最終更新日:2025年02月26日
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UNIXとLinuxは、WindowsやMacなどと同じくOSの1種で、それぞれ異なる目的で開発されています。よく使われる2種類と比べるとマイナーなので、2つのOSにどのような違いがあるのか分からない方も多いでしょう。
本記事では、UNIXとLinuxの想定環境や共通点、特徴について紹介します。それぞれがどんなOSなのかを把握し、どのような場面で使うのか把握しましょう。
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おすすめの案件を受け取るUNIXとLinuxはそれぞれ「ユニックス」「リナックス」と読みます。どちらもWindowsやmacOSなどと同じOSの一種です。UNIXは現在残っているOSの中で最も古いOSで、さまざまなOSの基盤になりました。
LinuxはUNIXをもとに開発されたOSの1つで、どちらもCUIという形式を取っているのが特徴です。黒いコマンド画面で操作を行うようになっており、よく似たOSであるといえます。ただし、コマンドやファイルシステムなど細かい部分には違いがあります。
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おすすめの案件を受け取るここからは、4つの項目に分けてUNIXとLinuxの違いを比較します。どちらにどのような特徴があるのかを把握しておきましょう。
UNIXとLinuxの違いの1つが、想定環境です。UNIXは小さなコンピューターでの利用が想定されたOSで、学術研究や開発などを目的に作られています。
対してLinuxは、ビジネスに利用することを想定して開発されました。現在では派生OSの登場によって両者の違いは分かりにくくなっているものの、ビジネスユースを想定していたか否かが異なります。
ライセンスの有無も、UNIXとLinuxの違いの1つです。UNIXを扱うにはライセンスが必要です。UNIXはSolarisの無償化によって、無償で利用できるOSだと誤認されることがありますが、OSの開発や販売にはライセンス許諾が求められます。
対してLinuxは、オープンソース・ライセンスフリーで使えるOSです。改変OSの作成も自由に行えますが、一部商用Linuxには費用が掛かるため気を付けましょう。
また、LinuxはLinuxディストリビューションの多くは無料で利用可能ですが、一部有償のものもあるため、使用OSを決める前に確認しましょう。
ファイルシステムとは、どこにデータを格納しているのかを管理する仕組みです。ファイルシステムには種類があり、その種類次第で、格納できるファイル数やファイル名の長さなどに違いがあります。
UNIXとLinuxの違いの1つが、このファイルシステムです。UNIXではFFFS(Fat Fast File System)やZFS(Zettabyte File System)などが使われることが多く、Linuxではext4(fourth extended file system)が使われます。これにより、機能面に違いが出ています。
UNIXとLinuxには、シェルという概念があります。シェルはコマンドを受け、カーネルへ命令を伝える部分です。カーネルはLinuxオペレーティングシステムの中核部分を担い、ハードウェアとソフトウェアの通信を担当します。
シェルにはさまざまな種類があり、UNIXとLinuxでは異なる種類のものが使用されています。UNIXではBsh(Bourne Shell)やtcshなどが使われることが多く、LinuxではBash(Bourne Again Shell)が使われることが主流です。
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おすすめの案件を受け取るLinuxはUNIXをもとに作られているため、両者には共通点が多く存在します。ここからは、両者の共通点について4つ紹介します。
UNIXとLinux共通の長所として挙げられるのは、安定性が高いことです。両者はサーバーOSとして用いられることが多いため、高いセキュリティ能力を搭載するように改良されました。
また、WindowsやMacと比べて利用者が少ないことから、コンピュータウイルス自体が少ないため、比較的安全に利用できます。特にLinuxはオープンソースのため、即座にウイルス対策をしてもらえ、比較的早く対策用パッチが用意される傾向があります。
UNIXとLinux共通の長所には、安価で利用できるというものもあります。特にLinuxについてはオープンソースであるため、無料で利用できるOSもあります。
そのほか、UI操作が必要ないOSであるため高速で動作することから、UNIXやLinuxはスペックが低いパソコンでも扱うことが可能です。そのため、ほかのOSと比べて、ハードウェアにかかる費用が抑えやすくなります。
これらの特徴から、業務用として人気が高いOSです。
UNIXとLinux共通の長所には、自由度・拡張性が高くカスタマイズがしやすいというものもあります。
また、長く使われているため、参考にできる情報やプログラムが数多く存在します。プログラムがC言語で書かれていることから、多くのエンジニアが改良に取り掛かりやすい点もメリットです。
UNIXやLinuxを利用する上で改善したいことがあれば、カスタマイズに挑戦してみてもよいでしょう。
サーバーOSは、Linuxを含む「UNIX系」と「Windows系」の2つに分かれます。UNIX系は、企業のサーバー用OSとして採用されやすいOSです。これは、安定性の高さやカスタマイズ性の高さ、価格の安さなどが評価されているためだといえます。
インターネットにおける標準的なプロトコルの「TCP/IP」もUNIXで開発されました。
一般的なPC向けのOSはWindows系が高いシェアを誇りますが、サーバー向けOSではUNIXとLinuxが大きなシェアを占めています。
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おすすめの案件を受け取るUNIXは現在普及しているOSのうち多くのもののもとになったOSです。昔からあるOSですが、現在もさまざまな用途で使われています。
UNIXとLinuxの違いを理解するためにUNIXの特徴について知っておきましょう。
UNIXは、1969年にアメリカのAT&T社ベル研究所のケン・トンプソン氏を中心に開発されたOSです。メインフレーム用のタイムシェアリングシステムである「Multics」が原型になったといわれています。
UNIXは、サイズの小さいOSの需要が高まったことに合わせて開発されています。 開発されたときはアセンブリ言語によって作られていたものの、他環境でも動作させられるようにすることを目指して、1973年にC言語で書き直されました。
現存する中で最も古いOSで、現在広く使われているほかのOSのうち、多くのものの原型になっています。
UNIXには、前述したSolarisのほかにも、AIXやHP-UXのように、さまざまな派生OS・互換OSが存在しています。派生OSや互換OSは、もともとのUNIXに新たな機能を付与して使いやすくしたもので、現在でも広く使用されています。
また、UNIXと互換性があるものの、Linuxは正確にいうとUNIXの派生OSではありません。UNIXを参考に、新たに開発されたOSです。
UNIXは、開発されたときはアセンブリ言語によって作られていましたが、その後1973年に分かりやすいC言語で書き直されたという経緯を持ちます。
アセンブリ言語は、機械語と比べると人の言葉に近いものの、CPUによって記述方法が異なるため、やや理解が難しい言語でした。分かりやすいC言語で書き直されたことやソースコードが公開されたことによって、UNIXはユーザー数を増やし、現在まで残るOSの1つになりました。
C言語について知りたいという方は、「C言語を活用する仕事とは?習得のメリットと難易度の高さなども解説」の記事も参考にしてみてください。
UNIXはWindowsやMacとは異なり、CUIを採用しています。CUIとは、「Character User Interface」の略で、コマンド画面に手入力で命令を打ち込んで操作する方式です。
コマンド画面は全体が黒く、文字だけが強調されます。利用するためにはコマンドを覚えなくてはなりません。対してWindowsやMacでは、多くの人にとって見覚えのある、GUI(Graphical User Interface)と呼ばれる方式が採用されています。
ただし、近年のUnix・Linux派生OSには、GUIを採用していたり、あとからGUIに対応させることができたりするものもあります。
マルチタスクとは、1つのコンピュータから複数のプログラムを並行して実行することです。また、マルチユーザーとは、1つのコンピュータに対して複数のユーザーが同時にログインできることを指します。
UNIXは、マルチタスクやマルチユーザーに対応しています。現在では一般的に用いられていますが、UNIXが開発された当時では、貴重だったコンピュータを効率的に使用可能なマルチタスクの仕組みは画期的なものでした。
開発当初、UNIXはアセンブリ言語によって記述されていたことから、特定のコンピューター以外では動作しないOSでした。
現在はC言語で書き直されたことによって特定のハードウェアに依存しなくなりました。それに加えて、ソースコード付きで公開されたことも手伝い、UNIXの本格的な普及につながったといわれています。
現在ではUNIXは、さまざまなハードウェアで利用可能になっています。
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おすすめの案件を受け取るLinuxは、UNIXをよりよくするために開発されたOSです。オープンソースコードとして公開されており、現在では広く使われています。
UNIXとLinuxの違いを理解するためにLinuxの特徴について知っておきましょう。
Linuxは、1991年に当時学生だったリーナス・トーバルズによって、授業用のUNIXの機能に物足りなさを感じたことから開発されたOSです。元々は、彼自身が学習するために作られたものでしたが、あまりに完成度が高かったということから、人に見てもらいたくなり、オープンソースで公開されました。
元々はUNIXをもとに改造して制作をしていたものの、ライセンスに厳しい制限があるということで、UNIXは参考にしつつもゼロから作られているため、UNIXとコード的なかかわりはありません。
リーナスがオープンソースとして公開したことで、世界中のエンジニアたちによってブラッシュアップを重ねられ、広く活用されるOSに進化しました。
Linuxは、UNIX派生を参考にゼロベースから作られたOSです。UNIXを参考に、改良を加えて開発されているため、ソースコードも異なります。
種類の面では大きく分けて「RedHat系」「Debian系」の2つがあります。
RedHat系は、商用LinuxのRedHat Linuxを系譜に持つLinuxOSで、RPM形式という、パッケージ管理を簡単に行えるシステムが導入されていることが特徴です。
RHELという有償のOSは、RedHat系を代表するもので、豊富なサポートがあることから今でも多くのベンダーに使用されています。
Debian系はDebian LinuxというOSを系譜に持つLinuxOSを指します。こちらは「deb形式」というパッケージ管理を採用していることが特徴です。元のOSが無償なことから、こちらは無償で提供されていることが多く、UbuntuはLinux初心者にもおすすめのOSです。
RHELのように強固なサポートがない代わりに、インターネット上にドキュメントが多くあるため、困ったときにはこちらを利用するとよいでしょう。
Linuxはオープンソースソフトウェアです。そのため、誰でも無料で利用可能です。
GPLというライセンス体系に基づけば、誰でも自由に入手できるだけではなく、改変や再配布もできます。自由に機能の拡張ができるため、プログラミングができるなら好みに合ったカスタマイズも可能です。
UNIXは利用にライセンスが必要なため、オープンソースで配布されていることはLinux独自の長所だといえるでしょう。
WindowsやmacOSを利用するためには、費用がかかります。対して、Linuxはライセンスフリーで無料で利用することが可能です。そのため導入費用がかからず、費用を抑えて運用できます。
無料での利用から改変までができることは、UbuntuやLinux mintなどさまざまな種類が生まれたことの要因だといえるでしょう。
また、これからエンジニアを目指したい人は、Linuxを利用して無料でサーバー構築やCUIなどを学習できます。
PCはそのスペックに応じてかかる費用が大きく異なり、高スペックになればなるほど効果になります。Linuxは低スペックなPCでも問題なく動作するため、費用を抑えて利用できます。
Linuxが低スペックPCでも動かせるのは、Linux自体が軽量なことや、初期からインストールされているソフトが少ないことが理由として挙げられるでしょう。そのほか、ネットワークやセキュリティの分野でも安定しているという点も長所として挙げられます。
Linuxについては、「Linuxを使うエンジニアの仕事とは?活用領域や将来性も解説」の記事も参考にしてください。
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おすすめの案件を受け取るコマンドとは、ユーザーがコンピューターに命令を与える際に入力する特定の文字列のことです。
UnixやLinuxなど、CUIのOSの操作は、基本的にコマンドによって行われます。コマンドの意味やオプションなどを覚える手間はありますが、使っているうちに自然と身につくでしょう。
マウスやタッチパネルによって直感的な操作ができないため、始めは難しく感じられますが、慣れてくるとマウス操作よりも素早く業務が進められます。
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おすすめの案件を受け取るUNIXとLinuxでは操作を行う命令コマンドが似通っています。
Linux のコマンドはGNUコマンドと呼ばれるもので、UNIXのコマンドにGNUの機能を加えたものがLinuxのコマンドです。
基本的なコマンドは同じですが、一部コマンドが異なっており、例えばパッケージ一覧の取得・更新を行うコマンドは両者に違いがあります。
よく使われるコマンドには、以下のようなものがあります。
cd コマンド
「$ cd [ディレクトリ名]」で、操作ディレクトリの移動を行う
ls コマンド
「$ ls」で現在のディレクトリ内にあるファイル・ディレクトリを一覧で表示する
pwd コマンド
「$ pwd」で 現在作業しているディレクトリの場所を確認する
rm コマンド
「$ rm [ファイル名]」で[ファイル名]のファイルを削除
cp コマンド
「$ copy [コピー元ファイル名] [コピー先ファイル名]」でファイルをコピー
調べたいことがあるときは、以下のコマンドを使いましょう。
manコマンド
「man 調べるコマンド」でLinuxにおけるコマンドのマニュアルを表示する
aproposコマンド
「apropos キーワード」でmanページの内容を検索
inコマンド
「中身を見たいフォルダ ls」でフォルダの中身を確認
コマンドの操作方法が分からないときは、manコマンドで調べましょう。コマンドについて、一通りの操作方法が載っています。また、マニュアルを終了するときは「q」を押します。
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おすすめの案件を受け取るUNIXとLinuxとは、現存する最古のOSと、それを参考にして作られたOSです。両者は想定環境やライセンスの違いなどが主な違いであるといえます。
両者の共通点として、安定性の高さやカスタマイズ性の高さ、コマンドで操作することが挙げられます。
CUIを採用しており、コマンド操作をすることから、敷居が高いと感じてしまう人も多くいますが、慣れてしまえば簡単に扱えます。
現在では主にサーバーで用いられているため、サーバーエンジニアのような、バックエンド業務を担当したいと考えている方は、学習しておくとよいでしょう。
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