アニメーターの平均年収はどのくらい?低い原因や収入を上げる方法を解説

最終更新日:2025年11月07日

「アニメーターの年収はどれくらい?低い?」と心配している人もいるでしょう。 アニメーターの年収は経験を積むにつれて上がりますが、最初は低い場合があります。 本記事では、アニメーターの平均年収を紹介します。また、年収が低くなるときの原因や収入を上げる方法について解説します。さらに、未経験からアニメーターを目指す方法も解説するので、アニメ業界に挑戦する人は参考にしてください。

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アニメーターとは

アニメーターとは、アニメーション制作においてキャラクターや物の動きを作り出し、画面に命を吹き込む職種です。アニメーターの種類には、原画を担当するアニメーター(原画マン)と、動画を担当するアニメーター(動画マン)があります。
アニメーターは脚本や絵コンテをもとに1枚1枚の絵を描いてアニメーションを構成し、動きを滑らかに見せるため原画や動画(中割り)などの作画作業を担当します。

アニメーターの就業形態はさまざまです。アニメ制作会社・動画制作会社に正社員や契約社員として入社するケースや、フリーランスや自営業の立場で仕事に携わる場合もあります。
アニメーターが関わる主な業界は、アニメ業界や映画業界、ゲーム業界、Web業界などです。アニメーターは多くの場で活躍しています。

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アニメーターの平均年収

ここでは、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が2023年度に実施した「アニメーション制作者実態調査2023」をもとに、アニメーターの年収について原画担当と動画担当に分けて紹介します。

原画担当のアニメーターの平均年収

原画担当のアニメーター(原画マン)の平均年収は399.8万円です。中央値は355.0万円です。

原画担当アニメーターは絵コンテをもとにアニメーションの重要な動きのポイントとなる絵を描く仕事で、高い画力や責任が求められます。そのため、原画1カットあたりの単価は比較的高く、経験や実力に応じて報酬額が上がることも多いです。

動画担当のアニメーターの平均年収

動画担当のアニメーター(動画マン)の平均年収は263.2万円です。中央値は243.0万円です。

動画担当アニメーターは、アニメの業界に入ると最初に任されることが多い職種です。原画の中間の補間絵を大量に描く仕事となるため、比較的単価は低くなります。動画担当アニメーターの報酬は動画1枚あたりの単価で計算されるケースが多いため、収入アップのためには作業効率とスキルを上げる必要があります。

出典:
一般社団法人日本アニメーター・演出協会「アニメーション制作者実態調査2023」

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アニメーターと関連職種の年収の違い

一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が実施した「アニメーション制作者実態調査2023」によると、アニメーターとアニメーション制作の関連職種の平均年収の一覧は下記のとおりです。

アニメーション制作の関連職種 平均年収
アニメーター(原画) 399.8万円
アニメーター(動画) 263.2万円
3DCG 353.0万円
背景美術 418.8万円
色彩設計 422.8万円
絵コンテ 513.3万円
作画監督 574.9万円
監督 787.0万円
プロデューサー 589.2万円

原画担当アニメーターと動画担当アニメーターの収入額の差は、原画担当が作品の重要なポイントの絵を担当する責任感が重い仕事であるのに対し、動画担当は補間絵を描くという業務内容の違いによるものです。

アニメーションの作画監督の平均年収は574.9万円です。作画監督の多くは新人時代から力をつけ、キャリアを積んできたクリエイターです。原画担当アニメーターや動画担当アニメーターと比べて、作画監督の年収は高くなります。
また、作画監督に続くキャリアパスとして挙げられる監督やプロデューサーは、さらに高い年収が得られる可能性があります。

出典:
一般社団法人日本アニメーター・演出協会「アニメーション制作者実態調査2023」

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年代別のアニメーターの平均年収

一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が2023年に実施した「アニメーション制作者実態調査2023」には、アニメーション制作に携わるさまざまな職種に関するデータが掲載されています。
アニメーション制作者全体の年収の平均値は455.5万円で、中央値は422.5万円です。

年代別のアニメーション制作者の平均年収は下記のとおりです。

年齢 年収
20~24歳 196.6万円
25~29歳 292.8万円
30~34歳 446.0万円
35~39歳 490.7万円
40~44歳 565.7万円
45~49歳 523.9万円
50~54歳 614.6万円
55~59歳 576.2万円
60~64歳 577.0万円
65~69歳 158.0万円
70~74歳 437.3万円

アニメーション制作者の平均年収は、20代では低くなっています。
アニメーション制作者の平均年収は年齢と共に増加し、40~44歳で565.7万円になります。最も平均年収の金額が高くなるのは、50~54歳の614.6万円です。
アニメーション製作者の年齢が上がるにつれてスキルや経験が豊富になり、年収も増加する傾向があります。

出典:
一般社団法人日本アニメーター・演出協会「アニメーション制作者実態調査2023」

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若手アニメーターの平均年収が低い理由

近年では需要の増加や労働環境の改善によって収入額は上昇の兆しが見られますが、若手アニメーターの平均年収は依然として低めです。
ここでは、若手アニメーターの平均年収はなぜ低いのかについて解説します。

報酬体系が出来高制の企業が多い

アニメーターの仕事は、出来高制で報酬が支払われる方式が多いです。アニメーターが描いた原画・動画の枚数や作業量に応じて給与が決まる制度であるため、こなせる作業量が少ないと給与が低くなります。

特に描くのにまだ慣れていない新人アニメーターは作業スピードが遅く、年収が低くなりやすいです。低収入・長時間労働を避けるために、スピーディに作業できる力を身に付ける必要があります。

給与が少なくても志望者が多い

アニメ業界は、多くのアニメ好きな人々にとって憧れの業界です。アニメーター志望者は多く、低い年収が設定されていたとしても求人に応募する人は数多く存在します。
その結果、アニメーターの平均年収が低くなっています。

近年ではアニメーターの活躍の場が広がっており需要が高まっていることから、好条件の求人も増えています。アニメーターの求人を探すときは、条件をよく確認しましょう。

権利者が多い

日本におけるアニメの制作費は多くの場合、複数の企業による出資によって集められます。
複数の権利者がアニメに関する権利を保有することになり、アニメ制作によって生み出される利益が少ない場合、アニメーターに還元される報酬が下がるおそれがあります。
その結果、アニメーターの年収が低くなっています。

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アニメーターが年収を上げる方法

アニメーターが年収アップを目指すためには、いくつかの方法があります。
ここでは、アニメーターが年収を上げるための方法を4つ紹介します。

キャリアアップする

アニメーターの年収を向上させるためには、キャリアアップが効果的です。

アニメーション制作において、動画担当から原画担当にキャリアアップすることで収入が増加します。原画担当アニメーターにはより高い技術と経験が必要です。技術を磨いて経験を積み上げて原画担当に昇進するには、約2〜3年の期間が必要とされています。
また、アニメーターとして十分な実務経験を積み、リーダーシップが認められれば、作画監督や監督、プロデューサーなどにキャリアアップすることが可能です。さらなる収入の増加が期待できるでしょう。

大手の制作会社に転職する

アニメーターの年収を上げる方法の一つは、大手制作会社へ転職することです。
大手企業のアニメーション制作会社では、安定した給与と福利厚生が提供されていることが多いです。特に経験豊富なアニメーターは高い需要があり、大手制作会社に転職することで収入の安定が期待できます。

ただし、即戦力のアニメーターとして認められるには実績が必要です。年収アップを目指して転職を成功させるために、実績やスキルをアピールできるように準備しましょう。

需要が高い業界を目指す

アニメーターが年収を上げる方法には、需要が高い業界のアニメーターになることが挙げられます。

たとえば映画業界は、アニメーターにとって収入アップのチャンスがある分野です。また、ゲーム業界も勢いのある分野です。ゲーム業界では、アニメーションの需要が増加しており、アニメーターの需要が高まっています。
別の業界に挑戦する場合は、アニメーターのスキルに加えてその分野の知見を身に付けましょう。

フリーランスアニメーターになる

独立してフリーランスアニメーターとして働くことは、高年収になるための一つの方法です。

アニメーターとして高い実力を持っている場合は、出来高制のアニメ制作業界で高年収を目指すことが可能です。フリーランスアニメーターは直接契約を結べるため、プロジェクト単位で高い報酬を得られるでしょう。
フリーランスアニメーターとして成功するには、スキルと経験だけでなく、業界とのつながりやネットワークも重要です。制作会社に在籍している間に、人脈を形成することが成功につながります。

独立を検討しているアニメーターは、「フリーランスになるには?必要な手続きや始め方の5ステップを解説」の記事を参考にしてください。

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未経験からアニメーターを目指す方法

未経験からアニメーターになることは可能です。
ここでは、未経験の状態からアニメーターになる方法について解説します。

専門学校や美術系の大学に通う

アニメーターを目指す未経験者には、アニメーション制作の専門学校や美術系の大学に通うことがおすすめです。

アニメーション制作の専門学校では、アニメ制作に特化した技術や知識を集中的に学べるため、アニメーターとしての実力を短期間で身に付けられるでしょう。特に、アニメーション制作の専門学校では現役のアニメーターが講師を務めていることもあり、実際の仕事現場に即した指導を受けられる点が魅力です。
また、美術系の大学では、アニメに必要な描写力や表現方法、環境について総合的に学べます。

スクールに通うメリットには、アニメーション制作会社へ就職する際のサポート体制が手厚いことも挙げられます。面接練習やポートフォリオの作成方法についても教えてもらえるでしょう。

独学で知識・スキルを身に付ける

学校に通う時間やお金がない場合、独学でアニメーターに必要な知識・スキルを習得する方法もあります。

独学の大きなメリットは、費用が抑えられる点です。
ただし、自己流で学ぶと知識が偏るリスクがあります。また、作品に対するフィードバックを得る機会が少なく、どのように改善すればよいかが分かりにくいこともあるでしょう。
アニメーターの知識・スキルを効率的に学ぶには、正しい方法で計画的に学習することが必要です。

また、アニメーターの仕事に役立つ資格取得を目指すことも学習に有効です。知識・スキルを体系的に学べます。
アニメーターを目指す人におすすめの資格は「アニメーターに必要な資格・スキルとは?なる方法や仕事内容も解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

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まとめ

原画担当のアニメーターの平均年収は399.8万円で、動画担当のアニメーターの平均年収は263.2万円です。

アニメーターがスキル・経験を積み上げて作画監督やプロデューサーになれば、年収アップが見込まれます。また、大手企業の制作会社や需要が高い業界の制作会社に転職することで、年収を上げられる可能性があります。
そのほか、フリーランスアニメーターになることも、年収を上げる方法の一つです。アニメーターとして高い能力と豊富な実績があれば、フリーランスとして高い報酬を得られるでしょう。

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