C言語資格の種類や試験内容とは?代表的なものを紹介

最終更新日:2024年10月24日

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この記事のまとめ

  • C言語のスキルを証明する代表的な資格として「C言語プログラミング能力認定試験」があり、3級から1級までのレベルがある
  • C言語関連資格を取得することで、スキルの証明、学習意欲向上、報酬アップ、転職・案件参画に有利になるなどのメリットがある
  • C言語の勉強方法には、参考書、学習サイト、過去問、スクールなどがあり、自分に合った方法を選ぶことが重要である

C言語はプログラミングの現場で広く使われている、汎用性の高い言語の1つです。C言語を学んでおくと、参画できる案件の幅が増えます。あらゆる業務に対応できる人材として重宝されるでしょう。

本記事では、C言語のプログラミングスキル証明に役立つ資格やおすすめの勉強方法を紹介します。スキルアップの参考にしてください。

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代表的資格は「C言語プログラミング能力認定試験」

C言語関連の資格で代表的なものは、C言語プログラミング能力認定試験です。C言語のスキルを客観的に証明するのに役立ちます。スキルアップしたい方は取得を検討しましょう。

概要

C言語プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが主催する民間資格です。国家資格ではないものの、C言語のスキルを証明できる資格として広く知られています。

概念的な理解度やプログラミング技術が問われ、問題の内容によって3級から1級に分かれます。合格率は高いものの、パソコンを用いた実技形式の1級は難易度が高めです。スキルをアピールしたい場合は、2級以上の取得が望ましいでしょう。

試験内容

試験時間や出題形式、受験料は級によって異なります。合格するのに必要なスキルは以下のとおりです。

  • 3級:C言語の概念を理解している、簡単なプログラムを組める
  • 2級:基本的なアルゴリズムを理解している、小規模なプログラムを組める
  • 応用プログラムを作成できる、使用しているOSへの理解がある

各級の試験時間や合格基準などを表にまとめました。

3級 2級 1級
試験時間 60分 90分 150分
合格基準 6割以上 6割以上 6割以上
出題形式 多肢選択式・テーマ別大問6問 多肢選択・テーマ別大問8問 実技試験・2問
受験料 5,200円 6,400円 7,800円

受験の流れ

1・2級は年2回、3級は年3回、試験が実施されます。3級と2級はリモート受験が可能で、
パソコンのブラウザ上に表示される選択式の問題に解答する方式です。ただし、団体受験ではマークシートが用いられることもあります。

申し込みは公式サイトからできます。受験資格は特になく、スキルに自信があるなら3級を経ずに2級や1級から受けられます。

取得難易度

C言語プログラミング能力認定試験はすべての級において得点率6割で合格とされています。ただし、各問題の配点は非公表です。「正解率が6割以上なら必ず合格できる」とは限らないので注意しましょう。

3級の合格率は59.4%(2021年度)であり、IT系資格としてはそれほど難易度は高くないといえます。特に、3級・2級は多岐選択式問題のため合格率は高めです。一方、1級はプログラミング実技試験があるため、他の級よりも合格率が低いとされます。

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C言語に関連するその他の資格

C言語の知識を証明できる資格は、C言語プログラミング能力認定試験だけではありません。学び直しやスキルアップを望むときは、他の資格にも目を向けてみましょう。

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は、IT関連の知識を広くカバーした試験です。

以前はC言語の選択問題がありましたが、2023年度に廃止されています。そのため、C言語のスキルを証明する資格としての重要度は、C言語プログラミング能力認定試験より低くなります。

今後は「擬似言語」の出題に統一されます。古い参考書や過去問題集を学習に使う場合は、変更点を確認しましょう。

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位試験です。IT関連の幅広い分野の知識が問われます。受験資格は特になく、基本情報技術者試験を飛ばして受けるのも可能です。

要求・戦略から運用まで、多岐にわたる分野の知識を身につけたい人に適しています。難易度は高いものの、合格すれば高度な技術を身につけたIT人材だとみなされるでしょう。

分野に応じた資格

そのほか、IT人材として活躍する上で取得したい資格はいくつかあります。分野ごとに見てみましょう。

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C言語の特徴と似たプログラミング言語

C言語は歴史ある言語で、これをもとに生み出された言語は複数あります。名前が似ており混同しやすいものもあるでしょう。類似したプログラミング言語は、C言語を学んだ後の第2言語としてもおすすめです。

C言語の特徴とは?

C言語はITの現場で古くから用いられているプログラミング言語で、読みやすさが特徴です。高水準言語(メモリー制御やIO制御の必要がない)と低水準言語(ハードウェア制御が行える)の機能を併せ持ち、高い汎用性を誇ります。実行の速さもメリットです。

一方、メモリやCPUなどを意識したプログラミングが必要なので、他の言語よりも習得難易度が高い傾向にあります。

C++

C++は、C言語をもとにオブジェクト指向の概念を取り入れた言語です。C言語の開発から10年後に誕生しました。C言語と互換性があり、組み合わせて使われる場合もあります。

C++は、C言語を習得した人にとっては学びやすい言語だといえるでしょう。C言語との違いとして、構造体と関数を一括で管理できる点が挙げられます。

C#

C#は、C++の後継言語的な位置づけとしてMicrosoftが開発しました。C++にJavaの要素が取り入れられていて、C言語とは別物です。WindowsアプリやUnityを使用したゲーム開発、VRアプリなどで広く利用されています。

CやC++に比べて習得難易度が低めで、プログラミング初心者向きです。そのほか、Visual Studioのインストールだけで開発環境が揃うのもメリットです。

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C言語関連資格を取得するメリット

すでにプログラミングの仕事をしている場合、資格を取得するべきか気になる人もいるでしょう。C言語関連資格の取得で得られるメリットを紹介するので、スキルアップの参考にしてください。

技能の証明として有効

資格を取得すると、スキルの客観的証明ができます。C言語プログラミング能力認定試験は国家資格ではありませんが、実践的な試験として高い評価を得ています。自己PRとして有効です。

特に、1級を取得していれば即戦力として評価されると考えられます。3級でも全くの初心者ではないという証明になります。

少しずつ理解度を深めることに有効

プログラミング能力認定試験は3段階の難易度に分けられています。3級、2級、1級と自分の理解度に合わせて受験すると、実務レベルの知識やスキルを段階的に身につけられます。

初心者は最初に3級を受け、手ごたえを感じたら2級、1級とステップアップするのがおすすめです。段階的に知識を深めれば、勉強へのモチベーションも保ちやすくなります。2級を受けて実力不足と感じたら、3級から勉強し直しても良いでしょう。

学習意欲の向上

C言語は学習範囲が広く、習得難易度の高い言語です。試験に向けて学ぶと、より覚えやすくなります。過去問や参考書を用いて勉強すれば、理解したところとしていないところが明確になります。

やる気の持続には小さな目標の達成が欠かせません。過去問の点数や毎日の勉強計画など分かりやすい目標を立てると、勉強のモチベーションを維持しやすくなります。

報酬が上がる可能性がある

企業によっては、特定の試験に合格すると資格手当がもらえる場合があります。資格手当がなくても、人材としての有用性は証明できます。携われる仕事が増え、結果的に報酬が増えるケースもあるでしょう。上位の級に合格すれば、大きなプロジェクトや重要な確認ステップを任される可能性があります。

転職や案件参画に有利

C言語は多くの分野で利用されているので、習得すると携われる現場が増えます。資格があればスキルを客観的に証明でき、IT人材として好印象を持たれるでしょう。上位の級を目指していることを伝えれば、努力を欠かさない人物として人格面も評価される可能性があります。

自身の弱点を把握できる

資格試験のために勉強すると自分のできない部分が明確になるので、苦手の解消につながります。

すでにC言語を用いて仕事をしている人も、業務中に行き詰まることがあるでしょう。その場合も、自分が苦手な部分を明らかにするのに資格が役立ちます。参考書や過去問を用いて勉強すれば、さらなるスキルアップにつながります。

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C言語の知識を活かせる仕事の例

C言語はその汎用性の高さから幅広い分野で活用されています。習得すれば、参画できる案件の幅が広がるでしょう。ここでは、C言語がよく使われる分野を紹介します。

業務アプリケーション開発

業務アプリケーションは、スケジュール管理やデータ分析など企業の業務をサポートするアプリケーションです。機能が揃った状態で販売されるものと、企業の要求に合わせてオリジナルで作られるものがあります。

オリジナルで開発される際の言語はC言語が主流です。外部接続せず単独で機能する(スタンドアローン)アプリケーションもありますが、端末をサーバに接続するクライアントサーバシステムが多いようです。

ゲーム開発

コンシューマーゲームやPCゲームは、近年需要が高い分野です。ゲームは高速で軽快な動作が求められるため、処理が速いC言語が用いられます。

近年はオンラインゲームやスマートフォンアプリのゲーム開発も盛んです。これらにもC言語が使われるケースがあります。ただし、Android向けのゲームではJavaの採用が多いようです。

OS・基幹ソフトの開発

OSはオペレーティングシステムを略した言葉で、コンピュータ全体を制御するシステムです。C言語を用いればソフトウェアとハードウェアの仲介役となるOSが開発できます。

C言語は、PCやネットワークを支える基幹ソフトウェアの開発に用いられます。PCに備わっているメモ帳やブラウザなどの基本的な機能の多くも、C言語を用いて作られました。

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おすすめの勉強方法

試験への合格を目指すにあたって、どのように勉強をすれば良いか分からない方は多いでしょう。ここでは、おすすめの勉強方法をいくつか紹介します。スキルレベルやライフスタイルに合った方法を選んでください。

参考書を用いる

資格の勉強方法として特にメジャーなのは、書籍を読んで学ぶやり方です。空き時間にも手が出しやすく、学業や本業の合間に勉強したい人に向いています。自分の知識に合ったレベルの本を取り入れるとスムーズに勉強できるでしょう。

自分のペースで勉強を進められるのも書籍のメリットです。ただ、1人で教材に向き合うことになるので、モチベーションが保ちにくい面もあります。

学習サイトを利用する

パソコンや動画を用いた方が勉強しやすい人には、学習サイトが向いています。無料公開の学習動画も多く、費用をかけたくない人にもおすすめです。

パソコンを使うと、本での勉強よりもプログラミングの流れがイメージしやすくなります。学習サイトと求人サイトが連動しているところでは、合格後すぐに自分のスキルに合った案件の検索も可能です。参考書やスクールでの勉強後の補完として使っても良いでしょう。

過去問を解く

理解度の確認をしたいときは、過去問がおすすめです。試験形式で知識を確認すると、取りこぼしているところを把握できます。試験本番の時間配分や問題傾向の理解にも役立つでしょう。

ただし、解答を覚えるだけでは意味がありません。参考書や学習動画を参照し、分からないところを繰り返し学習しましょう。解答がどのような流れで導かれるか理解できれば、合格に近づきます。

スクールに通う

勉強をサボりそうな人や独学が不安な人、体系的なカリキュラムで効率良く勉強したい人におすすめの勉強方法は、スクールへの通学です。

オンラインや動画での学習もできるスクールもあります。こうしたコースを選べば、近くにスクールがない人、通う時間がない人でもカリキュラムに沿った学習ができるでしょう。

スクールによって扱っている言語やカリキュラムは異なります。身につけたいスキルが学べるかどうかを基準にスクールを選んでください。

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資格の取得はC言語の学習に役立つ

C言語は古いプログラミング言語ですが、現在でも多くの分野で使われています。習得すると人材としての価値が上がり、幅広い案件に携われるでしょう。

プログラミング言語を身につけたい場合、資格試験の合格に向けた勉強がおすすめです。C言語の関連資格はプログラミングスキルのみを問うものから、IT関連全体の知識も出題されるものまでさまざまです。自分に合う資格や勉強方法を選び、効率良く勉強しましょう。

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