COBOLの将来性は明るい?今後の需要や追加で身につけたいスキルも紹介

最終更新日:2024年10月24日

320,000件の中から 希望に合う案件を探せる

  • 20社以上のエージェント案件をまとめて検索
  • 新着案件をメールで受け取れる


この記事のまとめ

  • COBOLは新規開発の案件は減少しているが、既存システムの運用・保守で需要がある
  • COBOLは金融機関や官公庁の基幹システムで多く利用されており、今後もCOBOLエンジニアの需要は残ると考えられる
  • COBOLエンジニアは、運用保守スキルやコミュニケーション能力、業務知識などを習得することで市場価値を高められる

古くからプログラミング言語として利用されてきたCOBOL。現在でも金融機関や官公庁などの基幹システムで利用されていますが、COBOLを利用する新規システムは年々少なくなっています。

そのため、COBOLの将来性に不安を持つエンジニアも少なくありません。そこで本記事では、COBOLの将来性について解説します。今後の見通しがはっきりわかるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

COBOLは将来性のある言語?

COBOLは、金融機関や行政機関のシステムによく使われるプログラミング言語です。2019年秋をもって、基本情報技術者試験の出題範囲からCOBOLが外れました。状況だけ見ると、COBOLの将来性が高いとは言い難いでしょう。

しかし、COBOLの仕事が完全になくなるとは考えにくいです。COBOLの特徴や将来性を詳しく見ていきましょう。

より使いやすい言語がある

COBOLより使いやすい言語が増えたのが、将来性が高くないといわれてしまう原因でしょう。プログラミング言語は日々新しくなっており、COBOLを学ぶ若者は減りつつあります。

近年はAIの発達によってPythonが注目されています。Pythonは汎用性が高いので、あえてCOBOLを習得するメリットが希薄になりました。

COBOLは使いやすく、シンプルなコードを書ける言語です。しかし、用途が限られるため、汎用性がある言語に比べて使い勝手が良いとはいえません。

新規開発に向いていない

複雑な処理が苦手なCOBOLは、新規開発に不向きな言語です。常に新規開発が求められるWebアプリケーションやAIの開発では、新しい言語が主流です。これからの時代に求められる開発では、COBOLは選ばれにくいと考えられます。

既存システムの運用・保守案件が多い

JavaやPythonのような拡張性が高い言語があるため、新規開発でCOBOLが使われる案件は減少傾向です。しかし、COBOLで開発された既存システムなら多数あります。運用・保守の業務は今後も続くでしょう。

基幹システムに使われているため、リプレイスしづらい

COBOLは銀行・保険会社・官公庁など、重要なシステムに使われている言語です。COBOLで開発されたシステムを別の言語に移行する際は、コストやデータ破損のリスクが伴います。

たとえば、金融システムをリプレイスするとATMをすべて停止しなければならず、社会への影響が大きいです。損害賠償が発生する可能性もあります。今後も基幹システムがリプレイスしやすくなる可能性は低いため、COBOLの需要は続くでしょう。

技術者が少ないため、なくなりにくい

現在、COBOLを扱えるエンジニアの数は不足しているとされます。

近年の開発案件はAIやVRがトレンドで、最先端の開発に使えるプログラミング言語が好まれる傾向にあります。特に若い世代は、トレンドの技術開発ができる新しい言語の習得を望むでしょう。

COBOLは古いイメージをもたれがちで、積極的に習得しようとする人は少なくなりました。しかしその分、COBOLを扱えるエンジニアは貴重な存在であり続ける可能性が高いといえます。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

COBOLは古くからあり、メリットも多い

COBOLは、60年以上前からシステム開発に活用されてきました。長い歴史を持つCOBOLは、現在でも金融機関や行政機関の基幹システムに使用されています。COBOLのメリットは以下のとおりです。

  • 英語に近く可読性が高い
  • 信頼性が高く環境を選ばない
  • 事務処理用のプログラムに向いている
  • 動作が軽い

それぞれ詳しく解説します。

英語に近く可読性が高い

COBOL言語には、英語に近い構文が使われています。また、記述ルールが単純なため、可読性の高さが魅力です。コマンドは人の話す言葉に近く、基本的な処理内容が理解しやすいのも特徴。開発も効率良く進められます。

可読性が高いため、コードが組みやすく修正も難しくありません。バグの発生も少なく、初心者でも扱いやすい言語です。

信頼性が高く、環境を選ばない

COBOLは長い歴史があり、60年以上システム開発に用いられてきました。現在でも稼働を続けているシステムは数多くあります。長い年月をかけて積み重ねられてきたノウハウがあるので、信頼度が高い言語だといえるでしょう。

また、COBOLはWindowsやUnixなどさまざまなOSで扱えます。OSに依存せず環境を選ばないのもCOBOLのメリットです。異なるOSへの移植も簡単に行えます。

事務処理用のプログラムに向いている

COBOLは帳簿の作成・出力が簡単にできる言語で、事務処理用のプログラムに向いています。COBOLなら、帳簿を出力する項目の定義づけや印刷時のフォーマット指定も可能です。

COBOLは事務処理を目的として導入されたため、計算処理が得意です。誤差のない正確な計算ができるうえ、高速で処理できます。計算能力が他言語より優れているのが長く使用されてきた理由です。

動作が軽い

大量のデータをファイルに書き込む作業、データの並べ替えなどを高速でできる動作の軽さは、COBOLの大きな魅力の1つです。金融機関ではその動作の軽さを活かし、大量のデータのバッチ作業にCOBOLが利用されています。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

OBOLエンジニアの主な業務内容

今後もしばらくはCOBOLの需要はあると考えられます。ここでは、COBOLエンジニアが行う4つの業務を紹介します。

システム保守

既存システムの維持管理や機能追加がCOBOLエンジニアの主な仕事です。システムの機能追加や改善によるメンテナンスもCOBOLエンジニアが担います。消費税率変更といった法制度変更に伴うメンテナンスにあたる機会もあるでしょう。

障害対応

システムにCOBOLが実装されている部分の障害対応には、当然ながらCOBOLの知識が求められます。システム利用を継続させるための対応方法の検討・障害の原因究明・根本的な障害対策の実行などが主な仕事です。

システム構築の際、設備不良やコーディングミスでバグが発生するケースもあります。金融機関や行政機関でバグが起こった場合、社会に大きな影響を及ぼしかねません。バグが見つかったら、COBOLエンジニアは緊急で障害に対応します。

既存システムの運用

COBOLエンジニアは、システムの稼働確認や監視、データベースの容量のキャパシティ管理を行います。データの修正といった臨時作業も仕事のうちです。システムの運用には、COBOL以外にも幅広いスキルが求められます。

既存案件のリプレイス

今後、システムのリプレイスが発生する可能性も考えられるでしょう。リプレイス後は、オープン基準に基づいたシステムになるケースが少なくありません。他のプログラミング言語を採用し、COBOLシステムを廃止する案件もあります。システムをリプレイスする案件の場合、COBOLの理解があると作業がスムーズです。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

COBOLエンジニアの年収はどの程度?

Freelance hubの2024年時点のCOBOLエンジニアの月額単価相場を見ると、月60~70万円、次いで月50~60万円が多いことがわかります。そのため、年収は600〜840万円ほどになると予想されます。

COBOLは大規模なシステムの開発に使われる傾向があり、大企業案件が多数あります。COBOLエンジニア向けの案件例を紹介します。

  • 自治体基幹システムの法改正対応に伴う改修業務
  • 社会保険アプリケーション基盤構築における上流要員
  • 公的年金システム刷新プロジェクト
  • 銀行パッケージ開発

金融・保険・証券会社では、業務管理システムにCOBOLが使われています。大企業案件は報酬も高額なため、COBOLエンジニアは年収を上げやすいでしょう。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

COBOLエンジニアとして今後必要なスキルは?

COBOLエンジニアが他のスキルも身につければ、自身の市場価値が上がります。市場価値を高めるために身につけておきたい知識やスキルを6つ紹介します。

運用保守のスキル

COBOLで開発された既存システムが稼働している限り、運用保守の仕事は求められます。COBOLのシステムは開発時期が古く、メンテナンスが頻繁に行われているため、既存のプログラムの読解力が必要です。

過去に作られたシステムは複雑なプログラム構成になっている可能性があります。ロジックを理解し、正しくプログラムを修正できるスキルがあると望ましいでしょう。

コミュニケーション能力

大規模で重要なシステムのため、運用保守は複数メンバーで行います。業務を円滑に進めるためには、他のシステム担当者とのコミュニケーションが重要です。

運用保守に限らず、エンジニアの業務はクライアントの要望を満たすために念入りにヒアリングします。クライアントとのやり取りをスムーズにおこなう際にも、コミュニケーション能力が必要です。

クライアントやチームメンバーと正確なやりとりができないと、思わぬトラブルにつながる恐れも。円滑なコミュニケーションをとるスキルを磨いておきましょう。

業務知識

COBOLは基幹システムに使われるため、業務に密着した機能に深く関わっているケースが多くあります。そのため、メンテナンスを実施する際には業務知識の理解が必要です。

また、メンテナンスの際は、ユーザーに機能改善を提案することがあります。提案を行うためにも業務知識は不可欠でしょう。

マネジメントスキル

プロジェクトのマネジメントに長けた人材は、それほど多くないでしょう。マネジメントスキルを持つエンジニアは貴重な存在だといえます。

大規模システムの運用保守案件には多くのエンジニアが参画するので、マネジメントスキルの需要は高いでしょう。上流工程のスキルのため、今後の待遇アップも期待できます。

要件定義・基本設計スキル

COBOLシステムは、ユーザーのニーズを正確に把握した上で設計しないといけません。そのため、要件定義・基本設計のスキルが必要です。

要件定義や基本設計も上流工程であり、対応可能な人材はあまり多くないと考えられます。今後も仕事の需要が尽きる可能性は低いでしょう。

他の言語を扱うスキル

COBOLエンジニアとして、活躍を続けたいなら他言語の習得を視野に入れましょう。COBOLエンジニアは、リプレイス業務の案件も多数あります。既存システムのリプレイスの際には、COBOL以外の言語を扱えるスキルが必要です。

他言語の習得には、学習時間を確保する必要があります。忙しい人には、隙間の時間で学べるオンライン学習がおすすめです。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

まとめ

COBOLは、現在も金融機関や行政機関など重要な企業・組織のシステムに多く使われている言語です。近年は新しい言語が次々と出てきているので、COBOLの将来性に不安を感じる人もいます。

しかし、既存のシステムが動いている限り、COBOLの業務が完全になくなるわけではありません。COBOLエンジニアとして活躍したい方は、他言語も習得するのが得策です。COBOL以外のスキルや知識を身につけ、自身の市場価値を上げましょう。

スキルを活かせる案件が見つかる

希望にあう案件を受け取る

次の案件探しの
情報収集ができる!

掲載数は320,000件!

あなたの適性単価がわかる!

エンジニア単価診断

エンジニア単価診断

あなたにピッタリ
フリーランス案件が見つかる

  • 132万件以上のフリーランス案件から一括検索

    328,240の案件を保有しており、エンジニアやクリエイター向けを中心にたくさんの案件を一括検索可能です。

    ※ 2月22日(Sat)更新

    32万件以上のフリーランス案件から一括検索

  • 2あなたの経験やスキルに適した案件をメールでお知らせ

    マイページに入力して頂いた経験や希望条件に合わせて、ご希望にマッチした案件をメールでお送りするので効率的な案件探しが可能です。

    あなたのプロフィールからおすすめの案件・求人

今すぐ無料登録

フリーランスの案件を検索する

都道府県を選択
  • 関東

  • 北海道・東北

  • 甲信越・北陸

  • 東海

  • 関西

  • 中国

  • 四国

  • 九州・沖縄

人気の記事

フリーランスの始め方は?必要な準備・手続きや独立するメリットを解説

フリーランスの始め方が分からない方に向けて、独立する方法や仕事の見つけ方、必要な準備・手続きを解説。また、フリーランスになるメリットや適性、...

フリーランス個人事業主人気

最終更新日:2024年11月25日

フリーランスとして仕事を得るには?代表的な職種や案件探しの方法を紹介

フリーランスで仕事を請け負いたいと考えている方に向け、活躍しやすい職種や案件の獲得方法などをご紹介。平均年収や収入アップの方法、事前にやって...

フリーランス人気

最終更新日:2024年11月28日

フリーランスとはどんな人?言葉の意味や働き方の種類、始め方を解説

この記事では、フリーランスの基礎知識や働き方の種類、活躍していくために必要な手続き、ノウハウなどを幅広く解説しています。フリーランスとして働...

フリーランス人気

最終更新日:2024年11月25日

業務委託で副業をするには?始め方や注意点について解説!

この記事では、業務委託で副業をしたいと考えている人に向けて、メリットやデメリット、注意点や税金に関する情報、そして副業として行いやすい業務委...

業務委託副業人気

最終更新日:2024年11月25日

あわせて読みたい関連記事

プロダクトマネージャーの仕事内容は?必要なスキルとキャリアパスも紹介

プロダクトマネージャーは、商品開発に関わる一連の流れの指揮をとる職業です。会社の利益に貢献する重要な役職として、IT業界を中心に注目を集めて...

仕事内容

最終更新日:2024年10月30日

カスタマーエンジニアとは?仕事内容やSEとの違い、求められるスキルなどを解説

この記事では、CE(カスタマーエンジニア)の業務内容やSEとの違い、CEの平均年収などをご紹介。将来性やメリット・デメリット、フリーランスで...

仕事内容SE (システムエンジニア)CE(カスタマーエンジニア)

最終更新日:2024年10月30日

「フロントエンド」と「バックエンド」の違いは?求められるスキルを解説

本記事では「フロントエンド」と「バックエンド」の違いを解説します。あわせて、それぞれのエンジニアに求められるスキルも紹介します。フロントエン...

エンジニアフリーランス

最終更新日:2024年10月24日

PMとはどのような仕事?必要なスキルや年収について紹介

PMとはプロジェクトを管理する職種で、クライアントとの交渉やスケジュール管理など仕事内容は多岐にわたります。本記事ではPMと他の職種の違い、...

年収プロジェクトマネージャー(PM)

最終更新日:2024年10月24日

プロデューサーとディレクターの違いを解説!仕事内容や必要なスキルとは

本記事ではプロデューサーとディレクターの違いを解説します。2つのポジションの仕事内容を理解すれば、それぞれの役割が分かるでしょう。必要なスキ...

仕事内容

最終更新日:2024年10月17日

おすすめのフリーランスエージェントの紹介記事