Flutterの副業は稼げる？メリット・デメリットや必要なスキルを紹介

Google社が開発したFlutterは、世界的に注目されているスマートフォン向けフレームワークです。Flutterエンジニアとして副業したいと考えたり、稼げるか気になったりする人もいるでしょう。

そこで本記事では、Flutterを使う副業の探し方や案件の単価相場などを紹介します。副業するメリットにも触れるので、今後Flutterを使う仕事を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

Flutterの副業は稼げる？案件数や単価相場

Flutterを使う副業の案件数や単価相場を紹介します。副業で稼げそうか検討を付けたい人は、ぜひチェックしてください。

Flutterの副業の案件数

フリーランスHubを見ると、Flutterを使う副業案件は13件ありました（2024年9月時点）。

13件という数字は少なく思えますが、フリーランスや副業向けの案件数はエージェントによって異なります。あくまで目安の件数であることを念頭に置きましょう。

Flutterの副業の単価相場

2024年9月時点で、Flutterの副業案件の最高単価は月100万円でした。最低単価でも月20万円なので、一般的な副業と比べると高単価だといえるでしょう。エンジニアの単価相場について興味がある人は、「エンジニアの単価｜計算方法や相場、市場価値の高い人材になる方法を解説」も参考にしてください。

Flutterを使う副業は稼げる可能性が高い

結論、Flutterを使う副業は稼ぎやすいといえます。継続案件を獲得すると、より安定して稼げるでしょう。ただし、ライバルの中からクライアントに選ばれるには、業界の経験年数を積んだり、幅広いスキルを習得したりする必要があります。

Flutterの特徴と副業の主な仕事内容

Flutterの特徴と副業の仕事内容を紹介します。Flutterを使う副業を検討している人はぜひチェックしてください。

Flutterとは

Flutterは2018年にGoogle社が開発したスマートフォン特化のフレームワークで、プログラミング言語Dartを使用しています。単一のソースコードでiOS・Android・Webに対応したアプリを開発可能です。

Flutterの知識を学んで使いこなせるようになれば、iOSやAndroidのアプリを効率的に開発できます。Flutterを含めたフレームワークの勉強方法を知りたい人は、「
アプリ開発の強い味方！フレームワークの学習記事まとめ」をご覧ください。

Flutterを使う副業の仕事内容

Flutterを使う副業の主な仕事内容は、以下のとおりです。

• アプリ開発
• 既存サービスのアプリ化
• 運営中のアプリのコンテンツ追加

そのほか、ライティングスキルがある場合は、Flutterやアプリ開発関連の記事執筆にも携われるでしょう。

Flutterの副業を獲得するのに必要なスキル

以下では、Flutterの副業で案件を獲得するのに必要なスキルを紹介します。

Dartに関する知識と経験

DartはGoogle社が開発したプログラミング言語で、Webサイトに動的な要素を付加するJavaScriptの設計を踏襲しているのが特徴です。JavaScriptができれば、Dartのスキル修得に時間はかからないでしょう。

DartやJavaScriptだけでなく、TypeScriptのスキルがあるとさらに獲得できる案件の幅が広がります。JavaScriptの仕事内容に興味がある方は、「JavaScriptエンジニアの仕事内容は？平均年収や必要スキルも紹介」を参考にしてください。

UIやUXに関する知識

コンテンツに触れた利用者が何を感じ、どのような行動を起こすか想定して設計やデザインをするUI/UXの知識が必要な案件もあります。

利用者目線で設計ができるとクライアントから重宝され、案件を獲得しやすくなります。エンジニアとして企業からの信頼が高まるため、UX/UIの知識はFlutterを使う副業者が身につけて損はないスキルです。

自己を管理できる力

自己管理能力も必須スキルです。副業の作業負荷が大きいと体調を崩して本業に影響するほか、納期に遅れて信用低下にもつながります。

副業に充てられる時間と作業量をあらかじめ把握し、対応可能な範囲に納まる案件を受注するのが大切です。応募前に想定される作業量を見越して他案件を調整すると、受注後に慌てずに済みます。

コミュニケーション能力

Flutterを使う副業では、クライアントの要望・課題を把握するためのコミュニケーション能力が必要です。また、副業では人脈形成は案件獲得の成否に関わるため、ビジネスコミュニケーションスキルは必須といえます。

ただし、難しい会話技術が必要なわけではありません。クライアントへの丁寧なヒアリングやまめな連絡、納期を厳守するなど、細かい配慮の積み重ねが信頼構築につながります。

Flutterを使う副業を探す方法

以下がFlutterを使う副業案件の主な探し方です。

• 人脈を活用して提案してもらう
• クラウドソーシングを利用する
• 副業エージェントを利用する

それぞれ見ていきましょう。

人脈を活用して提案してもらう

本業での人脈を活かして、副業案件を提案してもらう方法です。本業が別業界の場合は、知人やこれまでの副業経験で培った人脈を活用すると良いでしょう。

誰かに案件を紹介してもらうなら、期待されている以上の成果を出す必要があります。期待を下回ると、紹介者の評判を落とす恐れがあるためです。人脈から案件獲得を目指すなら、より丁寧な仕事が肝心だと心得ましょう。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングはフリーランス向け案件を多数扱っています。初心者が応募できる案件が多いのも特徴です。業界未経験者や職種初心者も提案次第で案件を獲得できるため、実績を積みやすいでしょう。

ただし、高単価案件や継続案件が少ない場合もあるので、実績を積むのに利用するのがおすすめです。

副業エージェントを利用する

副業エージェントは、継続的かつ高単価案件を獲得しやすいのが特徴です。ただし、経験年数や実績が求められます。本業でFlutterを活用している人、業界の経験年数が多い人は積極的に活用しましょう。

エージェントによってはサポートや保証があるため、利用前に確認するのをおすすめします。在宅プログラマーの案件獲得方法については、「在宅プログラマーとはどんな仕事？案件獲得方法や、収入についても徹底解説」を参考にしてください。

Flutterを使う副業のメリット

ここでは、Flutter副業のメリットについて紹介します。Flutter副業を始めようか迷っている方は、ぜひチェックしましょう。

比較的単価が高く、年収を上げやすい

Flutterを使う副業は比較的高単価なので、年収を上げやすいのがメリットです。実務経験3年以上のFlutterエンジニアなら、週2日の稼働で月20万円以上の案件を獲得できる可能性があります。

作業時間を確保して案件を獲得できれば、短期間で収入を大幅に増やせます。本業でFlutterエンジニアをしている人は、すぐに副業で成果を上げられるでしょう。

技術を高められる

Flutterを使う副業はスキルアップにつながります。Flutterの副業を通じ、アプリ開発やWebコンテンツ制作に必要な技術力が磨けるでしょう。特に、本業で新しい技術やツールに触れる機会が少ない人にとっては大きなメリットです。

本業とは異なる業界や仕事にチャレンジすれば、幅広い分野の知識・スキルが身につくのもポイント。将来キャリアアップに役立つ可能性もあります。

在宅・リモートでできる仕事が多い

Flutterを使う副業はパソコンがあればどこでも仕事ができるため、在宅・リモートワーク希望者も仕事がしやすいのがメリットです。家庭の都合で正社員として働くのが難しい人もしっかりと稼げます。

無理に案件を増やさなくても稼げるのがFlutterの副業のおすすめポイントです。

人脈を広げられる

人脈が広がるのもFlutterを使う副業のメリットです。アプリやWebコンテンツの開発プロジェクトに参加する機会があるため、他の副業ワーカーやエンジニアらと横のつながりを作れます。

クライアントと良好な関係を築ければ、追加発注や別の顧客を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。これまで出会えなかった人とつながれるのは、エンジニアにとって見逃せないポイントといえます。

独立しやすくなる

独立の予行練習になるのもメリットです。Flutterの副業はスキルアップしやすく、高単価の傾向があります。副業中に培った人脈も活用すれば、案件に困る機会も減るでしょう。

エンジニアとしての経験年数が増えるとエージェントを活用する範囲が広がり、さらに高単価な案件の獲得も期待できます。独立に興味がある方は、「フリーランスとして独立する前に準備しておくべきこととは？実体験の記事まとめ」を参考にしてください。

今後需要が伸びる可能性がある

Flutterや関連スキルは、需要が伸びる可能性があります。開発されてから日が浅く、Flutterスキルを持つエンジニアが少ないためです。

海外の大手企業ではFlutterを採用する企業も増えてきました。日本国内でも今後Flutterが普及する可能性は大きいと予想されます。

Flutterを使う副業のデメリットと注意点

Flutterの副業にはデメリットもあります。ここでは、想定されるデメリットと解決方法を見ていきましょう。

勤めている会社が副業を認めているか調べる

勤めている会社の規則を調べてからFlutterの副業を始めましょう。会社に隠していると、あとあと副業が発覚してトラブルに発展する恐れがあります。副業の申告を求める企業もあるため、就業規則に則って対応しましょう。

適切な時間配分をする

Flutterを使う副業を始める前に、適切な時間配分をしましょう。副業できる時間は限られているため、休息を削ると心身への負荷が大きくなります。本業への支障も懸念されるでしょう。

副業に割り当てる時間が適切かどうか判断し、本業の繁忙期は受注件数を抑えるのが無難です。本業に支障が出ないようスケジュールを管理しましょう。

確定申告についての知識を得る

Flutterの副業を始める前に、確定申告について学んでおきましょう。

年間の所得、もしくは副業収入が20万円以上の場合は、確定申告の義務があります。Flutterの副業は単価20万円を超える案件が多いため、確定申告はするものだと思っておくのが得策です。

確定申告を放置していると、ペナルティが発生したり脱税を疑われたりする恐れもあります。副業に関する手続きについては、「副業も個人事業主として届け出たほうがいいの？手続きの方法とは」を参考にしてください。

Flutterを使う副業に関するよくある質問

最後に、Flutterの副業に関するよくある質問を紹介します。

未経験者や初心者でも副業できる？

結論からいうと、未経験でFlutter案件を獲得するのは難しいでしょう。「実務経験3年以上」のように、実務経験を問う案件が多い傾向にあるからです。就職して実務経験を積んだ後にチャレンジしましょう。

初心者がプログラミングで稼ぐ方法については、「副業のプログラミング案件で初心者が稼ぐには？7つのステップを徹底解説」を参考にしてください。

リモートワークが可能な仕事はどのように探す？

リモートワーク可の案件は、求人サイトやフリーランス向けのエージェントサイトなどで検索すると短時間で出てきます。知人経由で案件を提案された場合は、リモートで対応可能か交渉すると良いでしょう。

必要な実務経験は？

Flutterを使う副業では、基本的なサービスやアプリ開発経験があれば問題ないでしょう。Typescriptの利用経験やVue.jsやReactなどのフレームワークを利用したSPA開発経験があると仕事を獲得しやすいため、余裕があれば勉強するのが得策です。

パフォーマンスを向上させる知見や経験、UI/UXなどのスキルがあるとなお良いでしょう。

まとめ

Flutterは世界的に注目されているフレームワークで、今後日本でも浸透していくと予想されます。

Flutterを使う副業は高単価なだけでなく、エンジニアのスキルアップにつながりやすいのが特徴。スキルを身につけて実務を経験しておくと、需要が高まったときに有利です。本業と両立できるようスケジュール管理しつつ、無理のない範囲で副業しましょう。