フリーランスエンジニアはやめとけと言われる11の理由と業界の実態を解説

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由

フリーランスエンジニアは、以下の主な11個の理由によって「やめとけ」「おすすめしない」と言われることがあります。

• 収入が不安定になりやすい
• 案件獲得が難しい
• 景気に影響されやすい
• 激務で体を壊すおそれがある
• スキル不足でもサポートがない
• マネジメントスキルが身につきにくい
• 社会的信用が低くなる
• 自己負担が多い
• 仕事が年齢によって減るおそれがある
• 税務処理や契約の手続きに手間がかかる
• 報酬関連のトラブルが起こるリスクがある

ここでは、フリーランスエンジニアになることに対して否定的な意見が多い理由を詳しく解説します。

収入が不安定になりやすい

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由の一つが、収入の不安定さです。毎月得られる収入が不安定なことから、フリーランスエンジニアになるのはやめとけと周囲から心配されることがあります。

エンジニア職を含めて、フリーランスという働き方は収入が自分次第になります。定められた給料を支給される正社員に比べて、収入に波が生じやすいです。特に実績が少ない駆け出しのころは単価が低く、あまり稼げないケースもあるでしょう。また、案件が途切れると収入が一時的にゼロになる場合もあります。

案件獲得が難しい

案件獲得が難しい点は、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由の一つです。

フリーランスエンジニアに対して、企業は即戦力になる人材を求めています。エンジニアとしての実力が不足している場合、案件を獲得できない可能性が高いです。また、報酬が低単価な案件や極端な短納期の案件しか受注できず、苦労するケースも考えられます。

安定的に案件を獲得するためには、自分に合った仕事の探し方を見つける必要があります。
フリーランスの案件獲得方法については、｢フリーランスの仕事の取り方とは？初心者でもできる案件の探し方を紹介｣で解説しているのであわせて参考にしてください。

景気に影響されやすい

フリーランスエンジニアへの依頼が景気の影響を大きく受ける点は、「やめとけ」と言われる理由の一つです。

景気が悪いと、企業は内製の優先度を高めて、外部に依頼する案件を減らしたり打ち切ったりする傾向があります。その結果、フリーランスエンジニア同士の案件獲得争いが激化し、以下のような苦しい状況に陥るリスクも考えられるでしょう。

• 仕事が見つからない
• 案件の平均単価が下がる
• クライアントに無理な要求をされても断り切れない

近年の日本の景気は低迷を続けている背景もあり、不安定な未来を危惧して「フリーランスエンジニアはやめとけ」と忠告する人もいるでしょう。

激務で体を壊すおそれがある

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由として、体調面のリスクが挙げられます。

チームで仕事をする会社員と比較して、フリーランスは基本的に1人で受注から納品まで行わなければならず、多忙になりやすいです。また、自由に仕事ができる反面、無理なスケジュールを組んで体調を崩してしまう人もいるでしょう。

健康を維持するためには、定期的に健康診断を受けることがおすすめです。フリーランスの健康診断の詳細は「フリーランスは健康診断を受ける？受診費用や医療費控除される方法を解説」の記事を参考にしてください。

スキル不足でもサポートがない

スキル不足の解消に自主性が求められる点は、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる原因の一つです。フリーランスエンジニアとしてのスキルが不足していると、案件を打ち切られたり単価が下がったりするなど、活動を続けていくのが厳しい状況に追い込まれる可能性もあるでしょう。

個人で活動するフリーランスの場合、案件に対して求められるスキルが不足していても基本的に研修制度などはありません。会社員であれば上司や同僚を頼ることもできますが、フリーランスは自分でスキルを身につけ、問題を解決する必要があります。

マネジメントスキルが身につきにくい

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由には、マネジメントスキルが身につけにくいことが挙げられます。

会社員のエンジニアとして働いていれば、チームをまとめたり部下を指導したりするスキルを磨く機会が与えられることが多いです。一方で個人で作業するフリーランスの場合、マネジメントスキルが身につきにくい傾向があります。
特に、若いときからフリーランスとして活動しているとマネジメント経験が足りず、上流工程の案件に応募できなくなる可能性があります。

社会的信用が低くなる

社会的信用の低さは、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる大きな要因の一つです。

フリーランスエンジニアは収入が安定しにくいため、会社員と比較して社会的信用が低い傾向にあります。経済力や社会的な影響力の指標である社会的信用が低いと、以下のようなデメリットを被るリスクがあるでしょう。

• ローンが組めない
• クレジットカードが作れない
• 賃貸の家が借りられない
• 保育園の審査に通らない
• 結婚相手に敬遠されてしまう　など

特に、駆け出しのフリーランスエンジニアは社会的信用が低いことによる不利益を被るケースも多く、不安の種になりやすい要素です。

自己負担額が多い

自己負担する費用が多い点は、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由の一つです。

会社員の場合は会社やチームが負担するような費用も、フリーランスは1人で負担しなければなりません。スキルアップするために必要な教材費や学費はもちろん、保険料なども全額自己負担が基本です。
会社からの福利厚生やサポートを受けられないことから、フリーランスエンジニアになることを心配する意見もあります。

フリーランスが負担する税金について知りたい方は、「フリーランスが支払う税金の種類や節税対策について解説！」の記事をご覧ください。本記事では、節税対策も紹介しています。

仕事が年齢によって減るおそれがある

将来的に仕事が減ってしまうのではないかという不安から、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われることがあります。

フリーランスエンジニアに定年はないため、働きたい年齢まで仕事をし続けることが可能です。一方で、加齢によって気力や体力が衰えることから、若いころと同じように案件をこなせなくなる可能性もあります。
特に、新しい技術を取り入れ続ける必要があるプロジェクトの場合、案件の募集条件が20〜30代中心になるケースも考えられます。将来的な見通しが立ちづらい点から、フリーランスエンジニアになることに対してネガティブな意見を持つ人もいるようです。

税務処理や契約の手続きに手間がかかる

「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由の一つは、税務処理や契約の手続きの煩雑さです。

フリーランスエンジニアは作業だけでなく、税務処理や契約の手続きも自分で対応しなければなりません。
確定申告や税金の支払い、契約・請求手続きなど、対応しなければならないことは多岐にわたります。慣れない手続きに手間がかかるうえに、エンジニアとしての実務も並行しなければならないことから、大きな負担を感じる人もいるでしょう。

確定申告も、フリーランスがやるべき事務作業です。効率良く確定申告を進めたい人は｢フリーランスの確定申告はいくらから必要？必要書類ややり方も解説｣の記事を参考にしてください。

報酬関連のトラブルが起こるリスクがある

報酬関連のトラブルに巻き込まれるリスクを考慮して、「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われるケースがあります。
フリーランスエンジニアとして仕事をするなかで、報酬の支払いが遅れたり減額されたりといったトラブルが発生する可能性があります。そのような場合でも、フリーランスは原則自分で対処をしなければなりません。

フリーランスとして安定的に働くためには、万が一の際に適切な対応ができるよう、自身で法的な知識を身につけておく必要があります。フリーランスに関連が深い「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律（フリーランス・事業者間取引適正化等法）」や、契約時の注意点などについてあらかじめ理解を深めておきましょう。

契約について知りたい場合は「フリーランスが結ぶ契約とは？内容や注意点について解説」の記事を参考にしてください。

出典：
厚生労働省 「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」

フリーランスエンジニアをとりまく状況

ここからは、フリーランスエンジニアをとりまく状況について詳しく解説します。本当に「フリーランスエンジニアはやめとけ」という意見が正しいのか判断するためにも、業界の動向・実態を把握しておきましょう。

フリーランス全体の人口は増加傾向にある

内閣府の資料「政策課題分析シリ－ズ17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―」の図表2-3では、本業としてのフリーランスの働き方に近い「雇用的自営業等」の統計結果が示されています。雇用的自営等は、1985年の時点では128万人です。その後ほぼ右肩上がりに上昇し、2015年には164万人になりました。
また、総務省の資料｢令和4年就業構造基本調査｣の表4によると、2022年の調査結果における本業としてフリーランスの仕事をしている人の数は約209万人で、有業者に占める割合は3.1％です。

これらの資料により、フリーランス人口は増加傾向にあると判断できます。
現在は働き方改革やテレワークの浸透によって多様な働き方が認められており、さらにフリーランスの人口は増加していくと考えられるでしょう。

出典：
総務省 「令和4年就業構造基本調査 結果の要約」
内閣府政策統括官 「政策課題分析シリ－ズ17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―」

フリーランスエンジニア向けの案件も増えている

フリーランスの人口増加によって「フリーランスエンジニアが飽和状態にあるのではないか」と懸念を抱く人もいるでしょう。しかし、増加しているのはフリーランスの数だけではありません。

レバテック株式会社が発表した｢ITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向 2024年6月｣によると、ITフリーランス案件発生数は、右肩上がりで増加しています。2024年6月には、前年同月比146％という過去最高値を記録しています。
フリーランスの増加も増加していますが、エンジニアが案件獲得できるIT系のフリーランスの仕事の数も増えている状況です。

年収はスキルレベルや職種による

フリーランスエンジニアの年収は個人差が大きく、スキルレベルや職種によって変動します。
フリーランスエンジニアの年収を変動させる要素の例は下記のとおりです。

• スキルレベル
• エンジニアの職種
• 使用するプログラミング言語
• 稼働時間

高いスキルレベルを保有しているフリーランスエンジニアは、報酬額が高くなる傾向があります。また、市場価値が高い職種やプログラミング言語のフリーランス案件であれば、高い収入を稼げるでしょう。
そのほか、稼働時間も年収に影響します。稼働時間が長ければ長いほど、高難易度な案件に取り組めたり複数の案件を受注したりすることが可能です。

フリーランスエンジニアの年収について具体的な金額については、｢フリーランスエンジニアの平均年収を解説！2000万を稼ぐ方法も紹介｣の記事で紹介しているので参考にしてください。

フリーランスエンジニアになる5つのメリット

「やめとけ」という意見を耳にすることもありますが、フリーランスエンジニアには多くのメリットもあります。
ここでは、フリーランスエンジニアになるメリットを5つ紹介します。

働き方の自由度が高い

フリーランスエンジニアになるメリットの一つは、働き方の自由度が高いことです。

フリーランスは仕事をする時間を自分で決められるため、スケジュール調整がしやすいです。勤務時間が定められている会社員と比べて、フリーランスエンジニアは融通が利く働き方がしやすいでしょう。フリーランスエンジニアになることで、プライベートや家庭を大切にしながら仕事ができます。
また、働く場所も自由に選択できます。在宅ワークをしたり、ノマドワーカーとして好きな場所で仕事をしたりすることが可能です。

自由に仕事ができるノマドワーカーに興味がある方は、「ノマドワーカーとはどのような働き方？向いている職種についても解説」の記事をご覧ください。

人間関係の悩みが減る可能性がある

対人関係で悩む機会が少なくなる点は、フリーランスエンジニアのメリットです。

会社員として働く場合は関わる人が多く、その分人間関係に悩まされる可能性が高まります。
対してフリーランスは基本的には1人で働き、自分で仕事相手を選べます。固定された人間関係の煩わしさが働くうえでのネックになっている場合は、フリーランスエンジニアになることもおすすめです。

自分のやりたい仕事ができる

自分が関わりたい開発現場や仕事が選べることは、フリーランスエンジニアの大きなメリットです。

自由な働き方ができるフリーランスエンジニアは、会社員のように指定された仕事をこなす必要はありません。自分のやりたい仕事ができるため、モチベーションが維持されやすいでしょう。また、スキルを上げたい分野の案件に応募して、成長することも可能です。

収入に上限がない

フリーランスエンジニアの収入は定められておらず、やり方次第で会社員時代よりも稼げる可能性があります。現在の収入や年功序列の制度に不満がある人にとっては、メリットが大きい働き方といえます。特に、専門性の高いスキルを持っているエンジニアの場合、フリーランスとして独立することで高収入を実現しやすいでしょう。

フリーランスの年収相場や高収入を実現するコツを知りたい人は、｢フリーランスの年収は？職種別の平均手取り相場や収入アップの方法を紹介｣の記事を参考にしてください。

定年がない

定年がない点も、フリーランスエンジニアになるメリットです。

内閣官房の｢令和4年度フリーランス実態調査結果｣によると、調査の回答者のうち最も多い年代は50代で37.5%であり、次いで60代の31.6%という結果でした。また、70歳以上のフリーランスも全体の11.9％となっています。
フリーランスは、案件を獲得できるかぎり仕事を続けることが可能です。

詳しくは、｢フリーランスエンジニアに年齢制限はある？年代別の仕事案件や強みを解説｣の記事でも解説しているので、あわせて参考にしてください。

出典：
内閣官房新しい資本主義実現会議事務局・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁 「令和4年度フリーランス実態調査結果」

フリーランスエンジニアになって後悔しないための対策

ここからは、フリーランスエンジニアになって後悔しないための対策を紹介します。「やめとけ」と言われたとおりの結末を回避するためにも、紹介する8つの対策を実施しましょう。

フリーランスになる目的を明確にする

独立後の後悔を防ぐためには、フリーランスエンジニアになる目的を明確にしておくことが大切です。

目的が曖昧な状態で独立すると、困難な状況に直面した際に後悔しやすくなります。自分の理想を叶えるためにフリーランスエンジニアという選択肢が本当に最適なのか、慎重に考えたうえで行動に移すのがおすすめです。

収入源を複数確保する

フリーランスエンジニアとして成功するために、複数の収入源を確保する意識を持ちましょう。取引先が1社のみの場合、1つの案件が終わった際に収入源がなくなるリスクも考えられます。

一時的に収入がなくなるリスクを減らすためにも、少なくとも2社以上のクライアントと並行して契約しておくことが大切です。無理のない範囲で長期・短期の案件をバランス良く確保できると、安定的な働き方を実現できるでしょう。

フリーランスが案件を獲得する方法については、｢フリーランスが安定して案件を獲得するには？営業方法や注意点も解説｣の記事を参考にしてください。

最新情報の収集やスキルアップを欠かさない

フリーランスエンジニアが後悔しないための対策として、スキルアップと情報収集を徹底する意識が必要です。

IT・エンジニア業界は技術の発展が目覚ましいため、常に最新の技術トレンドに注目し、スキルをアップデートする必要があります。特に、即戦力が求められるフリーランスの世界において、情報収集力は成功の鍵を握るといっても過言ではありません。
常にスキルアップを意識して学びを深めることで、フリーランスエンジニアとしての市場価値が高まり、案件や収入の増加につながるでしょう。

実務経験や実績を積み上げる

フリーランスエンジニアになって後悔しないためには、実務経験・実績を積み上げることが重要です。

フリーランスエンジニアには即戦力が求められるため、自分のスキルをクライアントに証明する必要があります。実務経験や実績は、エンジニアとしての実力を証明する手段です。実エンジニアの実務経験・実績が少ない人は、積み重ねてからフリーランスとして独立しましょう。

仕事とプライベートのバランスを意識する

フリーランスエンジニアとして安定的に稼働し続けるためには、仕事とプライベートのバランスを意識することも大切です。

フリーランスは自由に働ける反面、仕事に没頭し過ぎて体調管理やプライベートが疎かになってしまうケースもあります。その結果、体調を壊して逆に収入が減ってしまったり、家族や友人との関係が悪化したりすることもあるでしょう。フリーランスエンジニアになるときには無理のない範囲で稼働時間や休暇を設定してください。

人脈を大切にする

フリーランスエンジニアになったことを後悔しないためにも、人脈を大切にしましょう。フリーランスエンジニアとして案件を獲得するためには、人との縁が重要です。安定的な案件獲得につながります。

今あるつながりを大事にするほか、新たな人脈を作ることも大切です。定期的に勉強会やセミナーへ参加したり、SNSで情報発信を行ったりして、案件獲得の経路を広げましょう。

副業から始める

フリーランスとして独立したあとの失敗や後悔を防ぐために、副業エンジニアから始めるのもおすすめです。

会社員時代に副業エンジニアとして稼働しておけば、独立後の案件の取り方や業務フローを予習できます。実績や経験を積めるほか、案件を通じてクライアントとのコネクションも作れるため、独立準備として効果的な方法です。

副業で独立後の働き方をシミュレーションし、収入を得られる目処を立てておけば、万全の状態でフリーランスとしての第一歩を踏み出せるでしょう。

まずは副業から始めたいとお考えのエンジニアは、｢副業の始め方は？具体的なステップや主な職種、稼ぐコツを解説｣の記事も参考にしてください。

エージェントを活用する

フリーランスエンジニアになって後悔することを防ぐために、エージェントを利用することがおすすめです。

フリーランスエージェントとは、フリーランスと企業の仲介をして案件を紹介してくれるサービスです。たとえば「フリーランスHub」では、幅広い職種やスキルに関連したフリーランスエンジニア向けの案件を取り扱っています。
案件の紹介はもちろん､交渉や税金関係の手続きを代行してくれるエージェントもあり、フリーランスの悩みや課題を網羅的に解決するために役立つでしょう。

エージェントの選び方や活用するコツを知りたい人は、｢フリーランスエージェント徹底比較　【2025年最新】｣の記事を参考にしてください。

フリーランスエンジニアに向いている人の特徴

ここでは、フリーランスエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
向いている特徴に当てはまれば、フリーランスエンジニアとして活躍できる可能性が高いといえます。

自己管理が得意な人

自己管理が得意な人は、フリーランスエンジニアに向いています。

フリーランスエンジニアとして活動するためには、案件の進捗スケジュールや収支はもちろん、体調面など自己管理に努める必要があります。
自己管理能力が高い人であれば、無理なく目標の収益を獲得できるスケジュールを組み立てられるため、長期間に活躍できるでしょう。

向上心のある人

向上心やハングリー精神が強い人は、フリーランスエンジニアに向いています。

フリーランスエンジニアは、常にスキルアップが求められる仕事です。スキルが足りていないと、案件獲得ができず収入が得られません。
向上心を持って成長し続けられるエンジニアは案件獲得が可能になり、フリーランスエンジニアとして活躍できるでしょう。

自分から進んで行動できる人

自分から進んで行動できる人は、フリーランスエンジニアとして活躍できるチャンスがあります。

フリーランスにとって大切なのは、自分で営業したり積極的にセミナーに参加したりする行動力です。営業活動やセミナー参加によって、契約につながったり、セミナーで情報交換できる仲間を見つけたりできるでしょう。

自由な働き方を重視する人

自由な働き方を重視する人は、フリーランスエンジニアに向いています。

フリーランスエンジニアは、契約内容や案件の納期・規約さえ守れば、時間や場所に捉われず自由に働けるのが特徴です。
海外で生活しながら週3日だけ稼働したり、高収入を求めて毎日稼働したりするなど、自分の理想の働き方を実現できるでしょう。

フリーランスの適性に関しては、｢フリーランスに向いている人の特徴とは？診断方法や成功のポイントも解説｣の記事で詳しく解説しています。独立後の後悔を減らすためにも、事前にフリーランス適性をチェックしておきましょう。

フリーランスエンジニアに不向きな人の特徴

ここでは、フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴を紹介します。
紹介する特徴に心当たりがある場合は改善に努めるか、フリーランスエンジニアになることを再考しましょう。

自己管理が苦手な人

自己管理が苦手な人は、フリーランスエンジニアには向いていません。

スケジュール管理がうまくできないフリーランスエンジニアは、案件の量や優先度、進捗状況などを正確に把握できず、効率的に仕事を進められません。また、スケジューリングができないと休息を十分に取れず、体調を崩してしまうおそれがあります。

フリーランスエンジニアはさまざまな事柄について自ら効率良く管理しなければならないため、セルフマネジメントが苦手な人には難しい働き方だといえるでしょう。

スキルが不足している人

スキルが不足している人は、フリーランスエンジニアに不向きです。

フリーランスは実力主義の傾向があり、スキルがないと案件を獲得できないリスクがあります。また、案件を獲得できたとしても単価が低いケースが多いため、高い収入は期待できません。

「スキルが足りない」と思うエンジニアはいきなり独立するのではなく、ある程度スキルを積んでからフリーランスを目指しましょう。未経験の場合は、まず会社員や副業ワーカーとしてエンジニアスキルを磨くところから始めるのがおすすめです。

楽な仕事がしたい人

「楽して稼ぎたい」という気持ちからフリーランスエンジニアを目指している場合は、注意が必要です。

フリーランスという働き方に対して自由で楽なイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、稼ぐためには主体的な行動が求められます。また、本業以外に事務作業や税務関連の処理など、やらなければならないことは多いです。
フリーランスエンジニアになれば楽になるというわけではないため、そのように考えている人は向いていません。

営業やコミュニケーションが苦手な人

営業やコミュニケーションが苦手な人は、フリーランスに不向きな傾向があります。
1人で黙々と作業するだけでなく、営業活動やクライアントとの交渉もフリーランスエンジニアに求められる重要なタスクです。営業力やコミュニケーション能力が低いと、案件獲得に苦労したり、クライアントとの信頼関係をうまく構築できなかったりする可能性があります。
フリーランスエンジニアは案件の獲得方法を工夫したり、取引先とのやりとりを仲介してもらえるエージェントを利用したりといった対策を考えることが大切です。

安定した働き方を望む人

安定を重視する人にとって、フリーランスエンジニアは不向きな働き方といえます。
フリーランスの収入は、仕事量やスキルによって変動しやすいです。案件の量が常に一定ではないため、毎月の収入に波が生じやすく、安定的な働き方とはいえません。

フリーランスエンジニアが安定した働き方を目指すのであれば、複数の案件を並行して受注したり、長期案件を獲得したりすることが必要です。

フリーランスになるか会社員で働き続けるか迷っている人は、｢フリーランスと正社員どっちが得？メリット・デメリットや兼業の可否も解説｣の記事を参考にしてください。

まとめ

フリーランスエンジニアは、収入の不安定さや案件獲得の難しさなどのさまざまな理由から「やめとけ」と言われることがあります。
一方で、フリーランスエンジニアには、働き方の自由度が高い、収入に上限がないなどのメリットも多数あります。適性がある人にとっては、フリーランスエンジニアは理想的な働き方になるでしょう。

フリーランスエンジニアになることを検討する際は、世間での動向や自分の適性、注意点などを本記事を読んであらかじめ確認しておき、独立に向けてしっかり準備を進めてください。