最終更新日:2024年10月02日
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この記事のまとめ
アニメーターはTVアニメをはじめ、ゲームやCM、映画などさまざまなメディアの作画を手がけます。アニメーション作品は静止画像をつなげて動きを出すので、多くのイラストを描かなければいけません。
本記事ではアニメーターに興味がある方に向け、スキルの習得に役立つ資格を紹介します。仕事内容や将来の進路、向いている人の特徴も解説するのがポイント。アニメーターを目指すのに役立つ情報なので、ぜひお読みください。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターはアニメーションの制作現場で、作画に関する仕事全般を担います。大きく「原画家」と「動画家」の2つに分けられ、それぞれ求められるスキルも担当する仕事も異なるのが特徴です。
原画家はアニメーション制作の設計図となる絵コンテをもとに、各シーンのベースとなる原画を描く職種です。アニメーションの世界観や演出も考慮しながら表現し、監督らとイメージをすりあわせながら仕事を進めます。
背景の原図やキャラクターの動きを決めるラフ画を描くのも原画家の仕事です。原画が完成したら動画家に仕事を回すため、動画家への指示も入れながら描きます。
動画家は、原画家が描いた原画をもとにシーンの中間の絵を描く職種です。各シーンを何コマで表現するか、どのように演出するかも考えながら描き、静止画像に自然な動きを持たせていきます。原画を忠実にトレースし、各シーンをなめらかにつないでいくスキルが必要です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターに必須の資格はありません。ただ、取得すると実務で生かせたり、仕事獲得に有利になったりする資格はあります。ここでは、アニメーターの仕事に役立つ資格試験を見ていきましょう。
CG-ARTSアニメーション実技試験はアニメーターやCGデザイナーを目指す学生向けの試験で、公益財団法人画像情報教育振興協会が主催しています。Maya・3ds MAX・Blenderを使用して10秒程度のアニメーションを制作し、実践力を測ります。
高校・専門学校・大学・大学院に在籍中の学生が対象で、定員は400名。受験料は6,700円(税込み)です。基礎評価(50点満点)+企業評価(50点満点)で採点され、全国順位とともにスコアやアドバイスもフィードバックされます。
CGプロダクション6社が評価してくれるので、実践的なアニメーション技術の向上につながるでしょう。
CGクリエイター検定はCGで表現するアニメーターやデザイナー向けの検定で、公益財団法人画像情報教育振興協会が主催しています。
試験勉強を通じて、CGで表現するために必要な多様な知識を学べます。デザインや2次元CGの基礎、3次元CG制作の手法やワークフローなどです。
受験料はベーシックが5,600円、エキスパートが6,700円で、いずれも受験資格はありません。自信があればエキスパートから受験することも可能です。
CGエンジニア検定は、アニメーション、ゲーム、VRなどのソフトウェア開発やカスタマイズ、システム開発を行う知識を測る検定試験です。
公益財団法人画像情報教育振興協会が実施しており、モデリングやレンダリング、アニメーション、画像処理基礎などの知識が身につきます。
試験は基礎知識の理解力を測るベーシック、専門知識の理解と応用力を測るエキスパートの2種類です。受験料はベーシックが5,600円、エキスパートが6,700円となっています。いずれも受験資格はなく、ベーシックに合格していなくてもエキスパートを受験可能です。
画像処理エンジニア検定は、画像処理分野に関する製品開発や問題解決に必要な知識・能力を評価するための試験です。画像処理エンジニアにはデジタル画像処理技術にとどまらず、システム仕様の理解や日程管理、知的財産権など幅広い知識が必要とされます。
公益財団法人画像情報教育振興協会が主催しており、基礎知識理解を測るベーシックと応用能力を測るエキスパートの2種類の試験があります。
色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が主催する検定試験で、文部科学省が後援しています。
日常生活に溢れる「色」について、基礎知識や配色技法、理論などを土台からしっかり身につければ、多くの分野の仕事に役に立つでしょう。アニメ制作の現場でも「彩色」は切っても切り離せません。
色彩の知識を学んでおくことはアニメーターにとってもメリットが大きいといえます。試験は1〜3級に加えてUC級(色のユニバーサルデザイン)があり、どの級からでも受験可能です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターの具体的な仕事の流れをイメージできる人はそれほど多くないでしょう。ここでは、アニメーションの制作過程を整理しながら、アニメーターの役割について見ていきます。
アニメーションの制作に入る前に、まずはどんな作品を作るのか企画を練ります。
原作をベースとするのか、オリジナルとするのか、どのような人をターゲットとするのかといった作品に関することを考えます。どのようなグッズを作るのか、どれぐらいの収益が見込まれるのか、どの企業とパートナーを組むのかなど、ビジネス的な要素も考慮しないといけません。
企画がまとまったら、企業やクリエイターを巻き込んでプロジェクトがスタートします。
予算が通ったら、いよいよ制作がスタートします。まずはアニメーションの詳細な流れを決めるために脚本が作られます。
脚本には登場人物の動きや場面の状況、音響などを記載した「ト書き」や、登場人物のセリフなどが書かれています。脚本は脚本家が担当し、完成したら監督や演出家と共有。OKが出るまで修正を繰り返します。
脚本ができたらキャラクターのデザインを細かいところまで決め、物語の世界観を表現するデザインを描いていきます。原作がある場合も、アニメーション用のキャラクターにデザインし直すのが一般的です。
脚本やベースとなるキャラクターデザイン、背景デザインなどが決まったら、作画の設計図となる絵コンテを作成します。絵コンテは監督や演出家が描く場合と、絵コンテ専門のスタッフが描く場合があります。
絵コンテが完成したら、いよいよアニメーターの出番です。まずは原画家が各シーンのキーとなるイラストを描きます。原画は監督や演出家などがチェックし、クオリティーを高めていきます。
原画が完成したら、動画家の出番です。
動画家は、原画をベースに同じような静止画を何枚も描くことで、絵に動きを持たせていきます。なめらかな動きを表現するには多くの絵が必要です。動画家はすばやく、正確に大量の絵を仕上げないといけません。
最近はデジタル作画を導入するプロジェクトも増え、アニメーターの負担が軽減されつつあるようです。
動画家が描く動画は線だけで描かれていることが多いので、彩色担当が色を付けていきます。近年は彩色もデジタル化されることが増えてきました。
動画家が描く動画にはキャラクターなどが描かれますが、背景は描かれていません。そのため、アニメーションの世界観を表現する背景の絵が必要となります。
背景の絵を描く工程は背景美術や背景などと呼ばれます。この工程は自社内で行う場合もありますが、背景美術を専門とするスタジオに依頼することが多いようです。
動画と背景の全データがそろったら、撮影に入ります。撮影は撮影監督が主に行い、必要に応じて映像効果を加えていきます。
アニメーションの制作と並行し、専門の音響会社によって声優によるセリフや主題歌、BGMの収録が進められます。この作業は音響と呼ばれ、監督や音響監督が行います。
最後は監督や演出家、編集専門のスタッフが映像と音声を合わせる編集作業です。見た人が違和感がないようにシーンの長さなどを調整したり、場合によってはシーンの順番を入れ替えたりすることもあります。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターの仕事先はたくさんあります。ここでは5つの選択肢を見ていきましょう。
大手制作会社では企画や作成、納品など、アニメーション制作に関わる全工程を自社で行います。優秀なアニメーターを数多く輩出しており、有名な作品の作画を手がけたり、恵まれた待遇で働けたりするのがメリットです。
具体的には、歴史的大ヒットとなった劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を生み出したユーフォーテーブル有限会社、けいおん!や涼宮ハルヒの消失を制作した株式会社京都アニメーションなどが挙げられるでしょう。
大手制作会社は人気が集中しやすいため、就職するのは簡単ではないでしょう。また、最初から正社員として雇用されることは珍しいと考えられます。期間契約社員などで実績を残し、正社員登用を目指していくルートが多いようです。
知名度の高い大手制作会社のほか、プロダクションと呼ばれる中小の制作会社もアニメーターを募集することがあります。
大手制作会社とは異なり、アニメーション制作の全工程を自社で行っているところは少ないようです。他社から制作業務を請け負い、作画や彩色などを担当します。
大手制作会社への就職は人気が集中して難しいため、まず中小企業の制作会社で経験を積むアニメーターが多いようです。
制作会社の中でもCGやゲームの美術デザイン、背景画作成など、一部の工程に特化した仕事を担当するのが専門スタジオです。アニメーターの中には、作画を専門とする専門スタジオに就職して活躍している人もいます。
アニメーターの中には、制作会社や専門スタジオなどに所属せずフリーランスで働いている人も多くいます。アニメーションの制作現場は人手不足が続いているので、高い技術力のあるフリーランスのアニメーターは重宝されるでしょう。近年は特に、ゲーム業界でフリーランスアニメーターの需要が高まっています。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターの仕事に就くのに必要な資格はありません。ただ、求められるスキルはあります。ここでは、多くの制作会社や専門スタジオが必要とするアニメーターの能力を見ていきましょう。
アニメーターは絵を描くのが仕事なので、高い画力が求められます。監督や演出家の指示のもと、表現したいものを正確に描かなければいけません。
たいていの場合多くのアニメーターが関わって1つの作品を仕上げるため、描き手によって絵に個性が出ては困ります。個性を抑えつつ作品に沿って質の高い絵を描き、なめらかな動きを持たせるのが大切です。
アニメーターはアニメーションの世界観やキャラクターの心情を絵で表現します。そのため、作品の世界観や各シーンの意図を読み取る豊かな想像力が必要です。
現実に生きている人物の動作や表情を観察すると、キャラクターを描くときに役立つことがあります。日頃から観察力を養い、作画に生かすと良いでしょう。
アニメーションの中には、大量の絵が必要な作品も少なくありません。指示されたとおりに絵を的確に描く画力とスピードを両立させるスキルが必要です。
ものづくりは地道な作業の積み重ねです。どれほど高い画力があっても、コツコツと作業を続ける根気強さがなければ仕事を続けるのは難しいでしょう。
チームの一員として作業するため、自分の思いに固執せず監督の要望に応えることも必要です。相手のイメージを感じ取り、形にすることが求められます。
高い画力と作画のスピードと柔軟性を持ち、根気強く仕事に取り組む姿勢がアニメーターには重要です。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターになるには資質も必要です。どんな人がアニメーターに向いているか見ていきましょう。
アニメーターになると、驚くほどたくさんの絵を描くことになります。そのため、「絵を描くのが好き」「アニメが好き」という気持ちが何よりも大切です。情熱を持ち続け、楽しく仕事に取り組める人がアニメーターに向いています。
アニメーターになると同じような絵を何枚も描き続けなければいけないので、根気強さが求められます。気を抜いて絵のクオリティーを下げると、作品全体に影響が出てしまうこともあるでしょう。根気強く作業をやり抜く強い意志を持つ人は、アニメーターとして活躍できる可能性があります。
アニメーション制作では、多くの人がかかわって1つの作品を作り上げていきます。監督や演出家、他のアニメーターと連携しながら仕事を進めていくことになります。
高い画力があっても、独りよがりになってしまっては良い仕事はできません。関係者としっかりコミュニケーションをとれ、協力しながら仕事ができる人が重宝されます。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るスキルの高いアニメーターになるにはどうすればいいか、3つの方法を紹介します。どの方法を選んだとしても、採用されるにはポートフォリオが必要になります。日頃からポートフォリオを充実させるよう努めましょう。
アニメーターになるための一般的な方法は、専門学校で学ぶことです。専門学校では高い画力を身につけられるだけでなく、アニメーションの原理や画面を構成する力など、制作現場で役立つ知識やスキルを学ぶことができます。
優秀なアニメーターを多く輩出している専門学校には、制作会社から説明会の知らせがくることもあります。就職情報を得やすいのが専門学校のメリットです。
最近は、大学からアニメーターを目指す人も増えてきました。アニメーション学科を設けている大学もあり、作画や美術背景、ストーリー構成などアニメーション制作に必要な知識やスキルを身につけられます。アニメーション以外の一般教養も身につくのがメリットです。
アニメ業界では学歴が重視されるとは限りません。高い画力があれば、独学で学んだ人も制作会社や専門スタジオで働くチャンスに恵まれる可能性があります。
ただ、制作現場で通用する高い画力を独学で身につけるのは大変です。1人でも地道に努力できる人は、画力を磨きながらポートフォリオを充実させ、就職を目指してみても良いでしょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取る制作会社で働くアニメーターの仕事の流れ(一例)を見ていきましょう。
10時〜11時に出勤したら、今日はどのカットを描くのかなどを確認し、自分が担当するシーンの作画に着手。丁寧かつスピーディーに作業を進めなければいけないため、集中して取り組みます。
13時ごろを目安に昼食休憩をとります。作業の進み具合によって休憩時間が前後することも多く、1人で休憩をとるアニメーターも少なくありません。
1時間ほど昼食休憩をとったら、再び作画作業を進めます。1日に描く枚数はアニメーターのスキルによって異なりますが、20枚〜40枚程度が多いようです。描写が細かいときには、ベテランアニメーターでも1日に数枚しか描けないこともあります。
19時頃に作業を終了し、退社します。締め切り間際は残業が増え、退社が遅くなる日もあるでしょう。
帰宅したらデッサンを練習し、作画のスキルを磨きます。帰宅時間が遅くない限りは早めに就寝し、次の日に備えます。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取るアニメーターは大手制作会社でも動画家からスタートするケースが多いようです。経験を積み、スキルアップすれば原画家として活躍できるようになります。しかし、アニメーターに用意されたキャリアは動画家、原画家だけではありません。
自分の目標を見つけるために、どのようなキャリアパスがあるのか見ていきましょう。
能力があれば作画監督や作品監督に昇進できる可能性があります。
作画監督はチーフアニメーターとも呼ばれます。アニメーターが制作した絵を確認し、監督や演出の意図に沿った絵になっているか、作品を通して統一感のあるデザインになっているかをチェックするのが仕事です。
各アニメーターにどの作業を任せるかを決めたり、スケジュールを管理したりするのも大切な仕事なので、マネジメント力やコミュニケーション力も必要になります。
しかし、すべてのアニメーターが昇進を目指すわけではありません。動画を描くのが好きな人は、本人の希望で動画家として活躍し続けることもあります。
絵を描くことを専門とするアニメーターですが、作画以外の工程にキャリアチェンジをする人もいます。
アニメーション制作には演出家や美術監督、色彩設計などさまざまな職種があります。本人の希望や適性、会社の事情などによって、作画以外を担当することもあります。
アニメーターの中には、制作会社や専門スタジオなどで経験を積んだ後、フリーランスを目指す人もいます。
フリーランスのアニメーターとして活躍するためには、高い画力や作画のスピード以外の要素も重要になります。自分のスキルや実績を売り込む営業力、クライアントと細かい点を調整するコミュニケーション力が必要です。
会社に所属している間に人脈を広げ、同僚や同業者などと信頼関係を築いておくのも大切です。独立後に仕事探しに困らないよう、良い仕事をし、良好な人間関係を築いておくことを心がけましょう。
スキルを活かせる案件が見つかる
希望にあう案件を受け取る日本のアニメーションは人気が高く、制作現場では常に人手不足が続いています。アニメーターの需要は今後も伸びていくでしょう。
かつては激務のイメージもありましたが、デジタル技術の向上などにより働き方は改善されつつあります。フリーランスとして活躍している人も多く、演出や作画監督なども目指せるので、アニメーターの可能性は広がっているといえるでしょう。
多くの人に見てもらえるアニメーション制作に携わる仕事はとてもやりがいがあります。自分に適した環境を選び、一流のアニメーターを目指してみてください。
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