があると案件がスムーズに受注できるでしょう。

組み込み・制御のスキル

組み込み・制御のスキルを持つことで、機械のシステムやハードウェアの開発依頼を受けるチャンスが広がります。これらのスキルは、IoT関連のシステム開発やオンラインゲームの制御システムなど、多岐にわたるプロジェクトに役立ちます。プログラミング学習サイトや書籍を活用して知識を深めることがおすすめです。

さらに、ハードウェアやネットワークの知識があれば、C++の副業案件の選択肢も広がり、より多くの案件に対応可能です。実務経験を積み、組み込み・制御に関するスキルを高めましょう。

自分でソフトウェアを開発するスキル

自力でソフトウェアを開発できるスキルは、C++副業での案件獲得に大いに役立ちます。このスキルを持つことで、高額な報酬が得られる案件を受注できるでしょう。
ソフトウェア開発の案件は、単発で高収入を得られる案件がある一方で、長期のプロジェクトも多く、継続した仕事を望む人にも向いています。

自分でソフトウェアを設計・開発する能力を身につけることで、副業の選択肢が広がり、安定した副業収入を得るチャンスが増えます。

ハードウェアの知識

C++は、PythonやRubyなどの高レベル言語とは異なり、ハードウェアに近いレベルでのプログラミングが求められます。OSの基盤であるWindowsやLinuxもC系言語で開発されており、ハードウェアとの密接な連携が重要です。

ハードウェアに関する知識があると関わる仕事の幅が増えます。ハードウェアの理解が深まれば、より複雑なシステムや低レベルの制御に関わる仕事が増え、高度なプロジェクトへの参画が可能です。

OSの知識

C++の副業案件を成功させるためには、OSに関する知識が非常に重要です。

C++での開発は、LinuxやWindowsなどのOSと密接に関連するシステムの設計や実装を含み、OSの特性や操作方法の理解が求められます。
得意な処理や不得意な処理がOSごとに異なるため、C++のコードを効果的に動作させるには、対象OSの操作方法や利点・欠点の把握が不可欠です。特に、データセンターではWindowsとLinuxを併用することが多く、OSに応じた適切な制御が求められます。

OSの知識を習得することで、より多様なC++案件に対応できるようになります。

ネットワーク・データベースの知識

C++を用いたシステム開発では、データベースやネットワークに関する知識が不可欠です。特にデータ分析に関わる案件では、大量のデータを扱うため、データベースの活用が重要です。

小規模なプロジェクトであっても、OracleやMicrosoft SQL Serverなどの、データベースに関する知識を求められることがあります。さらに、インフラ構築案件では、ネットワークの仕組みや基礎知識が必要です。

コミュニケーション力

C++をはじめとする副業案件を受注するための営業時や継続した依頼を受けるには、コミュニケーション力が不可欠です。特に、疑問点が出た際にすぐに質問する力や、迅速なレスポンスが重要です。

クライアントは円滑なコミュニケーションができるエンジニアを高く評価します。案件開始前には要件を明確にし、定期的な進捗報告が大切です。

良好なコミュニケーションを維持してプロジェクトの成功率を高め、長期の信頼関係を築きましょう。

課題解決力

課題解決力は、単に問題を解決するだけでなく、再発防止のための対策を講じることが重要です。
C++副業でプログラミングをする際は、こうした問題解決能力が重要視されます。経験を積んだエンジニアはより信頼され、高い需要があります。

プログラミングにおいて、問題やエラーは避けられないことです。
C++では、ほんの1つのミスが数百億円規模のシステムを停止させるリスクがあります。小さな問題が後に大きな問題へと発展することもあり、問題が発生した際には迅速に解決策を見つける能力が求められます。

C++のプログラミング言語の未経験者の方が副業をしたいと考えている場合は、「C++を使った仕事の内容は？平均年収や需要についても解説」の記事を参考にしてください。

C++エンジニアが副業案件を探す方法

C++エンジニアが副業案件を探すには、効率の良い方法を知ることが重要です。案件探しには多くの手段があるため、スキルや希望に応じた適切な方法を選んでスムーズに副業を開始しましょう。
ここでは、C++エンジニアが副業案件を探す方法を6つ紹介します。

クラウドソーシングサービスへの登録

C++の副業案件を探すには、クラウドソーシングサービスの利用が有効です。クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい企業や個人と、仕事が欲しい人をつなぐプラットフォームです。

登録することで、自分のプロフィールやスキルをアピールし、興味のある案件に応募できます。スカウト機能もあり、副業案件をスムーズに見つけられるでしょう。
特に、無料で利用できるサイトは初心者向けの案件が豊富で、低単価の案件から始めて実績を積むことに適しています。実務経験が浅いエンジニアにもおすすめです。

クラウドソーシングサービスの利用を検討している場合は、「クラウドソーシングの仕事内容とは？必要なスキルや受注のコツも紹介」の記事も併せてご覧ください。

副業エージェントの活用

効率よくC++の副業案件を探す方法には、副業エージェントの利用があります。自分で探す手間を省けるため、忙しい人や経験豊富なエンジニアに特におすすめです。

専任コーディネーターがエンジニアのスキル・経歴・希望に合った案件を紹介してもらえます。エージェントによっては、スキル向上の勉強会・確定申告サポート・福利厚生などのサービスもあり非常に便利です。
案件獲得時に手数料が発生するものの、無料で利用できるサポートも充実しており、高単価案件の紹介を受けられる可能性があります。

知人からの紹介

C++の副業案件を、人脈を活用して探す方法もあります。交友関係が広い人や、実業家の友人が多い人に向いている案件獲得方法です。
知人や友人、前職の同僚からの紹介であれば、手数料をかけずに副業を始められます。周囲に希望する仕事の条件を伝えておくとよいでしょう。

ただし、支払い管理や希望条件の明確化、断りづらさなどの注意点もあります。信頼できる人からの紹介は、トラブルを防ぎやすく案件の内容理解も容易です。報酬や条件は事前によく確認しましょう。

SNSでの宣伝や営業

SNSを活用してC++の副業案件を探すことも有効な方法です。
SNS上にプログラミングの動画や成果を投稿すると、自分のスキルや実績のアピールが可能です。副業用のアカウントを作成し、「C++」や「フリーランスエンジニア」などの検索キーワードを使うことで、関連する企業やクライアントからのスカウトが期待できます。

ただし、SNSでの発信は手数料がかからない反面、詐欺や悪質な業者からコンタクトがある可能性もあります。信頼できる取引先を見つけるには、密なコミュニケーションと安全性の確認が大切です。

スキルシェアサービスの利用

スキルシェアサービスを利用すると、C++の副業案件を探しやすくなります。これらのサービスでは、自分のスキルをアピールすることで、依頼の受注や、自分が開発した製品の販売が可能です。

スキルシェアのプラットフォームは、隙間時間を利用して副業を始めやすく、条件に合ったクライアントとのマッチング機能が充実しています。これによって、希望する条件や要望が通りやすくなり、自分に合った案件を効率よく見つけられるでしょう。

直接営業

実績が豊富な場合は、企業への直接営業が有効です。直接営業することで、仲介手数料を省き、企業との強固な関係を築ける利点があります。

ただし、プログラミングやディレクション経験が浅いと、営業が成功しにくいでしょう。最初は案件を積み重ねて信頼を得ることが重要です。
実績を増やし、企業にとって信頼できるパートナーとなることで、C++の副業の直接契約のチャンスをつかめます。

まとめ

C++副業の需要は大いにあり、報酬単価の相場も高めで、将来性が明るい仕事です。
C++の実務経験や知識・スキルを持っていれば、副業案件を獲得できます。副業案件の探し方には、エージェントサービスを利用する方法や、クラウドソーシングサービスで検索する方法などがあります。

C++副業を通して、スキル向上とキャリア拡大を目指しましょう。C++の副業経験を積むことで、キャリアアップやフリーランスとしての独立などにつながります。