最終更新日:2025年08月21日
「スキルシートの書き方はどうしたらよい?」とお悩みのエンジニアも多いのではないでしょうか。 エンジニアの能力をアピールするためには、書き方のポイントを押さえたうえで必要項目を記載する必要があります。 本記事では、エンジニア向けにスキルシートの書き方や作成時のポイントを解説します。また、フリーランスの方や未経験者など、属性別に自己PRのポイントもまとめているので、ぜひ参考にして仕事獲得につなげましょう。
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スキルシートとは、自分の知識やスキルなどを仕事でどう活かせるかを採用担当者にアピールするためのツールです。スキルシートは、エンジニアやプログラマーをはじめとする技術者が作成することが多いです。
フリーランスエンジニアが案件を獲得したり、会社員が転職したりする際は、自分がいかに相手が求める人物像とマッチしているのかを伝える必要があります。
そういった仕事探しの場面で活躍するのがスキルシートです。基本的にスキルシートの提出は任意ではあるものの、スキルシートでうまくアピールできれば他者との差別化につながります。
スキルシートを書く主な目的は、以下の2つです。
スキルシートを書くと自分の知識・スキルや実績を可視化できます。これにより、自分のアピールポイントが他者に伝わりやすくなります。
また、スキルシートの作成を通じて自分のキャリアや経験を棚卸しすると、今後の方向性を明確にするためにも役立つでしょう。今後の目標に向けてどのスキルを伸ばすべきか、どのようなプロジェクトに携わっていくべきかなど、必要なステップを具体化できます。
スキルシートのほかにも、就職活動や転職活動、案件探しなどの際に使用する営業ツールがあります。目的や用途に合わせて、スキルシート・履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなどの営業ツールを使い分けましょう。
スキルシートと履歴書・職務経歴書・ポートフォリオとの違いを下表にまとめました。
種類 | 営業ツールの概要 |
---|---|
スキルシート | 技術職としての知識・技術やプロジェクト経験などをまとめた書類 |
履歴書 | 自身の基本情報やこれまでの経歴を簡潔にまとめた書類 |
職務経歴書 | 職務経験や実績、スキルなどの詳細をまとめた書類 |
ポートフォリオ | 成果や実績を具体化・可視化してまとめた作品集 |
一般的に、履歴書や職務経歴書は職種を問わず就職・転職活動で使用されることが多い書類です。
一方スキルシートとポートフォリオは、主にフリーランスや副業として仕事をしている方がITスキルをアピールするのに適しています。
エンジニアのポートフォリオには、スキルシートに記載した内容を裏付けるような成果物やソースコードなどのアウトプットを記載します。
職務経歴書や履歴書の書き方について知りたい方は、「職務経歴書と履歴書の違いとは|自己PRや志望動機の記入が同じではNG?」の記事を参考にしてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るエンジニアやプログラマーなどの技術職が自身のノウハウをアピールできるスキルシートは、仕事を獲得するうえで重要性が高い書類です。特に、即戦力が求められるフリーランス案件や副業の業務委託案件などにおいて、スキルシートが必要とされます。
フリーランス案件や副業の業務委託案件を獲得するためには、求人情報に記載されている条件を、自分が満たしていることを具体的に伝えることが必要です。
たとえばフリーランスエンジニア・クリエイター向けの案件・求人を多数掲載しているフリーランスHubの求人情報にも、応募者に求めるスキルや経験が詳細に記載されています。
インフラエンジニアの求人情報では、必須スキルとして「MS系言語のスキル」や「Linuxサーバ構築・オペレーション業務の経験3年以上」、「AWSインフラ構築業務の経験3年以上」などが記載されています。また、プログラマーの求人情報に載っている必須スキルの例は、「C#・SQLいずれかを用いた開発経験」「2年以上の実務経験」などです。
スキルシートを作成することで、自身の能力を適切にアピールしたりミスマッチを防いだりすることができるようになるでしょう。
フリーランスが案件を獲得するための方法を知りたい場合は、「フリーランスが安定して案件を獲得するには?営業方法や注意点も解説」の記事もご覧ください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るエンジニア向けのスキルシートに記載する主な項目は下記のとおりです。
ここでは、エンジニア向けのスキルシートのそれぞれの記載内容について詳しく解説します。
スキルシートには、以下のような個人情報を記載します。
連絡先には、すぐに連絡が取れるよう携帯電話や常時使用しているメールアドレスを書いてください。学歴については最終学歴のみでも問題ありませんが、専門分野や技術系の学校を卒業している場合は、その旨も記載しておくとアピールポイントになるでしょう。
資格を保有している場合は、スキルシートに記載しましょう。スキルシートに取得した資格を書くときは、正式名称を記載します。
スキルについては、習得済みのプログラミング言語やフレームワーク、使用できるツールなどを具体的に書きましょう。習得済みのスキルに加えて、学習中のプログラミング言語があれば備考欄などに記載しておくと、学習意欲や将来性のアピールにつながります。
応募する求人に活かせる資格であれば、選考に有利にはたらく可能性が高いです。
「フリーランスで有利な資格とは?その種類や難易度について解説!」の記事ではおすすめのIT系資格を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
エンジニア向けのスキルシートには、今まで仕事で携わってきた仕事を伝えられるように、職務経歴・参画プロジェクト・業務内容を記載します。
職務経歴は、参画したプロジェクトごとに以下のような業務内容などの項目について詳細をまとめましょう。形式を統一して書くと情報が分かりやすくなります。
開発経験が豊富な場合は、直近の重要プロジェクトを中心に記載しましょう。
また、副業やフリーランスとして受注した案件についても、業務内容や成果が分かるようにまとめておくとアピールにつながります。
スキルシートの自己PRは、採用側が求める人物像に合わせて書き方を工夫する必要があります。求人情報を確認し、クライアントが求める条件をクリアしていることを具体的にアピールしてください。
資格・スキルおよび職務経歴・参画プロジェクト・業務内容のなかから、関連性が高いものをアピールポイントとして伝えます。また、コミュニケーション能力、課題解決能力などの技術面以外の強みもアピールできると効果的です。さらに、募集ポジションによってはリーダーシップやマネジメント能力を示すことも検討してください。
そのほか、仕事に対する姿勢や今後の目標などを伝えることで、貢献度が高い人物だと評価してもらえます。意欲をしっかり伝えましょう。
仕事を獲得する際には、多くのケースで面接が実施されます。エンジニアの面接では、スキルシートの内容について深く掘り下げて質問される可能性が高いです。
面接を成功させるポイントを知りたい方は、「フリーランスの業務委託の面接対策を解説!落ちる原因や聞かれる質問も紹介」の記事を参考にしてください。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るスキルシートは、エンジニアとしてのスキルや実績を伝えるための営業ツールです。ただ情報を羅列するだけではなく、自分の魅力が分かりやすく伝わるようスキルシートの書き方を工夫しましょう。
ここでは、エンジニア向けにスキルシートの書き方のポイントを解説します。
スキルシートの情報は、直近のプロジェクトから順に書きましょう。
IT業界は技術の進化が早く、エンジニアとしてのスキルセットは半年から1年程度、長くても3年程度の担当業務から判断される傾向があります。技術のトレンドに即した経験や成果をアピールすることで、現在のスキルレベルを的確に伝えられます。
スキルシートに参画したプロジェクトの実績を書くときは、内容を定量的に示してください。数値を盛り込むことで、スキルシートのアピール内容に説得力が増します。
コンバージョン率や集客数、売上額、チームの目標達成率などの具体的な数値を盛り込みましょう。スキルシートへの書き方の例は、「月間PV10万件のWebサービスを開発」「売上を前年比120%に改善」などです。
エンジニアとしての経験が浅い場合は、不具合修正やアップデート、改修案件のような小規模の業務・プロジェクト経験もスキルシートに記載しましょう。複数の小規模のプロジェクト経験を書くことで、着実にスキルを積み上げている姿勢をアピールできます。
また、職業訓練で特定のソフトやツールを使用した経験があれば、その旨も書いておくと成長を期待されて、採用につながる可能性もあります。「何をしたか」だけではなく、「どのように考えて行動したか」を分かりやすく文章にまとめ、自分の能力をアピールしましょう。
エンジニアがスキルシートを書くときは、必要に応じて企業名やサービス名を伏せる必要があります。
クライアントの企業名やサービス名などは、情報の公開が制限されているケースがあります。過去の勤め先やクライアントと秘密保持契約を締結している場合、企業名やサービス名、案件名などの記載が契約違反に該当する可能性があるため、注意が必要です。
情報の公開範囲に制限がある場合は、「某大手企業の人材系サービス」「BtoB向け受託案件」など、固有名詞を使わない書き方にしましょう。
秘密保持契約をはじめとする契約上の注意点について知りたい方は、「業務委託を初めて受ける人が契約書作成時に注意すること・成功のコツを解説」の記事もあわせてチェックしてください。
エンジニアがスキルシートを書くときは、専門用語や略語を多用しないよう気をつけてください。専門用語や略語を多用した分かりづらい文章は、「コミュニケーション能力が低い」と判断される要因になるおそれがあります。
スキルシートを効果的なアピールにつなげるためには、誰が読んでも分かりやすいような書き方を心がけることが大切です。
採用を担当する人がエンジニアの仕事内容に詳しいとはかぎりません。スキルシートの読み手によっては、業界特有の専門用語や略語が分からないこともあります。
スキルシートにはできるだけ一般的な表現を使い、専門用語や略語を使用する場合は補足説明を加えましょう。
エンジニア向けのスキルシートを作成したら、第三者に添削してもらいましょう。友人やフリーランス仲間、エージェントのキャリアコンサルタントなどに添削を依頼し、客観的なフィードバックをもらうことは重要です。
自分のアピールポイントを相手に伝えるためには、分かりやすさや読みやすさを意識してスキルシートを作成する必要があります。
自分では分かりやすい書き方を意識したつもりでも、読み手にとっては伝わりにくい可能性があります。第三者に添削してもらうことで分かりづらい点に気づけて、スキルシートの内容を改善できます。スキルシートの完成度を高めることができるでしょう。
スキルシートは一度書いたものを使い回さず、定期的に内容を更新することが大切です。エンジニアとしてのスキルや経験などを新たに得たときには、随時スキルシートに加えてください。
スキルシートを定期的に更新することで、最新の能力を可視化できます。また、自分自身のキャリアの棚卸しにもつながります。
そのほか、提出先のクライアントに合わせて内容を更新することも必要です。
応募先の企業や案件の要件に応じて、強調するべきスキルや実績などの内容をカスタマイズしましょう。
スキルシートを書いたら、提出前に内容を見返して誤字脱字をチェックすることが大切です。提出したスキルシートに誤字脱字があると、誤解を生んだり、「注意力がない」などのマイナスな印象を与えたりするおそれがあります。
編集画面のディスプレイで誤字脱字がないか、よく確認しましょう。また、用紙に印刷して手元で誤字脱字のチェックをすることもおすすめです。画面上では気づけなかった間違いに気付けることがあります。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るスキルシートのなかでも自己PRは、エンジニアの能力に加えて人柄・意欲などをアピールできる重要な項目です。
ここでは、経験や立場別の自己PRの書き方のポイントを紹介します。
フリーランスエンジニアの場合、即戦力になれることを伝える必要があります。スキルシートの自己PRでは専門性の高さや業務範囲の広さ、マネジメント経験などをアピールするのがおすすめです。
マネジメントやチームリーダーなどの経験をアピールできると、開発スキルに加えて責任感や信頼性を示せます。また、個人作業が中心になりがちなフリーランスだからこそ、コミュニケーション能力やチームでの役割なども具体的に記載すると、より魅力が伝わるでしょう。
こうした書き方でスキルシートを作成することにより、フリーランスの継続案件の獲得や年収アップにつながります。
エンジニア未経験者の場合、スキルシートの自己PRでは「なぜ未経験にもかかわらずエンジニアになりたいのか」「なぜこの案件にチャレンジしようと思ったのか」など、自分の考えや意欲を伝える必要性が高くなります。
また、実力を証明することも大切です。未経験者がエンジニア職を希望する場合は、主に学習内容や保有資格、活動内容、サンプル用の成果物など、努力している姿勢が評価対象になります。
未経験でITエンジニアを目指している方は、「ITエンジニアは未経験でもなれる?仕事の種類やスキルを紹介」の記事も参考にしてください。
エンジニアの新卒採用では、ポテンシャルが重視される傾向にあります。新卒の場合は職務経験がないため、具体的には大学や専門学校での専攻、人格、適性検査などで評価されます。
新卒採用で使用するスキルシートの自己PRでは、自分の性格とあわせて、企業が求める人物像との共通点を伝えるのがポイントです。企業研究や自己分析の結果をふまえて、スキルシートに記載する内容を考えましょう。
エンジニアの中途採用の場合は、即戦力になれることが伝わるスキルシートの書き方をする必要があります。入社後に企業・事業に対していかにして貢献できるかをアピールしましょう。
また、中途採用では「企業風土に合っているかどうか」という観点も採用基準の一つになります。エンジニアとしての技術力のほか、柔軟性や協調性があることを伝えられると、中途採用される可能性が高まるでしょう。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るスキルシートには決まったフォーマットや形式がなく、書き方は自由です。しかし、初めてスキルシートを作成する場合や、限られた時間で仕上げたいと考えている場合は、テンプレートを活用することもおすすめです。
エンジニア向けにテンプレートを提供しているWebサイトも多く、必要な情報を書くだけで効率的に完成度が高いスキルシートが作れます。テンプレートを使うと時間が短縮できるほか、記載内容の抜け漏れを防止できる点もメリットです。
希望にあう案件がすぐに見つかる
おすすめの案件を受け取るスキルシートは、自分のスキルや経験、強み、意欲を相手に分かりやすく伝えるための営業ツールです。未経験者やフリーランスとして独立したばかりのエンジニアでも、自己PRの書き方次第で好条件の仕事を獲得できるでしょう。
エンジニア向けのスキルシート作成時は、直近のプロジェクトから順に記載したり実績を定量的に書いたりするなど、書き方を工夫するのがポイントです。また、提出先や目的に応じて都度見直し、最新の情報にアップデートすることも大切です。
必要に応じてテンプレートを活用したり第三者に添削を依頼したりして、完成度の高いスキルシートを作成してください。
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