最終更新日:2024年10月03日
この記事のまとめ
アニメーターの年収は担当する作業により、130万~540万円ほどと幅があります。やや低い職種もありますが、キャリアを積んでスキルを高めれば年収アップが叶うでしょう。
本記事ではアニメーション制作に興味がある人に向け、年収や仕事内容、将来性を解説します。「アニメーターは給料が安すぎるって本当?」「そもそもどんな仕事をしているんだろう?」と疑問に思っている方は、ぜひお読みください。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るアニメーターの平均年収は技術や担当する役職次第で変化します。新人のときに技術や知識を学び、経験を積み重ねて出世すれば年収アップできるでしょう。「アニメーター実態調査2019」を参照し、アニメーターの年収を職種ごとに紹介します。
原画担当の平均年収は334万円です。原画担当者の多くは、1カットあたりの単価が設定されているフリーランスだと考えられます。仕事に慣れて作業スピードが上がり、多くの原画を仕上げられるようになれば、単価アップしていくでしょう。
動画担当の平均年収は125万円です。動画担当はアニメの業界に入ると最初に任されることが多い職種なので、平均年収は低めになると考えられます。
動画担当の報酬は、動画1枚あたりの単価で計算されます。作画の難しさや品質は報酬に影響しないようです。作業効率とスキルを上げれば収入アップを目指せるでしょう。
作画監督の平均年収は538万円です。原画担当や動画担当に比べると年収は高くなります。著作権や講師業の収入があれば、さらなる年収アップが見込めるでしょう。
作画監督の多くは新人時代から力をつけ、キャリアを積んできたクリエイターです。勤続年数が長くなり仕事量も多いため、高年収になる傾向にあります。
色彩設計の平均年収は358万円です。固定給のほか、成果報酬型の給与形態を用いる会社もあるようです。
新人の頃は仕上げと呼ばれる仕事から始め、技術を磨きます。経験を積み重ねて色指定、色彩設定と、担当する業務が上流になるにつれ、収入が高くなります。
出世して色彩設定を担当すれば、責任ある立場にあたるためその分給与にも反映されるでしょう。アニメーターとしてアニメのエンドロールに名前が記載されているのは、主に色彩設定の担当者です。
撮影担当の平均年収は429万円です。撮影を担当するアニメーターはこれまで紹介したアニメーターと違い、多くの人が正社員として働いています。
撮影担当は監督やプロデューサーと打ち合わせを行う立場です。作品のでき映えに大きく影響する職種で、制作に欠かせない存在だといえます。
正社員として責任ある立場で働けるため、安定した収入を見込めるでしょう。経験を積み重ねて撮影監督となれば、さらなる年収アップが期待できます。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るアニメーターは仕事内容によって職種が分かれています。アニメーターとして最初に任される仕事もあれば、キャリアを積んで初めて任される仕事もあります。アニメーターの仕事内容を役割ごとに見ていきましょう。
アニメーションの原画を担当する職種です。レイアウトをもとに脚本家や演出家と打ち合わせし、要望に基づいて全体のレイアウトを決めます。アニメーションの動きやカメラワークをラフに描き、作画監督も交えて修正や変更を繰り返します。
絵に動きをつける職種です。原画担当が作ったポイントごとに細かい動きを作り出していきます。また、原画担当が作ったラフなイラストの清書(クリーンナップ)も動画担当の仕事です。
通常アニメーター業界では、まず動画担当の仕事から始め、能力や経験が認められるようになったら原画を担当します。
作画監督は原画担当と動画担当が描いたイラストを細部まで確認し、違和感がない作品に仕上げる職種です。作画クオリティが下がりそうなら修正や指示を出し、アニメーションの品質を維持します。
アニメーションの仕上がりは、作画監督のチェック次第で大きく左右されるといわれます。制作陣の中でも重要なポジションです。実力・経験ともに豊富な人物が求められます。
色彩設計は、アニメーション全体の色を監督する職種です。作中の全色彩を決める「色指定表」を作り、全体の色バランスをとります。
アニメーションの作風やキャラクターのイメージはもちろん、監督の意図も加味して色彩を決めていきます。色1つで作品の印象が大きく変わるため、色彩の専門知識が求められるでしょう。
それぞれの制作担当からでき上がったものを1つにまとめ、放送されるアニメーションへと仕上げるのが撮影担当の仕事です。
撮影には「本撮」と「線撮」の2つの作業があります。本撮は放送されるアニメーションを作り、線撮は線だけの原画を使用して動画を作る作業です。線撮の段階では作画が完成していないため、アニメーターとしてより高い技術が求められます。
撮影はやり直しや細かなチェックで時間がかかりますが、完成したときの達成感は大きいでしょう。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るアニメーターが継続して仕事をもらうには、次のようなスキル・姿勢が必要です。
アニメーターにとって、画力は重要な「商売道具」です。ただし、単に絵がうまければいいわけではありません。重要なのは、絵コンテや作画監督の指示、作品の雰囲気に合わせて最適なイラストを作り上げることです。
このほか、動かした際に人体では不可能な不自然な動きにならないかなど、細部への配慮も必要です。人物デッサンや筋肉の仕組みを把握するなど、実際の人間がどのような動きをするのかも合わせて勉強すると良いでしょう。
アニメーターの仕事をもらうには、発注元から信頼されるのが大切です。多くの場合、アニメーターはアニメーションやゲームなどの制作会社から依頼を受けることになります。誠実な態度で取り組み、質の高い作品を提出する努力をしましょう。
期限も厳しく設定されていることが多いので、納期厳守の意識も重要です。相手の信頼を勝ち取れば、次回も依頼される可能性が高まります。
歩合制が多いアニメーション業界では数をこなすことで報酬につながるため、効率良く作業するスキルが必要です。作業ペースが上がらず納期に遅れると、発注元に迷惑をかけるだけでなく自身の生活にも影響します。
作業効率は実践を重ねることで向上します。仕事がないときでも絵を描く練習をするなど、スキル磨きに取り組みましょう。
アニメーション業界は、実績だけでなく人とのつながりも大切です。同じクリエイターや編集者、監督など作品には多くの人材が関わっているので、その人たちから仕事の依頼を受けることもあります。
人とのつながりを維持すべく、コミュニケーション能力も身につけましょう。アニメーション制作は個人ではなくチーム全体で行うため、コミュニケーション能力は実務でも役立ちます。
制作への熱意・モチベーションを維持していくことも大切です。実績と経験を積むには仕事をこなしていくしかなく、場合によっては報酬に見合わない激務が発生することがあります。作業が苦しいと感じてしまうと、挫折するきっかけにもなりかねません。
熱意を維持し続けるためには、夢や目標を持つことです。アニメーターとしてどうなりたいのか、何をやりたいのか、目標を持つことで働く意義が生まれます。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るアニメーターの仕事では鉛筆や色鉛筆、定規、ペンなど原画を描くための画材が必要になるので、一通り揃えておきましょう。
以前は鉛筆による手書きで作業をしていましたが、現在はパソコンで編集や動画データを作成することも多くなっています。使用するソフトはIllustratorやSAI、Photoshop、CLIP STUDIO PAINTなどです。
3DCGソフトはMayaやAfterEffect、3ds Maxなどが広く活用されています。
今後の業界の流れとして、パソコンでの作業は必須となっていくと考えられます。まずは無料のものから始め、少しずつ操作方法を習得しましょう。現場で使用頻度の高い有料ソフトを学ぶのも大切です。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取るアニメーション業界は人手不足だといわれているようです。アニメーターが減ったのではなく、作品の数が増えすぎているのが原因だと考えられます。近年はインターネットでの動画配信が盛んに行われ、ソーシャルゲームなどでアニメーションの需要が増加中です。
1つの作品に求められるクオリティが以前より高くなっているのも需要増加の一因でしょう。アニメーションの動きは複雑化し、今ではとてもリアルに表現されます。リアルな動きを実現するために絵の密度が高まり、1枚にかかる手間と時間が増えました。
作業の増加量に人材の数が追いついていないので、今後もアニメーターは求められ続けるでしょう。一定のレベルに達したらプロデューサーなどにキャリアアップしたり、画力を活かしてマンガ家やイラストレーターにキャリアチェンジしたりも可能です。アニメーターは将来性ある職種だといえます。
フリーランスなら今より年収アップも
おすすめの案件を受け取る年収の高いアニメーターになるには、「とにかく絵を描くのが好き」という熱意が大切です。1日中絵を描いていられるのが嬉しいと感じる人には、まさに天職だといえます。
自分の裁量で自由に働けるフリーランスになる人もいれば、尊敬するクリエイターの下で学びたいから制作会社を選ぶ人もいます。どちらが良い・悪いということはありません。モチベーションを維持しながら日々作画の練習に励んでいきましょう。
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