イラストレーターに資格は必要？おすすめ6選と勉強方法を解説

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この記事のまとめ

• イラストレーターにおすすめの資格は、「Illustratorクリエイター能力認定試験など数種類存在する
• イラストレーターに資格は必須ではないが、取得することでスキルを証明したり、キャリアアップにつながるといったメリットがある
• イラストレーター関連の資格を取得するための勉強方法は、独学・通信講座・スクールなど自分に合った方法を選べる

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結論からいうと、イラストレーターになるのに資格は必須ではありません。必要ではないものの、資格を持つメリットは存在します。案件参画時にスキルをアピールできたり、自分の技能に自信が持てるようになったりなどです。

本記事は、イラストレーターにおすすめの資格を6つ紹介します。資格を取るための勉強方法も紹介するので、イラストレーターに興味がある方はぜひお読みください。

イラストレーターにおすすめの資格6選

イラストレーターにおすすめの資格の概要・試験内容・メリットを解説します。取得すればツールの使い方や色彩の理論など、実務で役に立つ知識が身につくでしょう。

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Adobe社のグラフィックデザインソフト「Illustrator」の操作スキルを測定・評価する試験です。IllustratorはDTP（デスクトップパブリッシング）業界の標準ツールであり、イラストレーターやデザイナーに欠かせないソフトだといえます。

Illustratorについては､｢Illustratorでどんな仕事ができる？必要なスキルや得られる年収を紹介｣の記事も参考にしてください。

主な試験内容

Illustratorクリエイター能力認定試験には、スタンダードとエキスパートの2種類があります。スタンダードは作品を仕上げる実技問題、作品を編集する実践問題が出題されます。エキスパートはそれらに知識問題も加わるのが特徴です。

スタンダードではIllustratorの基本操作に加え、指示どおりに作業するスキルが求められます。エキスパートではさらに、デザインの目的に応じて適切な機能を使うスキルが必要です。

合格のメリット

Illustratorクリエイター能力認定試験に合格すれば、Illustratorの活用スキルを証明できます。印刷・広告・出版・デザイン関係の案件参画時に有利に働くケースもあるでしょう。

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopは、Adobe社が提供している写真業界の標準ツール。デザイン機能もあり、画像加工に特化したソフトです。Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopを実務で活用するスキルを判定します。

主な試験内容

試験はスタンダードとエキスパートの2種類に分かれます。スタンダードは実技問題と実践問題、エキスパートはそれらに知識問題が加わるのが特徴です。

実技問題では指示に従って画像ファイルを作成し、実践問題では作品を制作します。スタンダードはPhotoshopの基本操作と指示どおりに制作するスキル、エキスパートは目的ごとに適切な機能を使うスキルが必要です。Webデザイン・DTPの基本知識も求められます。

合格のメリット

Photoshopは写真業界はもとより、印刷会社、デザイン・Web関連企業などで広く使われています。資格を通じて活用スキルを身につけると、案件参画時のアピールになる可能性があるでしょう。エキスパートを取得すれば、デザインやDTPの基礎知識も証明できます。

Photoshopについては､｢Photoshopを使う仕事とは？必要なスキルや勉強法も解説｣の記事もチェックしてみてください｡

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナル（旧アドビ認定アソシエイト）は、Adobe社のソフトを使いこなすスキルと知識を測る資格です。Adobe社公認の国際認定資格であり、海外でも通用します。

主な試験内容

試験はPhotoshop・Illustrator・PremierePro の3種類があり、科目ごとに認定されます。複数合格すれば、それぞれ認定を受けられるのがポイントです。

試験問題は、前半と後半の2つのセクションに分かれています。前半は各ソフトの操作や著作権、利用ルールなどが問われ、後半はアプリを使用した操作問題が出題されます。

アドビ認定プロフェッショナルについては､｢アドビ認定プロフェッショナルは国際資格！試験概要や対策を紹介｣の記事でも役立つ情報を紹介しています。

合格のメリット

試験勉強を通じてAdobe主力製品の基本的な使い方が身につけば、作業スピードや表現力の向上が見込まれます。「苦手分野を克服してデザイン表現に自信が持てるようになった」との合格者の声もありました。国際認定で海外でも通用する資格なので、グローバルに活躍したい人は挑戦すると良いでしょう。

CGクリエーター検定

CGクリエーター検定は、CG制作やCGに関する知識・スキルを認定する資格です。CG-ARTSが主催しています。CG制作のスキルがあれば、映画・アニメーション・ゲーム・CMなど幅広い分野で活躍できるでしょう。

主な試験内容

ベーシックは、2次元CG・3次元CGの基礎知識とCG静止画を制作するスキルを測ります。

エキスパートでは、基礎知識を応用して3次元CG映像を制作するスキルが求められます。実写撮影・映像編集・モデリング・シリング・シーン構築・プロダクションワークなど、広い範囲の理解力と応用力が必要です。

合格のメリット

映画やテレビ、アニメーション、ゲームなど、CG制作スキルが活かせる分野は多くあります。資格を取ればCGや映像の知識が体系的に習得でき、現場で活かせるようになるでしょう。

医療や学術の分野でもCG技術は活用されています。エンターテイメントやデザイン、IT業界にとどまらず、幅広い領域でのキャリア形成に役立つのがメリットです。

色彩検定

色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が主催する資格で、職業・年齢問わず多くの人に支持されています。色彩に関する理論や知識を測定する試験です。

主な試験内容

試験は3級から1級に加え、UC級（色のユニバーサルデザイン）もあるのが特徴です。

3級は色の表し方や色彩の心理的効果、配色などが題されます。2級は3級の内容から範囲を拡げ、ファッションやインテリアなど実務に応用できるスキルを測定。1級は、「色のスペシャリスト」として色彩設計の実務に携わるスキルをアピールできるレベルです。

UC級は、多様な色覚に配慮した色使いの知識を問う試験です。試験を通じて色覚タイプに応じた色の見え方、高齢者の色の見え方などを学べば、誰にとっても見やすい色使いができるでしょう。

合格のメリット

2級以上を取れば、実務で使える色彩の知識がアピール可能です。1級合格者は色彩検定協会主催の「色彩講師養成講座」に参加でき、講師への道も開かれています。

カラーコーディネーター検定試験

カラーコーディネーター検定試験は東京商工会議所が主催しています。色の持つ効果や特性への理解力など、ビジネスシーンで役立つ実践的な知識を認定する資格です。

主な試験内容

カラーコーディネーター検定試験は、スタンダードクラスとアドバンスクラスの2種類です。受験者自身のパソコンやインターネットを使うIBT方式と、テストセンターで受験するCBT方式があります。

スタンダートクラスでは色彩に関する基礎的な知識が問われます。アドバンスクラスは基本知識を踏まえた上で、ビジネスにも通用する応用力が必要です。

問題は公式テキストから出題されます。テキストに記載されている知識を身につけた上で応用するスキルが問われるでしょう。

合格のメリット

カラーコーディネート検定試験に合格するには、色の持つ心理的効果や特性など色彩理論の体系的な知識が必要です。店舗を色彩の視点からレイアウトしたり、顧客に最適な色味のコーディネートを提案して売上に貢献したりなど、現場で活かせる知識が身につきます。

アパレルや美容系はもちろん、商品デザインや広告、マーケティング、イベント分野など幅広い業界での活躍が期待できるでしょう。

イラストレーターに資格は必要？

イラストレーターにおすすめの資格を紹介しました。ただ、イラストレーターが案件に参加する際、「絶対に資格が必要」なわけではありません。

資格の有無より大切なのは、グラフィックツールを正確に使えることです。デザインやイラスト業界でAdobe社のソフトは標準ツールになっています。スキルに自信がない人にとって、資格は基本的な知識や技術を身につけるのに役立つでしょう。

資格はスキルの客観的証明にもなります。取ってマイナスにはならないので、スキルアップ目的で取得するのはありです。

イラストレーターの仕事内容

イラストレーターの仕事は、クライアントの依頼を受けてイラストやキャラクターを制作することです。自分が好きなように描くのではなく、クライアントの意向や制作の目的に合わせて制作しなければなりません。

身近なものではWebや雑誌、ポスターやゲーム、商品パッケージなどが挙げられるでしょう。工業関係のマニュアルに使用する図柄や医療関係の需要もあります。IllustratorやPhotoshopの使用機会が多いので、最低限のスキルは持っておきたいです。

仕事内容については､｢イラストレーターの仕事内容や流れは？単価相場や必要なスキルなども解説｣の記事でも詳しく解説しています｡

イラストレーター関連資格を取るための3つの勉強方法

イラストレーターになるための決まったルートはありません。美術大学や専門学校で学ぶ以外にもなる方法はあります。ここでは、独学・通信講座・スクールの3つの勉強方法を紹介します。

独学

ソフトの使い方を独学するなら、書籍・公式テキスト・問題集・動画教材・YouTubeなどさまざまなツールがあります。Adobe社のソフトは全世界で使われているため、インターネットで調べれば初心者から上級者までレベルに応じた情報が見つかるでしょう。

独学は自分のペースで学べるものの、高い自己管理力が必要です。目標を立てて計画的に取り組めば、十分なスキルを身につけられるでしょう。

通信講座

IllustratorやPhotoshopを学びたいなら、AdobeCC1年分と講座がセットで格安になる通信講座もおすすめです。ヒューマンアカデミー「たのまな」、デジハリONLINE、アドバンスクールオンラインの3社は、Adobe社が認定したスクールなので特別価格で講座が受けられます。

色彩検定やカラーコーディネーター検定は、キャリカレを使うと不合格のときに返金されます。

スクール

受講形式のスクールは金額も大きく、教室まで出向かないといけません。一方で、講師や仲間とのつながりができたり、疑問点をすぐ解決できたりなど、独学・通信講座にはないメリットがあります。

また、ソフトはスクールのものを使用できます。教育訓練給付制度に対応している学校では、費用の一部が支給されるのもポイントです。条件に当てはまる人は活用すると良いでしょう。

まとめ

イラストレーターは資格や学歴がなくてもなれる分、実力が評価される世界ともいえます。ただ、資格があれば客観的なスキル証明が可能です。高難易度の資格を持っていれば、より単価の高い案件を獲得できる可能性もあります。

資格取得は、初心者にとっては自信を得ることにもつながります。すでに活躍中の人は、さらなるスキルアップが図れるでしょう。