グラフィックデザイナー資格のおすすめ5選|勉強方法や向いている人とは

最終更新日:2025年03月11日

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この記事のまとめ

  • グラフィックデザイナーのスキル習得に有効な資格は、「Photoshopクリエイター能力認定試験」など数種類存在する
  • グラフィックデザイナーの資格は必須ではないが、取得するとスキルを証明できたりキャリアアップにつながるなどのメリットがある
  • グラフィックデザイナーの資格を取得するためには、参考書やスクールなどを活用するとよい

Webサイト制作や広告業界において、ビジュアルを担当するグラフィックデザイナーは欠かせない存在です。活躍できるグラフィックデザイナーになるには、当然ながら高いデザインスキルが求められるでしょう。

そこで本記事では、グラフィックデザイナーのスキル習得に有効な資格を5つ紹介します。資格はスキルの客観的証明に役立つので、案件獲得に有利に働く可能性があります。気になる方はぜひお読みください。

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グラフィックデザイナーにおすすめの資格5選

グラフィックデザイナーにおすすめの資格を5つ紹介します。資格によって試験内容や身につくスキルが異なるため、自分に合ったものを選びましょう。

Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、サーティファイが主催する資格です。資格の概要や難易度、受験料について解説します。

資格の概要や難易度

Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopを使用してWebサイトや動画制作、画像編集を行うスキルを証明する資格です。編集の基礎からビジネスレベルで活用できる内容まで含むので、初めてグラフィックデザイナー関連の資格を取得する方に向いています。

資格は難易度に応じてエキスパートとスタンダードに分かれています。スタンダードは、指示書に沿った制作やPhotoshopの基本操作ができるレベルです。エキスパートは基本操作に加え、芸術性に優れた制作や提案ができるスキルが求められます。

Photoshopについては、「Photoshopを使う仕事とは?必要なスキルや勉強法も解説」の記事でも詳しく解説しています。

過去の合格率や受験料

合格基準は、以下のように発表されています。

  • スタンダード:実技問題の得点率65% 以上、かつ実践問題の得点率70%以上
  • エキスパート:知識問題と実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70% 以上

合格率は65.0%(2023年度平均合格率)で、難易度はそれほど高くないといえます。初めて受験する方も、勉強やアウトプットの練習さえしていれば取得できるでしょう。受験料は、スタンダードは7,800円、エキスパートは8,800円です。

Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験もPhotoshopクリエイター能力認定試験と同じく、サーティファイが主催している資格です。

資格の概要や難易度

Illustratorクリエイター能力認定試験は、ドキュメントのデザイン技術を証明できる資格です。グラフィックツール「Illustrator」を駆使してデザインパーツや作品を作り上げます。操作スキルだけでなく、問題の解決能力も必要です。

スタンダードでは、指定された内容のデザイン制作を行います。基礎的な操作方法が問われるのが特徴です。エキスパートは、目的に合わせたドキュメントの設定やダイアログボックスの内容に関する知識など、さらに専門性の高い内容となります。

Illustratorについては、「illustratorでどんな仕事ができる?必要なスキルや得られる年収を紹介」の記事でも役立つ情報を紹介しています。

過去の合格率や受験料

それぞれの合格基準は、以下のように記載されています。

  • スタンダード:実技問題の得点率65% 以上、かつ実践問題の得点率70% 以上
  • エキスパート:知識問題と実技問題の得点率65%以上、かつ実践問題の得点率70% 以上

合格率は70.2%(2023年度平均合格率)なので、事前準備をすれば十分合格を目指せるでしょう。各試験は1部と2部に分かれており、知識や実践に関する問題が出題されます。受験料はスタンダード7,800円、エキスパート8,800円です。

Illustratorクリエイター能力認定試験については、「Illustratorクリエイター能力認定試験とは?勉強方法も紹介」の記事でもまとめているので興味のある方はご覧ください。

DTPエキスパート認証試験

DTPエキスパート認証試験は、公益社団法人日本印刷技術協会が主催している資格です。

資格の概要や難易度

グラフィックデザイナーに必要な「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の知識が証明できます。これまでの受験者は5万人以上、合格者は2万人を超えており、デザイナー業界で多くの人に支持されている資格だといえます。

資格は「DTPエキスパート」「DTPエキスパート・マイスター」の2種類です。エキスパートでは、基礎知識の学科試験が出題されます。エキスパート・マイスターは学科試験に加え実技試験もあるため、より難易度は高くなるでしょう。

過去の合格率や受験料

合格するには、「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5パートすべてで80%以上正解する必要があります。また、エキスパートマイスターでは、時間内に制作したデザインも含めて総合的に合否が判断されます。受験料は、エキスパートが15,000円、エキスパートマイスターは21,000円です。

Adobe認定プロフェッショナル

Adobe認定プロフェッショナルは、株式会社 オデッセイコミュニケーションズが主催するAdobe製品に関する資格です。

資格の概要や難易度

資格の試験内容は、受験するAdobe製品のアプリケーションごとに独立しています。公式Webサイトで発表されているアプリケーションは、Photoshop・Illustrator・PremierePro の3種類です。

グラフィックデザイナーとしての役割やプロジェクト環境の設定方法など、多種多様な内容が出題されます。出題範囲は決まっており、各アプリケーションに関して問題が30問前後設定されています。受験をするアプリケーションについて学びを深めましょう。

試験時間はいずれも50分間で、会場に設置されたコンピューターを使って実施します。

過去の合格率や受験料

Adobe認定プロフェッショナルの合格率は公開されていません。合否は試験を受けた直後にコンピューター上に表示され、合格した場合はデジタルの資格証が発行されます。受験料は一般価格が10,780円、学割価格は8,580円です。

色彩検定

色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催する資格です。グラフィックデザイナーだけでなく、カラーコーディネーターやインテリアデザイナーなど幅広い職業の方に人気があります。

資格の概要や難易度

色彩検定は、色に関する幅広い知識や技術を証明できる資格です。配色に関する知識や光と色の関係性など、デザインにも応用できる考え方が身につくでしょう。

難易度は3級・2級・1級・UC級の4段階に分かれます。級によって試験の開催時期が異なるため、希望する級の試験日程を確認しましょう。UC(色のユニバーサルデザイン)級は、2018年にスタートした比較的新しい級です。色覚の多様性に配慮した色彩感覚や色使いの知識を証明します。

過去の合格率や受験料

合格基準はどの級も満点の70%前後です。問題の難易度によっては多少変動する可能性があります。それぞれの受験料と2023年度の合格率をチェックしましょう。

  • 3級:7,000円、74.1%
  • 2級:10,000円、72.2%
  • 1級:15,000円、41.4%
  • UC級:6,000円、83.6%

どの級からでも受験可能ですが、グラフィックデザイナーを目指している方は3級から順に取得することをおすすめします。

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グラフィックデザイナーの資格は「絶対必要」ではない

グラフィックデザイナーにとって、資格は絶対に必要な訳ではありません。いずれも国家資格ではなく民間資格であり、案件参画の条件になるケースは少ないでしょう。

とはいえ、業務においてグラフィックソフトは必ず使用します。資格取得の勉強は、確かなスキルを身につけるのに決してマイナスにはなりません。スキルアップやアピールに力を入れたいグラフィックデザイナーは、専門性の高い資格を目指すと良いでしょう。

デザイナーに活かせる資格については、「デザイナーの種類と仕事内容は?年収やあると活かせる資格も解説」の記事でも役立つ情報を紹介しています。

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グラフィックデザイナー関連の資格を取るメリット2つ

グラフィックデザイナー関連資格のメリットを2つ紹介します。以下のメリットを踏まえて資格取得を検討しましょう。

スキルと知識があることを証明できる

資格取得の大きなメリットは、自分のスキルレベルを客観的に証明できることです。扱えるソフトやアプリケーションは何か、どの程度操作できるかなどをクライアントに明確に示せます。

資格をスキル証明に使う際は、有効期間を意識してください。有効期間が決まっている資格はその都度更新が必要です。うっかり失効しないように気を付けましょう。

キャリアアップにつながる

資格を取得していることで、キャリアアップにつながることもあります。たとえば、資格を通じてスキルを身につければ、難易度の高い操作方法を人に教える立場になれる場合があります。提案・企画もできるようになれば、単価アップにつながるでしょう。

デザイナーとして活躍するだけではなく、マネジメントのポジションになれる可能性もあります。キャリア形成のために資格を取得するのも手です。

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グラフィックデザイナー関連の資格を取得する方法

グラフィックデザイナー関連の資格を取得する方法について解説します。初めてグラフィックデザインの勉強を始める方は、以下の方法を参考にしましょう。

参考書を購入する

資格の公式Webサイトでは、参考書や問題集を扱っているケースがあります。自分が受験をするレベルの参考書・問題集を購入して勉強しましょう。

参考書に必要な学習時間や試験までの目標日数が書かれている場合もあるので、それらを参考に計画を立てるのがおすすめです。初めてグラフィックデザインを学ぶ方は、目安の勉強時間よりも多く時間を確保しましょう。

スクールや専門学校に通う

独学が苦手な方やプロの講義を受けたい方は、資格のスクールや専門学校に通いましょう。資格取得を目指すスクールは全国各地にあります。自分が通えるスクールやオンライン講座を探して受講してみましょう。

専門学校に通えば資格の試験範囲にとどまらず、グラフィックデザイン全般を学べます。時間と費用がかかる勉強法ですが、実践的な環境があるため覚えが早く、現場で役立つでしょう。

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グラフィックデザイナーに必要なスキル

グラフィックデザイナーに求められるスキルを解説します。デザインの知識・技術だけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンスキルも求められるのが特徴です。

デザインのスキル

クライアントが求めるデザインや、自分が描きたいデザインを形にするスキルは必須です。オリジナルの発想があっても、デザインに起こせる技術がなければデザイナーとしての活躍は難しいでしょう。

形にできるデザインの種類が多ければ、その分活躍できる場面も増えます。フリーランスのグラフィックデザイナーの場合、過去に携わった作品の提示を求められることもあります。幅広いデザインを制作できるようになりましょう。

フリーランスのグラフィックデザイナーに興味があるという方は、「グラフィックデザイナーはフリーランスでもやっていける?活躍の場はゲーム業界にも!」の記事も参考にしてみてください。

ソフトウェアを扱うスキル

グラフィックデザイナーはソフトウェアの操作スキルが欠かせません。現在は世界中の企業でPhotoshopやIllustratorが使用されています。メジャーなツールを使いこなせるスキルを身につけておきましょう。

なお、ソフトウェアは日々進化しています。ツールの多様化や新機能の操作に慣れておけば、実務ですぐに応用できます。自分が使いこなせるソフトウェアを把握し、常に新しい技術を取り入れるよう心がけてください。

コミュニケーション能力

グラフィックデザイナーの仕事が1人で完結することは稀です。クライアントの要望を聞くだけでなく、グラフィックデザイナー視点で提案したり意思疎通したりしないといけません。

相手の思いと目的を理解した上で、こちらの意図やイメージを適切に伝えるコミュニケーション能力が必要です。グラフィックデザインのスキルだけでなく、人との関わりや対話も大切にしましょう。

マーケティング・プレゼンテーションのスキル

グラフィックデザイナーは、作品のプレゼンテーションをする場面があります。制作意図や目的を適切に汲み取ってマーケティングに活かす能力と、それをアピールする能力が必要です。自分のデザイン案について制作意図やイメージを正しく伝えることに長けたグラフィックデザイナーは、有能な人材だとみなされるでしょう。

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グラフィックデザイナーの仕事とは

グラフィックデザイナーの仕事内容も見ていきましょう。主な仕事は以下のとおりです。

商品やポスターのパッケージをデザインする

グラフィックデザイナーの主な仕事は、商品のパッケージやポスターのデザイン制作です。近年は誌面の広告だけでなく、Web上の広告やデザインにも深く携わっています。案件によっては、企業のロゴをデザインする場合もあるでしょう。

クライアントとの打ち合わせやすり合わせも

クライアントとの打ち合わせやすり合わせも仕事のうちです。契約成立後、クライアントとの打ち合わせがスタートします。広告の目的やサービス・商品の概要を聞き出し、セールスポイントを確定しましょう。クライアントに完成したデザインを提出後、修正がなければ納品してその案件は終了します。

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グラフィックデザイナーに向いている人の特徴

グラフィックデザイナーの仕事に向いている人の特徴を解説します。以下の特徴や性格に当てはまる方は、グラフィックデザイナーとしての活躍が期待できるでしょう。

流行に敏感で情報収集が得意

世の中の流行やトレンドのデザインの情報収集が得意で速い人は、グラフィックデザイナーに向いているでしょう。流行りを知っていれば、時代に合ったデザインが制作できるからです。

流行に追いつけていないと、クライアントが求めるデザインをイメージできない、話についていけない恐れがあります。新しい情報を取り入れられるよう、常にアンテナを張っておきましょう。

粘り強くコミュニケーションが好き

グラフィックデザイナーは、クライアントの要望があれば納品後も修正を繰り返します。何度も話し合い、加筆・修正を続けられる粘り強さがあれば、納品までの道筋も見えるでしょう。

コミュニケーションが苦手だと、その工程が長く苦痛に感じる恐れもあります。コミュニケーションが好きな方、修正作業を苦痛に感じない方におすすめの職種です。ずっと1人で作業をしたい人には不向きだと考えられます。

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まとめ

この記事では、グラフィックデザイナーにおすすめしたい資格の特徴や合格率を解説しました。資格を通じてスキルアップすれば、現場で重宝される人材になれる可能性があります。グラフィックデザイン関連の資格を足がかりに、活躍の場をさらに広げましょう。

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