最終更新日:2025年04月18日
「ITコンサルタントの単価相場はいくら?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 ITコンサルタントの単価相場は高額な傾向があり、月額100万円超の案件も数多く存在します。 本記事では、ITコンサルタントの単価相場を紹介します。また、ITコンサルタントの単価を決定する要素や報酬の仕組み、高単価になる理由などを解説。そのほか、仕事内容や求められるスキル、フリーランスに必要な準備も紹介します。
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ITコンサルタントの将来性は明るいと予測されます。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発行している「DX白書2023」の図表1-7『DXの取組状況』によると、2021年度の調査から2022年度の調査までに13.5%増加しています。
全社・部門・部署でDXに取り組んでいる企業の合計は、2021年度の調査では55.8%でした。2022年度の調査では69.3%に増えています。
一方で、DX推進を担うことができる人材は不足している状況です。
「DX白書2023」の図表1-21『DXを推進する人材の「量」の確保』によると、2022年度の調査で「やや不足している」「大幅に不足している」と回答した企業の割合の合計は83.5%でした。
2021年度の調査でDX人材が不足していると感じている企業は84.8%であったため、一見すると改善しているようにみえます。しかし「大幅に不足している」と回答した割合は2021年度の30.6%から2022年度には49.6%に増えており、DX人材不足は深刻化しているといえます。
さらに同資料の図表1-23『DXを推進する人材の獲得・確保』によると、日本においてはDX人材の確保の手段として、社内人材の育成や既存人材の活用を選ぶ企業の割合が多くなっています。
しかし先ほど示したように、DX人材不足の深刻化は進行している状態です。そのため、今後日本では改善が進んでいる米国に倣い、社外からDX推進が可能な人材を確保する動きが高まると予測されます。
企業のDXへの取り組みが進む一方でDXを推進できる人材は不足しているため、ITコンサルタントの需要は今後も継続して高水準を維持するでしょう。ITコンサルタントの役割はますます重要性を増しており、高単価案件の増加も見込まれます。
ITコンサルタントを目指す方は「ITコンサルタントの仕事に就くには?仕事内容から必要スキルまで徹底解説」の記事もご覧ください。
90万/月~の案件が3万件以上
高単価案件を受け取るITコンサルタントは、高単価が期待できる職種です。その背景には、企業のDX推進やIT戦略の重要性の高まりがあります。
ここでは、ITコンサルタントのフリーランスの単価相場や、厚生労働省が公開しているITコンサルタントの年収データについて紹介します。
2025年4月時点のフリーランスHubによると、ITコンサルタントの案件は53,478件が公開されており、月額単価相場で圧倒的に多いのは月額100万円以上の案件です。
また、フリーランスHubにおけるITコンサルタントの業界別の平均単価の上位10位は、下記のとおりです。
順位 | 業界 | 平均の月額単価 |
---|---|---|
1位 | 運輸 | 133.5万円 |
2位 | メタバース | 130.6万円 |
3位 | 銀行 | 123.2万円 |
4位 | 公共 | 122.2万円 |
5位 | 証券 | 120.6万円 |
6位 | 流通 | 120.5万円 |
7位 | 製薬 | 118.8万円 |
8位 | エネルギー | 118.6万円 |
9位 | 消費財 | 117万円 |
10位 | Sier | 116.7万円 |
ITコンサルタントはさまざまな業界に活躍の場があり、高単価なフリーランス案件も数多くあります。
2025年4月時点の職業情報提供サイト job tagに掲載されているITコンサルタントの平均年収は、684.9万円です。
また、厚生労働省が2023年度に実施した委託調査である「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」の『IT・デジタル人材の職種別・ITスキルレベル別の賃金相場』によると、ITコンサルタントが分類される「企画立案・プロジェクト管理」は、ほかの職種と比べて賃金水準が最も高額な結果となっています。
副業をして今よりさらに収入を得たいと考えている方は、「コンサルタントの副業でできる仕事の種類は?必要なスキルや注意点も解説」 の記事も参考にしてください。
90万/月~の案件が3万件以上
高単価案件を受け取るここでは、ITコンサルタント案件が高単価になりやすい理由について紹介します。
現在、日本をはじめ多くの国や企業でDXの取り組みが加速しています。大企業だけでなく中小企業にもDXの波が広がり、これを実現する専門家としてITコンサルタントの需要が急増しています。
DX推進においては業務効率化や顧客体験向上を目指したIT戦略が不可欠であり、これらを適切に導くコンサルタントの役割は重要です。特にクラウド導入やデータ活用を中心としたプロジェクトではITコンサルタントが求められる場面が多く、その結果として単価の高くなるケースが増えています。
DX推進が急激に進む一方で、IT人材は不足している状況です。IT業務を外部の専門家に委託するケースも増えており、ITコンサルタントの需要が高まっています。
需要に対してITコンサルタントの供給量が足りていないため、ITコンサルタントの市場価値が上がっています。高単価な案件受注が期待できるでしょう。
ITコンサルタントには、広く深いITに関するノウハウのほか、経営課題を解決する力や業界特有の知見が求められます。
IT業界の専門的知識を持ち、コーポレート部門の観点から高度なアドバイスができるITコンサルタントの単価は、高単価になりやすいです。
90万/月~の案件が3万件以上
高単価案件を受け取るITコンサルタントの単価は、多くの要素によって決まります。
ここでは、 ITコンサルタントの単価を決める要素について解説します。
ITコンサルタントの単価を決定する要素の一つは、対応する業務に求められる専門性・経験です。必要な専門知識や経験のレベルが高ければ高いほど、ITコンサルタントの単価は高額になる傾向があります。
特定の技術や業務に特化したスキルを持ったITコンサルタントは需要が高く、単価交渉でも有利となるでしょう。
ITコンサルタントの単価は、クライアント企業の規模やプロジェクトの規模によって大きく異なります。
大規模な企業やプロジェクトの案件では関わる人数が増え、ITコンサルタントの業務内容が複雑化します。難易度も高くなるため、報酬は高単価になります。
ITコンサルタントの単価を変動させる要素の一つは、案件受注の階層です。
ITコンサルタントの単価は、直請け案件(エンド直案件、プライム案件)か中小受託案件(下請け案件)かによって大きく異なります。
元のクライアントが依頼した先の企業から仕事を請け負う中小受託案件では、報酬額から中間マージンが差し引かれます。
一方で直請け案件では、中間マージンが発生しません。直請け案件ではその分報酬額が高くなる傾向があります。
90万/月~の案件が3万件以上
高単価案件を受け取るITコンサルタントは、契約方式によって報酬単価の決定方法が異なります。
ここでは、 ITコンサルタントの主な契約方式である顧問契約・スポットコンサル・成功報酬型の契約方式とそれぞれの単価の仕組みについて解説します。
顧問契約とは、高い専門性が求められる分野において専門家からアドバイスを受ける際に締結される、継続性のある契約のことです。
顧問契約は継続的なコンサルティングを必要とする企業から提案される契約方式です。顧問料は基本的に月額や年額で定期的に支払われるため、報酬単価は比較的安定する傾向にあります。
スポットコンサルは、単発の依頼でITコンサルタントを活用する契約方式です。中長期で契約するのではなく、スポットでコンサルティング業務に対応します。
スポットコンサルで受けた依頼では、特定の問題解決に集中して対応するケースが多いです。
スポットコンサルの報酬単価はほとんどの場合、1時間単位で設定されています。
スポットコンサルの案件単価の金額は、相談内容や必要な準備時間によって変動します。
成功報酬型とは、サービス提供のなかで依頼された内容を達成したときに報酬が発生する契約方式です。
成功報酬型の方式は、成果に応じた報酬設定のできる点が特徴です。コンサルティングの依頼においては、売上の向上や費用削減を達成した金額の数%をITコンサルタントへの報酬額とするケースが一般的です。
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高単価案件を受け取るITコンサルタントは企業のIT戦略を支え、業務効率化や利益向上に貢献する重要な職務です。案件の内容は幅広く、プロジェクト管理やシステム導入、業務プロセスの改善などがあります。
ここでは、 ITコンサルタント案件の主な仕事内容について解説します。
ITコンサルタントの代表的な業務とも言えるのが、クライアント企業が持つ課題を解決するためのシステム提案、導入を行うIT戦略の策定です。
ITコンサルタントには、クライアントさえ気付いていない本質的な問題を見つけ出すことが求められます。
ITコンサルタントは企業が安定して利益を上げていけるためのシステム導入を行います。場合によっては新しい技術を使った新規事業を立ち上げるサポートまで行います。
PMOとはプロジェクト・マネジメント・オフィスのことで、プロジェクト全体をマネジメントを行う役割を果たします。
PMOコンサルティングにおいて、ITコンサルタントはプロジェクトの進行管理・課題解決・関係者間の調整、リスク評価など、プロジェクトの完遂にまつわる業務支援を行います。
PMOとPMの違いについては、「PMOとPMの違いは?プロジェクトで求められる役割や必要なスキルを解説」をご参照ください。
ERPはエンタープライズ・リソース・プランニングの略で、企業のヒト・モノ・カネ・情報などの資源を一元管理するシステムです。
ITコンサルタントは、ERPシステムの導入や既存システムの更新、業務に合わせたカスタマイズを支援します。この分野では、業務プロセスの深い理解とシステム構築の技術が必要です。
SAPは、ERPの代表的なソフトウェアで、世界中で広く利用されています。SAPの知見を持っていれば、ERPコンサルティングの案件を獲得するチャンスが広がります。
SAPコンサルタントについてさらに詳しく知りたい場合は、「SAPコンサルタントの仕事内容は?なり方や将来性まで併せて解説」をご参照ください。
BPRはビジネス・プロセス・リエンジニアリングのことで、業務フローや情報システムの見直しを行うことです。
BPOとは、ビジネス・プロセス・アウトソーシングの略で、業務の一部を外部委託する手法です。
DXが進む現代では、BPRやBPOを通じた業務改善は重要なテーマです。ITコンサルタントは、業務効率化のために必要なシステムの提案・導入や適切なアウトソーシング先の選定をします。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、企業がデジタル技術を活用して経営課題を解決して新しいビジネスモデルを創出するプロセスを指します。
ITコンサルタントは、企業のDX支援をします。具体的な業務内容は、クラウド移行、データ分析基盤の構築、AIやIoTの活用などです。
セキュリティコンサルティングは、企業全体のセキュリティ状況を分析し、強化するための施策を提案・実施する業務です。ネットワークやシステムの安全性を確保するだけでなく、組織全体のセキュリティ体制やデータマネジメントの改善も含まれます。
具体的には情報漏洩防止のためのポリシー作成や、従業員向けセキュリティ研修の実施などです。
IT発展が進むなかでセキュリティの重要性は高まっており、専門知識を持つITコンサルタントの需要は増加傾向にあります。
CRMとはカスタマー・リレーションシップ・マネジメントの略であり、既存顧客との関係性を分析してさらなる利益へ繋げるための活動を行う業務です。
ITコンサルタントは顧客の性別や年齢など詳細なデータを洗い出し、よりニーズに合った商品やサービスの提供を行います。顧客の満足度を高めて利益の向上を狙うほか、マーケティング戦略を考えて新規顧客の獲得を行う業務を担います。
SCMはサプライ・チェーン・マネジメントの略で、原材料の調達から製品の販売に至るまでの一連のプロセスを最適化します。具体的な方法は、物流費用削減や在庫管理の効率化、サプライチェーン全体の可視化などです。
ITコンサルタントの役割は、これらを実現するためのシステム導入や運用支援を行い、業務効率化を促進することです。SCMは製造業や流通業を中心に重要な分野であり、最適化による企業利益に大きく貢献できます。
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高単価案件を受け取るITコンサルタントは、多岐にわたるスキルを必要とします。
ITコンサルタントに求められる主なスキルには以下のようなものがあります。
スキルの名称 | スキルの内容 |
---|---|
論理的思考力 | 問題を体系的に分析し、適切な解決策を導き出す力 |
課題解決力 | クライアントの要望に応じたソリューションを提供する能力 |
コミュニケーション力 | チーム内外で円滑なコミュニケーションを行うスキル |
マネジメント力 | プロジェクトの進行管理やチームの指揮を取る能力 |
実用的なIT知識 | システム開発やクラウド技術、データ分析などの専門知識 |
経営の知識 | ビジネス全体の流れを理解し、戦略的な提案を行うスキル |
クライアントの業界の知識 | 各業界特有の課題に対応するための知識 |
これらのスキルを磨くことによって、高単価の案件が受注できるでしょう。
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高単価案件を受け取るITコンサルタントがフリーランスとして独立するには、十分な準備が必要です。
ITコンサルタントがフリーランスになるために必要となる主な準備は、下記のとおりです。
フリーランスになることを検討しているITコンサルタントは、「ITコンサルタントでフリーランスになる前に知っておきたい注意点とは」の記事を参考にしてください。ITコンサルタントがフリーランスになる方法や注意点などを詳しく解説しています。
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高単価案件を受け取るITコンサルタント案件の単価は、DX推進による需要の高まりやIT人材の不足、高度な専門性・経験が必要であることを理由に、高額になる傾向があります。多くの業界において月額単価相場が100万円を超える案件が数多く公開されています。
ITコンサルタント案件の単価は、業務の難易度や仕事の規模、契約方式などによって変動します。高単価な案件の特徴を押さえ、高収入を得られるITコンサルタントを目指しましょう。
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