SEの副業は稼げる？おすすめの仕事や効率的に収入を増やす方法も解説

「SEとして副業で稼ぎたい」「本業では関われない仕事に挑戦したい」と考える方は多くいるでしょう。SEの副業には、収入を得る以外にも多くのメリットがあります。

そこで本記事では、SEにおすすめの副業や本業以外の仕事をするメリット、実際にダブルワークする際に気を付けたいことなどを紹介します。副業を始めるときの参考にしてください。

SEは副業の仕事をして稼げる？

結論からいうと、SEとして働きながら副業をすることは可能です。

SEでも他の職種でも、副業で成果を上げている人は多くいます。本業とは全く違う職種を選ぶ方もいますが、副業経験を本業にも役立てたいなら、プログラミングなどSEに関連する仕事を選ぶのがおすすめです。

SEの副業は、扱える言語やスキル次第で大きく稼げる可能性があります。収入を増やしたい方は検討してみましょう。SEの仕事に関しては、「SEの資格・平均年収と動向を分析！収入を上げる方法も解説」も参照してください。

SEにおすすめの副業の仕事

SEにおすすめの副業は、プログラミングやパソコンのスキルなど、SEとしての経験を活かせる作業です。SEが副業を始める場合におすすめしたい職種や作業を紹介します。

コーディング

コーディングとは、Webサイトの表示に必要なソースコードを書く作業を指します。コーディングの副業は、Web開発の経験・スキルがある人におすすめです。

大規模から小規模まで幅広い案件があるのが特徴です。副業を始めたてのときは工数の少ない仕事を選び、経験を積んでから大規模案件を選ぶと良いでしょう。

Webライティング

Webライティングとは、Webに掲載する記事を執筆する作業です。パソコンがあればすぐ始められるのが魅力です。

文字数ごとに単価が決まっている案件が多く、報酬は記事の長さや内容によって変わります。ライティングを始めたばかりのときは、経験を積むために低単価案件でも積極的に取り組むと良いでしょう。

専門性の高い記事は高単価になりやすいので、SE経験を活かせるIT分野を選ぶのがおすすめです。

アプリ開発

アプリ開発は、パソコンやスマートフォンで利用するアプリケーションを作る副業です。主に個人開発・受託開発の2種類の仕事があります。

個人開発はスケジュールや作業内容の自由度が高いものの、アプリが流行らなければ報酬が入りません。受託開発は好きなアプリは作れませんが、確実に報酬を得られます。

好きな内容のアプリを作りたいか、確実に報酬を得たいかをよく考えて仕事を選びましょう。アプリ開発については、「アプリ開発を副業にするには？｜案件の種類と必要なスキル」も参考にしてください。

プログラミング講師

パソコンでできる作業のほか、プログラミングスクールの講師になる選択肢もあります。プログラミング講師はSEの技術以外にコミュニケーションにも自信があり、人に教えるのが好きな人におすすめの副業です。

安定した副業収入を獲得できるため、稼ぎたい人に向いています。社会人を対象としたスクールの場合、受講者とレッスン時間の都合を合わせやすいのも魅力です。

ブログ運営

ブログ運営は、開発経験が浅い人や副業初心者でも取り組める副業です。ただし、アクセス数によって報酬が決まるため、すぐに収益につながるとは限りません。なるべく早く稼ぎたい人には向かないでしょう。

長い目で取り組める人、稼ぐよりもライティングのスキルを高めたい人におすすめです。また、ブログは個人のスキルや実績のアピールの場としても役立ちます。長期的に見れば本業の助けになる場合もあるでしょう。

システム開発

システム開発は、SE経験を活かしやすい副業です。本業にはなかった作業に携われる案件もあるので、多くの経験を積みたい方に向いています。1人で多くの作業をこなせるフルスタックエンジニアは、特に需要が高いでしょう。

ゲーム開発

ゲーム開発は、ゲームを趣味にしている人に人気の副業です。

個人でゲームを開発して販売するのはもちろん、案件を募集しているサイトで探せば有名タイトルに携われる可能性も。人気ゲームの案件に携われば有力な実績になるため、キャリアアップの助けになるでしょう。

個人で作成する場合、ゲームが売れなければ報酬を得られません。確実に報酬を得たい人は、案件を募集しているサイトからゲーム制作の依頼を探しましょう。

その他

上で紹介したもの以外にも、SEと両立できる副業はあります。パソコンがあれば空き時間にコツコツと作業ができるデータ入力、事務代行なども人気の副業です。

副業に割ける時間やスキル、趣味、興味などと照らし合わせ、自分に向いている副業を選びましょう。

SEが副業の仕事やクライアントを見つける方法

副業を始める際は、効率良く案件を探すのが重要になります。案件を受ける方法は、クラウドソーシングサイトやエージェントなどさまざまです。SEが副業を探すときにおすすめの方法を見ていきましょう。

なお、副業の始め方については「業務委託で副業をするには？始め方や注意点について解説！」も参考にしてください。

クラウドソーシングサイト

副業の案件を探すメジャーな手段の一つが、クラウドソーシングサイトです。

クラウドソーシングでは案件単位で仕事を受けられ、本業とは関連のない分野にも挑戦できます。エージェントやスキルシェアサービスと比べて初心者向けや単発案件が豊富なので、副業が初めての人におすすめです。

ただし、クラウドソーシングサイトに掲載されている案件は低単価のものが多い傾向にあるので、効率的に稼ぐのは難しいと考えられます。最初はクラウドソーシングサイトで実績を積み、慣れてきたら他の方法に移行すると良いでしょう。

副業サイト

副業サイトは、本業を抱えながら副収入を得たい人が企業とやりとりできるサイトです。クラウドソーシングサイトより大規模かつ長期の案件が多めなので、ある程度実績がある人に向いています。

高度なスキルを求められる傾向があるため、本業で経験を積んだ分野の案件を受けるのが賢明です。クラウドソーシングサイトや本業でスキルを磨いてから利用すると良いでしょう。

スキルシェアサービス

スキルシェアサービスは、自分のスキルを商品化して売り出せるサイトです。クラウドソーシングサイトとは異なり、情報を登録したら仕事の依頼を待つ必要があります。営業活動が苦手な方や自身のスキルを試したい方におすすめです。

ただし、顧客が作業を任せたいと思うだけのスキルや実績、こうした情報を分かりやすくアピールする力が必要になります。

エージェントの利用

副業を探している人向けのエージェントが存在します。スキルや希望をエージェントに伝えれば、条件に合った仕事を提案してもらえます。自分のスキルに適した仕事を的確に受注したい人におすすめです。

また、ほかの受注方法よりも高単価の仕事が狙えるため、安定して稼ぎたい人にも適しています。ただし、実務経験を求められるケースが多いので、ある程度の実績が必要です。

SNS

近年はSNSを通じて仕事を得るケースが増えているため、副業用のSNSアカウントを作るのをおすすめします。プロフィールにアピールしたいスキルや実績を表記すると、企業からメッセージが届いて仕事を紹介してもらえることがあります。

「システムエンジニア募集」「エンジニア副業」などのキーワードで検索すると、仕事を探している企業や個人の投稿が見つかりやすいです。

知人からの紹介

知人から副業案件を紹介してもらう方法もあります。トラブル時に相談しやすいのがメリットです。

また、相手がこちらのスキルや経歴を理解していれば、ミスマッチを避けやすくなるでしょう。知り合いからの紹介をきっかけに人脈が拡大し、仕事の幅が広がる可能性もあります。

SEが副業して実績を積むメリット

SEの副業には、報酬を得る以外にも多くのメリットがあります。ここからは、SEが副業をする代表的なメリットを3つ紹介します。

副業の利点についてより詳しく知りたい人は、「エンジニアが副業をするメリットは？案件の獲得方法も紹介」も参照してください。

スキルの維持・向上に効果がある

SEのスキルに関連した副業を受けるのは、本業だけではカバーできない技術や知識を蓄えるのに役立ちます。スキルアップ目的で副業する場合は、向上させたい技術を扱う案件を積極的に受けましょう。

本業ではできる仕事に制約があっても、副業なら好きな仕事が受けられます。多くの分野でスキルアップが狙えるでしょう。

人脈が広がる

副業で多くの人や企業と関わると、本業だけでは得られないコネクションを築けます。同業や近い職種での人脈が本業で役立つ場面もあるでしょう。

副業で得た人脈がキャリアチェンジのきっかけになる場合もあるようです。転職やキャリアアップを考えている人は、副業を利用して人脈を作っておきましょう。

フリーランスとして独立する準備になる

将来的にフリーランスとして独立する際に、副業経験が役立つでしょう。クラウドソーシングサイトやエージェントを利用して案件を受けると、仕事を受注するノウハウを学べるからです。

フリーランスになると会社員より自由に働けて、スキルや実績によっては高収入も狙えます。独立を考えている人は、一度副業を経験して仕事の流れを学びましょう。

SEが副業の仕事をするデメリット

SEの副業にはデメリットや注意点もあります。SEが副業するデメリットを2つ紹介するので、副業を始めるか迷っている人はチェックしてください。

本業に差し障りが出ることがある

副業に時間をかけすぎると、体調不良や寝不足になる恐れがあります。副業すると生活やプライベートの時間が削られるからです。副業で成果を上げようとするあまり、本業へのやる気を失う人もいるでしょう。

本業とのバランスを取るためにも、副業に時間を取られすぎないよう注意しましょう。就業時間後の何時間かだけ、休日だけなど、副業に割く時間をあらかじめ決めておくのがおすすめです。

副業にかかる時間については、「プログラマーの副業は土日だけでできる？案件の種類や探し方を紹介」も参考にしてください。

安定した収入を得られるとは限らない

本業の収入に不満があり、稼ぐために副業を始めたい人は少なくないでしょう。ただし、副業を始めても収入が増えるとは限りません。選んだ副業によっては、すぐに収入が得られないこともあるからです。

特に、最初は単価の低い仕事を受けなくてはならない場合もあります。また、スキルシェアサービスを利用する場合は、商品が売れるまで収益を得られません。

副業で効率良く収入を得るのに必要なこと

副業で収入を得るには準備が大切です。副業で効率的に稼ぎ、長く続けるのに必要なポイントを5つ紹介します。

副業を始める際に心がける事柄については、「副業の始め方は？具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説」も参照してください。

ある程度スキルアップしてから始める

副業を始めても、スキルがないと低単価案件ばかり受けることになります。また、スキルや実績が必要な案件も多いので、条件を満たしていないとそもそも副業に取り組めません。実務経験が浅い人は、スキルや能力を高めてから案件を受けるのが得策です。

実績が公開可能な案件を受ける

効率良く案件を受注するためには、スキルを証明できる実績を公開するのがおすすめです。過去の実績を公開するとクライアントに安心感を与えられるため、初心者でも案件を受注しやすくなります。

また、副業を始めてすぐの頃は、実績として公開できる案件を受注しましょう。案件自体の単価は低くても実績を積めるので、後々の報酬アップにつながる可能性があります。

小規模な案件で実績を積む

最初から大規模案件に取り組むと、満足のいくものが作れなかったり本業に支障が出たりする恐れがあります。

空いた時間で対応できる小規模・単発の案件から始めるのがおすすめです。小規模案件で実績を積めば提示できる実績が増える上、案件受注の流れや自分の作業スピードも把握できます。

ポートフォリオを作り込む

スキルシェアサービスやエージェントで効率的に仕事を得たい人は、ポートフォリオを作るのがおすすめです。自身のスキルや実績が一目で分かるポートフォリオは差別化に役立ちます。

ポートフォリオには携わった業務や役割、開発環境・規模、得意ジャンル、スキルなどを記載しましょう。自身の魅力を最大限にアピールすれば、商品の売上アップや案件の受注数向上につながります。

本業と同じくらい稼ぎたい人は需要の高い言語を学ぶ

高単価の仕事を受けたい場合、使うプログラミング言語の選択も重要です。仕事の単価や案件数は、プログラミング言語によって異なります。

たとえば、Javaは案件数が多い言語の一つです。高単価になりやすい言語には、RudyやPythonなどがあります。

副業の仕事に応募するときの注意点

思い立ってすぐ副業を始めるのはおすすめできません。自分の働いている会社が副業を許可しているか、税金の手続きは必要かなどを事前に調べるのが得策です。

副業開始後の手続きについては、「副業も個人事業主として届け出たほうがいいの？手続きの方法とは」も参照してください。

副業可かどうか確認する

会社でSEとして働いている場合、副業を始める前に就業規則を確認しましょう。

副業禁止の会社で副業をすると、罰則を受けたり解雇されたりする恐れがあります。また、副業がバレないように努めていても、住民税の申告時に発覚する可能性が高いと考えられます。

特に、競業先で副業をすると会社からの印象が悪くなり、今後の昇進や昇給にも影響が出るでしょう。

税金について学ぶ

副業を始める前に、税金の知識を身に付けましょう。副業であっても、収入が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。

確定申告を忘れると追徴課税などのペナルティが科せられ、税金を本来より多く払わなければなりません。知らぬ間に脱税していたという事態を防ぐためにも、税金の知識を身につけてください。

無理なく継続できる案件を選ぶ

副業に時間や体力を割きすぎると本業に支障が出ます。副業を始めるときは、余裕を持って取り組める案件に参画するのがおすすめです。本業と副業のバランスを保てば、長い目で見て多くの収益を上げられるでしょう。

また、副業のために移動したり人に会ったりするのに不安を感じる方は、リモート可の案件が向いています。副業に時間や労力を割きすぎず、継続できるバランスを保ちましょう。

経験に応じた適正報酬を知っておく

副業を始めたての段階では、どの案件を受ければ良いか、どの程度の単価が適正かなどが分からないでしょう。

副業を始める前に、自分のスキルや経験に応じた適切な報酬額を調べてください。こうした知識がないと、低単価で買い叩かれたり無理な作業量を押し付けられたりする恐れがあります。報酬額が低すぎる案件は選ばないようにしましょう。

まとめ

SEの副業は収入向上が狙えます。本業に関係のある作業を選べば、スキルの維持や向上にも役立ちます。また、フリーランスとして独立を目指している場合は、案件受注の流れや人脈構築について学べるでしょう。

一方で、副業には力を入れすぎて本業へのやる気がなくなる、休む時間がなくなって体調を崩すなどのデメリットも。加えて、副業の種類によってはすぐには稼げない場合もあります。

副業を始める前に会社の規則や副業に割ける時間などを調べ、本業と両立できる働き方を心がけましょう。